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ペット用スプレーは毎日使っても平気?

公開日 2020年10月16日|文=mofuwa編集部

明るい部屋で、淡い色の布の上に落ち着いて伏せている淡い色の犬
毎日のケアで手に取るものほど、裏面の用途欄を読む機会が減っていきます。写真:belen capello/Pexels

ペット用のスプレーには、裏面の用途欄に使う頻度が書かれているものと、頻度に触れていないものがあります。毎日使ってよいかどうかの答えは、まずそこで分かれます。使えるかどうかは製品によります。判断は2つだけで、何が入っているかと、毎日という頻度を前提に作られているかです。この2つのうち、ペットと暮らす人が家で確かめられるのは後ろのほうです。この記事では、ペット用のスプレーを毎日のケアに使うときに出てくる疑問を、8つの問答に分けて書きます。途中で1セクションを使って、試験の結果から言えないことも並べます。

ペット用のスプレーを毎日使っても大丈夫ですか

答えから書きます。製品によります。ペット用と書かれたスプレーは、消臭のためのもの、被毛をとかしやすくするためのもの、部屋やケージに使うためのもの、皮膚をふくためのものが、同じ棚に並んでいます。それぞれ想定している使い方が違うので、毎日という頻度が前提に入っているものと、入っていないものが混ざっています。

ここで気をつけたいのは、答えを1つに寄せてしまうことです。ペット用ならどれでも毎日使って大丈夫ですという言い方も、スプレーは毎日使わないほうがいいという言い方も、同じ間違いをしています。ペット用のスプレーという言葉が指す範囲が広すぎるので、その範囲全体について毎日の可否を決めることができません。

だから判断は、棚の前ではなく手元の1本について行います。その1本に何が入っているか。その1本が、毎日という頻度を前提に作られているか。この2つです。前者は成分表示と、その成分について誰が何を調べたかを読むことになります。後者は用途表示だけで、かなりの部分が分かります。ペットのケアで迷いやすいのは前者ですが、家で先に確かめられるのは後者のほうです。

Note毎日という言葉は、量ではなく回数の話です

1回に使う量が少なければ毎日でもよい、という考え方は途中で行きづまります。毎日というのは、1回あたりの量ではなく、間隔をあけずに繰り返すことです。1回では起きないことでも、間隔をあけずに続けたときに起きることがあります。逆に、1回あたりが多くても、間隔があけば戻る場合もあります。ペットのスプレーの頻度を考えるときは、この2つを分けて置いてください。

なぜ、成分の強さでは毎日使えるかどうかが決まらないのですか

強い成分だから毎日はだめで、やさしい成分なら毎日よい。この線引きは直感には合いますが、実際の製品には当てはまりません。強さというのは1回あたりの話で、毎日というのは回数の話だからです。軸が違うものを1本の線の上に並べようとしているので、途中で答えが出なくなります。

同じ成分名が書かれていても、濃度が違えば別のものです。同じ濃度でも、洗い流す前提で作られたものと、そのまま残す前提で作られたものは、設計が違います。ペットの体に残す前提のスプレーは、残ることを織り込んで濃度と組み合わせが決められています。洗い流す前提のものは、そのぶん短い時間で仕事をする形になっています。どちらがよいという話ではなく、想定している時間が違います。

毎日の可否を分けているのは、成分名ではなく設計の前提
見ている場所1回だけ使うとき毎日使うとき
成分の名前同じでも差が出にくい濃度と組み合わせで結果が変わる
洗い流すかどうかどちらでも差が出にくい残す前提かどうかで大きく変わる
使う場所限定して使える毎日となると場所が広がりやすい
なめる可能性その日だけ避ければよい避け続けられるかが問われる
皮膚の状態その日の状態で判断できる変化に気づけるかどうかが効く
被毛の状態その場の手ざわりで分かる洗った日からの日数と合わせて見る

だから、毎日使えるかどうかを決めているのは、成分の強弱ではありません。その製品が、毎日という頻度を前提に置いて設計されているかどうかです。頻度が前提に入っている製品は、そのことを表示に書きます。書いていない製品は、書けない理由があるというより、そもそも毎日を想定して作っていないことのほうが多いと考えるほうが、読み手としては外しません。

念のために書いておくと、頻度が書かれていない製品を危ないものとして扱う必要はありません。部屋のにおいのために作られたスプレーに、ペットの体へ毎日使う頻度が書かれていないのは、当たり前のことです。用途が違うだけです。ペットのケアでは、この当たり前を1本ずつ確認する手間が、いちばん効きます。

毎日を前提に作られたスプレーは、家のどこを見れば分かりますか

ボトルの裏面に、見る場所が4か所あります。買う前でも、すでに家にあるものでも、同じところを見ます。ペット用のスプレーを毎日のケアに組み込む前に、この4か所だけ読んでおくと、あとで迷う回数が減ります。

  1. 用途欄に、使う頻度の記載があるか

    「毎日のケアに」「ブラッシングのたびに」「散歩のあとに」のように、繰り返すことが前提の言葉が入っているかを見ます。「気になるときに」「必要に応じて」しか書かれていない場合は、毎日を想定した書き方ではありません。

