C03使い方・お手入れ手順
静電気が起きる日のブラッシング手順
暖房を入れて30分たったリビングで背中を1面ぶん梳かしたら、途中で手が7回止まりました。止まった理由はどれも同じで、抜けた毛がブラシの目に貼りついて落ちなかったからです。前の週の同じ時刻は2回でした。静電気が起きる日のブラッシングは、梳かし方そのものより、この止まった回数で終わる時刻が変わります。数える方法は1つだけで、ブラシから手を離した回数を、背中1面ぶんで数えます。止まっている数秒のあいだに、梳かし終えた面の毛はもう一度立ち上がっています。
暖房を入れて30分後の部屋で、手が止まった回数を数える|静電気の日のブラッシングのやり方
静電気が起きる日に数えるのは、梳かした回数ではなく、手が止まった回数です。背中を1面と決めて、ブラシから手を離すたびに1回と書きます。11月の終わり、暖房を入れて30分たったリビングでは、その数字が7回まで増えました。同じ場所で、同じブラシで、同じ子を梳かしています。変わったのは部屋の空気の乾き方と、ブラシの目に毛が残る量だけです。止まった回数は、その日どれだけ長く押さえられていたかを、飼い主の側からも数えられる形にしたものです。
| 止まった理由 | 止まっている時間 | そのあいだに起きていること | 次に梳かしたときに出ること |
|---|---|---|---|
| ブラシの目から抜け毛を取る | 3〜5秒 | 梳かし終えた面の毛が、また体から離れて立つ | 同じ面をもう一度通すことになる |
| 床に落ちた毛を集める | 10秒ほど | 手が床や敷物にふれて、人の側にも静電気がたまる | 次にふれた瞬間に指先へ来る |
| スプレーやブラシを取りに立つ | 20秒以上 | その子が体勢を変え、梳かしていた面が裏になる | 残りの面を最初から組み直す |
| 起き上がったその子を待つ | 30秒前後 | 毛の向きがそろわなくなる | 根元から入る角度を作り直す |
表の右端が、この記事で減らしたいものです。止まっている数秒は短く見えますが、そのあいだに梳かし終えた面の毛は体から離れて立ちます。止まった回数が、そのまま同じ面を梳かし直す回数になります。7回止まった日は、背中1面を実質2周していたことになり、その子の側では押さえられている時間が倍になっていました。うるおいの話をする前に、まずこの倍になった時間のほうを短くします。
静電気は、毛と毛、毛と服、毛とブラシがこすれて離れるときに起きます。空気が乾いているほど、離れたあとも残ります。11月の下旬は、換毛期の終わりで抜けかけの毛が被毛に残っている時期と、暖房で室内が乾きはじめる時期が同じ週に重なります。ブラッシングのやり方を変える前に、この2つが重なっているかどうかを先に見ます。重なっていない季節に7回止まる日が続くなら、原因は空気ではなく道具の側にあります。
止まる理由を、いちばん本数の多いところから1つ減らします。その方法は、梳かす前に1手だけ足すことです。mofuwa グルーミングスプレーを、これから梳かす面に行き渡らせてから、ブラシを持ちます。この1本はグルーミングスプレーでありブラッシングスプレーでもあるので、ブラッシングの前という場面が、そのまま使う場面として決まっています。うるおいのある状態で通せるぶん、抜けた毛がブラシの目に貼りついたまま残りにくくなります。
梳かす面に行き渡らせてから座り直す|静電気が起きる日のブラッシングの手順
手順は5つで、そのうち2つは毛にふれる前に済ませます。座る場所を決め、梳かす面に行き渡らせ、根元から毛先へ一方向に通し、毛が残ったらその場で払い、背中1面で区切ります。この方法で増やしているのは工程ではなく、手を止めずに済む条件のほうです。
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1|暖房の吹き出し口を外して、床に座る
風が直接当たる場所は、毛の表面から先に乾きます。吹き出し口の正面を外し、その子がふだん寝ている場所のそばに座ります。立ったまま上から梳かすと腕の動きが大きくなり、毛が舞って床に落ちる量が増えます。床に座って横向きに寝かせ、背中が自分の膝の高さに来る体勢にすると、手を体から離さずに梳かせます。
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2|ブラシを持つ前に、梳かす面へ行き渡らせる
