C08季節・行事

芝生を走った日の毛に、草の実が絡みついている

公開日 2020年10月8日|文=mofuwa編集部

明るい公園の短い芝生の上に座っている、淡い色の犬
芝生から帰った日の毛は、走った場所より、毛の流れが向きを変える場所に草の実が集まります。

芝生で30分走らせて帰った夜、ブラシから外した草の実は14粒でした。そのうち11粒が、胸の下と後ろ足のつけ根という2か所から出ています。芝生で拾う草の実は、全身に散らばりません。毛の流れが向きを変える場所と、地面にいちばん近い場所に集まります。その2か所からブラッシングを始めるかどうかで、翌日の毛に残る粒の数が変わります。秋は多くの草が実をつける時期で、気温が下がって下毛が増えはじめる季節の変わり目とも重なるため、去年と同じ芝生を走っても、絡む粒が増えたように感じます。

芝生から持ち帰った草の実は、毛のどの層で止まるか|数えるのは粒の数だけ

芝生から帰った日に数えるのは、外した草の実の粒の数だけです。かかった時間も、ブラッシングを何分やったかも書きません。粒の数だけを紙に並べていくと、その子が芝生のどこで拾ってくるのか、体のどこで止まるのかが、3日から4日で見えてきます。1回で14粒つく子もいれば、同じ公園を同じだけ走って2粒で済む子もいます。毛の長さと下毛の量で、止まる粒の数は変わります。

芝生で拾った草の実が止まる場所と、外すときの持ち方
止まる場所そこで止まる理由1回あたりの粒の目安外すときの持ち方
胸の下地面にいちばん近く、走っているあいだ芝に触れ続ける5〜8粒毛を束ねて持ち上げ、根元から
後ろ足のつけ根毛の流れが2方向からぶつかって渦になる3〜5粒流れが合わさる線に沿って
足先と指のあいだ短い毛のすきまに刺さって止まる1〜3粒指で広げて1粒ずつ
尾の下側座ったときにだけ芝に触れる1〜2粒尾を持ち上げて下から
耳のうしろ草をかき分けて走った側だけにつく0〜2粒耳をめくって、表から

秋に粒が増えるのは、多くの草がこの時期に実をつけるからです。そこへ、気温が下がって下毛が増えはじめる季節の変わり目が重なります。下毛が立ち上がると毛と毛のすきまが増えるので、同じ芝生を同じ時間走っても、止まる粒の数が増えます。季節の話はここまでで、ここから先は毛と手の話になります。

草の実は毛に付くのではなく、毛のあいだに刺さって止まります。表面に乗っているだけの粒は、車の中や玄関までのあいだにほとんど落ちています。家でブラッシングを始める段になって残っているのは、すでに毛の下まで入った粒だけです。だから毛の表面をなでるようにブラシを通しても、指には何も返ってきません。粒が無かったのではなく、届いていないだけです。

紙は1枚で足ります。日付、行った場所、外した粒の数、いちばん多かった場所。この4つだけを書きます。見るのは数が減ったかどうかより、いちばん多い場所が動いたかどうかです。胸の下から足先へ移っていれば、その子の走り方が変わったか、芝の丈が変わっています。どちらもこちらの手では変えられないので、変えるのはブラッシングを始める場所のほうになります。

始める場所を変えると終わる時間が半分になる|芝生の草の実を外すブラッシングの手順

手順は5つです。外へ出る前に2か所を湿らせてブラシを通し、帰ったらいちばん粒が多い場所から外し、動かない粒はブラシを置いて指に持ち替え、最後に全身へ通して、外した粒を数えます。芝生の草の実を外すブラッシングは、力の入れ方より、始める場所と持ち替える瞬間で終わる時間が変わります。

  1. 出る前|帰ってからだけでなく、出る前にも1回通す

    芝生へ向かう前に、胸の下と後ろ足のつけ根に mofuwa グルーミングスプレーを吹きかけ、ブラシを通してから出ます。毛がほぐれていて絡まりがない状態だと、草の実は毛の下まで入りにくく、表面のほうで止まります。出る前の1回は30秒で終わります。

  2. 帰宅直後|前回いちばん粒が多かった場所から始める

    背中から順に通していく習慣をやめて、紙に書いた「いちばん多い場所」から始めます。多くの犬では胸の下です。先にそこの粒を減らしてから全身へ移ると、ブラシに絡んだ粒を別の場所へ運ばずに済みます。運ばれた粒は、翌日いちばん見つけにくい場所から出てきます。

