C08季節・行事
帰った直後の体は、まだ熱い|梳かすのは冷めてから
帰って玄関でハーネスを外したとき、背中に手を入れると、まだじんわり温かいはずです。残暑の散歩後は、日が傾いてから出ても、体が熱いまま家に入ってきます。その熱が引く前にブラシを入れると、毛は起きずに寝たまま滑り、その子は途中で立って逃げます。梳かすのは、手のひらが温かさを拾わなくなってからです。この記事では、冷めるまでの分数を玄関で測って、その子の数字を決めるところまでをやります。
玄関で内ももに手を当てる|残暑の散歩後、体が熱い場所の見分け方
残暑の散歩後に体が熱いかどうかは、毛の上からでは分かりません。毛は熱を閉じ込める側なので、表面が生ぬるくても、その下がどうなっているかは別の話です。手のひらを毛の中まで差し込んで、地肌に近いところで温かさを拾ってください。帰宅後すぐと、そこから五分おきに三回。これだけで、その子の熱がどの順番で引いていくかが見えてきます。
| 当てる場所 | 手のひらが拾うもの | 冷めるまでの順番 |
|---|---|---|
| 背中の真ん中 | 日ざしを受けた毛の熱と、皮脂のべたつき | いちばん早く引く |
| 前足の甲 | 地面に近い高さで受けた熱 | 背中とほぼ同じころ |
| 耳のつけ根 | 毛が薄く、血の通りが伝わりやすい | 三番目 |
| 胸の下 | 伏せたときに床と触れている面 | 室温に引きずられる |
| 内もも | 地面からの照り返しと、体の内側の熱 | 最後まで残る |
この五か所のうち、背中だけが冷めていて、内ももがまだ温かい時間があります。そこが、残暑の散歩後にいちばん間違えやすい時間帯です。背中に手を当てて冷めたと判断してブラシを持つと、体の内側はまだ熱を出している最中で、梳かされている途中でその子が立ちます。見分け方としては、背中ではなく内ももを基準にしてください。内ももが人肌より温かく感じるあいだは、まだ終わっていません。
帰った時刻と、内ももの温かさが引いた時刻を、横に並べて書くだけです。分数を出すのに道具は要りません。三日ぶん書けば、その子のだいたいの数字が出ます。日によって十分ずれるようなら、その日の散歩の長さと、出た時間帯を右に足してください。ずれの理由は、たいてい体の側ではなく、外の時間帯の側にあります。
軸1・毛の外は先に冷める|残暑の散歩後に体が熱い時間の長さの違い
残暑の散歩後に体が熱いとき、先に冷めるのは毛の外側で、あとから冷めるのが地肌のほうです。犬も猫も、人のように全身の汗で熱を逃がす作りをしていません。息づかいと、毛の薄い場所からの放熱が中心になります。だから外側の毛が室内の風で冷えても、地肌にたまった熱はその場に残ります。帰宅後すぐの毛は、外は冷たく、中は温かいという二層になっています。
この二層のあいだにブラシを入れると、三つのことが同時に起きます。どれも、力を入れて解決しようとすると悪いほうへ進みます。
- 毛が起きない:地肌が温かいあいだは毛の根元に湿りが残っていて、ブラシの歯が毛束の上を滑ります。抜けかけの毛は取れず、表面だけが整った形になります
- 嫌がる時間と重なる:熱を出している最中は、その子自身が体を触られたくない時間です。ここで押し切ると、残暑の散歩後に梳かされること自体が、嫌な出来事として残ります
- においが立つ:温かい毛の中は空気が動いていません。帰宅後に室内へ入ってからにおいが濃くなるのは、この時間帯です
体が熱い時間の長さは、毛が何層あるかで変わります。短毛でひと重の子は、玄関で立っているあいだに背中が冷めていきます。下毛のある子や長毛の子は、地肌まで風が届かないので、同じ距離を歩いても倍近くかかることがあります。この差は体の大きさではなく、毛の構造で決まります。同じ家で二頭を飼っていれば、玄関でその違いがすぐ分かります。小さい子のほうが早いとは限らず、下毛が厚ければ小さくても長くかかります。
室内の条件も、長さを左右します。冷房が入っている部屋にそのまま入れば早く引きますし、玄関だけが暑いまま残っていれば、そこで待たせているあいだは引きません。測るときは、毎日同じ場所で待たせてください。玄関で測る日と部屋の中で測る日が混ざると、分数が何を表しているのか分からなくなります。
