C11比較・選び方

ドライシャンプー・ウェットシート・水拭き|3つの違いを整理する

公開日 2020年9月16日|文=mofuwa編集部

明るい部屋の淡い色のラグの上で、静かに横になっている白っぽい毛の犬
手を離したあと、その毛に何が残っているか。3つを分けているのはそこです。

棚の同じ段に、ドライシャンプーと書かれたボトルと、ボディシートの箱と、水を入れる小さなスプレー容器が並んでいることがあります。どれも「水で流さない」という一点で同じ棚に置かれますが、使い終わって手を離したあと、その子の毛に何が残っているかは3つとも別です。犬の毛は人の髪より細く、同じ面積に生えている本数が多いので、残ったものは表面で止まらず根元の側にたまります。3つの違いを分けているのは、落とす力の強さよりも、使ったものの行き先のほうです。行き先が決まれば、体のどこにどれを回すかも自動的に決まります。

手を離したあと、毛に何が残っているか|犬のドライシャンプーと他の2つを比較する起点

3つとも「水で流さない」ものですが、使ったあとに残るものは3通りに分かれます。ドライシャンプーという名前が付いている流さない液は、毛にのせたものがそのまま乾きます。シートは、ふくませてある液が布と一緒に手元へ戻り、そのまま捨てられます。水で濡らした布は、汚れを布へ移したあと、残った水分だけが空気へ抜けていきます。落ちた汚れの量ではなく、使ったものがどこへ行ったかで3つは別のものになります。

この見方にすると、店頭で悩む場面が変わります。「どれがいちばんきれいになるか」を比べているうちは、どれも正解に見えます。犬の体に毎日触れる道具として比べるなら、見るのは1回ぶんの仕上がりではなく、それを30日続けたときに毛の根元へ何が積み上がるかのほうです。1日ぶんでは違いが出ないものが、1か月では差になって出ます。

犬と猫では、この違いの重みも変わります。猫は自分で毛づくろいをするので、体にのせたものは高い確率で口へ回ります。犬でも、前脚の内側と指のあいだは、帰宅後に自分で舐めていく場所です。残るか、持ち去るか、移すか。この3つの違いは、そのまま「口に入る量の違い」でもあります。

分数と、1回で触れる面の広さ|犬のドライシャンプーとシートの見分け方は道具の側に出る

店頭で中身が読み取れないときは、道具の形のほうから見分けられます。吹くものか、引き出すものか、絞るものか。この3つは、手を動かす回数と、一度に触れる面の広さが違います。毎日続くかどうかは、ここでほぼ決まります。

3つを、条件の側から並べる(犬のドライシャンプー・シート・水拭きの比較)
形使ったものの行き先手を離すまでの分数1回で触れる面舐める場所へ回せるか
流さずに使う液毛に残って乾く吹いて梳かして1〜2分背中一面をひと続きで残る中身の行しだい
液をふくませたシート布と汚れが外へ出る拭いた面はその場で終わる手のひら1枚ぶん布に触れた液は口へ回る
水で濡らした布布へ移り、水分は蒸発する絞り直しを含めて3〜10分絞るまでの数回ぶん水だけなら回せる
毎日やる前提なら残るものの中身が読めるほう1〜2分で終わるほう面がひと続きで取れるほう口が届く場所に使えるほう

表の最終行が、毎日の道具として見たときの答えです。1回だけなら、時間のかかる水拭きがいちばんていねいです。ただし絞り直しのたびに手が止まるので、背中から腰までをひと続きで終えられません。止まる回数が多いほど、その子は途中で立ち上がります。毎日のほうへ寄せるなら、手が止まらない形を選ぶことになります。

音の話も、この見分け方に入ります。シートは1枚引き出すたびに袋が鳴り、水拭きは水を汲みに行く足音が入ります。吹くものは、噴射の音が1回だけです。音を嫌がる子では、音の回数がそのまま手順の長さになります。犬のドライシャンプーを仕上がりだけで比べていると、この部分は最後まで見えてきません。

背中・足先・口のまわりで割り当てる|犬のドライシャンプーと水拭きの使い分け

3つのうち1つに絞ろうとすると決まりませんが、体の場所で割り当てると決まります。面の広さと、その子が舐めるかどうか。この2つで、どこに何を回すかが分かれます。

  1. 背中から腰まで(広くて、舐めない面)

    いちばん面積が広く、その子の口も届きません。ひと続きで終えたい場所なので、吹いて梳かす形が向きます。ここで手が止まらなければ、全体の手順が1〜2分に収まります。

  2. 足先と指のあいだ(狭くて、必ず舐める面)

