C08季節・行事
落ち葉が毛につく子と、つかない子の違い
夕方の30分の散歩から帰って胸の下へ指を入れると、乾いた落ち葉のかけらが4つ出てきました。同じ道を同じ時間だけ歩いた同居の子からは、1つも出ません。毛の長さはほとんど変わらないのに、落ち葉がからまる子とからまらない子がいます。長毛の子で差がつくのは、毛先が開いている場所がいくつあるかと、その日の毛が乾いて浮いていた時間の長さです。どちらも11月に入ってから家の側で動く条件なので、去年と同じ11月にまた同じことが起きます。この記事では、帰宅後に4か所でかけらを数えるところから始めます。
胸の下から先に出てくる|落ち葉が長毛のどこにからまるかを、4か所の数で見る
数えるのは、帰ってから毛のあいだへ指を入れて出てきた落ち葉のかけらの数です。体ぜんぶで何個、と数えても翌日につながりません。胸の下、前足のうしろ、おなか、しっぽの付け根。この4か所に分けて、散歩1回につき紙の同じ行へ書いていきます。1週間ぶん並べると、その子の場合に落ち葉が長毛のどこにからまるのかが、たいてい1か所か2か所に寄っているのが見えてきます。
| 場所 | 毛の向き | 地面との関係 | かけらの入り方 |
|---|---|---|---|
| 胸の下 | まっすぐ下へ垂れる | 落ち葉の山へ最初に触れる面 | 葉の軸が毛束のあいだへ縦に入る |
| 前足のうしろ | 前へ流れて渦になる | 1歩ごとに開いて閉じる | 閉じるときに挟み込む |
| おなか | 下向きで毛先がいちばん長い | しゃがんだ姿勢のときだけ触れる | 面で押しつけられて根元へ届く |
| しっぽの付け根 | 上向きと下向きが交わる | 座るたびに床へ触れる | 割れた小さなかけらが居座る |
| 背中 | 上向きにそろっている | 上から乗るだけ | 手で払うと落ちる |
表のいちばん下の行だけ、数に入れません。背中に乗ったかけらは、玄関で一度払えば落ちます。問題になるのは、払っても指で取り出すまで出てこない4か所のほうです。この4か所は、どれもその子が寝そべったときに床へ触れる面で、しかも顔が届くので、あとで自分でなめにいきます。落ち葉が長毛にからまる話は、毛の見た目の話に見えて、実際には床に触れる面の話です。
11月に入ってこの4か所の数が増えるのは、家の側の条件がまとめて動くからです。日が落ちるのが早くなって散歩が夕方へ寄り、帰ってすぐ暖房の入った部屋へ入ります。暖房を使い始めると室内の湿度が下がり、外との室温の差も大きくなります。換毛期の終わりかけで下毛がいちばん詰まっているのも、だいたいこの時期です。季節の変わり目にからまる量が変わるのは、毎年同じ順番でこの条件が並ぶからで、その子の毛質が急に変わったからではありません。
紙は1枚でかまいません。日付、散歩の時間、4か所の数を横に並べて書くだけです。数を書くときは、取るのにかかった手間も1文字で足しておきます。指で挟んで抜けたものは「軽」、毛を分けないと出てこなかったものは「重」。この2文字があると、次の週に見直したときに、落ち葉が長毛にからまる場所と、ただ乗っているだけの場所を取り違えずに済みます。
軸1・毛先がもう開いている場所|落ち葉が長毛にからまる条件を、毛の長さから切り離す
1つめの軸は、その場所の毛先がすでに開いているかどうかです。1本の毛の先が枝のように割れていると、そこが小さなかぎ針になります。かぎ針が並んだ面に乾いた葉のかけらが触れると、1枚が2つか3つに割れて、割れたぶんだけ引っかかる数が増えます。長毛の子で差が出るのは、毛が長いからではなく、長いあいだに毛先が開く機会が多いからです。
- 一度もつれた場所:もつれをほどいたあとの毛先は、ほどく前より開いています。去年ほどいた場所が、今年いちばん先にからまる場所になります
- 切れ毛が混じっている場所:ブラシが同じ角度で当たり続けた面は、長い毛と短い毛が混ざって高さがそろわず、かけらが階段のように奥へ落ちます
- 下毛が詰まっている場所:上の毛が立っていても、下で綿のように詰まっていると、入ったかけらが下へ抜けずにそこで止まります
この3つのどれも、毛の長さとは別に決まる条件です。だから短毛の子でも、前足のうしろのように毛が渦になる場所があれば落ち葉のかけらは入りますし、長毛でも毛先がそろっている子は、胸の下を歩いたあとでも指が素通りします。落ち葉と長毛を結びつけて考えるより先に、その子の体で毛先が開いている面を4か所のうちから探すほうが早く済みます。
確かめ方は手だけでできます。散歩に出る前、乾いた状態で指をそろえて毛の根元まで入れ、そのまま毛先の方向へ引き抜きます。すっと抜ける面と、途中で1回引っかかる面があります。引っかかった面が、その日に落ち葉が長毛にからまる候補です。出かける前に引っかかった場所と、帰ってからかけらが出てきた場所は、たいてい同じところです。この2つが一致したら、その場所は毛先の側の問題だと決めてしまってかまいません。