軸2・冷めるまでの十数分に何をするか|残暑の散歩後、拭くと梳かすの使い分け
冷めるのを待つ時間は、空いている時間ではありません。拭くのはこの時間で、梳かすのは冷めてからです。残暑の散歩後にやることを、熱が残っていてもできることと、冷めてからでないとできないことに分けると、順番がひとりでに決まります。
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帰宅直後・足先だけ
地面から持ち帰った砂や草の切れ端は、毛の中に散る前に取ります。足の裏と指のあいだを、湿らせた布でひと通り。ここだけは熱が残っていても先にやります。乾いてから取ろうとすると、こすらないと落ちなくなります
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五分・水の器を入れ替える
散歩前から置きっぱなしの水は、残暑の室温で生ぬるくなっています。器ごと洗って、冷たい水に入れ替えます。飲む量が増える時期なので、器の縁には脂の膜が残りやすいところです
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十分・耳のふちと口のまわり
毛が薄くて汚れが見える場所です。ここは熱が引くのを待たずに拭けます。背中と違って、触られるのを嫌がりにくい場所でもあります
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内ももが冷めたら・ブラシ
ここでようやく梳かします。毛が起きているので、歯が地肌まで届きます。抜けかけの毛が一度で取れるぶん、かかる時間はむしろ短くなります
拭くと梳かすの使い分けで、いちばん効くのは足先の順番です。足先だけは、熱が残っていても先に済ませます。前足の甲や指のあいだに乗ったものは、その子が寝る前になめ取ってしまうからで、待っているあいだに口へ入る道筋ができます。逆に、背中や首まわりを熱いうちにこすると、皮脂が毛の途中で伸びて、あとから梳かしたときに毛束がまとまります。
毎日の習慣にするなら、この四つの順番だけを決めておけば足ります。時刻で決めると、散歩に出る時間帯が動いた日に崩れます。順番は、帰った時刻ではなく内ももの温かさに紐づけてください。そうしておくと、朝に出た日も夕方に出た日も、同じ手順がそのまま乗ります。
毛が起きてから吹きかける|残暑の散歩後、体が熱い日の毎日の1本の選び方
毎日散歩に行く子ほど、毎日きれいにしてあげたくなります。犬も猫も体から脂を出しますから、昨日整えても今日また汚れます。残暑の時期は体温が高い時間が長く続くぶん、毛に乗る量も増えます。とはいえ、毎日シャンプーはできませんし、サロンに毎日通うこともできません。この間にきれいに収まるのが、mofuwa グルーミングスプレーです。
使い方は、冷めた体に吹きかけて、そのまま梳かすだけです。乾いた毛にブラシをいきなり入れると、毛どうしがこすれて静電気が起きます。先に吹きかけておくと歯が滑るので、抜けかけの毛が途中で引っかかりません。残暑の散歩後にやりたいのは、力を入れずに一度で通すことです。グルーミングスプレーはブラッシングスプレーでもあるので、梳かす前の一手として、そのまま手順に差し込めます。
落ちるものの側も、毎日使える理由になっています。電解水と油がなじんで乳化するので、落ちるのは汚れのもとになっている余分な脂のほうです。地肌にとって要る皮脂まで持っていくわけではないので、残暑のように毎日汚れる時期でも、日をあけずに続けられます。夏のあいだ脂が多く出ていた子は、気温が下がるにつれて出る量も減っていきます。強さを選び直さなくても、その日の体の状態のほうに合ってくれます。
量を気にしなくていいのも、帰宅後の手順には効きます。原料の水は清涼飲料水の規格基準に照らして問題のない水で、その子が毛づくろいのついでに口へ入れても差し支えありません。だから背中から内ももまでかけて、足りない気がしたらもう一度足して構いません。足先や口のまわりのように、あとでなめる場所にも同じものが使えます。使う場所ごとに品を持ち替えなくてよいぶん、十数分の中に収まります。
