C08季節・行事
夏毛が抜けはじめた日から|ブラシを入れる場所が変わる
ソファに座ったその子の背中を2回撫でて手を見たとき、夏毛が7本ついていました。先週の同じ時間、同じ2回で、手のひらに残ったのは2本です。抜けはじめの合図は、床に落ちた毛の量より先に手のひらのほうに出ます。そして本数がいちばん増えるのは、背中の真ん中から外れた場所です。腰から後ろ足のつけ根、首の下、脇の下。5か所を1回ずつ撫でて本数を数えると、その日ブラシを入れる場所が決まります。入れる場所は、抜けはじめてからの2週間で、体の外側と下側へ移っていきます。
撫でる2回で、その日の場所が決まる|夏毛の抜けはじめを家でできる形で見つける
夏毛の抜けはじめは、手のひらで数えます。床に落ちた毛には、抜けてから何日もたったものが混ざります。掃除機をかけた翌日に床が白くなっていても、それがその日に抜けた量だとは言えません。撫でた手に残るのは、いま毛穴から離れかけている毛だけです。数えるのは1回撫でて残った本数、それだけにします。
数える時刻は毎日そろえます。気温が下がりはじめる季節の変わり目には、日中の室温と明け方の室温の差が開く日が出てきます。同じ子でも、寝起きと夕方では手に残る本数が変わります。食事の前でも寝る前でもかまいません。決めた時刻を動かさないことのほうが、数字としては大事です。
| 撫でる場所 | 夏のあいだ | 抜けはじめ | その場所で起きていること |
|---|---|---|---|
| 背中の真ん中 | 1〜2本 | 3〜5本 | 手が最初に触る場所。気づきやすいが、増え方はゆるやか |
| 腰から後ろ足のつけ根 | 0〜1本 | 7本以上 | 下毛が先にゆるむ。この時期にいちばん数字が動く |
| 首の下・のどもと | 0本 | 5本前後 | 寝ているあいだ床とこすれて、抜けた毛がその場に残る |
| 脇の下 | 0本 | 3本前後 | 前足の動きで毛がよれ、抜けた毛が外へ出ていかない |
| しっぽのつけ根 | 0〜1本 | 5本前後 | その子が自分で届きにくく、毛づくろいが後回しになる |
表の右の列が、ブラシを入れる場所が変わる理由です。夏毛の抜けはじめは、背中の真ん中からではなく、体の外側と下側から始まります。背中を先に梳かす手順のままだと、いちばん抜けている場所には最後に届くことになります。そのころにはブラシの歯が毛で埋まっていて、腰の下毛はほとんど取れません。
家でできるのは、道具を増やすことではありません。撫でる場所を5か所決めて、1か所につき1回だけ手を滑らせ、手のひらに残った本数を紙に書く。かかるのは1分ほどです。3日ぶん並ぶと、どの場所が先に動きはじめたのかが数字で見えます。換毛期という言葉で片づけずに済むのは、この5つの数字が並んでいるときだけです。
同じ時刻に数えても、前日と本数が大きくずれる日があります。その日に何があったかを1行だけ書き添えてください。雨で散歩が短かった/窓を閉めきって室温を上げた/来客があって夕方まで興奮していた。夏毛の抜けはじめは湿度と室温の動きに引きずられるので、条件を書いておかないと、場所の変化と天気の変化が同じ数字に見えます。
撫でる・向きを変える・もう一度撫でる|夏毛の抜けはじめでブラシを移す手順
手順は5つです。手のひらで2回撫でて本数を数え、毛の向きと逆に指を入れて地肌までの距離を見て、多かった場所に mofuwa グルーミングスプレーを吹きかけ、その場所から梳かし、最後にもう一度撫でて本数を書きます。ブラシから始めないことが、この手順でいちばん効いています。
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1|手のひらだけで、5か所を1回ずつ撫でる
首の下、脇の下、背中の真ん中、腰から後ろ足のつけ根、しっぽのつけ根。毛の向きに沿って、手のひら全体で一度だけ滑らせます。往復させると、抜けていない毛まで引っぱって手につきます。5か所で30秒もかかりません。
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2|本数の多かった場所に、毛の向きと逆に指を入れる
指を立てずに、指の腹で毛をかき分けます。地肌が見えるまでに指を何度動かしたかを覚えておいてください。夏のあいだ1回で見えていた場所が3回かかるようになっていたら、抜けた毛がその中に残っています。ここが今日ブラシを入れる場所です。
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3|かき分けた場所に、吹きかける
