C03使い方・お手入れ手順
顔まわりにスプレーを使うときの手順
夕食のあと、窓際のいすに座ってその子を横につかせ、手を近づけてから数えると、顔がそれたのは6秒目でした。犬の顔まわりは、体のほかの場所より先に手が止まります。止まる理由は手つきではなく、こちらが1本を持ったまま近づいていることのほうにあります。顔でのスプレーの使い方は、先に手のひらか布へ出しておいて、その子に届くものを湿りだけにすると変わります。そのうえで数えるのは、手を近づけてから顔がそれるまでの秒数です。3秒の日と8秒の日では、その日にふれられる部位の数が変わります。
顔がそれるまでの秒数を先に数える|犬の顔でのスプレーの使い方と、頻度を決める前提
犬の顔まわりの使い方は、手つきよりも「その子がこちらを見ていられる長さ」で決まります。手を近づけてから顔がそれるまでの秒数を数えると、その日にふれられる範囲がそのまま出ます。3秒でそれる日に4か所をやろうとすれば、3か所ぶんは追いかけて済ませることになり、翌日の秒数はさらに短くなります。数えるのは1回だけ、いつもの高さから手を近づけたときの秒数です。顔でのスプレーの使い方は、この数字より先には進めません。
秒数は体調や時刻で動きます。夕食のあとで落ち着いている時間なら長く、来客のあとや雷の鳴った日は短くなります。同じ手つきでも秒数が半分になる日があるという前提に立つと、顔の手順は毎日同じ内容では組めないことが分かります。だから使い方の側を固定して、範囲のほうを秒数に合わせて動かします。
| 秒数 | その日の範囲 | 入る順番 | 終わり方 |
|---|---|---|---|
| 2〜3秒 | あごの下だけ | 下から1か所 | 終わったらすぐ手を引く |
| 4〜5秒 | あごの下と口のまわり | 下から2か所 | 2か所目で手を引く |
| 6〜7秒 | あごの下・口のまわり・目の下の毛 | 下から3か所 | 3か所目の途中でも切る |
| 8秒以上 | 耳のふちまで4か所 | 下から4か所 | 4か所で必ず終える |
表の順番がすべて「下から」になっているのは、犬の視界の中で手が上から来ると、その子はまず目を閉じるからです。あごの下から入ると、手はその子の視界の下側を通ります。同じ部位に同じ量でふれても、手の入る高さだけで秒数は変わります。耳のふちを最後に置いているのも同じ理由で、ここは手が顔の横を通るので、いちばん長い秒数が要ります。
使うのは mofuwa グルーミングスプレーです。犬も猫も体から脂を出すので、口のまわりやあごの下は、食べたあとの汚れと合わさって毎日汚れます。毎日シャンプーはできませんし、顔だけを洗うこともできません。毎日きれいにしてあげたいという側から見ると、顔まわりは手が届きにくいわりに、いちばん人の目に入る場所です。この1本は、吹きかけてブラシを通すか布で拭くところで終わる形なので、顔の4か所も同じ2分の中に収まります。
頻度は、その日の秒数を数えた回数と同じで構いません。1日1回、夕食のあとの同じ時刻に数えて、出た秒数のぶんだけ範囲を決める。この形にすると、毎日やる内容は変わっても、毎日やること自体は変わりません。秒数を数えない日は、部位も増やさないでください。数えずに4か所へ手を伸ばした日から、翌日の秒数が落ちはじめます。
手のひらに出してから、下から順に|犬の顔まわりでスプレーを使う5つの手順とコツ
手順は5つです。座る位置を決め、先に手のひらか布へ出し、秒数を数え、あごの下から順に入り、出た秒数の部位で必ず終える。こちらの体勢は、窓際のいすに浅く座って、その子を右横に立たせるか座らせる形。膝にのせるのは、のせても顔の高さがこちらの胸より下にある子までです。
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1|その子の正面ではなく、横に座る位置を決める
正面から向き合うと、こちらの手は必ず顔の前を通ります。横に並ぶ位置に座れば、手はその子の視界の外側から入ります。いすの高さは、その子の顔がこちらの胸より下に来る高さ。玄関やキッチンの立ったままの姿勢では、手が上から来るので秒数が伸びません。
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2|顔へ向ける前に、手のひらか布へ出しておく
この手順では、ノズルをその子のほうへ向けません。先に手のひらへ出して両手でなじませるか、たたんだ布へ出しておきます。こうすると、顔まわりでその子に届くのは湿った手のひらか布だけになります。1本を持つ手と、あごを支える手を同時に使わずに済むので、片手が空きます。
