C08季節・行事

棚の上から床へ|ブラッシングはその途中に入れる

公開日 2020年12月10日|文=mofuwa編集部

明るい部屋の木の床で、静かに座っている淡い色の犬
高いところを拭いているあいだ、その子は落ちてくるものの真下にいます。写真:3194556/Pixabay

大掃除の日、棚の上を拭いた布をゆすぐと、バケツの水が一度で灰色になります。その灰色は、拭く前まで棚の上にあったものです。拭いた時点で、そのうちのいくらかは空気に出ていて、しばらく降りてきません。降りる先は床で、棚の上と床のあいだには、その子の背中があります。だから高いところから床へ下ろす順番で進めるなら、ブラッシングはその途中に入ります。すべてを終えてから1回だけ梳かす日は、ほこりが3段ぶん毛に乗ったままの時間が半日続きます。

ほこりは上から3回落ちる|大掃除の順番を高さで区切る前提

大掃除でほこりが空気に出る回数は、手をつけた高さの段の数と同じです。棚の上と照明のかさとカーテンレール、家具の中段と椅子の座面、そして床。この3つに分けて進めれば、ほこりが舞う機会は3回で済みます。逆に、思いついた場所から順に手をつけた日は、高さが上がったり下がったりするたびに舞うので、回数を数えることもできなくなります。

高さで3段に区切ったときの、それぞれの段の中身
段そこにたまっているもの拭いたあと落ちる先その子の体で受ける場所
高い段棚の上・照明のかさ・カーテンレール・エアコンの吹き出し口家具の中段と床の両方背中と頭のてっぺん
中の段テレビ台・椅子の座面・ソファのすきま・本棚の前床だけわき腹と尾のつけ根
床部屋のすみ・家具の脚もと・扉のレールこれ以上落ちる先がない肉球と、おなかの毛

表の右端が、この記事で数えるものです。大掃除のあいだ、その子は同じ家の中にいます。高い段を拭いているとき、その子の背中は床より高い位置にあって、落ちてくるものの通り道の途中にあります。毛は、床よりも先にほこりを受け止める面です。床が終わってから見える汚れと、毛に乗った量は別に数えないと合いません。

高い段から床へ下ろすときに、ほこりが通る道 高い段を拭くと、ほこりは中の段と床の両方へ落ちます。中の段を拭くと床へ落ちます。床は最後なので、落ちる先がありません。3つの段のどこを拭いているときも、その子の毛は床より高い位置にあって、落ちてくるものを先に受けます。 高い段 棚・照明 中の段 座面・すきま 床 すみ・脚もと 落ちる先は2つ 落ちる先は床だけ 段が変わるたびに1回 背中と頭 → わき腹 → 肉球 梳かす場所も上から下へ 最後にまとめて1回だと 高い段のぶんが半日残る そのあいだ何度も毛をなめる
段を上から下へ通すと、同じ場所を二度やり直さずに済みます。

年末に落ちてくるものの中身は、季節の変わり目に抜けた毛と混ざっています。秋の換毛期に抜けた下毛は、掃除機の届かない家具のすきまや部屋のすみに残ったまま、気温が下がってからも動きません。大掃除でそこへ手を入れると、数か月ぶんの毛とほこりが一度に出てきます。年末のほこりが普段より重いのは、抜けた毛が芯になっているからです。芯があるぶん、毛に絡むと梳かしても落ちにくくなります。

もう1つ、冬の室内には条件が重なります。暖房を入れると室温は上がりますが、部屋の湿度はそのぶん下がります。乾いた毛はブラシとこすれて静電気を起こしやすく、浮いた毛は落ちてきたほこりを引き寄せます。大掃除の日のブラッシングは、湿度が下がった部屋でやるという前提つきの作業です。この前提を外すと、3回入れたブラッシングが2回目から逆に働きます。

高い段・中の段・床|大掃除の手順にブラッシングを3回はさむ

手順は5つです。その子の居場所を1か所決め、高い段を拭き、1回目のブラッシング、中の段を拭いて2回目、最後に床をやって3回目で終わります。ブラッシングは段の合間に入れるので、1回あたりは3分で足ります。長くやる必要はありません。梳かす場所を、いま拭き終えた段の真下に合わせることのほうが効きます。

  1. 1|手をつける前に、その子の居場所を1か所決める

    高い段の真下にならない場所を先に決めます。扉を閉められる部屋か、リビングの中でも棚から離れた角。ここを決めずに始めると、3つの段のどこかで必ず真下に来ます。猫は音のするほうから離れて高い場所へ上がる子が多いので、猫のいる部屋を最後の段に回すほうが早く片づきます。

