C03使い方・お手入れ手順

静電気が起きる日のブラッシング手順

公開日 2020年11月25日|文=mofuwa編集部

明るいリビングの敷物の上で、横向きに寝そべっている淡い色の犬
梳かした回数ではなく、手が止まった回数のほうが、その日の終わる時刻を決めています。写真:https://kaboompics.com//Pexels

暖房を入れて30分たったリビングで背中を1面ぶん梳かしたら、途中で手が7回止まりました。止まった理由はどれも同じで、抜けた毛がブラシの目に貼りついて落ちなかったからです。前の週の同じ時刻は2回でした。静電気が起きる日のブラッシングは、梳かし方そのものより、この止まった回数で終わる時刻が変わります。数える方法は1つだけで、ブラシから手を離した回数を、背中1面ぶんで数えます。止まっている数秒のあいだに、梳かし終えた面の毛はもう一度立ち上がっています。

暖房を入れて30分後の部屋で、手が止まった回数を数える|静電気の日のブラッシングのやり方

静電気が起きる日に数えるのは、梳かした回数ではなく、手が止まった回数です。背中を1面と決めて、ブラシから手を離すたびに1回と書きます。11月の終わり、暖房を入れて30分たったリビングでは、その数字が7回まで増えました。同じ場所で、同じブラシで、同じ子を梳かしています。変わったのは部屋の空気の乾き方と、ブラシの目に毛が残る量だけです。止まった回数は、その日どれだけ長く押さえられていたかを、飼い主の側からも数えられる形にしたものです。

手が止まる4つの理由と、そのあいだに毛の側で起きていること
止まった理由止まっている時間そのあいだに起きていること次に梳かしたときに出ること
ブラシの目から抜け毛を取る3〜5秒梳かし終えた面の毛が、また体から離れて立つ同じ面をもう一度通すことになる
床に落ちた毛を集める10秒ほど手が床や敷物にふれて、人の側にも静電気がたまる次にふれた瞬間に指先へ来る
スプレーやブラシを取りに立つ20秒以上その子が体勢を変え、梳かしていた面が裏になる残りの面を最初から組み直す
起き上がったその子を待つ30秒前後毛の向きがそろわなくなる根元から入る角度を作り直す

表の右端が、この記事で減らしたいものです。止まっている数秒は短く見えますが、そのあいだに梳かし終えた面の毛は体から離れて立ちます。止まった回数が、そのまま同じ面を梳かし直す回数になります。7回止まった日は、背中1面を実質2周していたことになり、その子の側では押さえられている時間が倍になっていました。うるおいの話をする前に、まずこの倍になった時間のほうを短くします。

7回の内訳は、どの理由で止まったか 背中1面を梳かすあいだに手が止まった7回を、理由ごとに分けたものです。いちばん多いのはブラシの目から抜け毛を取るために止まった回数で、7回のうち4回を占めています。立ち上がった1回は時間がいちばん長く、梳かす面の組み直しにつながっています。 暖房を入れて30分後・背中1面ぶん・1人でのブラッシング ブラシの目から抜け毛を取った 4回 床に落ちた毛を集めた 2回 道具を取りに立ち上がった 1回 前の週の同じ時刻は、合計2回(内訳はブラシの目が2回)
減らす先は、いちばん本数の多い1つからです。

静電気は、毛と毛、毛と服、毛とブラシがこすれて離れるときに起きます。空気が乾いているほど、離れたあとも残ります。11月の下旬は、換毛期の終わりで抜けかけの毛が被毛に残っている時期と、暖房で室内が乾きはじめる時期が同じ週に重なります。ブラッシングのやり方を変える前に、この2つが重なっているかどうかを先に見ます。重なっていない季節に7回止まる日が続くなら、原因は空気ではなく道具の側にあります。

止まる理由を、いちばん本数の多いところから1つ減らします。その方法は、梳かす前に1手だけ足すことです。mofuwa グルーミングスプレーを、これから梳かす面に行き渡らせてから、ブラシを持ちます。この1本はグルーミングスプレーでありブラッシングスプレーでもあるので、ブラッシングの前という場面が、そのまま使う場面として決まっています。うるおいのある状態で通せるぶん、抜けた毛がブラシの目に貼りついたまま残りにくくなります。

梳かす面に行き渡らせてから座り直す|静電気が起きる日のブラッシングの手順

手順は5つで、そのうち2つは毛にふれる前に済ませます。座る場所を決め、梳かす面に行き渡らせ、根元から毛先へ一方向に通し、毛が残ったらその場で払い、背中1面で区切ります。この方法で増やしているのは工程ではなく、手を止めずに済む条件のほうです。

