C12Q&A・豆知識
電解効率20%と100%の差は、どこに出るのか
同じ「電解水」と書かれた2つの液体でも、電解効率の数字は約20%とほぼ100%まで開くことがあります。電解効率とは、投入した水のうち、どれだけが電気分解を受けたかを表す割合のことです。約20%というのは一般的な飲料用アルカリイオン水についてよく言われる目安で、残りの8割ほどは電気分解を受けていない、ただの水です。ワンテンスが三室ダブルイン型(特許5253483)でつくる高機能性電解還元水は、ここがほぼ100%とされています。この違いを「効き目が5倍」と読むと、数字の意味からずれます。差が出るのは強さではなく、同じ濃度を安定して出せるかどうかのほうです。この記事では、電解効率という言葉が何を数えているのか、20%と100%の違いはどこに出るのか、そしてどこまでが確かめられていてどこから先は言えないのかを、7つの問答に分けて書きます。
電解効率の20%と100%は、何の数字の違いですか
答えから書きます。電解効率とは、電解槽に入れた水のうち、実際に電気分解を受けた割合のことです。約20%なら、入れた水の5分の1だけが変化して、残りはそのままの水として出てきます。ほぼ100%なら、入れた水のほとんどが変化した状態で出てきます。つまりこの数字が表しているのは、力の強さではなく、中身の割合です。
| 電解効率 | 出てくるものの中身 | 数字の出どころ | |
|---|---|---|---|
| 一般的な飲料用アルカリイオン水 | 約20%程度とされる | 変化した水が2割、ふつうの水が8割 | 業界で言われている目安 |
| 三室ダブルイン型でつくる電解還元水 | ほぼ100% | ほとんどが変化した状態 | ワンテンスの技術資料 |
表の右端の列を入れたのは、2つの数字が同じ精度で測られたものではないからです。約20%のほうは、飲料用アルカリイオン水についてよく言われている目安の数字です。ほぼ100%のほうは、ワンテンスが自社の技術について出している数字です。どちらも小数点以下まで決まった値ではありません。この記事でも「約」「ほぼ」を外さずに書きます。
この違いを先に押さえておくと、あとの話が読みやすくなります。電解効率という言葉は、水を電気分解する装置の性能を表すもので、できあがった液体の効き目を表すものではありません。装置の話と、液体の話と、その液体を使ったときの話は、それぞれ別の段にあります。段を飛ばすと、数字の意味が変わってしまいます。
電解効率とは、何を分母にして数えた割合ですか
分母は、装置に入れた水そのものです。入れた水の量を100として、そのうち電気分解を受けた分がいくつかを見ています。電気の量でも、時間でも、できた液体の量でもありません。ここを取り違えると、20%という数字を「20%しか働かない」と読んでしまいます。正しくは「入れた水の20%だけが変化して、80%はそのまま混ざっている」です。
水はそのままでは電気を通しにくいので、電気分解をするには塩などの電解質を加えるのがふつうです。ここが、電解効率が上がらない理由のひとつになっています。電解質を増やせば電気は通りやすくなりますが、加えたものに由来する不純物が、そのまま出てくる液体に混ざります。混ざらないようにするには電解質を減らすことになり、今度は電気が通りにくくなって効率が落ちます。この行ったり来たりが、20%という水準の背景にあります。
だから、電解効率の違いは、材料の違いでも、電気を強くしたかどうかの違いでもありません。同じ水と同じ電気で、構造だけが違う場合にも、この数字は動きます。装置の中で水がどう流れるか、電解質がどこにとどまるか。そこを変えると、割合のほうが変わります。
電解効率の数字を人に伝えるときは、「何と比べて」「誰が測って」を必ず一緒に言ってください。「100%です」だけを取り出すと、何の100%なのかが伝わりません。この記事での言い方は「一般的な飲料用アルカリイオン水が約20%程度とされるのに対して、三室ダブルイン型でつくる電解還元水はほぼ100%(ワンテンスの技術資料による)」です。長くなりますが、この長さが数字の精度そのものです。
残りの8割はどうなっているのですか|薄いのではなく、混ざっている
電解効率が約20%のとき、残りの8割は電気分解を受けていない、ふつうの水として同じ容器の中にいます。変化した分が薄まっているのではなく、変化した水と、していない水が混ざっている状態です。この違いは細かいようで、実際の使い方に効いてきます。
- 薄い液体:全体が均一に弱い。量を増やせば、その分だけ足りる場面がある
- 混ざった液体:全体としては同じに見えても、中身の比率で性質が決まる
- 比率が変わると:同じ製品でも、つくったロットや時間によって中身が動きうる
- 比率が動かないと:いつ使っても同じ濃度が出る。ここが100%側の違いになる