  2. 2|高い段を拭く。ここではその子に触らない

    棚の上、照明のかさ、カーテンレール、エアコンの吹き出し口。乾いた布ではなく、かたく絞った布で拭きます。乾拭きは、その場で舞う量が増えるだけです。窓は1か所だけ、10センチほど開けておきます。2か所開けて風を通すと、舞ったものが部屋を横に移動します。

  3. 3|1回目のブラッシング。まだ床には手をつけない

    梳かすのは背中と頭のてっぺんだけです。高い段から落ちたものが乗っているのがそこだからです。首から尾へ向けて一方向に通し、往復させません。ここで床まで進みたくなりますが、床をやるとまた落ちてくるので、先にこの1回を終わらせます。

  4. 4|中の段を拭き、2回目のブラッシングへ

    椅子の座面、ソファのすきま、テレビ台、本棚の前の面。ここは人の手が毎日触れる高さなので、ほこりに皮脂が混ざっています。拭き終えたら、わき腹と尾のつけ根を梳かします。この段で出るものは背中より下に落ちるため、梳かす場所も1段下がります。

  5. 5|床を最後にやり、3回目のブラッシングで終わる

    掃除機をかけてから拭き取ります。拭いた床は乾くまでその子を戻しません。冬は室温が低いぶん乾きが遅く、20分ほどかかることがあります。乾いたら3回目で、肉球のあいだとおなかの毛。ここが1日でいちばん床に近かった場所です。

3回のブラッシングを乾いた毛のまま入れると、2回目から効きが逆になります。暖房で湿度の下がった部屋では、ブラシが毛をこするたびに静電気が起きるからです。浮いた毛は、まだ空気に残っているほこりを引き寄せます。毛を湿らせてからブラシを通すと、この浮き上がりが起きません。mofuwa グルーミングスプレーを背中に吹きかけてから梳かすと、ほこりは毛の表面に乗ったままブラシの目へ移ります。

3回とも同じだけ使えるのは、中身が電解水だからです。清涼飲料水の規格基準をクリアした水でつくられているので、背中に多めに吹きかけたあとその子がそこをなめても、量を数えずに済みます。大掃除の日は、拭いた床のそばに座ったり、動かした家具のうしろへ入ったりするので、毛についたものが口へ行く回数が普段より増えます。量を気にしながら少しだけ吹きかけると、いちばん必要な3回目が薄くなります。

落ちてくるのはほこりだけではありません。家の中を歩き回れば、その子も一緒に動きます。動けば体温が上がり、毛のあいだの脂も動きます。この1本はアルカリ電解水が油となじんで乳化する形なので、ほこりが脂に貼りついたぶんまで、ブラシへ一緒に移ります。地肌に要る皮脂のほうは残るので、乾燥しやすい冬に3回続けても、地肌が乾く側へは進みません。

3回のうち、いちばん多く使うのは3回目です。床の段が終わったあとの毛には、部屋のすみと家具の脚もとにたまっていたものが乗っています。肉球のあいだは毛が生えている子ほど絡みやすく、ここを乾いたまま梳かすと引っぱることになります。吹きかけてから指で毛の向きをそろえ、そのあと目の細かいブラシを1回だけ通します。大掃除の日の手順は、ここで終わりです。

時刻も先に決めておきます。高い段に手をつける時刻を1つ決めれば、そのあとの3回は自動的に並びます。朝に始めれば3回目は昼過ぎ、昼に始めれば3回目は夕方です。3回目を夜に持ち越さないほうが楽です。夜まで残すと、その子は毛に乗ったままの状態で寝床へ行くことになり、寝床の側まで大掃除の対象が増えます。

床から始めた日と、乾いた毛を梳かした日|大掃除のやり方でほこりが戻る3つ

ほこりが戻るのは、高さの順番が崩れたときと、毛が乾いていたときです。どちらも作業そのものは間違っていません。同じことを、違う順番でやっているだけです。順番が原因なので、やり直せばその日のうちに直せます。

途中で終わらなくなる日もあります。来客があった、荷物が届いた、時間が足りなくなった。そういう日は、次の段へ進まずにそこで止めて構いません。止めるときは、その段のブラッシングだけ入れてから止めます。拭いた段と、梳かした回数がそろっていれば、翌日は次の段から再開できます。そろっていないと、翌日は前の段の拭き直しから始めることになります。

紙は1枚で足ります。日付と、その日やった段の名前と、ブラッシングを入れた回数。3日に分けてもいいので、段の数と回数がそろっているかだけを見ます。年末に何日かかったかより、段と回数がそろった日が何日あったかのほうが、あとで役に立ちます。次の年末に同じ紙を出せば、どこで止まりやすいかが分かります。