  1. 1|暖房の吹き出し口を外して、床に座る

    風が直接当たる場所は、毛の表面から先に乾きます。吹き出し口の正面を外し、その子がふだん寝ている場所のそばに座ります。立ったまま上から梳かすと腕の動きが大きくなり、毛が舞って床に落ちる量が増えます。床に座って横向きに寝かせ、背中が自分の膝の高さに来る体勢にすると、手を体から離さずに梳かせます。

  2. 2|ブラシを持つ前に、梳かす面へ行き渡らせる

    mofuwa グルーミングスプレーを、これから通す面に行き渡らせます。手のひらに取ってから毛にのせる形でもかまいません。還元水100%で、香料もアルコールも足していないので、量を細かく量らずに済みます。ブラシを持ってから取りに立つと、そのたびに20秒の中断になるので、持つ前に終わらせておきます。

  3. 3|根元に当てて、毛先へ抜く

    ブラシは根元に当て、毛先へ抜きます。毛先だけを何度も通すと、根元に残った抜け毛がそのまま残り、次のひと通しでまた浮きます。戻す向きには通しません。戻す向きは、同じ1回でも毛とブラシがもう一度こすれることになり、離れた瞬間に静電気が残ります。

  4. 4|毛が残ったら、立ち上がらずにその場で払う

    ブラシの目に毛が残ったら、床に広げておいた紙の上で1回払います。立ち上がりません。もう一方の手は、その子の体にふれた位置に残したままにします。手が体から離れなければ、その子は姿勢を変えず、梳かしていた面が裏返りません。ここで立つのが、いちばん長い中断になります。

  5. 5|背中1面で区切って、翌日へ回す

    最初に決めた1面を通し終えたら、その日はそこで終わりにします。全身を1回で終わらせようとすると、後半ほど手が止まり、数えた回数が増えます。隣の面は翌日に回します。1日あたりの止まった回数が増えない範囲で区切るのが、静電気が起きる週の分け方です。

この1本を梳かす前に置くのは、毎日きれいにしてあげたい、という側から作られた1本だからです。犬も猫も体から脂を出すので、前の日に整えた被毛が翌日にはまた汚れます。それでも毎日湯を使うことはできず、サロンに毎日通うこともできません。汚れの原因になる脂は落とし、セラミドやスクワランは残すという設計なので、静電気が強い週に毎日続けても、手順は1日目と同じままです。お風呂そのものが負担になってきた子でも、この5つの手順は変わりません。

猫では、2の手前にもう1つ条件が増えます。押したときの音が、手の動きより先に届くからです。その子から少し離れた場所で手のひらに取り、音が終わってから戻ってきて、毛にのせる順番にします。音のあとに手が近づくと、音と手が同じものとして覚えられてしまいます。犬でも、音に耳を向ける子には同じ順番が使えます。

Point紙に書くのは、日付と回数と、止まった理由の頭文字だけ

日付・止まった回数・理由の頭文字(ブ=ブラシの目、床=床の毛、立=立ち上がった)の3つだけを、1行で書きます。湿度計があれば数字を1つ足します。1週間で7行そろうと、回数が空気の乾きで動いているのか、道具や段取りで動いているのかが見分けられます。書く欄を増やすと続かないので、3つのままにしておきます。

止まる回数が減らない日に見直す3つ|静電気とブラッシングのコツ

この方法で通しても回数が減らない日は、梳かし方ではなく、周りの3つを見ます。座る場所、払う場所、区切る位置です。どれも毛にはふれない側の条件で、変えるのに手は増えません。

3つを変えても回数が7回のまま動かない週は、毛の側ではなく空気の側が動いていません。暖房を入れている部屋の空気は、時間とともに乾いていきます。梳かす時刻を、暖房を入れてから30分後ではなく、入れる前か、消して30分たったあとへ移します。時刻を1つ動かした日は、他の条件を動かさないでください。同じ日に2つ変えると、どちらで回数が減ったのかが分からなくなります。

Caution数えた回数が、毛の立ち方以外の理由で増えているとき

止まった回数が減らないまま、毛をかき分けると地肌に赤みやかさぶたが見える/同じ場所だけ毛が薄くなってきた/ブラシが当たった瞬間に体をひねる、声が出る/梳かしたあとに、その場所だけをなめ続けている。こうした止まり方は、空気の乾きや静電気の話として片づけないほうが安全です。数えた回数と日付を書いた紙をそのまま持って、動物病院で皮膚のほうを見てもらう日をつくってください。何回で、どの面で、いつから止まるようになったかが、紙1枚で伝わります。そのうえで、翌日からも同じ手順は続けられます。

