C04悩み解決
換毛期の抜け毛を繰り返さないために、毎日やっておきたいこと
朝、決まった敷物の上で3分。換毛期の毛が体から離れる場所を、家の中の1か所に決めてしまいます。抜ける総量は、家庭の手では動きません。それでも、その毛がどこで落ちるかは、こちらで決められます。部屋じゅうに散らすのか、決めた1か所で終わらせるのか。換毛期の抜け毛の予防として毎日できることは、この一点に集まります。
減らせるのは量ではなく、落ちる場所|換毛期の抜け毛の予防の考え方
換毛期とは、古い毛が抜けて新しい毛に入れ替わる時期のことです。犬も猫も、1年に2回この時期が来ます。このとき抜ける毛の総量は、あらかじめ決まっています。ブラッシングの回数を増やしても、総量そのものは動きません。ここは別の記事で扱っているので、この記事では前提として置きます。
そのうえで、家庭の手で決められることが1つだけ残ります。その毛が、どこで体から離れるかです。換毛期の抜け毛の予防と聞くと、抜ける量を減らす話に聞こえます。量は変わりません。変えられるのは、抜けた毛の行き先だけです。この違いが、換毛期のひと月の楽さを決めます。
| 落ちる場所 | そのあと毛はどうなるか | 回収にかかる手間 |
|---|---|---|
| 決めていない(家じゅう) | 歩いた場所すべてに落ちる。静電気で舞い上がり、空気にも残る | 毎日、部屋ごとに追いかける |
| ソファや寝床の上 | 布の繊維に絡んで、掃除機をかけても取りきれない | 布を洗うまで残り続ける |
| 決めた敷物の上(1か所) | その場で敷物に落ちる。持ち上げて外で払える | 1日1回、敷物1枚だけ |
予防の考え方としては、これだけです。抜けるのを止めるのではなく、抜ける場所を先に用意しておく。毛が体から離れるタイミングは、こちらから作れます。ブラッシングで根元から浮かせれば、その場で落ちます。落ちる場所を決めていないと、そのあと歩いたところすべてが落ちる場所になります。抜け毛が増えたと感じる日の多くは、抜けた量ではなく、散らばった範囲が広がった日です。
敷物1枚と、決まった時間|家でできる換毛期の抜け毛のやり方
決めるものは2つだけです。場所と時間。道具を買い足す必要はありません。家でできる換毛期の抜け毛のやり方は、この2つを固定したところから始まります。
- 毛が絡まない素材:目のつまった、つるっとした面のもの。毛足の長いラグやタオル地は、抜けた毛が繊維に入り込んで払えなくなります
- 洗える、または外で払える大きさ:抱えて持ち上げられることが条件です。動かせないものを選ぶと、回収がまた別の作業になります
- その子が自分から乗る場所に置く:連れて行かれると身構える子でも、いつもの場所なら乗ります。新しい敷物は、換毛期に入る前から置いて慣らしておいてください
- 風の通り道を外す:エアコンの吹き出しや廊下の風下では、浮いた毛が飛びます。静電気で舞い上がった毛は、そのまま隣の部屋まで移ります
時間は朝の1回に決めてください。理由は、家の中を歩き回る前だからです。夜にやると、そのあとは寝床へ直行するので、抜けかけていた毛は寝具に移ります。朝に落としておけば、その日1日ぶんの浮いた毛が、先に敷物の上へ残ります。服にいちばん毛がつくのは、抱き上げたときと、床に座ったときです。どちらも朝より後に起きます。
ごはんの前か後か、散歩から帰った直後か。どれでも構いませんが、毎日同じ場面にしてください。予防のためにできることの多くは、覚えていられるかどうかで続くかが決まります。時計ではなく、すでに毎日起きている出来事のうしろにつなげてください。
敷物の上でだけ、ブラッシングのあとに何か1つ良いことが起きるようにしてください。おやつでも、そこでだけ声をかけるでも構いません。場所と時間を固定するというのは、その子にとっては予定が読めるということです。身構える子ほど、順番が決まっているほうが楽になります。猫は自分で場所を選ぶので、こちらで決めた場所に合わせてもらうより、その子がすでに寝ている場所に洗える敷物を敷くほうが早く進みます。
朝に1回だけ|毎日の手順は3つで足ります
毎日の手順は3つです。全部で3分ほど。時間をかけるより、途切れさせないほうが確実です。
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決めた敷物の上に連れて行く
呼び寄せるより、抱えて乗せたほうが早い子もいます。ここで場所が毎日変わると、あとの2つが意味をなくします。敷物の上に乗ったら、しっぽの付け根あたりを軽くなでて、始めることを伝えてください。いきなり背中にブラシを入れないほうが、身構えられません。
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首から背中、わき腹、おしりとしっぽの3つに分けて浮かせる