地肌の見えている隙間へ向けて、20センチほど離して吹きかけます。表面の毛だけを湿らせても、抜けた毛が引っかかっているのは根元のほうです。かき分けた状態のまま吹きかけると、届く場所が変わります。
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4|本数の多かった場所から梳かす。背中は最後に回す
腰から後ろ足のつけ根で7本だった日は、そこから始めます。毛の向きに沿って、同じ場所を3回まで。歯の隙間が毛で埋まったら、途中で取り除いてから続けます。背中の真ん中は、5か所を一巡した最後です。
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5|もう一度撫でて、本数を紙に書く
梳かしたあとの手のひらに残る毛は、1〜2本まで減っているはずです。減っていなければ、その場所はまだ途中です。翌日また同じ場所から始めます。紙に書くのは、場所と、梳かす前の本数と、梳かしたあとの本数の3つだけにします。
3番目に1本を置くのは、乾いた毛のままブラシを入れると、抜けかけた夏毛が歯と指に絡んで途中で切れるからです。切れた毛は根元に残り、次の日にかき分けたときの指の回数を増やします。抜けはじめの時期にブラシだけで押し切ると、取れた量と同じくらいの毛が中に残っていく、ということが起きます。
犬も猫も、体から脂を出します。昨日きれいにした背中が、今日また汚れます。散歩には行かせたいし、毎日きれいにしてあげたい。けれどシャンプーを毎日くり返すのは現実的ではなく、サロンの予約も毎日は取れません。mofuwa グルーミングスプレーは、その毎日を成立させるために、吹きかけるだけの形にしてあります。手順の長さが変わらないので、抜けはじめから終わりまで、同じ1分の中に収まります。
量を数えずに使えることは、抜けはじめの時期にとくに効いてきます。梳かしたあと、その子は同じ場所を毛づくろいします。中身は電解水で、口に入る量を心配しなくてよい基準の水からつくられているため、5か所すべてに吹きかけても、使った回数を数えずに済みます。余分な脂は電解水となじんで乳化するので、梳かしたあとの手のひらには、毛と一緒に薄い汚れが移ってきます。
秋に入ると、朝だけ暖房を入れる日が出てきます。室温が上がると部屋の湿度は下がり、乾いた毛にブラシを通したときの静電気が強くなります。静電気が起きると、抜けかけた夏毛は浮いたまま指に絡み、梳かす前より毛が散らばります。吹きかけてから歯を入れると、静電気の起きにくい状態で通せるので、抜けはじめの毛だけがブラシに乗ります。ブラッシングスプレーとして使えるのは、この一点のためです。
お風呂そのものが負担になる子には、この手順のほうが向いています。シニアの犬や猫にとって、浴室で体を支えられている時間は、汚れが落ちるかどうかとは別の疲れ方をします。抜けはじめの2週間だけ毎日ブラシを入れて、洗うのはいつもの間隔のままにしておく。それで床に落ちる毛はかなり減ります。
毎日やっているのに本数が減らない|夏毛の抜けはじめで撫でる場所を選び直す
毎日ブラシを入れているのに手に残る本数が減らないときは、力でも回数でもなく、場所のほうが動いていません。手が慣れている場所は決まっていて、放っておくと毎日そこに戻ります。数字が止まったときに見るのは、紙の右端ではなく左端、つまり場所の欄です。
- 背中の真ん中だけを梳かし続けている:手が届きやすく、その子も嫌がらない場所です。けれど夏毛の抜けはじめでいちばん動くのは腰から後ろ足のつけ根で、ここは手を伸ばさないと届きません。5か所のうち3か所しか触っていない日が続くと、数字は下がりません
- 数える時刻が毎日違う:朝に数えた日と、散歩から帰って数えた日では、手に残る本数が倍ほど違うことがあります。場所を変えた効果なのか、時刻を変えただけなのかが分からなくなり、翌日どこから始めるかを決められなくなります
- 減らないぶんを、力と回数で埋めようとする:同じ場所を5回も6回も梳かすと、抜けていない毛まで引き抜きます。手には毛が増えるので、数字の上では取れているように見えます。翌日その場所を触られるのを嫌がりはじめたら、それは取りすぎの合図です
止まった数字の戻し方は決まっています。5か所のうち、いちばん本数の多い場所を1つだけ選んで、そこだけを3日続けます。ほかの4か所は撫でて数えるだけで、ブラシを入れません。3日で本数が半分になれば、その場所は抜け終わりに近づいています。半分にならなければ、かき分けたときの指の回数を見てください。3回かかったままなら、まだ根元に残っています。