mofuwa グルーミングスプレーを、これから通す面に行き渡らせます。手のひらに取ってから毛にのせる形でもかまいません。還元水100%で、香料もアルコールも足していないので、量を細かく量らずに済みます。ブラシを持ってから取りに立つと、そのたびに20秒の中断になるので、持つ前に終わらせておきます。
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3|根元に当てて、毛先へ抜く
ブラシは根元に当て、毛先へ抜きます。毛先だけを何度も通すと、根元に残った抜け毛がそのまま残り、次のひと通しでまた浮きます。戻す向きには通しません。戻す向きは、同じ1回でも毛とブラシがもう一度こすれることになり、離れた瞬間に静電気が残ります。
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4|毛が残ったら、立ち上がらずにその場で払う
ブラシの目に毛が残ったら、床に広げておいた紙の上で1回払います。立ち上がりません。もう一方の手は、その子の体にふれた位置に残したままにします。手が体から離れなければ、その子は姿勢を変えず、梳かしていた面が裏返りません。ここで立つのが、いちばん長い中断になります。
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5|背中1面で区切って、翌日へ回す
最初に決めた1面を通し終えたら、その日はそこで終わりにします。全身を1回で終わらせようとすると、後半ほど手が止まり、数えた回数が増えます。隣の面は翌日に回します。1日あたりの止まった回数が増えない範囲で区切るのが、静電気が起きる週の分け方です。
この1本を梳かす前に置くのは、毎日きれいにしてあげたい、という側から作られた1本だからです。犬も猫も体から脂を出すので、前の日に整えた被毛が翌日にはまた汚れます。それでも毎日湯を使うことはできず、サロンに毎日通うこともできません。汚れの原因になる脂は落とし、セラミドやスクワランは残すという設計なので、静電気が強い週に毎日続けても、手順は1日目と同じままです。お風呂そのものが負担になってきた子でも、この5つの手順は変わりません。
猫では、2の手前にもう1つ条件が増えます。押したときの音が、手の動きより先に届くからです。その子から少し離れた場所で手のひらに取り、音が終わってから戻ってきて、毛にのせる順番にします。音のあとに手が近づくと、音と手が同じものとして覚えられてしまいます。犬でも、音に耳を向ける子には同じ順番が使えます。
日付・止まった回数・理由の頭文字(ブ=ブラシの目、床=床の毛、立=立ち上がった)の3つだけを、1行で書きます。湿度計があれば数字を1つ足します。1週間で7行そろうと、回数が空気の乾きで動いているのか、道具や段取りで動いているのかが見分けられます。書く欄を増やすと続かないので、3つのままにしておきます。
止まる回数が減らない日に見直す3つ|静電気とブラッシングのコツ
この方法で通しても回数が減らない日は、梳かし方ではなく、周りの3つを見ます。座る場所、払う場所、区切る位置です。どれも毛にはふれない側の条件で、変えるのに手は増えません。
- 座る場所:敷物の上に座ると、人の服と敷物がこすれて、立ち上がるたびに指先へ来ます。同じ部屋でも、板の床に座り直すだけで、床の毛を集めるために止まる回数が変わります
- 払う場所:ブラシを払う先が決まっていないと、毛の行き先を探すために手が動きます。手の届く位置に紙を広げておき、払う先を1か所に固定します
- 区切る位置:背中の途中で区切ると、翌日どこから始めるのかが分からなくなり、探すあいだに手が止まります。肩からしっぽの付け根まで、体の作りで区切れる線で分けます
3つを変えても回数が7回のまま動かない週は、毛の側ではなく空気の側が動いていません。暖房を入れている部屋の空気は、時間とともに乾いていきます。梳かす時刻を、暖房を入れてから30分後ではなく、入れる前か、消して30分たったあとへ移します。時刻を1つ動かした日は、他の条件を動かさないでください。同じ日に2つ変えると、どちらで回数が減ったのかが分からなくなります。
止まった回数が減らないまま、毛をかき分けると地肌に赤みやかさぶたが見える/同じ場所だけ毛が薄くなってきた/ブラシが当たった瞬間に体をひねる、声が出る/梳かしたあとに、その場所だけをなめ続けている。こうした止まり方は、空気の乾きや静電気の話として片づけないほうが安全です。数えた回数と日付を書いた紙をそのまま持って、動物病院で皮膚のほうを見てもらう日をつくってください。何回で、どの面で、いつから止まるようになったかが、紙1枚で伝わります。そのうえで、翌日からも同じ手順は続けられます。
