C14トリマー/獣医師視点
来院者にケアを勧めるときに話すこと
獣医師が家でのケアを勧めるのは、たいてい診察が終わって会計に立つまでの30秒です。そこに入るのは、手順なら1つ、見る場所なら1か所。それ以上は家に着くまでに落ちていきます。この記事は、その30秒に何を入れているかという話です。勧める言葉の背景にあるのは、通院しない日のほうが圧倒的に多いという単純な事実です。次に会った日、飼い主が「昨日は」と話すか「いつも」と話すか。その言い方の時間で、勧めたケアが家の手順に入ったかどうかを見ています。
獣医師がケアを勧める背景にあるのは、通院しない日のほう
診察が終わり、会計の前に飼い主が半歩振り返って「家では何をすればいいですか」と聞く。獣医師がケアを勧めるのは、この30秒です。ここに入れられるのは、手順なら1つ、見る場所なら1か所。話す側が2つ以上を入れようとすると、家に着くまでにどちらも半分ずつになって残ります。
この30秒に力が集まる背景は、日数の内訳を見ると分かります。月に1回の通院なら、獣医師がその子の体に触れるのは年に12回。1回の診察で皮膚を見ている時間は、長くても数分です。一方で家の手は、1日3分でも月に90分になります。同じ皮膚を見ている時間の総量が、最初から30倍以上ちがっています。だからケアの話は、病院でやることの延長ではなく、家の時間をどう使うかという話として組み立てます。
| 場面 | 月あたりの回数 | その子の体に触れている時間 |
|---|---|---|
| 診察 | 1回 | 数分(見る時間を含む) |
| トリミング | 0〜1回 | 1〜2時間(人が全身に触れる) |
| 家でのケア | 20〜30回 | 合計で60〜90分 |
| 何も触れない日 | 5〜10日 | 0分 |
表の最後の行が、勧める言葉を決めています。何も触れない日が月に5日を超えると、変化が出てもその手前の状態を誰も覚えていません。前の週と比べられないので、進んでいるのか止まっているのかが分からない。ケアを勧める理由の半分は、この比べる相手をつくるためです。もう半分は、触れる回数が増えると飼い主自身が変化に気づくようになることです。
獣医師がケアを勧める理由が、舐める話から始まる理由
家でのケアを勧めるとき、最初に確かめるのは使うものの中身より、その子が舐める場所かどうかです。犬と猫は、気になる場所を自分で舐める動物です。これは癖ではなく体のつくりに近い話で、やめさせる方向で組むと、家のケアはまず続きません。だから勧める側は、舐めてしまう前提で手順を組みます。
現場で繰り返し聞くのは、朝に手をかけたものが昼には見当たらない、という形の話です。塗ったそばから舐められると、続けているのに続いていない状態になります。飼い主の側にも、口に入って平気なのかという心配が残ります。続けにくさの正体は、飼い主の熱意でも道具でもなく、口に入るかどうかの一点でした。ここが解ければ、家のケアは同じ手順のままで続きます。
- 気になる場所に手をかけると、その場所をまず舐めにいく
- 顔の正面から近づくと逃げるが、横から首すじ越しなら触れる
- 口のまわりと耳の入り口は、家でいちばん手が止まる場所
- 毎日の手順が2つあると、3日目に短いほうだけが残る
獣医師がケアを勧める理由を一言にすると、家で続く形をつくると病院での判断が早くなるからです。毎日触れている人は、赤みが広がったかどうかを言葉で説明できます。逆に、月に数回しか触れていない場合、診察室で聞けるのは今日の様子だけです。ケアを勧めるのは、その子の記録を家の側に置いてもらう作業でもあります。
診断と治療は病院で受けるものです。ここで話しているのは、その前後にある毎日のほうです。家のケアは、病院で決まったことを置き換えるものではありません。分担がはっきりしているほど、飼い主はどちらも迷わずに続けられます。勧める側が線を引いておくと、家で判断が要る場面が減ります。
勧めるときの考え方は、いつ・どこに・どれだけの順で組む
30秒に何を入れるかは、順番が決まっています。いつ、どこに、どれだけ、何を見て判断するか。この4つだけです。商品名から入ると、家では名前しか残りません。逆にこの4つが埋まっていれば、使うものが途中で変わっても手順は生き残ります。獣医師がケアを勧めるときの考え方は、ここに集約されます。
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いつ
すでに毎日やっている動作の直後に置きます。ごはんのあと、散歩から帰ったあと、寝る前に抱き上げたとき。新しい時間をつくらせない形が、いちばん長く残ります。思い出す必要がある手順は3日目に消えます。
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どこに
体のどこか1か所に絞ります。全身と言うと、家では背中だけになります。足のつけね、口のまわり、耳の入り口のように、手が届きにくいほうを名指しで1か所渡します。
