C08季節・行事

2頭目を迎えて、初めての梅雨|増えたのは手間ではなく、拭くところの数

公開日 2026年6月25日|文=mofuwa編集部

明るい部屋の淡い色の床の上で、並んで体をあずけている2頭の薄い毛色の犬
2頭が毎日行き来している線の上には、どちらのケージにも属さない面があります。写真:Zen Chung/Pexels

2台目のケージを並べて置いた翌週、拭き掃除にかかる時間を計ったら、1頭のときの7分が16分になっていました。頭数は2倍です。時間は2.3倍でした。増えていたのは手間の重さではなく、拭くところの数のほうです。1頭のときに毎日通していた面は4つでしたが、2台になった家では12に増えていました。多頭飼いのケージは、台数のぶんだけ面が増えるのではなく、2台のあいだに新しい面ができます。梅雨の時期はその面が乾かないので、数え落とすと1週間でにおいの出どころになります。

2台になって、拭く面は2倍ではなく3倍になる|多頭飼いのケージを数える手順の前提

多頭飼いのケージで最初にやるのは、拭く面を紙に書き出して数えることです。拭き掃除の時間を計る前でも、道具をそろえる前でもありません。数が分からないまま毎日やると、抜ける面がいつも同じ場所になり、そこだけが1週間で濃くなります。

1頭のときに毎日通していたのは4面です。ケージの床、トレーの縁、扉の格子、ケージの前の床。2台に増えると、単純に考えればこれが8面になります。ところが実際に書き出すと12面になります。2頭が行き来することで、どちらのケージにも属さない面が4つできるからです。

1頭のときの4面と、2台にして増えた8面
面どこか1頭のときにあったか
1〜22台ぶんのケージの床1台ぶんだけあった
3〜42台ぶんのトレーの縁1台ぶんだけあった
5〜62台ぶんの扉の格子1台ぶんだけあった
7〜8それぞれのケージの前の床1台ぶんだけあった
92台のあいだの床なかった
102頭が行き来する通路の線なかった
11並んで使う水皿とその下なかった
12順番に通る出入り口の敷居なかった

下の4行が、2頭目を迎えた家でだけ生まれる面です。どちらのケージの拭き掃除にも入っていないので、ケージを2台とも丁寧に拭いた日でも、この4面には手が入りません。においの相談で「ケージは毎日拭いているのに」となる家の多くが、ここを数えていません。

梅雨の時期は、この4面の条件がさらに動きます。湿度の高い日が続くと、拭いた面が乾くまでの時間が伸びます。晴れた週なら5分で乾く面が、20分たっても湿ったままになる。乾いていない面をその子が踏み、その足で2台のあいだを行き来する。1頭のときは行き止まりだった線が、2頭になると往復する線に変わるので、湿った面を運ぶ距離も2倍になります。

2台のあいだにできた面を通って、においが往復する 1頭のときは、ケージの中で起きたことがケージの中で止まっていました。2台を並べると、2頭が毎日行き来する線ができて、そこを通って両方向に運ばれます。どちらのケージの掃除にも入らない面なので、いちばん最後まで残ります。 1頭目 ケージ 通路 床 2頭目 ケージ 足の裏と毛で運ばれる 同じ線を戻ってくる 数え落としやすい面 2台のあいだの床と通路 並んで飲む水皿の下 先に通す面 増えた4面を最初に拭く そのあとで中の8面へ
いちばん見落とされる面が、いちばん通行量の多い面になっています。

紙は1枚で足ります。12の番号を縦に書いて、その日に通した番号へ丸をつけるだけです。1週間続けると、丸のつかない番号が2つか3つに固まります。やる気の問題ではなく、動線の問題です。通った順番のいちばん後ろにある面は、どの家でも同じように落ちます。だから次の手順では、落ちる面を先頭へ持ってきます。

増えた4面から先に通す|多頭飼いのケージの拭き掃除のやり方

順番は5つです。増えた4面を先に通し、2台の中は上から下へ、最後に水皿と敷居へ戻ります。2台を1台ずつ完結させる回り方をやめるのが、この手順の中心です。ケージ単位で回ると、あいだの面がどちらの回にも入らないまま毎日残ります。

  1. 1|2台のあいだの床と、行き来する通路の線から始める

    帰宅後、まだ2頭をケージから出していない時間に通します。人が歩く線ではなく、2頭が行き来している線です。床に光を斜めから当てると、その線だけ毛と乾いた足跡が残っているのが見えます。幅は30センチほどで足ります。ここを先頭に置くのは、最後に回すと必ず落ちるからです。