回数が減りはじめると、減り方には順番があります。先に消えるのは立ち上がった1回で、次に床の毛を集める2回、最後まで残るのがブラシの目から取る回数です。最後の1つは0にはなりません。抜けた毛はブラシに集まるものなので、そこを0にしようとすると、梳かす力のほうが強くなります。4回が1回になった時点で、その週はそれ以上を目指しません。

毎日か、日をあけるか|数えた回数で決める静電気の時期のブラッシングの頻度

静電気が起きる時期のブラッシングの頻度は、日数ではなく、前の日に数えた回数で決めます。回数が3回以下で終わった日の翌日は、同じ面をもう一度通さず、隣の面へ進みます。7回を超えた日の翌日は、面を広げずに同じ面へ戻ります。

前の日に数えた回数と、翌日の決め方
前の日の回数翌日に通す面先に動かす条件1週間後に見るところ
0〜3回隣の面へ進む変えない面がいくつ増えたか
4〜6回同じ面をもう一度座る場所を1つ変える回数が3回以下へ下りたか
7回以上同じ面のうち半分だけ梳かす時刻を30分ずらす半分で止まった回数
数えられなかった前の日と同じ面紙を置く場所を変える書けた日が何日あったか

日数で決める方法との差が出るのは、表の左端が増える週です。ここはたいてい、換毛期の終わりと暖房の入りはじめが重なっています。この週に頻度を上げると、止まる回数まで一緒に増えます。面を狭くして日数で伸ばすほうが、1日あたりの回数は下がります。背中の半分だけを毎日通した週と、全身を2日に1回通した週では、その子が押さえられている1回の時間がまるで違います。毛先の広がり方も、押さえられた時間の長いほうに出ます。

3月に入って暖房を止める週が来たら、この数え方はいったん終わりにします。数字の残った紙は捨てずに、来年の11月まで取っておきます。去年の11月に何回から始まって、何週間で3回以下に下りたかが分かれば、次の冬は座る場所を決めるところからやり直さずに済みます。

今夜は、背中1面と決めて、ブラシを持つ前に行き渡らせるところまでで十分です。数えるのは1つ、手を離した回数だけにします。

Product

mofuwa グルーミングスプレー

mofuwa グルーミングスプレー

300ml / 2,970円(税込)

特許電解水を使った、吹きかけてそのまま梳かせるケアスプレーです。無香料・界面活性剤不使用。ブラッシング前や散歩のあと、毎日きれいにしておきたいときに。

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よくある質問

梳かす前に行き渡らせても、毛先だけが広がって落ち着きません。
毛先が広がっている日は、通している向きのほうを先に見ます。根元に当てずに毛先から入れると、根元に残った抜け毛がそのまま残り、毛先だけが何度もこすれます。根元に当てて毛先へ抜く一方向に変え、戻す向きには通さないようにしてください。それでも広がるときは、ブラシの目の細かさが被毛に合っていないことがあります。1本ずつ独立して立っている毛は、目の細かいブラシほど引っかかります。
止まった回数を数えると、かえって手が止まります。数えないとだめですか。
数える方法を使うのは、最初の1週間だけで十分です。7日ぶんそろうと、多い日と少ない日の差がどこから来ているかが見えるので、そのあとは紙を置くだけにして構いません。数えるのが負担なら、正の字を1画ずつ足す形にして、ブラシを払うときに同じ手で1画書きます。手を止めて書くのではなく、止まったついでに書くので、増える時間はほとんどありません。
猫の背中で同じ手順を試したところ、途中で歩いて行ってしまいます。
猫では1面をさらに半分にして、肩からの半分だけで区切ってください。犬の背中1面は、猫にとっては長すぎることがあります。歩いて行った地点を紙に書いておくと、次の日はその手前で終われます。押したときの音を嫌がる子なら、離れた場所で手のひらに取ってから戻る順番にして、音と手が続けて来ないようにします。戻ってきたところから再開できた日は、区切る位置が合っていたということです。

本記事は日常のお手入れに関する情報提供を目的としており、疾病の診断・治療・予防を目的とするものではありません。皮膚や体調に異常が見られる場合は、自己判断せず動物病院にご相談ください。