C08季節・行事

帰った直後の体は、まだ熱い|梳かすのは冷めてから

公開日 2020年9月3日|文=mofuwa編集部

明るい日ざしの入る玄関口で、淡い色の床に伏せて休んでいる薄い毛色の犬
帰った直後にブラシを持つかどうかは、毛の見た目ではなく、内ももに当てた手のひらが決めます。写真:Leohoho/Pexels

帰って玄関でハーネスを外したとき、背中に手を入れると、まだじんわり温かいはずです。残暑の散歩後は、日が傾いてから出ても、体が熱いまま家に入ってきます。その熱が引く前にブラシを入れると、毛は起きずに寝たまま滑り、その子は途中で立って逃げます。梳かすのは、手のひらが温かさを拾わなくなってからです。この記事では、冷めるまでの分数を玄関で測って、その子の数字を決めるところまでをやります。

玄関で内ももに手を当てる|残暑の散歩後、体が熱い場所の見分け方

残暑の散歩後に体が熱いかどうかは、毛の上からでは分かりません。毛は熱を閉じ込める側なので、表面が生ぬるくても、その下がどうなっているかは別の話です。手のひらを毛の中まで差し込んで、地肌に近いところで温かさを拾ってください。帰宅後すぐと、そこから五分おきに三回。これだけで、その子の熱がどの順番で引いていくかが見えてきます。

帰宅後に手を当てる五か所と、そこで拾えるもの
当てる場所手のひらが拾うもの冷めるまでの順番
背中の真ん中日ざしを受けた毛の熱と、皮脂のべたつきいちばん早く引く
前足の甲地面に近い高さで受けた熱背中とほぼ同じころ
耳のつけ根毛が薄く、血の通りが伝わりやすい三番目
胸の下伏せたときに床と触れている面室温に引きずられる
内もも地面からの照り返しと、体の内側の熱最後まで残る

この五か所のうち、背中だけが冷めていて、内ももがまだ温かい時間があります。そこが、残暑の散歩後にいちばん間違えやすい時間帯です。背中に手を当てて冷めたと判断してブラシを持つと、体の内側はまだ熱を出している最中で、梳かされている途中でその子が立ちます。見分け方としては、背中ではなく内ももを基準にしてください。内ももが人肌より温かく感じるあいだは、まだ終わっていません。

Point玄関に置いておくのは時計と紙一枚

帰った時刻と、内ももの温かさが引いた時刻を、横に並べて書くだけです。分数を出すのに道具は要りません。三日ぶん書けば、その子のだいたいの数字が出ます。日によって十分ずれるようなら、その日の散歩の長さと、出た時間帯を右に足してください。ずれの理由は、たいてい体の側ではなく、外の時間帯の側にあります。

軸1・毛の外は先に冷める|残暑の散歩後に体が熱い時間の長さの違い

残暑の散歩後に体が熱いとき、先に冷めるのは毛の外側で、あとから冷めるのが地肌のほうです。犬も猫も、人のように全身の汗で熱を逃がす作りをしていません。息づかいと、毛の薄い場所からの放熱が中心になります。だから外側の毛が室内の風で冷えても、地肌にたまった熱はその場に残ります。帰宅後すぐの毛は、外は冷たく、中は温かいという二層になっています。

この二層のあいだにブラシを入れると、三つのことが同時に起きます。どれも、力を入れて解決しようとすると悪いほうへ進みます。

体が熱い時間の長さは、毛が何層あるかで変わります。短毛でひと重の子は、玄関で立っているあいだに背中が冷めていきます。下毛のある子や長毛の子は、地肌まで風が届かないので、同じ距離を歩いても倍近くかかることがあります。この差は体の大きさではなく、毛の構造で決まります。同じ家で二頭を飼っていれば、玄関でその違いがすぐ分かります。小さい子のほうが早いとは限らず、下毛が厚ければ小さくても長くかかります。

室内の条件も、長さを左右します。冷房が入っている部屋にそのまま入れば早く引きますし、玄関だけが暑いまま残っていれば、そこで待たせているあいだは引きません。測るときは、毎日同じ場所で待たせてください。玄関で測る日と部屋の中で測る日が混ざると、分数が何を表しているのか分からなくなります。