  3. 外し方|毛を束ねて持ち上げ、根元を押さえてから流れに沿って滑らせる

    粒だけをつまんで引くと、絡んだ毛ごと引っぱることになります。粒のついた毛の束を手のひらにのせ、根元を指で押さえ、毛の流れに沿って外へ滑らせます。痛がる子は、この押さえを省いた日だけ痛がります。同じ粒でも、押さえがあるかないかで力が半分で済みます。

  4. 持ち替え|2回引いて動かない粒は、ブラシを置いて指で外す

    ブラシで2回引いても動かない粒は、そのあと何回引いても動きません。ブラシを置いて、指で毛を左右に開いてから1粒ずつ外します。開くと、とげがどちらを向いて刺さっているかが見えます。向きが見えれば、外す向きもその場で決まります。

  5. 最後|全身に通して、床に落ちた粒を数えて紙に書く

    全身に軽くブラシを通し、床とブラシに残った粒を集めて数えます。数えるのはここだけです。捨ててから思い出そうとすると、翌日には何粒だったか分からなくなります。数字を書いてから捨ててください。

出る前と帰ったあとの両方で使う1本に mofuwa グルーミングスプレーを選ぶのは、毎日使えるからです。犬も猫も体から脂を出すので、昨日きれいにした毛が今日また汚れます。ただ、シャンプーを毎日くり返すことはできませんし、サロンへ毎週通うのも難しいところです。芝生に毎日行く子ほど、毎日きれいにしてあげたくなります。吹きかけてブラシを通すだけで済む形にしてあるので、草の実を外す前の30秒にそのまま収まります。

量を気にしなくていいことが、芝生から帰った日にはよく効きます。胸の下や内股は毛が密で、表面を湿らせただけでは粒のある層まで届きません。中身は電解水で、口に入っても差し支えない水として、清涼飲料水の規格基準に照らして確かめられています。毛が湿るまでかけても、そのあとその子がなめることを前提にできるので、量を数えずに済みます。毛についた余分な脂は電解水となじんで乳化するため、粒を外しているあいだに、手のひらへ薄く汚れが移ってきます。

この1本はブラッシングスプレーでもあります。秋は室温を上げはじめる時期で、部屋の乾燥がここから始まります。乾いた毛にブラシを通すと静電気が起きて、いったん外した粒がブラシと毛のあいだに戻ってきます。湿らせてから通すと、外れた粒がそのまま床へ落ちるので、数えられる粒だけが残ります。粒を数えるという作業が、そのまま静電気の起きにくい手順にもなっています。

猫では、出る前の1回がありません。そのかわり、外に出る猫は帰ってすぐ毛づくろいを始めるので、粒を外す時間が人より先に猫の側から始まります。口の中で止まった粒は自分では出せないので、猫の場合は帰宅直後、毛づくろいが始まる前に胸の下と前足のあいだを先に見ます。ここで2粒減らしておくと、そのあと1時間の毛づくろいで動く粒がありません。

引っぱったら毛のほうが切れた|芝生の草の実で、ブラッシングのやり方が翌週に返る3つ

やり方が裏目に出るのは、粒が動かないときに、向きではなく力のほうを増やしたときです。芝生の草の実は引く力で外れるのではなく、引く向きで外れます。次の3つは、どれもその日の粒が減らないまま、毛の側だけが減っていきます。

3つに共通しているのは、その日の粒を減らすために翌週の粒を増やしていることです。紙の数字が週をまたいで増えているときは、前の週にこの3つのどれかをやっています。ブラッシングを短時間で終わらせた日ほど、翌週の粒は増えます。逆に、指に持ち替えて時間のかかった日の翌週は、同じ公園でも数が落ちます。

粒が外れたあとの毛も見ておきます。とげが刺さっていた場所は、毛が数本だけ切れて短くなっていることがあります。短い毛が集まると、そこだけ毛玉になりやすい場所ができます。外した粒の数と一緒に、短い毛が残った場所も紙に書いておくと、翌週にブラシを通す順番がもう1か所増えます。

