C03使い方・お手入れ手順
おしっこが足やお尻についたときの落とし方
寝床のカバーに小さな丸い跡を見つけた朝、その子の右のかかとの毛が、先だけ少し固まっていました。おしっこが体についたことに気づくのは、多くの場合、ついた瞬間ではなく数時間あとです。だから落とし方は「どう拭くか」より先に、どこについたのかと、ついてからどれくらい経ったのかで分かれます。犬のおしっこの落とし方は、4か所のうちどこかという見分けと、濡れているか乾いているかという2つ目の見分けで、手順がそれぞれ変わります。そのうえで数えるのは、1週間のうち同じ場所についた日が何日あったかです。日数が増えていく週は、拭き取りの上手下手とは別の話になります。
足の甲・かかと・お尻の毛・おなかの下|犬のおしっこの落とし方を決める前の4か所チェック
犬のおしっこの落とし方は、体のどこについたかで別の手順になります。同じ排泄でも、ついた場所は姿勢と毛の長さで決まっていて、その子ごとにほぼ決まった場所に出ます。まず見るのはこの4か所です。片足を上げる子は反対側の足の甲、腰を落とす子はかかとと後ろ足の毛先、毛の長いオスはお尻まわりの毛、体高の低い子はおなかの下。4か所のどこだったかを先に決めると、落とし方はそこで半分決まります。
| 場所 | つきやすい条件 | 気づくきっかけ | 落とし方の入り方 |
|---|---|---|---|
| 足の甲・指の間 | 片足を上げる姿勢。地面のはね返り | 床材に点の跡が残る | 指の間から外へ、一方向で押し出す |
| かかと・後ろ足の毛先 | 腰を落とす姿勢。毛先が地面につく | 毛先だけが固まっている | 毛を起こしてから、根元ではなく先だけ |
| お尻まわりの毛 | 毛が長く、最後の一滴が伝う | 寝床のカバーに丸い跡 | 外側の毛をはさんで下へ引く |
| おなかの下 | 体高が低い。地面が濡れている日 | 床に線の跡が残る | 面で当ててから、脇へ寄せて移す |
気づくきっかけの列が、どれも体ではなく床や布の側にあるのが分かります。体についたおしっこは、その子が寝るか座るかしたときに、必ずどこかの面へ移ります。床材が濃い色のフローリングだと点の跡は乾いて消えますし、カーペットだと表からは見えません。だから、気づいた面のほうから4か所を逆算するのが早くなります。寝床のカバーに丸い跡があればお尻まわりの毛、玄関からの線ならおなかの下です。
紙は1枚で足ります。日付と、4か所のうちどこだったかと、気づいたのが何時ごろかを書きます。数えるのは、1週間のうち同じ場所についた日数です。0日から7日までしか動きません。この数字が、後ろの見分けと、線を引くときの目安の両方に使われます。回数ではなく日数で数えるのは、1日に2回ついた日と1回の日を分けようとすると、見ていない時間のぶんが必ず抜けるからです。
玄関と寝室に1本ずつ置いてあるのは、mofuwa グルーミングスプレーです。犬も猫も体から脂を出していて、その脂は毛の表面で汚れをつかまえます。おしっこがついた毛は、水分が飛んだあとも脂の側に残るので、乾いた紙やティッシュでは表面をなでるだけになります。毎日きれいにしてあげたいと思っても、そのたびに洗うことはできません。グルーミングスプレーは吹きかけて拭くところまでで終わるので、気づいたその場で、4か所のどこでも同じように入れます。還元水100%で香りを足していないため、拭いたあとにその子がなめる場所でも、量を数えずに使えます。
濡れているうちか、乾いてからか|犬のおしっこを拭き取りだけの様子見にしてよい範囲
2つ目の見分けは、ついてからの時間です。濡れているうちは水分の中に混ざっている状態で、乾いたあとは毛の表面に固まって残っている状態。同じ場所でも、この2つでやることが逆になります。濡れているうちに毛を起こすと広がりますし、乾いたあとに面で押さえると固まったものが毛の根元へ押し込まれます。
様子見にしてよいのは、左側の条件がそろっている日です。ついて30分以内で、場所が4か所のうち1か所だけで、その週にまだ2日目までなら、拭き取りで終わりにして構いません。寝床のカバーを毎回洗う必要もありません。反対に、乾いてから気づいた日、2か所以上についていた日、その週に3日目以降の日は、拭き取りだけでは追いつかないので、次の見出しの手順に入ります。
におい残りは、ほとんどが右側で起きます。乾く過程で水分だけが空気へ抜け、残ったものが毛と、その子が接した面の両方に移るからです。寝床のカバーからにおう日は、体のほうを落とさないかぎり、洗っても翌日また同じ場所に移ります。床材がカーペットやラグの家では、この移り先が広くなるぶん、体の側の4か所を先にやるほうが早く終わります。
