C09シーン別・暮らし
小さな子どもがいる家庭が在宅ワークの日で困ること、その手当て
在宅ワークの日、朝9時から夕方まで同じ部屋にいて、においのことを一度も考えなかった。ところが夕方、宅配便を受け取るために玄関のドアを開けて、外の空気を1回吸ってから部屋に戻った瞬間だけ、はっきり分かった。ペットと子どもと自分が一日じゅう同じ空気の中にいる日は、においの変化に気づく力のほうが先に落ちます。しかも子どもは床に座り、床で遊び、床で寝転がります。大人の鼻の高さには届かないにおいを、子どものほうが先に受け取っています。この記事は、その「自分では分からないにおい」をどう測るかという問答です。安全かどうかを言葉で言い切る話ではなく、何を材料に判断するかの話にします。答えの1つは「やらなくていいこと」です。
在宅ワークの日に、部屋のにおいが分からなくなるのはなぜですか
同じにおいの中に長くいると、その差を感じ取りにくくなるからです。においに慣れる、とは、同じにおいがずっと続いている場所で、その変化のほうを拾えなくなることです。朝は分かっていたはずのにおいが、昼には分からない。夕方に外から戻ると、また分かる。においそのものが減ったのではなく、受け取る側が動かなくなっています。
在宅ワークの日は、この条件がそろいます。出社する日なら、朝に家を出て、夕方に帰ってきます。玄関を開けた瞬間、鼻はいったんリセットされた状態で部屋のにおいを受け取ります。帰宅後のあの数秒が、いちばん正確な測定でした。在宅ワークの日には、その数秒が一度もありません。
子どもがいる家庭では、さらに条件が重なります。ペットと子どもが同じ部屋を一日じゅう使い、人の出入りが少ない。窓を開けるのは、子どもが昼寝から起きたあとの数分だけ。においの元が減る時間と、においを測り直す時間の、両方が同時に減っています。在宅ワークの日に部屋のにおいが分からないのは、注意が足りないからではありません。測るきっかけが日程から抜けているからです。
においに慣れるのは、鼻がふつうに働いている証拠でもあります。問題は、慣れていること自体ではなく、慣れたまま判断してしまうことのほうです。「今日は気にならなかったから大丈夫」を判断の材料にすると、在宅ワークの日が続くほど基準がずれていきます。あとの問答で、この基準をどこに置き直すかを書きます。
子どもが先に受け取っているにおい、とは何のことですか
床の近くに留まっているにおいのことです。大人の鼻は、立っていれば床から140〜160cmほどの高さにあります。子どもが座って遊んでいるときの鼻は、床から30〜60cmほどです。ペットの鼻も、たいていその高さにあります。同じ部屋にいても、受け取っている空気の層が違います。
においの元になるものは、空気中を漂い続けるより、面に落ちて留まります。皮脂を含んだ細かい粒、抜けた毛、外から持ち帰った土や花粉。それらが集まるのは、床、ラグ、ソファの座面、寝床の布。子どもが手をつき、顔を近づけている場所です。在宅ワークの日に大人がいるのは、机の前の椅子の上。高さが1メートル違います。
| 鼻のおおよその高さ | 近くにある面 | |
|---|---|---|
| 机で作業している大人 | 床から120〜140cm | 空気の上の層。窓からの風が通る |
| 床に座っている子ども | 床から30〜60cm | ラグ、床、こぼれた食べもの |
| 寝転がっている子ども | 床から10cm前後 | 床そのもの、ラグの繊維の中 |
| 歩いているペット | 床から20〜50cm | 床、寝床の布、食器のまわり |
| 寝ているペット | 床から5cm前後 | 寝床の布、ソファの座面 |
つまり、在宅ワークの日に大人が「気にならない」と感じているにおいは、部屋全体の平均ではありません。部屋のいちばん上の層だけを測った結果です。子どもとペットは、その下の層にいます。においを確かめるときに、まず変えるのは掃除の回数ではなく、鼻を置く高さのほうです。
在宅ワークの日、まずどこのにおいから確かめればいいですか
3か所だけです。部屋を端から順に嗅いでいく必要はありません。においが留まるのは、ペットが長い時間ふれている面と、子どもが長い時間ふれている面が重なるところです。次の3か所を、この順で確かめてください。
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1か所目:ペットの寝床の布
いちばん長く体が乗っている面です。持ち上げて鼻を近づけるのではなく、布の上に手のひらを10秒置いてから、その手を嗅ぐ。手に移ってくるかどうかで、留まっている量が分かります。手に移るなら、洗い替えの間隔が体の側に追いついていません。
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2か所目:子どもが座っている場所の床とラグ
子どもが毎日同じ場所に座るなら、そこが基準点になります。しゃがんで、床から30cmの高さで1回吸ってください。立ったまま嗅いで分からなかったものが、この高さでは分かることがあります。在宅ワークの日は、この確認を朝1回だけやれば足ります。
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3か所目:食器と水皿のまわり