  2. なめる可能性のある場所に使う想定になっているか

    口のまわり、前脚、胸元は、ペットが自分でなめる場所です。そこに使ってよいと書かれているかどうかで、設計の前提が分かります。書かれていなければ、その場所は避けます。

  3. 洗い流す指示があるか、ないか

    「使用後は洗い流してください」と書かれているものは、残さない前提です。毎日使うなら、毎日洗い流すことになります。皮膚と被毛にとっては、スプレーそのものより毎日洗い流すことのほうが負担になりやすいので、ここは必ず確認します。

  4. 希釈の指示があるか

    薄めて使う指示があるものは、原液のまま毎日使う設計ではありません。薄め方の幅が、毎日ぶん積み重なります。ペットのケアで毎日使うものは、そのまま使える形のほうが、失敗の入り口が少なくなります。

裏面の表示から読み取れる、2つの前提 同じペット用のスプレーでも、毎日という頻度を前提に置いているかどうかで、表示の書き方が変わります。 読むのは成分名ではなく、用途の書き方です 毎日が前提にある 「毎日のケアに」と書く なめる場所への可否がある 洗い流す指示がない そのまま使える形になっている 使う場所が具体的 毎日が前提にない 「気になるときに」だけ 使う場所の記載がない 使用後に洗い流す 薄めて使う指示がある 用途が広く書かれている 用途が違うだけなので、右側は場面を選んで使います
右側は毎日を想定していないというだけで、よくない製品という意味ではありません。

この4つを見ても分からないときがあります。表示が短く、用途が「ペットのお手入れに」としか書かれていない場合です。そのときは、毎日ではなく、週に1〜2回から始めてください。間隔をあけて使い、皮膚と被毛の様子を見てから増やします。ペット用のスプレーで失敗が起きるのは、たいてい最初から毎日にした場合です。

Point表示は、買う前ではなく置き場所で読む

店の棚で裏面を読むのは、時間の面でも姿勢の面でも続きません。家に置いた最初の日に、置き場所で1回だけ読んでください。読んだら、頻度と使ってよい場所を、ボトルに直接メモしておくといちばん残ります。毎日のケアで手に取るものほど、2回目以降は表示を読まなくなります。

そのスプレーについて、確かめられているのはどこまでですか

ここからは、確かめられている範囲の読み方です。ペット用のスプレーで「検査済み」「試験済み」と書かれているとき、確かめられているのは、ある条件のもとで、ある項目について、ある機関が測った結果です。この3つがそろって初めて、何が確かめられたのかが分かります。

ワンテンスの電解還元水を原料に使ったスプレーを例にすると、次のような形になります。原料になっている電解水は、清涼飲料水の規格基準をクリアした成分で構成されています。これは飲むための製品だという意味ではなく、成分がどの基準に照らして調べられたかを示すものです。あわせて、検査時間30〜60秒後に生菌が検出されなかったという試験結果が、江東微生物研究所・日本食品分析センター・ユニオンバイテック・日本繊維製品品質技術センターといった検査機関で得られています。いずれも試験条件下での結果です。

「確かめられている」を4つに分けて読む
読む場所書かれていること読み手が受け取れるもの
何を成分か、製品か、使用後の状態か測った対象がどこまでか
どういう条件で試験時間、濃度、対象の菌種その結果が成り立つ範囲
誰が検査機関の名前自社の測定か、外部の測定か
いつ試験の実施時期いま手元にあるものと同じ条件か

この形で書かれていない数字は、読み手の側で範囲を決められません。数字だけが大きく書かれていて、条件と測った人が書かれていない場合は、その数字を毎日の判断の材料にしないでください。ペットのケアは毎日続くものなので、判断の材料が1つ弱いだけで、積み重なったときの差が大きくなります。

書き方の側にも線があります。試験の結果を紹介するときに、このスプレーが菌を退治しますのように主語を製品にした言い方をすると、それは試験の説明ではなく別の主張になります。試験結果は「その条件で、その時間に、検出されなかった」までしか言っていません。ここを守って読むと、製品どうしを比べるときの目も揃います。

その試験結果からは、何が言えないのですか

ここがこの記事でいちばん書きたかったところです。試験の結果は、試験の条件についてだけ言えることです。その外側については、何も言っていません。ペット用のスプレーを毎日使うかどうかを決めるとき、実際に効いてくるのはこちら側です。

検査機関の試験結果から言えないこと
言えないことなぜ言えないか
家庭で同じ結果になるか試験は決められた条件のもとで行われます。家の温度・湿度・かける距離・ふき取り方は、そのつど違います
その子の体の上でどうなるか試験の対象は成分や表面であって、生きている皮膚と被毛ではありません
どのくらい続くか測っているのは決められた時間の時点です。そのあとどうなるかは、その試験からは分かりません
毎日使い続けたときにどうなるか1回の条件で測った結果です。回数を重ねたときのことは、別に確かめる必要があります
その子に合うかどうか体質・年齢・皮膚の状態は個体ごとに違います。試験はそこを測っていません