Caution外した粒が0の日が3日続いても、同じ場所をかいているとき

粒が0の日が3日続いているのに同じ場所をかき続けている/粒があった場所の地肌が赤く見え、さわると熱い/芝生へ行っていない週にも、同じ場所の毛だけが薄くなっていく/粒を外した跡が、1週間たっても丸く残っている。こうなると、毛に残っているものは草の実ではありません。粒の数を書いた紙と、その場所を毛をかき分けて撮った写真を持って、動物病院の診察を予約してください。どの週に何粒取れて、どこがいちばん多かったかが並んでいると、地肌のどこから見るかの順番が変わります。紙は捨てずに、次の秋まで取っておいてください。

外れる粒が4週で3分の1になったあと|芝生と草の実に毎年つきあうコツ

粒が減りはじめたあとも、紙に書くのは同じ4つのままです。日付、場所、外した粒の数、いちばん多かった場所。減った理由は書きません。出る前にブラシを通した日と、通さなかった日が並ぶだけで、翌週に何を続けるかは決まります。

同じ公園へ週2回、4週間通ったときに紙へ並ぶ数字の見方
週外した粒の数いちばん多い場所その週に変えること
1週目14粒・11粒胸の下出る前にブラシを通すことを始める
2週目9粒・8粒胸の下始める場所を胸の下に固定する
3週目6粒・7粒後ろ足のつけ根多い場所が動いたので、1手目を移す
4週目5粒・3粒足先足先だけ、指で外す時間を1分足す

表のいちばん右だけが、翌週に変えることです。粒の数そのものは、芝の丈やその日の走り方で上下します。見るのは増えたか減ったかではなく、いちばん多い場所が動いたかどうかです。場所が動いたら1手目をそこへ移し、動かなければ同じ手順を続けます。4週のあいだに場所が2回動く子もいますし、ひと冬変わらない子もいます。どちらでも、やることは1手目を置き直すことだけです。

1か月たったら、粒の合計より、指に持ち替えた回数を見てください。持ち替えが減っているなら、毛の下まで入る前に止められた粒が増えたということです。芝生で走らせる時間を減らす必要はありません。減らすのは、粒が毛の下まで入ったまま朝を迎える時間のほうです。

今夜は、胸の下を1か所だけ湿らせてブラシを通し、外れた粒を数えて紙に書くところまでで終わりにしてかまいません。芝生に行く季節は、来年もまた同じ時期に戻ってきます。去年の紙が残っていれば、今年の1手目はもう決まっています。

Product

mofuwa グルーミングスプレー

mofuwa グルーミングスプレー

300ml / 2,970円(税込)

特許電解水を使った、吹きかけてそのまま梳かせるケアスプレーです。無香料・界面活性剤不使用。ブラッシング前や散歩のあと、毎日きれいにしておきたいときに。

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よくある質問

散歩コースを芝生から舗装された道に変えれば、草の実は付かなくなりますか。
舗装路でも、歩道の縁に伸びた草から拾ってきます。粒がつくかどうかを決めているのは道の種類ではなく、草の丈とその子の体高の関係です。胸の高さより草が高い場所を歩けば、舗装路でも胸の下に粒が入ります。コースを変えるより、その週に通った場所を紙に書いて、粒の数と並べてみてください。同じ公園でも、奥の未舗装の区画を歩いた日だけ数字が跳ねている、という形で出てきます。歩く場所を1か所だけ外せば、あとは芝生のままで数が落ちます。
外した草の実の数を紙に書くのは、いつまで続ければいいですか。
いちばん多い場所が2週続けて動かなくなったら、そこでいったん止めてかまいません。目的は数を減らすことではなく、1手目をどこに置くかを決めることなので、場所が決まった時点で紙の役目は終わります。次に書き始めるのは、散歩コースを変えた週と、翌年の秋のはじめです。去年の紙が残っていれば、その年の1枚目は前年の最終週の場所から始められます。毎年ゼロから数え直さずに済むのが、書いておくことのいちばんの利点です。
猫が毛づくろいのときに草の実を飲み込んだようです。家で見ておくことはありますか。
家で見るのは口のまわりと前足のあいだ、そして口を開けたときに見える範囲までです。粒は舌やほおの内側で止まることがあり、そこで止まった粒は猫が自分では出せません。よだれが増える、前足で口をこすり続ける、食べる途中で顔をそむける、といった変化が同じ日に重なったときは、家で取り出そうとせず、その日のうちに動物病院へ連れて行ってください。取り出そうとして奥へ押し込むと、見える位置から外れてしまいます。

本記事は日常のお手入れに関する情報提供を目的としており、疾病の診断・治療・予防を目的とするものではありません。皮膚や体調に異常が見られる場合は、自己判断せず動物病院にご相談ください。