回数が減りはじめると、減り方には順番があります。先に消えるのは立ち上がった1回で、次に床の毛を集める2回、最後まで残るのがブラシの目から取る回数です。最後の1つは0にはなりません。抜けた毛はブラシに集まるものなので、そこを0にしようとすると、梳かす力のほうが強くなります。4回が1回になった時点で、その週はそれ以上を目指しません。
毎日か、日をあけるか|数えた回数で決める静電気の時期のブラッシングの頻度
静電気が起きる時期のブラッシングの頻度は、日数ではなく、前の日に数えた回数で決めます。回数が3回以下で終わった日の翌日は、同じ面をもう一度通さず、隣の面へ進みます。7回を超えた日の翌日は、面を広げずに同じ面へ戻ります。
| 前の日の回数 | 翌日に通す面 | 先に動かす条件 | 1週間後に見るところ |
|---|---|---|---|
| 0〜3回 | 隣の面へ進む | 変えない | 面がいくつ増えたか |
| 4〜6回 | 同じ面をもう一度 | 座る場所を1つ変える | 回数が3回以下へ下りたか |
| 7回以上 | 同じ面のうち半分だけ | 梳かす時刻を30分ずらす | 半分で止まった回数 |
| 数えられなかった | 前の日と同じ面 | 紙を置く場所を変える | 書けた日が何日あったか |
日数で決める方法との差が出るのは、表の左端が増える週です。ここはたいてい、換毛期の終わりと暖房の入りはじめが重なっています。この週に頻度を上げると、止まる回数まで一緒に増えます。面を狭くして日数で伸ばすほうが、1日あたりの回数は下がります。背中の半分だけを毎日通した週と、全身を2日に1回通した週では、その子が押さえられている1回の時間がまるで違います。毛先の広がり方も、押さえられた時間の長いほうに出ます。
3月に入って暖房を止める週が来たら、この数え方はいったん終わりにします。数字の残った紙は捨てずに、来年の11月まで取っておきます。去年の11月に何回から始まって、何週間で3回以下に下りたかが分かれば、次の冬は座る場所を決めるところからやり直さずに済みます。
今夜は、背中1面と決めて、ブラシを持つ前に行き渡らせるところまでで十分です。数えるのは1つ、手を離した回数だけにします。
Product
mofuwa グルーミングスプレー
300ml / 2,970円(税込)
特許電解水を使った、吹きかけてそのまま梳かせるケアスプレーです。無香料・界面活性剤不使用。ブラッシング前や散歩のあと、毎日きれいにしておきたいときに。
商品ページを見るよくある質問
- 梳かす前に行き渡らせても、毛先だけが広がって落ち着きません。
- 毛先が広がっている日は、通している向きのほうを先に見ます。根元に当てずに毛先から入れると、根元に残った抜け毛がそのまま残り、毛先だけが何度もこすれます。根元に当てて毛先へ抜く一方向に変え、戻す向きには通さないようにしてください。それでも広がるときは、ブラシの目の細かさが被毛に合っていないことがあります。1本ずつ独立して立っている毛は、目の細かいブラシほど引っかかります。
- 止まった回数を数えると、かえって手が止まります。数えないとだめですか。
- 数える方法を使うのは、最初の1週間だけで十分です。7日ぶんそろうと、多い日と少ない日の差がどこから来ているかが見えるので、そのあとは紙を置くだけにして構いません。数えるのが負担なら、正の字を1画ずつ足す形にして、ブラシを払うときに同じ手で1画書きます。手を止めて書くのではなく、止まったついでに書くので、増える時間はほとんどありません。
- 猫の背中で同じ手順を試したところ、途中で歩いて行ってしまいます。
- 猫では1面をさらに半分にして、肩からの半分だけで区切ってください。犬の背中1面は、猫にとっては長すぎることがあります。歩いて行った地点を紙に書いておくと、次の日はその手前で終われます。押したときの音を嫌がる子なら、離れた場所で手のひらに取ってから戻る順番にして、音と手が続けて来ないようにします。戻ってきたところから再開できた日は、区切る位置が合っていたということです。
本記事は日常のお手入れに関する情報提供を目的としており、疾病の診断・治療・予防を目的とするものではありません。皮膚や体調に異常が見られる場合は、自己判断せず動物病院にご相談ください。