年をとった子や、湯を使うこと自体が負担になる子では、残暑の時期に何度も洗うという選び方が最初から取れません。吹きかけて梳かすだけの手順なら、体が冷めた十数分後に、玄関から動かずにその場で終わります。お風呂をそうしないほうがいい子にとっては、毎日のケアの主役がこちらへ移ります。猫の場合も同じで、水を使う工程を増やさずに、毎日きれいな状態のほうへ寄せていけます。
同じ長さ・同じ時間帯の散歩なのに、冷めるまでの分数が前の週の倍に延びた。帰宅から三十分たっても内ももが熱いままの日が三日続いた。息づかいが荒いまま十分たっても静かにならない。冷めたあとも、同じ場所をなめ続けている。この四つは、玄関の紙に書いてきた分数が、そのまま説明の材料になります。日付と分数、その日の散歩の長さと時間帯を控えて、動物病院の予約を取ってください。電話口でも、数字が手元にあれば話が早く進みます。
紙に並んだ分数が、次の季節の入口になる
三週間ぶんの分数が紙に並ぶと、その子にとってのふつうが数字で見えてきます。残暑のあいだは日ごとに気温が上下するので、同じ距離を歩いても冷めかたは揃いません。それでも二十日ぶんを見渡すと、だいたいの幅は決まってきます。幅の中に入っている日は、そのまま手順を回すだけで足ります。見るのは、幅から外れた日だけになります。
| 書いておくこと | 一行の中身 | あとで何に使うか |
|---|---|---|
| 帰った時刻 | そのまま数字で | 散歩を後ろの時間帯へずらした日が分かる |
| 冷めるまでの分数 | 内ももを基準にした数字 | 幅から外れた日だけを拾える |
| その日の散歩の長さ | 分で | 長さと分数の関係が見えてくる |
| 梳かしたときの毛の量 | 多い・ふつう・少ないの三段階 | 換毛期の入口が日付で残る |
やることは、玄関に時計と紙を置くところからです。帰った時刻を書いて、内ももが人肌より温かくなくなったら、その時刻を右に書く。それだけで、残暑の散歩後に体が熱い時間の長さが、その子の数字になります。梳かすのはそのあとです。毛が起きてから入れたブラシは、力を入れなくても地肌まで届きます。
Product
mofuwa グルーミングスプレー
300ml / 2,970円(税込)
特許電解水を使った、吹きかけてそのまま梳かせるケアスプレーです。無香料・界面活性剤不使用。ブラッシング前や散歩のあと、毎日きれいにしておきたいときに。
商品ページを見るよくある質問
- 帰ってすぐシャワーで冷やしてしまうのはどうですか。
- 冷たい水を一気にかけると、その子が驚いて、次から玄関で足を止めるようになります。残暑の散歩後にやるなら、足先をぬるい水で流す程度にとどめて、体そのものは室内の風で冷ますほうが手順に収まります。流したあとの毛は湿っているので、そこからブラシを入れる前に、地肌まで乾いているかを確かめてください。毛の表面が乾いていても、下毛のある子は根元が湿ったままのことがあります。
- 猫は散歩に行きませんが、同じ話は当てはまりますか。
- 当てはまります。猫の場合、熱を持つのは窓辺の日なたから降りてきた直後です。残暑の時期は日ざしの角度が低くなって、床の奥まで日なたが伸びるので、昼のあいだ長く同じ場所にいる子ほど体が熱くなります。降りてきた直後に手を入れると、背中だけが熱くて内ももはそうでもない、という逆の順番になることもあります。測る場所と手順は同じで、基準にするのは温かさが最後まで残るほうです。
- 冷めるのを待つと毛が乾いて、かえってブラシが通りにくくなりませんか。
- そのために、梳かす直前に吹きかけます。乾いた毛に直接ブラシを当てると、毛どうしのこすれで静電気が起きて、抜けかけの毛が空中に散ります。mofuwa グルーミングスプレーを先にかけておくと歯が滑るので、待ったぶんの時間がそのまま短い作業に変わります。待つのは熱が引くまでで、毛の乾き具合は、吹きかける側で合わせるという分け方です。
本記事は日常のお手入れに関する情報提供を目的としており、疾病の診断・治療・予防を目的とするものではありません。皮膚や体調に異常が見られる場合は、自己判断せず動物病院にご相談ください。