同じ家に猫がいる場合、猫は排泄のあと自分で毛づくろいをするので、体についたぶんは口のほうへ移ります。犬と同じ4か所で見ても、かかとやお尻まわりの毛に残っている時間が短くなります。猫の側で数えるのは、体についた日数ではなく、砂から出たあとに前足をなめる回数のほうになります。犬と猫で数えるものが違うので、紙は分けてください。
4か所それぞれの落とし方|濡れている30分と、乾いたあとで手順が入れ替わる
手順は、左の条件(濡れているうち)を先に書きます。右の条件(乾いたあと)は、この手順の前に湿らせて毛を起こす一段が足されるだけで、あとは同じです。どの場所でも、往復させず一方向で通します。往復は同じ場所を2回こするので、毛の根元へ押し込む向きの力がかかります。
-
1|場所を1か所に決めてから始める
4か所のうちどこかを声に出して決めてから、手を出します。始めてから別の場所を見つけると、最初の場所を途中で切ることになり、その子の側では2回ぶんの接触になります。決めた1か所を終えてから、次の場所へ移ってください。2か所以上ある日は、汚れの少ないほうから先に入ります。
-
2|濡れているうちは、水を足して薄めてから布へ移す
その場所へ吹きかけて、布を当てます。こするのではなく、当てて待ってから、一方向へ引きます。濡れているうちは、混ざっているものを薄めて布の側へ移すのが落とし方の中身です。布は途中で面を替えます。同じ面で続けると、移したものをもう一度塗り広げることになります。
-
3|乾いたあとは、湿らせて毛を起こす一段を先に足す
固まった毛先へ吹きかけ、指の腹で毛を1本ずつの向きに戻してから、布を当てます。起こす前に布で拭くと、固まったものが毛の根元へ移るだけになります。毛先が指で分かれるようになってから、手順2と同じ形へ入ってください。ここで急ぐと、翌日も同じ場所が固まります。
-
4|足の甲と指の間は、内側から外側へ押し出す
指の間は、根元から爪のきわへ向かって一方向です。外から内へ入れると、指のつけ根のほうへ集まります。片足につき指の数ぶん、1本に1回ずつ。ここは地面からのはね返りでつく場所なので、散歩のあとの拭き方とそのまま同じ手順になります。
-
5|終わったら、その場所を紙に書いてから離れる
4か所のどこだったかと、濡れていたか乾いていたかの2つを書きます。書く前に離れると、その日の分は数えられません。書き終えたら、その日はもうその場所を見直しません。確かめ直す手も、その子にとっては1回ぶんの接触です。
この手順の中で、mofuwa グルーミングスプレーを使うのは手順2と手順3です。乾いた布だけで落とそうとすると、毛の表面の脂ごとこすることになり、毛先が絡みます。水を足してから布へ移す形にすると、同じ場所を何度もこすらずに済みます。余分な脂は水となじんで浮くので、布の側へ移る量も乾いた布より多くなります。無香料でアルコールも入っていないため、お尻まわりやおなかの下のように、その子が体を曲げてなめにいく場所でも使えます。
布は2枚用意します。1枚目で移し、2枚目で仕上げる形です。1枚で最後まで通すと、面を替えているつもりでも、3回目あたりから同じ場所へ戻ります。落とし方でいちばん多い取りこぼしは、布の枚数が足りないことで起きています。床材の側へ落ちた分は、体を終えてから拭き取りに入ってください。順番が逆だと、床を拭いているあいだにその子が歩いて、拭いた面をもう一度踏みます。
1週間に何日ついたかで線を引く|犬のおしっこで受診を考えるときの目安
紙に並んだ日数が、そのまま線になります。落とし方の手順を整えても、ついた日数そのものが減らないなら、それは拭き取りの側の話ではありません。1週間ごとに合計を出して、前の週と比べてください。
| 日数 | 何が起きている可能性があるか | 家でやること | 次の1週間 |
|---|---|---|---|
| 0〜2日 | 姿勢と毛の長さの範囲。いつもの幅 | 拭き取りで終える。記録は続ける | 同じ形で続ける |
| 3〜4日 | 毛の長さか、排泄の場所の条件が変わった | 毛先の長さと、床材のすべりを見る | 条件を1つだけ入れ替えて比べる |
| 5〜6日 | 姿勢そのものが変わってきている | しゃがむ高さと時間を書き足す | 紙を持って相談の予定を入れる |
| 7日/前週より増えた | 体の側の理由が入っている | 手順は増やさず、記録を細かくする | 日をあけずに見てもらう |
日数が5日を超えた週、あるいは前の週より増えた週は、動物病院でその子の排泄の姿勢のほうを見てもらってください。持っていくのは、日付と4か所のどこだったかと、濡れていたか乾いていたかを書いた紙です。何日目から増えたのか、ついた場所が別の場所へ移っていないかが、そのまま伝わります。体についた日数は、その子の姿勢が変わったことや、しゃがんでいる時間が長くなったことを、こちらより先に映していることがあります。