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どれだけ
回数と量を数字で言います。「2〜3回スプレーして、指でなじませる」で終わりにします。たっぷり、しっかり、という言い方は家で2倍から5倍に開きます。
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何を見て判断するか
2週間後に何と比べるかを先に決めます。同じ場所を同じ明るさで見る、写真を1枚だけ撮る。比べる相手がないと、変化があっても気のせいで終わります。
この4つを渡すときに使いやすいのは、場所を選ばずに使える1本です。mofuwa スキンケアミストの中身は高機能性電解酸化水だけで、飲みものに使われる規格に照らして確かめられています。だから舐めてしまう場所にも使えて、口のまわりや耳の入り口のように家で手が止まりやすいところにも届きます。水分の浸透力が精製水の35倍という自社の検証もあり、毛の上で止まらずに地肌まで入ります。無香料なので、においで顔をそらす子にも1回目を渡しやすい形です。
スキンケアミストのように使える範囲が広いものは、30秒の説明とも相性がいいです。場所ごとに別のものを用意すると、説明が場所の数だけ増えます。1本で足りる形にしておけば、飼い主への説明はいつ・どこに・どれだけの3つで済みます。続けるうちに使う場所が増えても、手順そのものは変わりません。
実際に使ってくださっている獣医師の近藤竜太先生から、スキンケアミストについてこうご感想をいただいています。
「皮膚の乾燥は、そのままにしておくと様々な皮膚トラブルの原因になります。従来のクリームやローションなどの保湿剤だとべたつきや気にして舐めてしまう子もいるため、電解水100%で舐めても安全なmofuwaスキンケアミストは日々のケアとしておすすめです。」
勧める側が最初に確かめているのが、舐める場所に置けるかどうかである、という順番がここにも出ています。
勧めたケアが家に入ったかどうかは、飼い主の言葉の変化に出る
次に会った日、飼い主の第一声を聞いています。「昨日は塗ってきました」と話す人と、「いつも寝る前にやっています」と話す人がいます。前者は単発の出来事として、後者は生活の一部として話しています。言っている内容はほとんど同じでも、主語の時間がちがいます。勧めたケアが家に入ったかどうかは、この言い方の変化にいちばん早く出ます。
| 飼い主の言い方 | 読めること | その日に足すこと |
|---|---|---|
| 「いつも寝る前に」 | 毎日の動作にくっついた | 場所を1か所だけ増やす |
| 「昨日はやりました」 | 思い出した日だけ動いている | 時間を決め直す。回数は増やさない |
| 「やってはいるんですが」 | 手順が2つに増えている | 1つに削って渡し直す |
| 「嫌がるので途中で」 | 初回の形が合っていない | 触る向きと押さえる秒数を変える |
言葉が変わってきた子には、見る場所を1か所だけ足します。増やすのは場所で、手順ではありません。手順を増やすと、続いていたものまで止まります。逆に、まだ言い方が単発のままなら、足さずに時間を決め直すほうが早いです。ここで新しいものを渡すと、前のものが家の棚で止まります。
変化の向きが家で読み取りにくい形も、先に渡しておきます。夜中に起きて同じ場所をかき続ける、片側だけに出て左右差が広がる、食欲や立ち上がり方が変わる。この3つのどれかが出たら、2週間を待たずにその日のうちに診てもらう日を決めてください。受診にまわすかどうかは、日数ではなく範囲と生活の変わり方で線を引きます。家で数えているものを持っていくと、診察室での話は2分短くなります。使っているものと、日付と場所だけ書いた2行のメモで足ります。
勧めるという言葉は、渡して終わる作業のように聞こえますが、実際には次に会う日までを設計する作業です。30秒で言い切れる形にして、2週間後に比べる相手を決め、次に会った日に言葉の時間を聞く。この3つが回っていれば、家のケアは商品が変わっても続きます。まずは1か所と1回だけを決めて、毎日続けてみてください。
近藤 竜太 先生/白金高輪動物病院 院長・獣医師(麻布大学卒/比較眼科学会所属)
東京都港区白金1-2-2 白金ザ・スカイ西棟1階
※実際にお使いいただいている獣医師のご感想で、本記事の監修を受けたものではありません。
Product
mofuwa スキンケアミスト
200ml / 3,300円(税込)
アルコール・添加物・香料・界面活性剤・鉱物油・オイル・着色料・防腐剤の8つがフリー。気になる部分に直接なじませて、肌のコンディションを整えます。
商品ページを見る掲載しているご感想は個人の感想であり、効果を保証するものではありません。本記事は日常のお手入れに関する情報提供を目的としており、疾病の診断・治療・予防を目的とするものではありません。気になる変化が続く場合は、自己判断せず動物病院にご相談ください。