  2. 2|扉の格子を、外側から内側の順に通す

    格子は2頭とも口をかける面です。外から鼻を押しつけ、内側から噛む。多頭飼いでは、隣のケージの格子を外側からなめることもあります。上の段から下の段へ、横棒に沿って一方向に。往復させると、落とした毛を下の段へ戻すことになります。

  3. 3|ケージの壁と床を、奥から手前へ

    中に入る面は、必ず奥から始めます。手前を先に拭くと、奥を拭いたときに出たものが手前へ落ちて、二度手間になります。床は毛が集まる角から。梅雨の週は、この面がいちばん乾きにくいので、次の手順へ進むまでの時間が乾かす時間になります。

  4. 4|トレーの縁を、外周に沿って一周する

    トレーは中より縁に残ります。引き出したときに指が触れるところと、本体との合わせ目です。2台ぶんで2周。ここで2台の差が出たら、そのまま覚えておいてください。片方だけ縁の汚れ方が違う週は、その子の側で何かが変わっています。

  5. 5|水皿の下と、出入り口の敷居で終える

    水皿は動かして、置いてあった床の面を拭きます。多頭飼いでは並んで飲むので、皿のまわりに飛んだ水が乾かないまま残ります。敷居は2頭が順番に通る面です。最後に回すのは、ここが12面でいちばん早く乾くからです。

12面を通すのに使うのは、mofuwa瞬間消臭スプレーです。ケージ、トレー、床、布、車の座席。この記事で数えてきた場所が、そのまま使える場所と重なっているので、面ごとに持ち替える必要がありません。多頭飼いで面が12に増えると、持ち替えの回数がそのまま時間になります。

この1本が電解水だけでつくられている理由は、12面の内訳を数えると分かります。扉の格子が2面、ケージの床が2面、トレーの縁が2面、水皿の下が1面、2台のあいだの床が1面。12面のうち8面は、どちらかの子の口が届く面です。格子は噛み、床は寝そべって顔をつけ、水皿の下は飲むたびに鼻が近づきます。口が届く面が全体の3分の2を占めているのだから、そこへ通すものは、口に入ることを前提にして選ぶことになります。

香りを足していないことは、多頭飼いでは別の意味も持ちます。2頭は、互いのにおいで距離を測っています。どこまでが自分の場所で、どこからが相手の場所かを、毎日鼻で確かめ直している。香りをのせて覆うつくりのものを12面すべてに通すと、その境界が一度に消えます。境界が消えた日の夜に、ふだん入らないケージへ入る、水皿の前で止まる、といった動きが出ることがあります。この1本は香りを重ねず、においのもとになっているものに反応して、感じ取れるにおいのほうを弱めます。掃除のあとも、2頭から見た境界は昨日と同じ位置に残ります。

梅雨の週の使い方には、ひとつだけ足すことがあります。吹きかけてすぐ拭き上げるのではなく、面ごとに30秒置いてから拭きます。湿度が高い日は、乾いた汚れが浮くまでの時間が長くなるためです。そのかわり、拭き上げたあとの水分は残しません。梅雨に12面を通すときは、湿らせる時間を足して、残す水分を減らす。この2つを逆にすると、拭き掃除のたびに湿った面を12個つくることになります。

翌週には面の数が戻っている|多頭飼いのケージで毎日の拭き掃除が崩れる3つ

12面が10面に戻り、次の週には8面に戻る。多頭飼いの拭き掃除は、やめることでは崩れません。数える面が静かに減っていく形で崩れます。減る面はいつも同じ4つで、どれも2台目を迎えたときに増えた面です。

崩れた週の戻し方は決まっています。面の数を1から数え直すのではなく、丸のつかなかった番号だけを翌日の先頭に入れます。12面を全部やり直そうとすると、時間が読めなくなってその日ごと飛びます。落ちた面は2つか3つなので、先頭に足しても2分ほどしか増えません。多頭飼いの毎日の拭き掃除は、全部やる日をつくらないことで続きます。

もう1つ、面の数を減らしてよい日もあります。来客のあった日、雷の鳴った日、2頭のどちらかを動物病院へ連れて行った日。こうした日は増えた4面だけを通して終わりにします。その日の紙には番号を書かず、横線を1本引いておきます。あとで見返したときに、崩れた週なのか、外の予定が入った日なのかを分けて読めます。