この5つを読むと、試験結果が役に立たないように見えるかもしれません。そうではありません。試験結果は「範囲がはっきりしている材料」であって、判断そのものではありません。範囲がはっきりしているものは、足し算に使えます。範囲の書かれていない主張は、足し算にも引き算にも使えません。ペットのケアで長く続けるものを選ぶときは、範囲が書いてあるかどうかのほうを見てください。

そして、ここから毎日の話に戻ります。毎日使ってよいかどうかは、試験結果からは出てきません。出てくるのは、その製品が毎日という頻度を前提に設計されているかどうかと、その子の皮膚と被毛が実際にどうなっているかの2つからです。前者は表示で、後者は毎日の手ざわりで確かめます。

毎日のケアで、スプレーを使う量と場所はどこまで減らせますか

毎日使ってよい製品でも、使う量と場所は減らせます。減らし方は4つあります。直接かけずに布に取る、場所を絞る、時間を決める、使わない日を作る。この4つで、ペットの体に乗る量は目に見えて減ります。

洗わない日のケアとして作られたスプレーもあります。mofuwa グルーミングスプレーは、特許電解水を使った洗い流さないタイプで、無香料・界面活性剤不使用です。用途としては、ブラッシングの前、散歩のあと、シャンプーができない日のケアを想定しています。用途欄に頻度が書かれているのは、その頻度を前提に設計されているからです。ただし、それでもその子に合うかどうかは別の問いになります。最初の数日は場所を絞って、皮膚と被毛の様子を見てから広げてください。

Note毎日のケアで、スプレーは主役ではありません

毎日という言葉から、毎日スプレーを使う話だと受け取られがちですが、実際に効いているのは毎日その子の体に手が入っていることのほうです。手ざわりの変化に気づくのは指であって、スプレーではありません。ペットのケアでスプレーが役に立つのは、水を使わない日に手を入れる口実になるところです。

皮膚や被毛が変わったとき、毎日の使用を続けてよいのか知りたいです

こういうときは、答えが決まっています。いったん使うのをやめて、動物病院にご相談ください。毎日使っていたものを続けたまま様子を見ると、変化がスプレーによるものなのか、別の理由によるものなのかを切り分けられなくなります。切り分けができないと、相談したときに渡せる情報も減ります。

動物病院へ行くときは、使っていたスプレーのボトルをそのまま持っていってください。成分表示と用途表示が、その場で読める形になります。あわせて、いつから使っているか、1日に何回か、どこに使っているか、水を使う洗い方は何日おきかをメモしていくと、話が短く済みます。ペットのケアで毎日続けているものほど、記憶では正確に言えなくなります。

Caution自己判断で続けない、というのがこの記事の結論の片方です

この記事は、毎日使ってよいかどうかを読み手が判断できるように書いてきました。ただし、皮膚や被毛にすでに変化が出ているときは、判断の範囲の外です。そこはケアの話ではなく、体の話になります。ペット用のスプレーの表示にも、異常があるときは使用を中止して獣医師に相談するように書かれています。その一行が、いちばん強い指示です。

毎日という疑問を、答えの出る3つの問いに置き換える

最後に、ここまでの8つを短くまとめ直します。ペット用のスプレーを毎日使ってよいかという疑問は、そのままでは答えが出ません。3つの問いに置き換えると、家で答えが出せる形になります。

「毎日使っても平気か」を、答えの出る3つの問いに置き換える
置き換えた問いどこで確かめるか答えが出なかったとき
この1本は、毎日を前提に作られているか裏面の用途欄。頻度の記載と、なめる場所への可否週1〜2回から始める
何が入っていて、誰が何を調べたか成分表示と、試験の条件・検査機関の記載その数字を判断の材料にしない
この子の皮膚と被毛は、いまどうなっているか毎日の手ざわり。根元のべたつきとフケの量変化があれば中止して動物病院へ

3つのうち、いちばん軽く見られやすいのが3番目です。1番目と2番目は製品側の話なので、一度調べれば終わります。3番目だけは、毎日更新される情報です。ペット用のスプレーを毎日のケアに使うなら、実際に見ているのはスプレーではなく、その子の皮膚と被毛のほうだ、という形にしておくと、判断が止まりません。

残る疑問として多いのは、「毎日使わないと意味がないのではないか」というものです。そんなことはありません。週に2回でも、同じ場所を同じ手つきで触っていれば、変化には気づけます。毎日という頻度は目的ではなく手段です。ペット用のスプレーを毎日使うかどうかより、その子の体に毎日手が入っているかどうかを先に決めてください。それが決まると、スプレーを選ぶときに見る場所も自然に絞られます。

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mofuwa グルーミングスプレー

mofuwa グルーミングスプレー

300ml / 2,970円(税込)

特許電解水を使った、吹きかけてそのまま梳かせるケアスプレーです。無香料・界面活性剤不使用。ブラッシング前や散歩のあと、毎日きれいにしておきたいときに。

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本記事は商品の情報提供を目的としており、疾病の診断・治療・予防を目的とするものではありません。掲載している検証データは特定条件下での試験結果であり、すべての環境で同じ結果を保証するものではありません。皮膚や体調に異常が見られる場合は、自己判断せず動物病院にご相談ください。