ついた場所が、いつもの1か所から2か所目へ移った/同じ週のうちに4か所すべてで見つかった/においが数日で変わった/寝ている場所の跡が、日ごとに大きくなっている/水を飲む量か、外に出たがる回数が同じ週に変わった。日数がまだ3日でも、こうした移り方をする週は、手順の側では追いつきません。落とし方をどれだけ整えても、ついている量そのものが変わっているからです。紙に書いた日数と場所をそのまま持って、動物病院で見てもらう日をつくってください。数えているのは「1週間に何日、どこについたか」の2つだけなので、伝えるのに時間はかかりません。
床材と寝床を1つずつ入れ替える|同じ場所につく日が続く週に、家の側で動かせるもの
日数が3〜4日で止まっている週は、家の側の条件を1つだけ入れ替えると数字が動きます。2つ同時に変えると、どちらで動いたのか分からなくなります。1週間に1つ、順番も決めておきます。
- 床材のすべり:排泄の姿勢は、後ろ足が滑るかどうかで変わります。フローリングの上にマットを1枚敷くだけで、腰の落ち方が浅くなり、かかとと毛先につく日が減ることがあります
- 寝床のカバーの替え時:体から移ったものが乾いた面は、次に寝たときにまた体側へ戻ります。日数が3日を超えた週だけ、カバーを2日に一度へ替えてください。毎日洗う必要はありません
- 毛先の長さ:お尻まわりとかかとの毛だけは、長さが1センチ変わるとつく日数が変わります。全身を短くする必要はなく、その2か所だけをそろえてもらえば足ります
入れ替えたら、次の1週間も同じ紙に書き続けてください。数字が2日ぶん減れば、その条件が日数を動かしていたということになります。変わらなければ、その条件は戻して、次の1つへ移ります。3つとも試して日数が減らない週は、家の側で動かせるものが残っていないという情報が手に入ったことになります。それも紙に残る形の答えです。
毎日の拭き取りのほうは、条件を入れ替えているあいだも同じ手順のまま続けます。手順を変えるのと条件を変えるのを同じ週に重ねると、数字がどちらで動いたのか読めなくなります。落とし方の手順は、4か所と2つの時間で決まっていて、そこから増やす必要はありません。
今日は、4か所のうちどこだったかと、濡れていたか乾いていたかを、紙に1行書くところまでで構いません。1週間ぶん並んだとき、次に何を入れ替えるかは数字が決めてくれます。
Product
mofuwa グルーミングスプレー
300ml / 2,970円(税込)
特許電解水を使った、吹きかけてそのまま梳かせるケアスプレーです。無香料・界面活性剤不使用。ブラッシング前や散歩のあと、毎日きれいにしておきたいときに。
商品ページを見るよくある質問
- ペットシーツの上でしているのに、体についてしまうのはなぜですか。
- シーツの表面は水分を吸いますが、吸い切るまでに少し時間がかかります。その前に足を下ろすと、はね返ったぶんが足の甲と指の間につきます。シーツの枚数を増やすより、置く位置を壁から10センチ離すほうで、日数が動くことがあります。壁際だと、その子は体を壁に寄せて立つので、足の置き場が狭くなるためです。位置を変えた週も、同じ紙に日数を書き続けてください。1週間で数字が動けば、それが答えになります。
- 拭いたあとに、その子がその場所をなめてしまいます。止めたほうがいいですか。
- 止める必要はありません。なめる回数そのものより、なめている場所が毎日同じかどうかを見てください。4か所のうち1か所だけを長くなめる日が続くなら、それは紙に書き足しておく情報です。落とし方の手順を変える理由にはなりませんが、日数と一緒に並べておくと、あとから読み返したときに順番が見えます。使っているものは還元水100%で、香りもアルコールも足していないので、なめる場所に使ったこと自体を気にする必要はありません。
- 夜のあいだについたものは、朝に気づいても間に合いますか。
- 間に合います。ただし朝に気づいたものは、必ず乾いた側の手順で入ってください。先に湿らせて毛を起こしてから、布を当てます。夜についたものを朝の手順で落とすと、その日の記録は「乾いたあと」として書きます。夜の分が続くようなら、寝る前に4か所を見る時間を1つ足してください。見るだけで、拭かない日があっても構いません。日数の数え方は変わりません。
本記事は日常のお手入れに関する情報提供を目的としており、疾病の診断・治療・予防を目的とするものではありません。皮膚や体調に異常が見られる場合は、自己判断せず動物病院にご相談ください。