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3|手を近づけてから、顔がそれるまでを数える
その子の顔から30センチほどの位置に手を出し、そこから近づけながら数えます。顔がそれた時点、もしくは目を閉じた時点で止めます。ここで出た数字が、その日の秒数です。数えている途中で手を引かないでください。引くと、その子は次から早く顔を動かすようになります。
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4|あごの下から、口のまわり、目の下、耳のふちの順に入る
手のひら全体をあごの下に当て、毛の流れに沿って一方向へ。次に口のまわりを、鼻先から頬へ向けて。目の下の毛は、指の腹を横に寝かせて外側へ。耳のふちは、外側の毛だけを親指と人さし指ではさんで下へ。1か所につき一往復させず、一方向で一度だけです。
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5|出た秒数の部位で、途中でも必ず終える
6秒の日に3か所目の途中で終わるのは、失敗ではありません。秒数のほうが先に決まっているので、途中で切るのが正しい終わり方です。終えたら手を完全に引いて、その子から離れます。もう一度顔を見て確かめ直すと、その確認も1回ぶんの接触として数えられます。
手のひらか布へ先に出す形をとるのは、この使い方でコツと呼べるものが1つだけあるとすれば、そこだからです。顔まわりでは、ノズルが向いた瞬間に、音と空気の動きがこちらの手より先に届きます。手のひらに出してから入れば、届くのは湿った手だけになり、その子が確かめるものが1つに減ります。グルーミングスプレーの中身は還元水100%で、香りを足していません。かいでも知らない匂いが増えないので、2回目以降も同じ材料で確かめられます。
この手順で手が入るのは4か所です。まぶたの上と、耳の内側は、この2分の中には入れていません。範囲を先に4か所と決めておくと、秒数の中で必ず終わります。範囲が決まっていないと、秒数が伸びた日に手が奥へ進み、その日の終わりが分からなくなります。終わりの決まっていない手順は、翌日の秒数を必ず短くします。
同じ家に猫がいるなら、猫の顔まわりは犬とは別の時間に分けてください。猫は手が近づく速さそのものを見ているので、犬の4か所を終えた手でそのまま入ると、秒数を数える前に離れます。犬と猫を続けてやらないというだけで、両方の秒数が伸びることがあります。使うものは同じでよく、変えるのは時間の置き方だけです。
布へ出す形と、手のひらへ出す形は、その子の側では別のものです。布は温度が低く、当たる面が平らで、毛の流れに沿いません。あごの下と口のまわりは手のひら、目の下の毛と耳のふちは布、という組み合わせにすると、秒数の長い後半を布で済ませられます。前半を布にすると、最初の接触が冷たいものになるので、そこで1〜2秒短くなります。どちらを使うかは、その日の秒数ではなく部位で決めてください。
4日目に秒数が半分になる|毎日の犬の顔まわりで、スプレーの使い方が崩れていく3つ
崩れは、部位の数ではなく秒数に先に出ます。8秒だった子が4秒になる週には、こちらの手順の中に必ず変わったところがあります。次の3つは、どれも「うまくいった日の翌日」に起きます。
- 秒数が伸びた日に、5か所目へ進む:8秒出た日ほど、耳のふちの先やまぶたの上まで手が伸びます。範囲を1か所増やしたその日ではなく、翌日の秒数が半分になります。伸びた秒数は範囲を広げる合図ではなく、同じ4か所を余裕をもって終える合図です
- 数えるのをやめて、いきなり手が入る:秒数が安定してくると、数える3秒が省かれます。その子から見ると、近づいてくる手が前ぶれなしに顔へ届くことになり、確かめる時間がなくなります。数える時間そのものが、手順の一部です
- 終わったあとに、もう一度顔を見に戻る:拭き残しを確かめる手が、その日2回目の接触になります。1回で終わると決めておくほうが、翌日の秒数は長くなります。確かめるなら、手を引いたあと離れた場所からにしてください
秒数を戻すときは、範囲の側を下げます。4か所でやっていた子が4秒に落ちたなら、その週は2か所で組みます。あごの下と口のまわりだけ。これを3日続けて、秒数が6秒へ戻ってから3か所目に入ります。範囲を戻さずに手つきだけを変えると、その子の側では何も変わっていないので、秒数は落ちたままになります。毎日やること自体は止めません。止めるのは範囲の広さのほうです。
