C12Q&A・豆知識
車のシートのにおいはどう取る?
車のシートのにおいは、走りながら窓を2か所開けるだけで、家のひと部屋より速く入れ替わります。車内の容積が小さく、入っている空気の量そのものが少ないからです。だから手を入れる順番は、においを取るところからは始めません。空気を動かすところから始めます。それでも残るのは、シートの布の中に入ったぶんです。そこは拭いても戻ってくるので、上に1枚敷いて、交換できる形にしておきます。この記事では、車のシートのにおいを「窓の開け方」と「布の回し方」の2つの手順に分けて、8つの問答で書きます。
車のシートのにおいは、まず何から手をつけるのですか
答えは順番で決まります。車のシートのにおいは、取る手を増やすより、空気を入れ替える順番を先に決めるほうが早く落ち着きます。車内の容積は、家のひと部屋よりずっと小さい。入っている空気の量が少ないので、外の空気と入れ替わるまでの時間も短くて済みます。同じ手を家でやるより、車のほうが速く結果が出る場所です。
実際にやることは、走り出してから窓を2か所開ける。ここだけです。車のシートのにおいで手が止まるのは、たいてい「取る」から始めているときです。消臭剤を足す、拭く、カバーを買い替える。どれも手としてはありますが、順番としては後ろに来ます。空気が動いていない車内で何かを足すと、においの数が増えて、どれが元のにおいだったのか分からなくなります。
においそのものは、手で持って外に出せません。動かせるのは、においが混ざっている空気のほうです。車は窓とドアが体積に対して大きいので、開ければ空気が丸ごと入れ替わります。家の部屋で同じことをやろうとすると、窓を開けてもしばらく時間がかかります。車のシートのにおいが「思ったより早く軽くなる」ことがあるのは、この容積の差から来ています。犬でも猫でも、乗せている子の種類で開け方は変わりません。
窓は1か所ではだめですか。2か所というのは、どことどこですか
1か所だけだと、空気は入りますが、出ていく場所がありません。入口と出口が同時にあるときだけ、車内の空気は通り抜けます。だから開けるのは2か所です。位置は、対角がいちばん通ります。運転席側の前と、助手席側の後ろ。あるいはその逆。車内を斜めに横切る道ができるので、シートのあいだの空気まで動きます。
| 開け方 | 空気の動き | 向いている場面 |
|---|---|---|
| 1か所だけ開ける | 入った空気の行き場がありません | 短い信号待ちのあいだ |
| 同じ側の前後2か所 | 車の横に沿って流れます | 隣に車が並んでいるとき |
| 対角の2か所 | 車内を斜めに通り抜けます | 走り出してからの数分 |
対角にできないときは、同じ側の前後2か所でも構いません。大事なのは位置より、2か所であることのほうです。隣に車が並んでいる駐車場や、雨で片側を開けられない日は、開けられる側で2か所を作ってください。1か所で長く開けるより、2か所を短く開けるほうが、車のシートのにおいには早く届きます。
走り出してから、何分くらい開けておけば足りますか
距離では決めません。目安は、走り出してからの2〜3分です。車内の空気は、走っている速度がそのまま風になるので、止まっているときより速く入れ替わります。長く開けておく必要はありません。冷房や暖房を使う季節でも、この2〜3分だけなら車内の温度は大きく崩れません。
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乗る前に、ドアを2枚開けておく
荷物を積むあいだに、対角のドアを2枚開けておきます。止まっている車内の空気は、ここでいちばん多く抜けます。キャリーやリードを用意する数十秒で足ります。
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走り出したら、窓を指1本ぶん下げる
全開にする必要はありません。指が1本入るくらいの隙間でも、走っていれば空気は通ります。全開にすると音が大きくなり、音が苦手な子には別の負担になります。
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2〜3分たったら閉じ、外気導入のままにする
窓を閉じたあと、エアコンを内気循環に切り替えないでおきます。内気循環にすると、車内の空気を同じ場所で回し続けることになります。外気導入のままなら、窓を閉じても少しずつ入れ替わり続けます。
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目的地の手前で、もう一度だけ下げる
降りる直前にもう一度2か所を下げておくと、ドアを開けたときの一瞬が変わります。車のシートのにおいをいちばん強く感じるのは、閉じていた車内に外から入るときです。降りる側の人にとっての一瞬を、ここで抜いておきます。