軸2・冷めるまでの十数分に何をするか|残暑の散歩後、拭くと梳かすの使い分け

冷めるのを待つ時間は、空いている時間ではありません。拭くのはこの時間で、梳かすのは冷めてからです。残暑の散歩後にやることを、熱が残っていてもできることと、冷めてからでないとできないことに分けると、順番がひとりでに決まります。

  1. 帰宅直後・足先だけ

    地面から持ち帰った砂や草の切れ端は、毛の中に散る前に取ります。足の裏と指のあいだを、湿らせた布でひと通り。ここだけは熱が残っていても先にやります。乾いてから取ろうとすると、こすらないと落ちなくなります

  2. 五分・水の器を入れ替える

    散歩前から置きっぱなしの水は、残暑の室温で生ぬるくなっています。器ごと洗って、冷たい水に入れ替えます。飲む量が増える時期なので、器の縁には脂の膜が残りやすいところです

  3. 十分・耳のふちと口のまわり

    毛が薄くて汚れが見える場所です。ここは熱が引くのを待たずに拭けます。背中と違って、触られるのを嫌がりにくい場所でもあります

  4. 内ももが冷めたら・ブラシ

    ここでようやく梳かします。毛が起きているので、歯が地肌まで届きます。抜けかけの毛が一度で取れるぶん、かかる時間はむしろ短くなります

帰宅してからブラシを持つまでの時間の使い方 冷めるのを待つ十数分に、拭く仕事と器の仕事を先に置きます。梳かすのは最後の一つだけです。 分数はその子の毛の構造で前後します 0分 足先を拭く 指のあいだと足の裏だけ 5分 水の器を入れ替える 縁の脂を落としてから注ぐ 10分 耳のふちと口のまわり 毛の薄い場所は先に拭ける 冷めたら ブラシを入れる 毛が起きてから地肌まで通す
待つ時間を空けたままにしておくと、その十数分がまるごと抜けます。

拭くと梳かすの使い分けで、いちばん効くのは足先の順番です。足先だけは、熱が残っていても先に済ませます。前足の甲や指のあいだに乗ったものは、その子が寝る前になめ取ってしまうからで、待っているあいだに口へ入る道筋ができます。逆に、背中や首まわりを熱いうちにこすると、皮脂が毛の途中で伸びて、あとから梳かしたときに毛束がまとまります。

毎日の習慣にするなら、この四つの順番だけを決めておけば足ります。時刻で決めると、散歩に出る時間帯が動いた日に崩れます。順番は、帰った時刻ではなく内ももの温かさに紐づけてください。そうしておくと、朝に出た日も夕方に出た日も、同じ手順がそのまま乗ります。

毛が起きてから吹きかける|残暑の散歩後、体が熱い日の毎日の1本の選び方

毎日散歩に行く子ほど、毎日きれいにしてあげたくなります。犬も猫も体から脂を出しますから、昨日整えても今日また汚れます。残暑の時期は体温が高い時間が長く続くぶん、毛に乗る量も増えます。とはいえ、毎日シャンプーはできませんし、サロンに毎日通うこともできません。この間にきれいに収まるのが、mofuwa グルーミングスプレーです。

使い方は、冷めた体に吹きかけて、そのまま梳かすだけです。乾いた毛にブラシをいきなり入れると、毛どうしがこすれて静電気が起きます。先に吹きかけておくと歯が滑るので、抜けかけの毛が途中で引っかかりません。残暑の散歩後にやりたいのは、力を入れずに一度で通すことです。グルーミングスプレーはブラッシングスプレーでもあるので、梳かす前の一手として、そのまま手順に差し込めます。

落ちるものの側も、毎日使える理由になっています。電解水と油がなじんで乳化するので、落ちるのは汚れのもとになっている余分な脂のほうです。地肌にとって要る皮脂まで持っていくわけではないので、残暑のように毎日汚れる時期でも、日をあけずに続けられます。夏のあいだ脂が多く出ていた子は、気温が下がるにつれて出る量も減っていきます。強さを選び直さなくても、その日の体の状態のほうに合ってくれます。

量を気にしなくていいのも、帰宅後の手順には効きます。原料の水は清涼飲料水の規格基準に照らして問題のない水で、その子が毛づくろいのついでに口へ入れても差し支えありません。だから背中から内ももまでかけて、足りない気がしたらもう一度足して構いません。足先や口のまわりのように、あとでなめる場所にも同じものが使えます。使う場所ごとに品を持ち替えなくてよいぶん、十数分の中に収まります。