この4行目が、この記事でいちばん書きたかったところです。電解効率の違いが実際に出るのは、1回あたりの強さではなく、毎回同じものが出せるかどうかです。2割しか変化していない液体は、条件が少し変われば、その2割の中身も変わりえます。ほぼ全部が変化している液体は、変わる余地が少なくなります。違いは「強い/弱い」ではなく「揃う/揃わない」の側にあります。
使う側から見ると、ここは地味な違いです。1回使っただけでは、どちらなのか分かりません。差が見えるのは、同じ製品を続けて使ったときに、前回と同じ結果になるかどうかというところです。だから電解効率の数字は、体感で確かめられるものではありません。装置の側の数字であって、使い心地の数字ではないからです。
20%と100%の違いは、強さが5倍という意味ですか
違います。電解効率が5倍だからといって、できた液体の働きが5倍になるわけではありません。割り算としては5倍ですが、その5という数字がそのまま何かに掛かるわけではないからです。20%と100%の違いは、装置の中で起きたことの割合の違いであって、使ったときの結果の倍率ではありません。
| 数字から言えること | 数字から言えないこと |
|---|---|
| 入れた水のうち、変化した割合が違う | 使ったときの結果が5倍になる |
| 同じ濃度を安定して出しやすい | どんな場面でも同じ結果が出る |
| 電解質由来の不純物が混ざりにくい構造である | だから何にでも使える |
| 装置の性能を比べる指標として使える | 製品どうしの優劣をこの1つで決められる |
右の列を書いておくのは、数字を出すときにいちばん省かれやすいのがここだからです。電解効率という言葉は、聞いたときの説得力が強いぶん、その数字が届かない範囲まで一緒に持っていかれやすくなります。電解効率100%だから効きますという言い方は、そのいちばん分かりやすい例です。効率の数字と、使ったときの結果のあいだには、まだいくつも段があります。
では、この違いは何のためにあるのか。ひとつは、電解質に由来する不純物を混ぜずに済むこと。もうひとつは、目的に応じた性質を選んで、それを毎回同じように出せることです。どちらも「強さ」ではなく「そろえること」の話です。飲みものの規格に近い基準を満たす成分でつくれるのも、この、混ぜずに済むという性質のほうから来ています。
三室ダブルイン型という構造は、何を分けているのですか
電解効率を100%に近づけるためにやっていることは、ひとことで言うと「電解質を、できあがる水と同じ部屋に置かない」ことです。電解槽をカソード室・中間室・アノード室の3つに分けて、電解質は真ん中の部屋にとどめます。両側の部屋には原水だけを入れて、あいだをイオン交換膜で仕切ります。膜は、通す相手が決まっています。
「ダブルイン」というのは、水を2方向から入れる流し方を指しています。この流し方によって電解効率が上がり、できた水の性質が長く保たれるとされています。1方向から流すだけだと、通り抜けてしまう水が出ます。通り抜けた分は、電気分解を受けないままの水として出口へ向かいます。約20%という水準の中身には、この通り抜けも含まれています。
部屋を分けたことの副産物として、中間室に入れる電解質を選べば、出てくる水の性質を選べるという性質も出てきました。目的に応じてイオン種を変えられるので、同じ装置で違う性質の水をつくれます。電解効率の話が、いつのまにか「何がつくれるか」の話につながるのは、この構造のためです。
特許5253483は、何を登録したものですか
先に線を引いておきます。特許5253483(三室ダブルイン型 電解分解技術)が登録しているのは、この構造と方法であって、できた水の働きではありません。特許は技術の登録であり、効果の証明ではありません。この違いは、数字の話をするときにいちばん混ざりやすいところです。
- 特許が示していること:この構造と方法が、新しいものとして登録されている
- 特許が示していないこと:この水を使うと何が起きるか
- 電解効率の数字が示していること:入れた水のうち、変化した割合
- 電解効率の数字が示していないこと:使ったときの結果や、その持続
- 試験の結果が示していること:その試験条件で、その時間に、何が観測されたか
- 試験の結果が示していないこと:家庭で同じ条件が再現されること
この6行を並べて書くのは、ひとつずつは正しい情報でも、つなげて読むと事実より大きな話になってしまうからです。特許があって、電解効率が高くて、試験の結果がある。それぞれは別のことを言っています。3つを足し算しても、ひとつの結論にはなりません。足し算をしたくなったときは、いま自分がどの段の話をしているのかへ戻ってください。
逆に、この線を引いたうえで言えることもあります。構造として電解質由来の不純物が混ざりにくく、そのおかげで清涼飲料水の規格基準をクリアした成分でつくれる、という点です。これは成分の基準の話であって、飲みものとしてすすめているわけではありません。原料の水を、どの基準に照らして選んでいるかという話です。