この4つを毎回やる必要はありません。最初の2つ、ドアを2枚とその後の2〜3分だけで、車のシートのにおいの大半は動きます。残りの2つは、人を乗せる日や、長く走る日に足す形で構いません。手順を増やすほど続かなくなるので、毎回やるのは2つまでに絞っておくのがおすすめです。
降りたあと、車には何をしておくといいですか
降りたあとにやることは1つです。対角のドアを2枚開けて、荷物を降ろすあいだだけ開けておきます。時間にして数十秒。閉め切ってから次に乗るまでのあいだ、車内の空気は動きません。その動かない時間に入る前に、一度抜いておく、という考え方です。
- ドアは対角の2枚:窓と同じで、入口と出口を作ります
- 時間は荷物を降ろすあいだ:時計で測る必要はありません
- 夏はとくに一度抜く:閉め切ると車内の温度と湿り気が同時に上がります
- 雨の日は開けられる側だけ:シートを濡らすと、そのほうが長引きます
夏について、もう少し書きます。閉め切った車内は、外より温度が上がります。温度と湿り気が同時に上がる場所では、布に残った水分が乾ききらないまま時間だけが過ぎます。湿ったままの布は雑菌が増えやすい環境になるので、車のシートのにおいが季節で変わるとしたら、この時期がいちばん大きく動きます。降りるときの数十秒を、夏だけは意識して置いておいてください。
窓を少し開けていても、停めた車内の温度は短時間で上がります。「窓を開けてあるから大丈夫」という判断は、車では成立しません。買い物や給油のあいだも、必ず一緒に降ろしてください。空気を入れ替えるのは、その子が車から降りたあとの作業です。車のシートのにおいの手当ては、どれも後回しにできます。
入れ替えても残るにおいは、車のどこに残っているのですか
空気を入れ替えても軽くならないぶんは、布の中に入っています。車内の面は、拭ける面・織り目のある面・外せる面の3つに分けられます。手の入れ方が変わるのはこの3つの境目なので、車のシートのにおいで迷ったら、まず今触っている面がどれなのかを見てください。
| 面の種類 | どこにあるか | できること |
|---|---|---|
| 拭ける面 | ハンドル・ドアの内張り・ダッシュボード・窓 | 固く絞った布で拭けます |
| 織り目のある面 | シートの座面と背もたれ・天井の内張り・シートベルト | 表面は拭けますが、中までは届きません |
| 外せる面 | フロアマット・ヘッドレストカバー・敷いた布 | 外して家で洗えます |
| 手の届かない面 | 縫い目やステッチのくぼみ | 届かないので、上に1枚かぶせます |
拭き取りでどこまで届くかは、この表のとおりです。拭いた直後だけ軽くなって、翌日には戻っている場合、触っていたのは織り目のある面です。表面の皮脂は取れても、織り目の下は同じままなので、時間がたつと同じところに戻ります。ここで拭く回数を増やしても、届く深さは変わりません。増やすなら、回数ではなく「外せる面」のほうを増やします。
外せる面を増やすというのは、外せない布の上に、外せる布を1枚置くという意味です。座面はもともと外せませんが、その上に敷いたものは外せます。車のシートのにおいで手詰まりになる理由のほとんどは、外せない面を洗おうとしているところにあります。洗える形に作り替えるほうが、手数としては少なく済みます。
シートに敷くものは、何を基準に選ぶと交換が続きますか
基準は3つです。家の洗濯機で洗えること、座面と背もたれを1枚で覆えること、降りるときに一動作で外せること。この3つが揃っていないと、置いたまま何週間も交換されなくなります。素材の高級さや厚みは、続くかどうかにはあまり関係しません。
- 家の洗濯機に入る大きさ:コインランドリーに行く必要があると、間隔が空きます
- 1枚で座面と背もたれを覆える:2枚に分けると、境目に隙間ができます
- 一動作で外せる:留め具が多いほど、外すのが面倒になります
- ヘッドレストに通す穴かゴムがある:ずれると、下の布が出てしまいます
- 色は薄めを選ぶ:毛や汚れが見えるので、交換の時期が目で分かります
薄い色を選ぶ理由だけ、補足します。濃い色の布は、毛も汚れも見えません。見えないと、交換する判断が「なんとなく」になり、結果として間隔が延びます。車のシートに敷くものは、隠すためではなく、状態が見える形にするために置いています。見えるほうが、判断が要らなくなります。
毛布やマットをそのまま敷いても構いません。専用品である必要はありません。ただし、厚すぎるものは座りにくく、その子が座る場所そのものを変えてしまうことがあります。いつも同じ席に座っていた子が別の場所に移ると、においの出どころも一緒に移ります。敷いたあとの数回は、どこに座っているかを見ておいてください。
敷いた布は、何枚をどう回すのですか
枚数は2枚です。1枚だと、洗っているあいだに敷くものがなくなり、その日だけ布なしになります。布なしの日が1回できると、そこで下の座面に戻ってしまうので、回すためには最低2枚が要ります。3枚あっても構いませんが、2枚あれば交互に回せます。