    帰宅後にその子が自分で舐める場所です。残るものの中身がいちばん効いてくるので、水に近いものを選びます。粒の砂が挟まっているときは、先に指で払ってから濡らします。

  3. 口のまわりとあごの下(食べたものがつく面)

    1日に何度も汚れるので、そのつど拭ける形が要ります。シートを1枚引き出すか、濡らした布の角を使うか。ここは面が小さいので、絞り直しの手間が出ません。

  4. 尾のつけ根と内股(見えないので後回しになる面)

    立っている姿勢では飼い主の目に入りません。週に2回でいいので、背中を終えた流れのまま手を下ろして回します。ここを別工程にすると、そのまま抜けます。

布が持ち去る側と、毛に残る側 同じ「流さない」でも、使ったものが外へ出ていく形と、毛にとどまって乾く形では、翌日の状態が違います。どちらが良いかではなく、体のどの面に向くかで分かれます。 どちらも1回ぶんの仕上がりでは差が出ません 布が持ち去る形 シート・濡らした布 汚れは布と一緒に外へ 触れる面は手のひら1枚 絞り直しで手が止まる 口のまわり・足先に向く 毛に残って乾く形 流さずに使う液 のせたものが毛で乾く 背中一面をひと続きで 手が途中で止まらない 広い面と毎日に向く 残る形を毎日に回すなら、中身の行が読めることが条件になります
持ち去る形は狭い面に、残る形は広い面に向きます。

この割り当てにすると、3つの違いは「どれを買うか」ではなく「どこに置くか」の話になります。玄関に1本、洗面所に1つ、リビングに1枚。置き場所を分けた時点で、使い分けはほぼ終わっています。迷いが残るのは、3つとも同じ引き出しに入れている家です。

Point指で毛を挟んで、湿りが残るかを見る

どれを使ったあとでも、背中の毛を2本の指で軽く挟んで、すっと抜けるかを見てください。抜けずに指が途中で止まるなら、まだ水分か成分が残っています。残っていること自体は問題ではありませんが、そこへブラシを入れると毛がからみます。指が抜けるまで待ってから梳かすと、同じ道具でも仕上がりが変わります。1〜2分で抜けるか、5分かかるか。その分数は、その子の毛量と季節で決まります。

毎日きれいにしておきたい、から決める|犬のドライシャンプーの選び方が変わる場所

毎日の1本を選ぶときの入り口は、「今日は洗えなかった」ではなく「毎日きれいにしておきたい」のほうです。犬の体も猫の体も、毎日いくらか脂を出しています。昨日ととのえた毛が、今日また同じように汚れます。それでも毎日シャンプーするわけにはいきませんし、サロンに毎日通うこともできません。ここに落ちる空白を、毎日やれる形で埋めるのが、流さずに使う1本の役目です。

mofuwa グルーミングスプレーは、この「毎日やれる形」から組み立てられています。吹いて、ブラシを通す。手順はそれだけで、背中から腰までがひと続きで終わります。アルカリ電解水と油がなじんで乳化するので、落ちるのは汚れのもとになっている余分な脂のほうで、地肌に要る皮脂は残ります(deck p16)。夏に脂が増えれば落ちる量が増え、冬に減れば落ちる量も減るので、季節ごとに中身を選び直さずに済みます。

残るものの中身という点でも、条件がはっきりしています。口に入る前提で原料が選ばれているので、量を減らして使う必要がありません。前脚の内側でも、指のあいだでも、帰宅後にその子が舐めにいく場所にそのまま回せます。3つの違いのうち、いちばん扱いが難しいのが「毛に残る側」でしたが、残るものが読めているなら、広い面と毎日を両方取れます。

このグルーミングスプレーは、ブラッシングスプレーとしても使えるので、静電気の起きにくい状態で梳かせます。乾いた季節に毛が立ち上がって、ブラシが引っかかる日があります。先に吹いておくと、その引っかかりが減って、同じ回数の手数で背中が終わります。シニアの犬や猫のように、湯船そのものが負担になる子では、湯に入れないという選び方ができます。できない子として扱うのではなく、そうしないほうがいい子として、毎日の側に手を回します。

猫のいる家では、毛づくろいの動線まで含めて考えます。猫は前脚の内側を舐めて濡らし、その脚で顔と耳を拭います。体にのせたものは、必ずこの動線を通って口へ回ります。犬の記事として読んでいても、同じ家に猫がいるなら、選ぶ条件は猫の側に合わせるほうが早く決まります。