Caution3段ぶん梳かした週に、掻く回数だけが動かないとき

段と回数をそろえた日を1週間続けても、後ろ足で同じ場所を掻く回数が減らない/掻いている場所が、ほこりの落ちる段とは関係のない内ももや指のあいだに固まっている/梳かしたあとの毛に、ほこりではなく白い粉のようなものが残る/地肌が赤く見え、さわると熱い。この4つは、落ちてきたものの量では説明がつきません。乾燥しやすい時期だから、で片づけると年をまたぎます。段の名前と、ブラッシングを入れた回数と、掻いていた場所を書いた紙を持って、動物病院へ行く日を年内のうちに1日つくってください。どの段のあとに何が起きたのかが、紙1枚でそのまま伝わります。

大掃除が終わった翌日から|ほこりの落ちる家で毎日続けるブラッシング

年末が終わっても、ほこりが落ちる高さの段は3つのままです。違うのは、毎日手をつけるのが床の段だけになることです。棚の上と中の段は、次に手を入れるまでためる側に回ります。だから毎日のブラッシングも、床の段に合わせて1回でかまいません。

年末の3段と、翌日からの毎日の1段
いつ手をつける段ブラッシングの回数梳かす場所
大掃除の日高い段・中の段・床の3段3回背中と頭 → わき腹 → 肉球とおなか
翌日から毎日床の段だけ1回床に近い側から、おなかと足先
月に一度中の段を足す2回わき腹を1回足す

毎日の1回を床の段に合わせるのは、床がその子の体でいちばん長く触れている面だからです。人が立って見ている高さと、その子が息をしている高さは違います。床から30センチまでの空気は、その子にとっての普段の空気です。大掃除で一度きれいにした部屋でも、ここへ落ちてくるものは翌日から積み上がりはじめます。

毎日の1回にも、mofuwa グルーミングスプレーはそのまま使えます。冬のあいだは部屋の湿度が下がったままなので、乾いた毛を梳かすと静電気が起きるという条件は、年末の1日だけの話ではありません。吹きかけてブラシを通すという手順の長さが毎日変わらないぶん、朝でも夜でも同じ形で入れられます。

今日できるのは、段の名前を3つ紙に書いて、上から順に線で結んでおくことだけです。高い段、中の段、床。その線のあいだに、ブラッシングを入れる場所が3つ空きます。年末の1日をどう使うかは、その3つの空きをどこで埋めるかで決まります。

Product

mofuwa グルーミングスプレー

mofuwa グルーミングスプレー

300ml / 2,970円(税込)

特許電解水を使った、吹きかけてそのまま梳かせるケアスプレーです。無香料・界面活性剤不使用。ブラッシング前や散歩のあと、毎日きれいにしておきたいときに。

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よくある質問

大掃除を1日で終わらせられません。何日かに分けるときも、ブラッシングは3回ですか。
段ごとに日を分けるなら、その日にやった段のぶんだけで足ります。高い段だけの日は1回、床だけの日も1回です。段の数と同じ回数、という決め方は日をまたいでも変わりません。ただし日をまたぐと、前の日に落ちたほこりが一晩ぶん毛に残るので、その日の段を終えたあとのブラッシングは省かないでください。3日に分けた場合、紙には段の名前を3行、回数を3つ書くことになります。行と数がそろっていれば、途中で何日あいても順番は崩れません。
換気はどのタイミングで窓を開ければいいですか。
高い段に手をつける前に1か所だけ開けて、床の段が終わるまでそのままにします。2か所開けて風の通り道をつくると、舞ったほこりが部屋を横に移動し、先に終えた部屋へ戻ってきます。開ける幅は10センチで足ります。冬は室温が下がるので、その子のいる部屋の扉は閉めておきます。気温の低い日に長く開けておくより、狭く開けて長く通すほうが、その子の側の負担が小さくなります。
猫が高いところへ上がってしまい、居場所を決められません。
決めるのは場所より順番のほうです。猫が上がってしまう部屋を、いちばん最後の段に回します。先に他の部屋を高い段から床まで通し、猫のいる部屋へ移る前に、その子を先に通し終えた部屋へ移動させます。棚の上に乗る子の場合、その棚は手をつける直前に拭くのではなく、その子が下りてくる時刻を待ってから拭くほうが早く済みます。待つ時間は掃除の遅れではなく、梳かす回数を増やさないための時間です。

本記事は日常のお手入れに関する情報提供を目的としており、疾病の診断・治療・予防を目的とするものではありません。皮膚や体調に異常が見られる場合は、自己判断せず動物病院にご相談ください。