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帰宅したら、その日のうちに車から外す
車に置いたままにすると、湿ったまま閉め切ることになります。外して家に持ち込む、というところまでを1セットにしてください。玄関に置き場所を決めておくと続きます。
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もう1枚を、その場でシートに敷く
外したときに、すぐ次を敷きます。後回しにすると、次に乗る日に布がありません。外す・敷くを続けて1回の動作にしておくのがこつです。
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外した布は、毛を払ってから洗濯機へ入れる
外で一度払っておくと、洗濯機の中に入る毛の量が減ります。払う場所は、玄関の外かベランダで構いません。払わずに入れると、ほかの洗濯物のほうへ回ります。
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乾かしきってから、車に戻す
生乾きのまま車に持ち込むと、閉め切った車内でそこだけ湿った場所になります。湿った布は雑菌が増えやすいので、乾ききってから戻してください。
交換の間隔は、日数ではなく曜日で決めるほうが続きます。「乗った日の夜」か「毎週◯曜日」のどちらかに固定してください。「汚れたら」で決めると、汚れの判断が毎回入るぶん、間隔が延びていきます。車のシートに敷いた布は、汚れる前に回すものだと考えておくと、判断そのものが要らなくなります。
車のシートのにおいを、窓と布の2つに畳む|体の側の変化は家では切り分けられない
ここまでを畳みます。車でやることは、2つだけです。
| やること | いつ | 中身 |
|---|---|---|
| 窓を2か所開ける | 走り出してからの2〜3分 | 対角に開けて、空気の入口と出口を作ります |
| 敷いた布を交換する | 乗った日の夜、または曜日を決めて | 2枚を交互に回して、外せる面を増やします |
この2つが回っていれば、拭き取りは足さなくても構いません。拭くのは、飲みこぼしや泥がついた日だけで足ります。毎回拭くつもりでいると続かず、続かないと結局どちらも止まります。車のシートのにおいは、手数の多さより、止まらない形をつくるほうが長く保ちます。
布を持ち帰れない日や、その日のうちに洗濯まで回せない日もあります。そういう日は、香りを足さないタイプの消臭スプレーを、外せない面のほうへ使うという選び方があります。においを足して隠す形にすると、次に乗ったときに元の状態が読めなくなるので、車では無香料のほうが扱いやすくなります。使うのは布と床のほうで、その子の体には使いません。
これまでと違う種類のにおいがする、1か所だけ強い、車から降りたあとも体から同じにおいが続く、皮膚が赤い、同じところをなめ続けている、よだれや排泄の様子が変わった。こうした変化があるときは、車内の手当てを増やす前に動物病院にご相談ください。車のシートのにおいは、空気と布の手順で扱えますが、体の側で起きている変化までは家では切り分けられません。いつから変わったか、どの席に座っていたか、乗った日を書き残して持っていくと、その場で見てもらえます。
体の側でできることも書いておきます。車に乗る予定がある日に洗うと、乾かす時間から逆算して段取りを組むことになります。足りなくなったときに真っ先に削られるのは、たいていすすぎです。泡を流しきる前に切り上げると、成分が毛の根元に残ったまま、その子はシートの上で数時間を過ごすことになります。mofuwa モイストシャンプーは、アミノ酸系の洗浄成分を少なくして、泡立ちを原料の水のほうで補っています。落としすぎない設計なので、洗ったあとに手ざわりを戻す工程を挟まずに済みます。車の日の逆算でいえば、この1工程ぶんが、そのまますすぎと乾かしに回せる時間になります。出発の前日に洗って、当日は敷いた布を替えるだけにしておくと、順番が詰まりません。
窓を2か所と、布を2枚。この2つは、においが気にならない冬のあいだも、同じ回し方のまま続けてください。続いているあいだは、車のシートのにおいについて考える時間そのものが要らなくなります。そして久しぶりに長く走る日が来たとき、車内がいつもと同じかどうかを、乗り込んだ最初のひと息で判断できます。毎週まわしていること自体が、比べる相手を作っているからです。
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商品ページを見る本記事は日常のお手入れに関する情報提供を目的としており、疾病の診断・治療・予防を目的とするものではありません。皮膚や体調に異常が見られる場合は、自己判断せず動物病院にご相談ください。