逆に、出かける前は素通りしたのに帰ってから何個も出てきた場所は、毛先の条件では説明がつきません。その場合は2つめの軸のほうを見ます。同じ4か所の数字を使って、乾燥と室温の側から見直すことになります。
軸2・毛が乾いて浮いている時間|落ち葉と長毛が寄り合う時期を、湿度と室温で見る
2つめの軸は、その日の毛が乾いて浮いていた時間の長さです。乾いた毛は静電気を持ちやすく、毛どうしが反発して立ちます。立つと毛のあいだの隙間が開くので、乾いて軽くなった葉のかけらが入りやすくなり、いったん入ると隙間が閉じて出てこなくなります。落ち葉が長毛にからまる時期が11月に寄るのは、外の落ち葉が乾く時期と、室内で毛が乾く時期が重なるからです。
| 動くもの | どう動くか | 毛の側で起きること | 数に出る場所 |
|---|---|---|---|
| 室内の湿度 | 暖房を使い始めると下がる | 毛の表面が乾いて帯電しやすくなる | おなか・胸の下 |
| 室温と外気の差 | 帰宅の前後で大きく開く | 玄関で毛が急に乾く | 前足のうしろ |
| 散歩の時刻 | 日没が早まり夕方へ寄る | 日中より乾いた葉を踏む | 4か所すべて |
| 下毛の量 | 換毛期の終わりで詰まる | 入ったかけらが下へ抜けない | しっぽの付け根 |
| 帰宅後の過ごし方 | 暖房の風の前で丸くなる | 乾いた面がさらに乾く | 床に触れていた面 |
数え方を1つ足します。玄関に着いてすぐ数えた数と、部屋で30分過ごしてから数えた数を、同じ行に並べて書いてください。後で数えたほうが多ければ、毛が乾いて浮いた側の話です。同じなら、外で入ったものがそのまま残っているだけなので、軸1の毛先の側です。この2つの数字は、どちらが多いかだけ見れば足ります。季節の変わり目に数が増えたとき、原因が外にあるのか家の中にあるのかを、その週のうちに分けられます。
乾燥そのものを止めることはできません。室内の湿度を上げる道具を足しても、玄関と部屋の室温の差はそのまま残ります。変えられるのは、毛が乾いて浮いたままの時間をどれだけ短くするかのほうです。帰ってすぐ暖房の前で丸くなる時間が長いほど、床に触れている面が乾き続けます。ここが、翌日の4か所の数に直接つながります。
つく子とつかない子を、同じ4か所の数で並べる|落ち葉と長毛の比較
2つの軸がそろったので、つく子とつかない子を同じ物差しで並べられます。毛の長さも犬種も使いません。使うのは、出かける前に指が引っかかったかどうかと、30分後に数が増えたかどうかの2つだけです。
| 見るところ | 落ち葉がからまる側 | からまらない側 |
|---|---|---|
| 出かける前の指 | 1か所以上で引っかかる | 4か所とも素通りする |
| 玄関で数えた数 | 胸の下だけで3つ以上 | 多くても1つか2つ |
| 30分後の数 | 玄関より増えている | 変わらない |
| 取るときの手ごたえ | 毛を分けないと出てこない | 指で挟むと抜ける |
| 翌日の同じ場所 | 同じ場所からまた出る | 日によって場所が動く |
| ブラシを通したとき | 毛が浮いて指に絡む | 毛が寝たまま流れる |
| 結論の行 | 面の側を直すと数が動く | そのまま続けてよい |
表の最後の行が、この比較で出したかった答えです。からまる側の子で手を入れるのは、落ち葉のほうではなく、落ち葉を受けている面のほうです。面を直すというのは、毛先を開かせないまま毛の向きを起こしておく、という意味です。毛の向きが起きていれば、かけらは表面に乗るだけで止まり、背中と同じように払えば落ちる場所に変わります。
その面をつくるのに使えるのが mofuwaグルーミングスプレーです。いま数えている4か所は、どれもその子が寝そべったときに床へ触れる面で、しかも顔が届いてあとでなめる場所です。4か所へ毎日かけるものなので、この1本には香料が1つも入っておらず、電解水だけで組み立ててあります。清涼飲料水の規格基準をクリアした水を使っているため、胸の下やおなかのように、なめられることが分かっている面にも量をためらわずに使えます。1回の散歩ごとに手を入れる場所なら、この「量を数えなくていい」が毎日の差になります。
面の側に効いてくるのは、乾いた毛にブラシを直接当てないで済むことです。乾いて浮いた毛を無理に梳かすと、毛が引っぱられて毛先が開き、開いた毛先が翌日いちばんからまる面になります。吹きかけてからブラシを通すと、毛が寝た状態で梳かせるので、今日の手入れが明日の引っかかりをつくりません。静電気が起きにくくなるぶん、軸2で見た「浮いている時間」も短くなります。2つの軸のどちらから来ている子でも、手を入れる場所は同じ4か所です。