秒数が半分に落ちたまま1週間戻らない/落ちるのが決まって同じ側で、手を入れると顔ごと反対へ回す/あごの下だけは許すのに、口のまわりへ移った瞬間に離れる/ふれたあと、その部位を前足でこすっている/口のまわりの毛をかき分けると地肌が赤く見える、あるいは近づいたときのにおいが数日で変わった。この落ち方は、手順や入る高さを整えても戻りません。そこがしみる、痛い、においのもとが口の中にあるといった体の側の理由が入ると、秒数は手の側では動かなくなります。日付と秒数とふれた部位を書いた紙を持って、動物病院でその部位を見てもらう日をつくってください。何秒から何秒へ、どの部位で落ちたのかが、紙1枚で伝わります。
秒数に合わせて部位を決める|犬の顔まわりのスプレーで家でできることの範囲と、続く形
毎日の中身を1つに固定せず、秒数ごとに4通り用意しておくと、その日の手順は数えた時点で決まります。顔まわりで迷う時間は、そのままその子の秒数を削ります。手が止まっている3秒も、その子にとっては手が近くにある3秒だからです。
| 秒数 | 使うもの | ふれる部位 | その日の終わり方 |
|---|---|---|---|
| 2〜3秒 | 手のひらだけ | あごの下 | 1か所で切り上げ、手を引く |
| 4〜5秒 | 手のひらだけ | あごの下、口のまわり | 2か所目の途中でも終える |
| 6〜7秒 | 手のひらと布 | そこへ目の下の毛を足す | 3か所で終え、確かめに戻らない |
| 8秒以上 | 手のひらと布 | そこへ耳のふちを足す | 4か所で必ず終える。5か所目へ行かない |
この4通りの外側へは出ません。顔まわりで家でできるのは、この4か所に手が届く回数を増やすところまでです。秒数が毎日8秒で安定したとしても、範囲は4か所のまま。増やすのは部位ではなく、同じ4か所を続けられる日数のほうになります。使い分けは秒数でするもので、部位の数で競うものではありません。犬の顔まわりでのスプレーの使い方が長く続くのは、この上限を先に決めた家のほうです。
1か月続けると、紙に残るのは秒数の列です。数字が伸びていれば、口のまわりやあごの下に手が届いた日数が増えたということで、食べたあとの汚れが乾いたまま残る日は減っています。変化として先に出るのは、顔がきれいになったことよりも、手を近づけたときにその子が顔を動かさなくなることのほうです。秒数は、そこを数字にしたものです。
今夜は、窓際のいすに浅く座って、手のひらに出してから、あごの下まで手を近づけて数えるところまでで構いません。出た秒数を1つ書いて、そこで手を引いてください。明日ふれる部位の数は、その数字が決めます。
Product
mofuwa グルーミングスプレー
300ml / 2,970円(税込)
特許電解水を使った、吹きかけてそのまま梳かせるケアスプレーです。無香料・界面活性剤不使用。ブラッシング前や散歩のあと、毎日きれいにしておきたいときに。
商品ページを見るよくある質問
- 目やにが固まっているときも、同じ手順でふれていいですか。
- 固まったものを指でこすり取ろうとせず、湿らせた手のひらを当てたまま待つ形にしてください。目の下の毛は、この手順では3か所目にあたるので、6秒以上出た日だけの範囲です。当てている時間は、その日の秒数の中に含めて数えます。5秒で顔がそれる日は、固まったものが残っていても、その日は口のまわりまでで終わりです。翌日に持ち越して構いません。無理に落とそうとした日は、翌日の秒数が短くなるので、結果として届く回数が減ります。
- ひげのまわりは避けたほうがいいですか。
- 避ける必要はありませんが、ひげそのものを引っぱらない向きで入ってください。口のまわりは、鼻先から頬へ向かって一方向です。逆向きに入ると、ひげの根元が引かれるので、その子は顔を回します。手のひら全体を使って面で当てると、1本ずつに力がかかりません。ひげのまわりで秒数が落ちる子は、部位の問題ではなく入る向きの問題であることが多いので、順番を変えずに向きだけ試してみてください。
- ブラッシングの前にも使う場合、顔は2回になりますか。
- 顔は1日1回のままにしてください。ブラッシングの前に使うのは体のほうで、顔まわりは別に数えます。同じ日に顔へ2回入ると、2回目の秒数は必ず短く、その短いほうがその子の記憶に残ります。体を先に済ませてから、時間を空けて顔へ入る順番にすると、秒数を落とさずに両方できます。体のブラッシングで静電気が起きにくくなっているぶん、顔へ移ったときにこちらの手も引っかかりません。
本記事は日常のお手入れに関する情報提供を目的としており、疾病の診断・治療・予防を目的とするものではありません。皮膚や体調に異常が見られる場合は、自己判断せず動物病院にご相談ください。