梳く前に、mofuwa グルーミングスプレーを根元へひと吹きしておきます。乾いた被毛のまま梳くと、浮いた毛が静電気で立ち上がって、敷物の外まで飛びます。湿った根元では毛が立たないので、歯も奥まで入ります。舐めても問題のない基準でつくられている水なので、下毛の奥まで届く量をかけて構いません。そのうえで毛の流れに沿って、根元まで歯を入れます。抜けかけている毛は根元でひっかかっているだけなので、浮かせれば落ちます。3つのまとまりを、それぞれ1分ずつ。強く引かないでください。
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終わったら、その場で敷物ごと回収する
抱えて外で払うか、そのまま洗濯機へ。あとでやろうと置いておくと、その敷物の上を歩いた足で毛が運ばれます。ここまでを1つの手順にすると、家の中に持ち込まれる量がはっきり減ります。
この3つを毎日やっても、抜ける総量は変わりません。変わるのは、服と寝具と床に移る量です。換毛期の抜け毛の予防として家でできることは、ここに集まります。グルーミングスプレーで根元を湿らせておくと、浮いた毛が舞い上がらずに敷物の上で落ちきるので、同じ3分でも外へ持ち出される量が違ってきます。減る場所の話と減る量の話を混ぜてしまうと、続けているのに減らないという感想になって、途中でやめてしまいます。
ブラシが根元まで届いているかは、手を止めたときに、歯の付け根に毛がたまっているかで分かります。毛先だけをなでていると、ブラシの先にしか毛がつきません。付け根に毛が集まっていれば、根元から浮かせられています。見るのは、抜けた量ではなくブラシのどこに毛がついたかです。
決めた1か所で落ちなくなったときに、疑うこと
毎日同じ場所で同じ手順を続けていると、いつもと違う日がすぐに分かります。これが、場所と時間を決めるもう1つの利点です。敷物の上に残る量は、換毛期のあいだ、山なりに増えて減っていきます。その形から外れたときが、見どころです。
- 敷物の上に、急に何も落ちなくなった:抜ける時期が終わったのか、根元でひっかかったまま出てこないのかを分けて考えてください
- 1か所だけ、地肌が見えるようになった:換毛期の抜け方は全身で同時に進みます。1か所だけというのは、別の話です
- 抜けたあとの皮膚に、赤み・フケ・かさぶたがある
- 左右で抜け方が違う:体の同じ位置を、左右で比べてください
- 換毛期ではない時期にも、同じだけ抜けている
- かゆがる、なめ続ける、こすりつける
上のいずれかがあるときは、毎日の予防の手順を続けるより先に動物病院にご相談ください。換毛期の抜け毛と、抜けたあとに生えてこない状態は別のものです。受診のときは、いつから、体のどこか、敷物の上に落ちる量がいつごろから変わったかをメモしていくと、そのまま経過の記録になります。毎日同じ場所で同じ時間にやっていると、この記録が自然にとれます。
換毛期のあいだ、シャンプーの回数は増やさなくて構いません。増やすほど乾かす手間が増え、根元まで乾かしきれない日が出てきます。毎日足すのは、朝の3分のいちばん最初、mofuwa グルーミングスプレーでの根元のひと吹きだけです。敷物1枚と、朝の3分。換毛期が終わる日まで、この形を続けてください。
Product
mofuwa グルーミングスプレー
300ml / 2,970円(税込)
特許電解水を使った、吹きかけてそのまま梳かせるケアスプレーです。無香料・界面活性剤不使用。ブラッシング前や散歩のあと、毎日きれいにしておきたいときに。
商品ページを見るよくある質問
- 猫が、決めた敷物に乗ってくれません。
- 無理に乗せなくて構いません。猫は自分で場所を選ぶので、その子がいつも寝ている場所のうち、洗えるものを1つ選んで、それを「決めた1か所」にしてください。こちらで場所を決めるのではなく、その子がすでに決めている場所に敷物を合わせるほうが、早く形になります。
- 粘着ローラーや掃除機を増やすのでは、だめですか?
- だめではありませんが、それは落ちたあとの話です。この記事で扱っているのは、落ちる前にどこで落とすかという段取りです。先に敷物の上で落としておくと、そのあとローラーを使う回数そのものが減ります。順番として、回収より先に落とす場所を決めてください。
- 1日2回にしたほうが、早く終わりますか?
- 回数を増やしても、抜ける総量と換毛期の長さは変わりません。朝と夜の2回にすると、夜のぶんを寝具に移る前に回収できるという利点はあります。ただし続かなくなるくらいなら、朝の1回を毎日続けるほうを選んでください。途切れた日から、また家じゅうが落ちる場所に戻ります。
本記事は日常のお手入れに関する情報提供を目的としており、疾病の診断・治療・予防を目的とするものではありません。皮膚や体調に異常が見られる場合は、自己判断せず動物病院にご相談ください。