Caution3つのどれに替えても、同じ場所が戻ってくるとき

吹いて梳かして1〜2分で終わっていた背中に、同じ手順で5分かかるようになった/シートでも水拭きでも、拭いた翌日に同じ場所から同じにおいが戻る/指で毛を挟んだときの止まり方が、左右で明らかに違う/舐める回数が同じ場所だけ増えて、2週間たっても減らない。こうした残り方は、道具の違いでは説明がつきません。どの形で何分かけたか、何日続けて同じ場所が戻ったかを書き出して、その紙を持って動物病院で診察の枠を取ってください。3つを試した記録は、いつから変わったかを伝える材料になります。

1つに絞らないまま暮らす|犬のケアで、3つの違いを持ったまま毎日を回す

3つのうちどれかが優れているという結論には、この記事はなりません。広い面をひと続きで終えたいときと、口のまわりを1日に何度も拭きたいときでは、要る形が違うからです。1つに絞ると、絞らなかったほうの場面が毎日どこかで余ります。

棚の前で決めきれないときに、順番に見る場所
見る場所何が分かるか
使ったものの行き先毎日続けたときに、毛の根元へ何が積み上がるか
手を離すまでの分数背中をひと続きで終えられるか、途中で止まるか
1回で触れる面の広さその子が立ち上がる前に終わるかどうか
中身の行が読めるか舐める場所へ、そのまま回せるかどうか
決めるならここ毎日回す1本は広い面と中身で、狭い面は持ち去る形に任せる

最後の行が、この記事の答えです。犬のドライシャンプーとして毎日回す1本は、広い面をひと続きで終えられて、残るものの中身が読めるほうから選びます。口のまわりや足先のように、狭くて何度も汚れる面は、布が持ち去る形に任せます。違いを1つに畳まずに、そのまま2つ持っておくほうが、1日の手順は短くなります。

今日できるのは、背中を1回だけ、指で挟んでみることです。すっと抜けるか、途中で止まるか。その手ざわりが分かっていれば、次に棚の前に立ったとき、見る場所はもう決まっています。

Product

mofuwa グルーミングスプレー

mofuwa グルーミングスプレー

300ml / 2,970円(税込)

特許電解水を使った、吹きかけてそのまま梳かせるケアスプレーです。無香料・界面活性剤不使用。ブラッシング前や散歩のあと、毎日きれいにしておきたいときに。

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よくある質問

3つのうち1つだけ買うとしたら、どれになりますか。
家のどこで使う時間がいちばん長いかで決まります。散歩から帰って背中と腰をまとめて触る時間が長い家なら、ひと続きで終えられる形が1本あると、1日の手順が1〜2分に収まります。反対に、外出先や車の中で口のまわりだけを拭く回数が多いなら、持ち去る形を1つ持つほうが場面に合います。どちらか片方に決めても、もう片方の場面は毎日やってくるので、先に決めるのは商品ではなく「1日のうち、どこに何分使っているか」のほうです。1週間だけ、触った場所と分数を書き出してみると、買う前に答えが出ます。
シートで拭いたあとに、水拭きを重ねたほうがいいですか。
重ねる必要が出るのは、拭いた面がべたついたまま乾かないときだけです。シートに含まれている液の量が多いと、毛の表面に残ったぶんが乾くまでに時間がかかります。指で挟んで止まるようなら、乾いた布を1枚当てて水分を取るだけで足ります。水で濡らした布を重ねると、面がもう一度濡れるので、乾くまでの分数が最初からやり直しになります。順番としては、拭く・水分を取る・乾くまで待つ、の3つで終わらせるほうが短く済みます。
猫にも、犬のドライシャンプーで見た3つの違いはそのまま当てはまりますか。
行き先の違いは同じですが、重みが変わります。猫は1日のうち何時間も毛づくろいをするので、体にのせたものが口へ回る量が犬より多くなります。だから「残る側」を選ぶときの条件が、犬より厳しくなります。もう1つ変わるのが音で、噴射の音を嫌がる子では、体から離した場所で手のひらに出してから触れるほうが受け入れられます。面の広さについては、猫のほうが体が小さいぶん、背中から腰までが一度で終わるので、止まる回数はもともと少なくなります。

本記事は日常のお手入れに関する情報提供を目的としており、疾病の診断・治療・予防を目的とするものではありません。皮膚や体調に異常が見られる場合は、自己判断せず動物病院にご相談ください。