食べたあと、飲んだあとの口のまわりが、床にこすれる一帯です。ペットの食器の下と、その半径30cmを見てください。子どもが手をつく範囲と重なっていないかも、同時に確かめられます。重なっているなら、置き場所を動かすほうが、拭く回数を増やすより早く済みます。
子どもは床の高さにいるので、この確認にはそもそも向いています。「どこがいちばんにおう?」と聞いてみると、大人が思っていた場所と違う答えが返ってくることがあります。ペットのにおいを大人だけで判断しないという意味でも、在宅ワークの日にできることの1つです。答えを正解にする必要はありません。差が出た場所だけ、あとで自分でも確かめてください。
自分では分からないにおいを、何を使って測ればいいですか
外の空気を使います。鼻をリセットしてから、部屋に入り直す。これが家庭でいちばん正確な測り方です。在宅ワークの日は帰宅後の数秒がないので、そのぶんを人工的に作ります。道具は要りません。
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外に出て、5分だけ別の空気を吸う
ゴミ出しでも、子どもの送り迎えでも、ベランダでもかまいません。3分では戻りきらないので、5分を目安にしてください。スマートフォンを見ずに歩くほうが、戻ったときの差がはっきりします。
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戻ったら、最初の3秒で判断する
ドアを開けて部屋に入った直後の3秒がすべてです。4秒目からは、もう慣れが始まっています。そのときに感じたことを、あとで思い出せる形にしておいてください。
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1日1回、同じ時刻にやる
在宅ワークの日は昼の休憩に合わせると忘れません。毎日ちがう時刻に測ると、日ごとの比較ができなくなります。時刻をそろえるだけで、記録は比べられるものに変わります。
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3段階だけ記録する
「分からない/少し/はっきり」の3段階で足ります。カレンダーの端に印を1つ。数字にしようとすると続きません。1週間ぶんたまると、天気や窓を開けた回数との重なりが見えてきます。
もう1つ、家族を測定器にしないという線も引いておきます。来客に「においますか」と聞くのは有効ですが、頻繁にはできません。いっぽう、外から帰ってきた家族の最初のひとことは、毎日手に入る材料です。子どもが保育園や学校から帰ってきた直後の反応も同じです。ペットと一日いた人の鼻より、外から入ってきた人の鼻のほうが、その日はよく働いています。
消臭剤を置いて掃除の回数を増やすのは、やったほうがいいですか
これは、やらなくていいことです。正確には、順番として先にやることではありません。在宅ワークの日に手を増やすと、仕事と子どもとペットで、いちばん最初に止まるのがこの種の作業だからです。それに、香りを足すと測り方のほうが壊れます。
香りのあるものを部屋に置くと、においの元は残ったまま、別のにおいが重なります。ここまで書いてきた「外に出て戻る」測り方は、部屋の空気と外の空気の差を見ています。香りを足した部屋では、その差が香りのほうで埋まってしまいます。子どもとペットが一日いる部屋で、自分の測定器を先に手放さないでください。
掃除の回数も同じです。1日3回床を拭いても、寝床の布を替えていなければ、いちばん濃い面はそのまま残ります。回数ではなく、面の順番のほうが効きます。在宅ワークの日にできる手はかぎられているので、増やすのではなく、置き場所を替えるという考え方にしてください。
| やりたくなること | 先か、あとか | 理由 |
|---|---|---|
| 消臭剤を足す | あとでいい | においの変化が測れなくなる |
| 床を1日3回拭く | あとでいい | 寝床の布のほうが濃い |
| 寝床の布を交換する | 先にやる | 接している時間がいちばん長い |
| 1日2回、窓を5分開ける | 先にやる | 空気の入れ替えは回数より確実 |
| 食器の置き場所を動かす | 先にやる | 1回動かせば毎日効く |
やらなくていいことを1つ決めておくと、在宅ワークの日に手が空きます。ペットのケアも子どもの世話も、手数を増やす方向にはいくらでも伸びます。減らす側を先に決めてください。
子どもがペットを触ったあと、そのままで大丈夫ですか
この問いには、この記事では半分しか答えられません。体や健康にかかわる部分は、家庭の記事ではなく獣医師や医療の領域だからです。手を洗う、顔を近づけすぎない、といった家庭ごとのやり方は、そのまま続けてください。ここで扱えるのは、においと、触れる面の側だけです。
そのうえで、順番の話をします。子どもがペットを触るとき、手が届くのはたいてい背中と頭です。いっぽう、においが強く残るのは口のまわり、足の先、お尻まわり。子どもが触る場所と、においが濃い場所は、実はあまり重なっていません。重なるのは、床とラグと寝床の布のほうです。だから在宅ワークの日にできることは、ペットの体を追いかけることではなく、共通で使っている面を1つずつ整えることになります。
- 子どもが座る場所と、ペットが寝る場所を1メートル離す:どちらの居場所も減らさずに済みます
- ラグは小さいものを2枚にする:大きい1枚は洗えないまま置き続けることになります