もう1つ、下がったように見えて下がっていない日があります。雨が続いて散歩の時間が短かった日、来客があって寝る時刻がずれた日、窓を閉めきって室温が高いまま夜になった日。こういう日は場所を変えず、5か所を撫でて数えるところまでで終わりにします。紙には本数を書かずに横線を1本引いておけば、あとで見返したときに、抜けはじめの動きなのか家の事情なのかが区別できます。
同じ時刻に数えて、手に残る本数が2週間ずっと同じで減る気配がない/毛が残る場所が左右のどちらか一方だけに寄っている/撫でただけでその子が体をひねる、同じ場所をなめ続けている/かき分けた地肌が赤く見える、さわると熱い。こうした止まり方は、夏毛の入れ替わりでは説明がつきません。5か所の本数と日付を書いた紙を持って、動物病院へ行く日をつくってください。どの場所が何本から動かないのかが日付順に並んでいれば、いつから変わったのかがそのまま伝わります。紙は1枚で足ります。
本数が3本を下回った日から|夏毛の抜けはじめが終わるまでの頻度
頻度は日数ではなく、手に残る本数で決めます。5か所とも3本を下回る日が3日続いたら、毎日から1日おきに落とします。カレンダーで区切ると、いちばん動いている週に手を抜くことになります。数字のほうが正確です。
| いちばん多い場所の本数 | ブラシを入れる頻度 | 撫でて数えるのは | その時期に起きていること |
|---|---|---|---|
| 7本以上 | 毎日、その場所だけ | 毎日5か所 | 下毛がまとまってゆるみ、根元に残っている |
| 4〜6本 | 毎日、多い順に2か所 | 毎日5か所 | 抜ける場所が背中の外側へ移っていく |
| 3本前後 | 1日おき | 毎日5か所 | 残っているのは上毛に絡んだぶんだけ |
| 1〜2本が3日続く | 週2回 | 2日に1回 | 抜けはじめが終わりに近づいている |
| どの場所も1本以下 | 週1回 | 週2回 | ふだんの間隔に戻してよい |
撫でて数えるほうは、ブラシの頻度を落としたあとも残します。抜けはじめは1回では終わらず、室温の下がり方によっては2週間あけて2度目が来ます。数えることをやめた家では、2度目に気づくのが床の毛が増えてからになります。手のひらで数えていれば、床が変わる3日ほど前に分かります。
紙は捨てずに残しておいてください。来年の同じ時期、どの場所から何本で始まったかが分かっていると、最初の日から正しい場所にブラシを入れられます。その子ごとに、動きはじめる場所はだいたい決まっています。
今夜は、5か所を1回ずつ撫でて、本数を紙に書くところまででかまいません。ブラシを持つのは明日からでも遅くありません。場所が決まっていない日にブラシを入れるより、数字が1日ぶん並んでいるほうが、明日の1分が短く済みます。
Product
mofuwa グルーミングスプレー
300ml / 2,970円(税込)
特許電解水を使った、吹きかけてそのまま梳かせるケアスプレーです。無香料・界面活性剤不使用。ブラッシング前や散歩のあと、毎日きれいにしておきたいときに。
商品ページを見るよくある質問
- 撫でて数えると、毛がよけいに抜けてしまいませんか。
- 手のひらで1回滑らせるだけなら、抜けていない毛は動きません。手に残るのは、すでに毛穴から離れて上毛に引っかかっていた毛です。気をつけるのは回数のほうで、同じ場所を何度も往復させると、まだ抜ける準備のできていない毛まで引っぱります。1か所につき1回、毛の向きに沿って、力は入れない。これを守っているかぎり、数えること自体がその子の毛を減らすことにはなりません。
- 猫でも同じ5か所で数えられますか。
- 場所は変わります。猫は自分で毛づくろいをするので、口の届く場所の毛は先に飲み込まれていて、手に残りにくくなります。数えるなら、口の届かない首の後ろ、肩のあいだ、しっぽのつけ根の3か所を中心にしてください。そのぶん、飲み込んだ毛が増えていないかは別に見ることになります。毛づくろいの回数が増えた週は、撫でて数える回数を1日2回に分けると、動きが見えやすくなります。
- 短毛の子でも、抜けはじめの本数は数えられますか。
- 数えられますが、目安の数字は下がります。上毛だけの子は、5か所とも1〜2本が平常で、抜けはじめても3〜4本ほどにしかなりません。大事なのは絶対の本数ではなく、その子のふだんの数字から何倍になったかです。夏のあいだの1週間ぶんを先に数えておくと、その平均が基準になります。1本が3本になったなら、7本が20本になったのと同じ意味です。
本記事は日常のお手入れに関する情報提供を目的としており、疾病の診断・治療・予防を目的とするものではありません。皮膚や体調に異常が見られる場合は、自己判断せず動物病院にご相談ください。