使う順番は、帰ってすぐではなく、玄関で背中を払ってからです。背中に乗ったかけらを落とす前にかけると、乾いていたかけらが湿って毛に貼りつき、かえって取りにくくなります。払う、かける、毛の向きに沿って手で撫でる、最後にブラシ。この4つで、4か所ぶんの手入れが終わります。
かけらを取ったあと、その1か所だけ地肌が赤いまま3日続く/取ろうとして手を入れると声を出す、体をひねる/根元に近いところで毛が短く切れていて、そこだけ数が減らない/散歩から帰ったあと、その1か所だけを長くなめている。こうした残り方は、落ち葉や乾燥の条件では説明がつきません。4か所の数を並べた紙は、いつからどの場所だけが動かなくなったかを、そのまま見せられる材料になります。日付と数字を書いた紙を持って、動物病院の診察を1回入れてください。
帰ってからの3分を、払う側と起こす側のどっちに回すか|落ち葉が長毛にからまる前の手入れ
帰宅後に使える時間は、だいたい3分です。この3分を落ち葉を取ることに全部使っている家と、毛の向きを起こすことに使っている家では、同じ11月でも1週間後の数が変わります。取るほうは今日ぶんしか減らせませんが、起こすほうは明日のぶんを減らします。
| 使い道 | その日に起きること | 翌日に起きること | 向いている子 |
|---|---|---|---|
| 1分:背中と足先を払う | 乗っているかけらが落ちる | 変わらない | どの子も最初にやる |
| 1分:4か所に指を入れて取る | 今日の数がゼロになる | 同じ場所からまた出る | 軸1で引っかかる子 |
| 1分:グルーミングスプレーをかけて梳かす | 見た目はあまり変わらない | 入る隙間が減る | 軸2で30分後に増える子 |
どっちに回すかは、s1で書いた紙が決めてくれます。玄関で数えた数のほうが多い週は、取る側に2分。30分後の数のほうが多い週は、起こす側に2分。どちらか一方に決め切らず、その週の数字で配分を動かすのが、落ち葉と長毛のつき合い方としていちばん長続きします。季節の変わり目をまたぐと数字の出かたが変わるので、配分も自然に変わります。
紙は12月に入ってからも捨てないでください。年が明けて乾燥がもっと進む時期に、同じ4か所がどう動くかを比べる材料になります。落ち葉がなくなっても、毛先が開いている面と乾いて浮く時間は、そのまま残ります。
今日やれるのは、出かける前に4か所へ指を入れて、引っかかった場所に1つ印をつけておくことだけです。帰ってから同じ場所を見れば、その子の落ち葉が長毛にからまる面が、もう分かります。3分の配分は、そのあとで決めれば足ります。
Product
mofuwa グルーミングスプレー
300ml / 2,970円(税込)
特許電解水を使った、吹きかけてそのまま梳かせるケアスプレーです。無香料・界面活性剤不使用。ブラッシング前や散歩のあと、毎日きれいにしておきたいときに。
商品ページを見るよくある質問
- 短毛の子なのに、胸の下から毎回かけらが出てきます。長毛の話は関係ありませんか。
- 同じ話として扱えます。この記事で見ているのは毛の長さではなく、毛先が開いているかどうかと、毛が乾いて浮いているかどうかの2つです。短毛でも、前足のうしろや胸の下のように毛が渦になる面があれば、割れた葉のかけらは同じように入ります。むしろ短毛のほうが、毛の下に手が届くぶん取るのは早く済みます。4か所の数え方も、出かける前に指を入れる確かめ方も、そのまま使ってください。
- 取れないかけらを、はさみで毛ごと切ってしまってもよいですか。
- 切った場所は、次にいちばんからまる面になります。切り口は必ず開くので、そこが小さなかぎ針の並んだ面に変わり、翌週から同じ場所の数だけが増えていきます。どうしても抜けないときは、毛を引っぱる向きではなく、毛の生えている向きに沿ってかけらを押し出します。根元側へ2ミリ押してから引くと、絡んでいた毛がゆるみます。それでも動かないものは、無理をせずその日は残して、次の日に乾いた状態でもう一度手を入れてください。
- 猫でも同じ4か所を見ればよいですか。外には出ない子です。
- 外に出ない猫でも、しっぽの付け根とおなかの2か所は同じように見ておく価値があります。落ち葉のかけらは入りませんが、この2か所は床に触れる面で、毛先が開いていると細かいものをためます。ベランダや庭に出る子なら、胸の下と前足のうしろも足してください。猫の場合は自分でなめて取ろうとするので、数を数える前に、なめている場所を先に見ておくと、どこの面が引っかかっているかの見当がつきます。
本記事は日常のお手入れに関する情報提供を目的としており、疾病の診断・治療・予防を目的とするものではありません。皮膚や体調に異常が見られる場合は、自己判断せず動物病院にご相談ください。