- 食器の下に、拭ける面を1枚敷く:床材そのものへ入るまでの段階が1つ増えます
- 子どもの手が届く高さに、ケア用品を置かない:在宅ワークの日はとくに、置きっぱなしになりがちです
- 散歩から帰ったあとの足は、玄関で済ませる:帰宅後に部屋まで運ばれるものが減ります
「大丈夫かどうか」を言葉で決めるより、大丈夫だと自分が納得できる材料を1つずつ増やすほうが、在宅ワークの日には続きます。次の問答は、その材料の話です。
子どもと同じ部屋で使うものは、何をもって安全と考えればいいですか
「安全です」という言葉そのものは、材料になりません。安全かどうかを考えるときに見るのは、何でできているかと、どんな条件で試験されたかの2つです。子どもとペットが同じ床にいる部屋では、この2つを確認できるものだけを置く、という決め方ができます。
mofuwaのグルーミングスプレーは、電解水からできています。この原料水は特許5253483の技術(3室ダブルイン型の電解分解)でつくられていて、電解質由来の不純物が製品の側に残りません。その結果として、清涼飲料水の規格基準をクリアした成分でつくられています。安全という言葉を使う代わりに、こう書けるという話です。
試験の数値も、条件とセットでなければ材料になりません。「30〜60秒後に生菌が検出されませんでした(江東微生物研究所調べ)」の、30〜60秒という接触時間の部分が条件です。この時間を「すぐに」と言い換えると、まったく別の話になります。数値を見るときは、時間・濃度・対象の3つがそろっているかを見てください。
| 言葉としての表現 | 確認できる材料に直すと |
|---|---|
| 安全です | 清涼飲料水の規格基準をクリアした成分でつくられている |
| よく効きます | ◯◯の試験条件で、30〜60秒後に生菌が検出されなかった(検査機関名) |
| よく届きます | 水分浸透力が精製水の約35倍とされる試験結果がある |
| 体にやさしい | 何を入れていないかが一覧で書かれている |
| 安心して使えます | 検査機関と試験条件が公開されている |
浸透という言葉についても、同じ見方をします。細かく整えられた水は、被毛の表面で止まらずに根元まで届きやすいとされています。ペットの毛が密集した体では、表面をなでただけでは届かない場所があるからです。ただしこれも、試験の条件つきの数値として読むものです。安全と同じで、言い切る言葉のほうを増やしても材料は増えません。
使い方の側にも、安全を左右する部分があります。子どもがいる部屋では、ペットの体に直接吹きつけるのではなく、布に含ませてから拭いてください。霧が空気中に広がる量が減り、音でその子を驚かせることもありません。在宅ワークの日は洗う時間がとれないので、洗わない日のケアとしてこの形をとる家庭が多くなります。
在宅ワークの日に残る疑問を、一日の順番に並べ直す
ここまでの問答を、一日の中のどこに置くかで並べ直します。7つの疑問に7つの手を割り当てると続きません。実際に増えるのは3つだけです。ほかは、すでにやっていることの順番を入れ替えるか、やめるかのどちらかです。
| 時間帯 | やること | かかる時間 |
|---|---|---|
| 朝、仕事を始める前 | 窓を5分開ける。子どもが座る場所の床を、しゃがんで1回確かめる | 6分 |
| 昼の休憩 | 外に5分出て、戻った最初の3秒で判断する。3段階で印をつける | 6分 |
| 子どもの帰宅後 | 帰ってきた家族の最初のひとことを聞いておく | 0分 |
| 夕方 | 窓をもう5分開ける。食器まわりを1回拭く | 6分 |
| 数日に一度 | 寝床の布を交換する。ラグを1枚ずつ回す | 5分 |
| やらないこと | 消臭剤を足す。床を1日3回拭く | — |
この形にすると、在宅ワークの日に増える手は「窓を開ける」「外に出て戻る」「布を替える」の3つだけになります。ペットのケアも、子どもとの時間も、削らずに済みます。安全を確かめる材料は、使うものの側にあらかじめ書かれています。毎日確かめ直す必要はありません。
耳から強いにおいがする、口のにおいが数日で急に変わった、体の一か所だけがにおう、皮膚が赤い、同じ場所をなめ続けている、食欲や便の様子が変わった。いずれかに当てはまるときは、掃除や拭き取りの回数を増やす前に、動物病院にご相談ください。在宅ワークの日が続くと、においの変化を人が受け取りにくくなります。だからこそ、外から戻った3秒で「いつもと違う」と思った日は、書き留めておいてください。
最後に、この記事でいちばん言いたかったことを1つに絞ります。在宅ワークの日に分からないのは、鼻の性能の問題ではなく、測るきっかけが日程から抜けているという問題です。だから足すのは道具ではなく、外の空気を吸って戻る5分です。子どもが床の高さで先に受け取っているものは、大人がしゃがめば同じように受け取れます。ペットのにおいも、安全の材料も、同じ場所から確かめられます。
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商品ページを見る本記事は商品の情報提供を目的としており、疾病の診断・治療・予防を目的とするものではありません。掲載している検証データは特定条件下での試験結果であり、すべての環境で同じ結果を保証するものではありません。皮膚や体調に異常が見られる場合は、自己判断せず動物病院にご相談ください。