Caution12面のうち、片方の子の面だけが戻らないとき

12面を毎日通しているのに、片方のケージのトレーの縁だけが1日でざらつく/2台のあいだの床に、片方の向きからの跡だけが毎日つく/同じ面を拭いても、においが戻るまでの日数が片方だけ短くなっている/格子をなめている時間が、2頭で目に見えて違ってきた/水皿の下が、片方の側だけ毎日濡れている。こうした差は、面の数でも掃除の順番でも説明がつきません。12面の紙を2週間ぶん持って、動物病院へ行く日を決めてください。どの面が、どちらの子の側で、いつから戻らなくなったのか。頭数で割らずに面で書いてある紙は、2頭のどちらの話なのかが最初から分かる材料になります。

12面を12分に収める|多頭飼いのケージで家でできる拭き掃除の形

面が3倍になっても、時間は3倍になりません。1頭のときの7分が16分で収まったのは、面ごとに道具を持ち替えず、1つの順番で通し切ったからです。慣れると12面で12分ほどになります。1面あたり1分の計算です。

12面を毎日通すために、減らしてよいものと減らせないもの
やっていること多頭飼いでどうするか理由
面ごとに道具を替える瞬間消臭スプレー1本で通す持ち替えの回数が時間の半分を占める
ケージを1台ずつ回る面の順番で回るあいだの4面がどちらにも入らない
週末にまとめて全部やる毎日12面を薄く通す梅雨は乾くまでの時間が読めない
汚れた面を長く拭く先に30秒置いてから拭くこする時間より、浮かせる時間が効く
2頭を出してから始める出す前の5分に入れる拭いた面を踏まれる回数が減る
毎日全面を完璧にする落ちた番号を翌日の先頭へ全部やる日をつくると飛ぶ

右端の列が、多頭飼いで家でできることの全部です。道具を増やさず、日数を空けず、面の順番だけを固定する。2頭目を迎えた家で最初の梅雨を越えると、この順番はそのまま習慣として残ります。3頭目が来ても、増えるのは面の数と、あいだの床が1本増えることだけです。数え方が同じなら、書き足すだけで済みます。

室内で過ごす時間が長い週ほど、毎日の拭き掃除の重みが変わります。雨で散歩が短くなると、2頭が家の中で行き来する回数が増え、通路の線が濃くなる。梅雨のあいだだけは、増えた4面を朝と夜の2回通す家もあります。そのときも、中の8面は1回のままでかまいません。増やすのは、通行量の増えた面のほうだけです。

今夜できるのは、紙に12の番号を書いて、壁に貼るところまでです。拭くのは明日からで足ります。番号が目に入る場所にあるだけで、2台のあいだの床が最後に回されることがなくなります。1週間ぶんの丸がそろったころには、その順番は手が覚えています。

Product

mofuwa 瞬間消臭スプレー

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500ml / 2,420円(税込)

香りでマスキングせず、においの元に働きかける無香料タイプ。舐めても安心な処方なので、床や家具にも場所を選ばず使えます。

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よくある質問

2頭のケージを離して置けば、あいだの4面は増えませんか。
離すと、あいだの床と通路の2面は薄くなりますが、消えません。2頭は離れていても行き来するので、線が長くなるぶん、拭く幅が増えることもあります。水皿と敷居は置き方で減らせます。皿を2つに分けて、それぞれのケージの前に置けば、並んで飲む面はなくなります。ただし多頭飼いでは、2頭が同じ場所で飲むこと自体に意味がある時期もあるので、面の数だけで決めないでください。数えるのは、減らすためではなく、抜けないようにするためです。
梅雨のあいだ、ケージの中まで毎日拭くと湿っていきませんか。
拭いたあとに水分を残さなければ、湿りは積み上がりません。順番のほうで調整します。奥から手前、上から下へ通すと、最後に拭いた面から順に乾いていくので、次に入るまでの時間が乾かす時間になります。逆に、面をあちこち飛んで拭くと、乾きかけた面にもう一度触れることになります。梅雨の週に気をつけるのは回数ではなく、同じ面に二度触れない順番のほうです。
1頭のときに使っていた拭き掃除の手順は、そのまま使えますか。
手順そのものは使えますが、回り方だけ変えます。1頭のときはケージを1台やり切れば終わりでしたが、2台になるとその回り方があいだの4面を落とします。面に番号をつけて、番号の順に通す形へ組み替えてください。中身は同じで、並べ替えるだけです。2頭目を迎えた最初の1週間でこれをやっておくと、そのあと何年か続く形になります。

本記事は日常のお手入れに関する情報提供を目的としており、疾病の診断・治療・予防を目的とするものではありません。皮膚や体調に異常が見られる場合は、自己判断せず動物病院にご相談ください。