年をとった子や、湯を使うこと自体が負担になる子では、残暑の時期に何度も洗うという選び方が最初から取れません。吹きかけて梳かすだけの手順なら、体が冷めた十数分後に、玄関から動かずにその場で終わります。お風呂をそうしないほうがいい子にとっては、毎日のケアの主役がこちらへ移ります。猫の場合も同じで、水を使う工程を増やさずに、毎日きれいな状態のほうへ寄せていけます。

Caution分数のほうが先に変わったとき

同じ長さ・同じ時間帯の散歩なのに、冷めるまでの分数が前の週の倍に延びた。帰宅から三十分たっても内ももが熱いままの日が三日続いた。息づかいが荒いまま十分たっても静かにならない。冷めたあとも、同じ場所をなめ続けている。この四つは、玄関の紙に書いてきた分数が、そのまま説明の材料になります。日付と分数、その日の散歩の長さと時間帯を控えて、動物病院の予約を取ってください。電話口でも、数字が手元にあれば話が早く進みます。

紙に並んだ分数が、次の季節の入口になる

三週間ぶんの分数が紙に並ぶと、その子にとってのふつうが数字で見えてきます。残暑のあいだは日ごとに気温が上下するので、同じ距離を歩いても冷めかたは揃いません。それでも二十日ぶんを見渡すと、だいたいの幅は決まってきます。幅の中に入っている日は、そのまま手順を回すだけで足ります。見るのは、幅から外れた日だけになります。

紙に残しておくと、次の季節まで使えるもの
書いておくこと一行の中身あとで何に使うか
帰った時刻そのまま数字で散歩を後ろの時間帯へずらした日が分かる
冷めるまでの分数内ももを基準にした数字幅から外れた日だけを拾える
その日の散歩の長さ分で長さと分数の関係が見えてくる
梳かしたときの毛の量多い・ふつう・少ないの三段階換毛期の入口が日付で残る

やることは、玄関に時計と紙を置くところからです。帰った時刻を書いて、内ももが人肌より温かくなくなったら、その時刻を右に書く。それだけで、残暑の散歩後に体が熱い時間の長さが、その子の数字になります。梳かすのはそのあとです。毛が起きてから入れたブラシは、力を入れなくても地肌まで届きます。

Product

mofuwa グルーミングスプレー

mofuwa グルーミングスプレー

300ml / 2,970円(税込)

特許電解水を使った、吹きかけてそのまま梳かせるケアスプレーです。無香料・界面活性剤不使用。ブラッシング前や散歩のあと、毎日きれいにしておきたいときに。

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よくある質問

帰ってすぐシャワーで冷やしてしまうのはどうですか。
冷たい水を一気にかけると、その子が驚いて、次から玄関で足を止めるようになります。残暑の散歩後にやるなら、足先をぬるい水で流す程度にとどめて、体そのものは室内の風で冷ますほうが手順に収まります。流したあとの毛は湿っているので、そこからブラシを入れる前に、地肌まで乾いているかを確かめてください。毛の表面が乾いていても、下毛のある子は根元が湿ったままのことがあります。
猫は散歩に行きませんが、同じ話は当てはまりますか。
当てはまります。猫の場合、熱を持つのは窓辺の日なたから降りてきた直後です。残暑の時期は日ざしの角度が低くなって、床の奥まで日なたが伸びるので、昼のあいだ長く同じ場所にいる子ほど体が熱くなります。降りてきた直後に手を入れると、背中だけが熱くて内ももはそうでもない、という逆の順番になることもあります。測る場所と手順は同じで、基準にするのは温かさが最後まで残るほうです。
冷めるのを待つと毛が乾いて、かえってブラシが通りにくくなりませんか。
そのために、梳かす直前に吹きかけます。乾いた毛に直接ブラシを当てると、毛どうしのこすれで静電気が起きて、抜けかけの毛が空中に散ります。mofuwa グルーミングスプレーを先にかけておくと歯が滑るので、待ったぶんの時間がそのまま短い作業に変わります。待つのは熱が引くまでで、毛の乾き具合は、吹きかける側で合わせるという分け方です。

本記事は日常のお手入れに関する情報提供を目的としており、疾病の診断・治療・予防を目的とするものではありません。皮膚や体調に異常が見られる場合は、自己判断せず動物病院にご相談ください。