この違いについて、どこまでが確かめられていますか
確かめられているものと、その条件を並べます。いずれも「試験条件下でどうだったか」という形の情報で、日常の使い方について何かを保証するものではありません。ここを飛ばして数字だけを取り出すと、意味が変わります。
| 確かめられていること | 条件・出どころ |
|---|---|
| 検査時間30〜60秒後に、生菌が検出されなかった | 試験条件下での結果。検査機関は江東微生物研究所、日本食品分析センター、ユニオンバイテック、日本繊維製品品質技術センター |
| 精製水と比べて35倍とされる浸透のしやすさ | 自社検証。比べた相手は精製水 |
| 清涼飲料水の規格基準をクリアした成分 | 成分の基準についての話。飲用をすすめるものではない |
| 洗浄力の比較で、乳化のしかたに差が出た | 皮脂に近いごま油を使った比較試験 |
| 電解効率がほぼ100% | ワンテンスの技術資料による数値 |
そして、ここからは言えません。家庭で使ったときに同じ結果が出ること、その子の体の上でどうなるか、時間が経ったあとどうなるか、保存したあとどうなるか。この4つは、上の表のどの行からも導けません。試験の結果は「その条件で観測されたこと」までしか言っていないからです。電解効率の違いも、この4つには届きません。
確かめる側から見ると、家でできることが1つだけあります。製品の表示に、何が入っているか、誰が調べたか、どういう条件で調べたかが書かれているかどうかを見ることです。電解効率という言葉が書かれているかどうかより、その数字にどの条件が添えられているかのほうが、読み取れる情報は多くなります。
電解効率の違いは、毎日のケアのどこに出ますか
生活の側の言葉に置き換えます。電解効率の違いが日々のケアで出るとしたら、それは「今日使ったものが、先週と同じ状態か」という一点です。強く効くかどうかではありません。毎回同じものが出ていれば、結果が変わったときに、原因を製品の側から外して考えられます。切り分けの材料がひとつ増える、という違いです。
この一点が形になって出てくるのは、毎日使うもののほうです。mofuwa グルーミングスプレーは、この三室ダブルイン型の電気分解でつくった電解水を原料にした、無香料・界面活性剤不使用のスプレーです。吹きかけてそのまま梳かせるので、ブラッシングの前や散歩のあとに、手順を1つ足すだけで使えます。原料の水が毎回同じ濃度で出ているということは、続けて使ったときに前回と同じところから始められるという意味です。体から脂が出るのは毎日のことなので、グルーミングスプレーのほうも毎日の側に置かれます。電解効率の数字は、その毎日ぶんの原料水についているものです。
最後に、7つを1つにまとめます。電解効率とは、入れた水のうち電気分解を受けた割合のこと。一般的な飲料用アルカリイオン水では約20%程度とされ、三室ダブルイン型でつくる電解還元水ではほぼ100%とされています。この違いは、強さの違いではなく、混ざりものの少なさと、同じものを出し続けられるかどうかの違いです。特許は構造の登録であって効果の証明ではなく、試験の結果は試験条件についての情報です。数字を持ち歩くときは、条件も一緒に持ち歩いてください。
地肌の赤みが引かない、かさぶたができた、毛が抜けた場所がある、同じところをかき続ける、においが数日で変わった、元気や食欲が落ちている。こうした変化があるときは、使う水を選び直すより先に動物病院にご相談ください。ここまで書いてきたのは水の話であって、その子の体で何が起きているかの話ではありません。電解効率がどれだけ高くても、そこは別の段にあります。いま使っているものは、成分表示が読める形で容器ごと持っていってください。
電解効率の話を1行に畳むと、こうなります。この数字は装置の性能を表すもので、使ったときの心地を表すものではありません。それでも毎日使う側には意味があります。今日出てきた水が先週と同じなら、結果が変わったときに、原因を製品の側から外して考えられます。数えているのは強さではなく、揃っているかどうかです。持ち歩くのは20と100という数字より、その数字に添える条件のほうだと思ってください。
Product
mofuwa グルーミングスプレー
300ml / 2,970円(税込)
特許電解水を使った、吹きかけてそのまま梳かせるケアスプレーです。無香料・界面活性剤不使用。ブラッシング前や散歩のあと、毎日きれいにしておきたいときに。
商品ページを見る本記事は商品の情報提供を目的としており、疾病の診断・治療・予防を目的とするものではありません。掲載している検証データは特定条件下での試験結果であり、すべての環境で同じ結果を保証するものではありません。皮膚や体調に異常が見られる場合は、自己判断せず動物病院にご相談ください。
