C09シーン別・暮らし

小さな子どもがいる家庭が在宅ワークの日で困ること、その手当て

公開日 2020年11月14日|文=mofuwa編集部

明るいリビングの淡い色のラグの上で、クリーム色の猫が静かに休んでいる
大人の鼻は床から140cmほどの高さにあります。子どもとペットは、その半分以下の高さで同じ部屋にいます。写真:Helena Jankovičová Kováčová/Pexels

在宅ワークの日、朝9時から夕方まで同じ部屋にいて、においのことを一度も考えなかった。ところが夕方、宅配便を受け取るために玄関のドアを開けて、外の空気を1回吸ってから部屋に戻った瞬間だけ、はっきり分かった。ペットと子どもと自分が一日じゅう同じ空気の中にいる日は、においの変化に気づく力のほうが先に落ちます。しかも子どもは床に座り、床で遊び、床で寝転がります。大人の鼻の高さには届かないにおいを、子どものほうが先に受け取っています。この記事は、その「自分では分からないにおい」をどう測るかという問答です。安全かどうかを言葉で言い切る話ではなく、何を材料に判断するかの話にします。答えの1つは「やらなくていいこと」です。

在宅ワークの日に、部屋のにおいが分からなくなるのはなぜですか

同じにおいの中に長くいると、その差を感じ取りにくくなるからです。においに慣れる、とは、同じにおいがずっと続いている場所で、その変化のほうを拾えなくなることです。朝は分かっていたはずのにおいが、昼には分からない。夕方に外から戻ると、また分かる。においそのものが減ったのではなく、受け取る側が動かなくなっています。

在宅ワークの日は、この条件がそろいます。出社する日なら、朝に家を出て、夕方に帰ってきます。玄関を開けた瞬間、鼻はいったんリセットされた状態で部屋のにおいを受け取ります。帰宅後のあの数秒が、いちばん正確な測定でした。在宅ワークの日には、その数秒が一度もありません。

子どもがいる家庭では、さらに条件が重なります。ペットと子どもが同じ部屋を一日じゅう使い、人の出入りが少ない。窓を開けるのは、子どもが昼寝から起きたあとの数分だけ。においの元が減る時間と、においを測り直す時間の、両方が同時に減っています。在宅ワークの日に部屋のにおいが分からないのは、注意が足りないからではありません。測るきっかけが日程から抜けているからです。

Note自分で分からないことは、悪いことではありません

においに慣れるのは、鼻がふつうに働いている証拠でもあります。問題は、慣れていること自体ではなく、慣れたまま判断してしまうことのほうです。「今日は気にならなかったから大丈夫」を判断の材料にすると、在宅ワークの日が続くほど基準がずれていきます。あとの問答で、この基準をどこに置き直すかを書きます。

子どもが先に受け取っているにおい、とは何のことですか

床の近くに留まっているにおいのことです。大人の鼻は、立っていれば床から140〜160cmほどの高さにあります。子どもが座って遊んでいるときの鼻は、床から30〜60cmほどです。ペットの鼻も、たいていその高さにあります。同じ部屋にいても、受け取っている空気の層が違います。

においの元になるものは、空気中を漂い続けるより、面に落ちて留まります。皮脂を含んだ細かい粒、抜けた毛、外から持ち帰った土や花粉。それらが集まるのは、床、ラグ、ソファの座面、寝床の布。子どもが手をつき、顔を近づけている場所です。在宅ワークの日に大人がいるのは、机の前の椅子の上。高さが1メートル違います。

同じ部屋でも、高さで受け取るものが変わります
鼻のおおよその高さ近くにある面
机で作業している大人床から120〜140cm空気の上の層。窓からの風が通る
床に座っている子ども床から30〜60cmラグ、床、こぼれた食べもの
寝転がっている子ども床から10cm前後床そのもの、ラグの繊維の中
歩いているペット床から20〜50cm床、寝床の布、食器のまわり
寝ているペット床から5cm前後寝床の布、ソファの座面

つまり、在宅ワークの日に大人が「気にならない」と感じているにおいは、部屋全体の平均ではありません。部屋のいちばん上の層だけを測った結果です。子どもとペットは、その下の層にいます。においを確かめるときに、まず変えるのは掃除の回数ではなく、鼻を置く高さのほうです。

在宅ワークの日、まずどこのにおいから確かめればいいですか

3か所だけです。部屋を端から順に嗅いでいく必要はありません。においが留まるのは、ペットが長い時間ふれている面と、子どもが長い時間ふれている面が重なるところです。次の3か所を、この順で確かめてください。

  1. 1か所目:ペットの寝床の布

    いちばん長く体が乗っている面です。持ち上げて鼻を近づけるのではなく、布の上に手のひらを10秒置いてから、その手を嗅ぐ。手に移ってくるかどうかで、留まっている量が分かります。手に移るなら、洗い替えの間隔が体の側に追いついていません。

  2. 2か所目:子どもが座っている場所の床とラグ

    子どもが毎日同じ場所に座るなら、そこが基準点になります。しゃがんで、床から30cmの高さで1回吸ってください。立ったまま嗅いで分からなかったものが、この高さでは分かることがあります。在宅ワークの日は、この確認を朝1回だけやれば足ります。

  3. 3か所目:食器と水皿のまわり

    食べたあと、飲んだあとの口のまわりが、床にこすれる一帯です。ペットの食器の下と、その半径30cmを見てください。子どもが手をつく範囲と重なっていないかも、同時に確かめられます。重なっているなら、置き場所を動かすほうが、拭く回数を増やすより早く済みます。

Point3か所とも、子どもと一緒に確かめられます

子どもは床の高さにいるので、この確認にはそもそも向いています。「どこがいちばんにおう?」と聞いてみると、大人が思っていた場所と違う答えが返ってくることがあります。ペットのにおいを大人だけで判断しないという意味でも、在宅ワークの日にできることの1つです。答えを正解にする必要はありません。差が出た場所だけ、あとで自分でも確かめてください。

自分では分からないにおいを、何を使って測ればいいですか

外の空気を使います。鼻をリセットしてから、部屋に入り直す。これが家庭でいちばん正確な測り方です。在宅ワークの日は帰宅後の数秒がないので、そのぶんを人工的に作ります。道具は要りません。

  1. 外に出て、5分だけ別の空気を吸う

    ゴミ出しでも、子どもの送り迎えでも、ベランダでもかまいません。3分では戻りきらないので、5分を目安にしてください。スマートフォンを見ずに歩くほうが、戻ったときの差がはっきりします。

  2. 戻ったら、最初の3秒で判断する

    ドアを開けて部屋に入った直後の3秒がすべてです。4秒目からは、もう慣れが始まっています。そのときに感じたことを、あとで思い出せる形にしておいてください。

  3. 1日1回、同じ時刻にやる

    在宅ワークの日は昼の休憩に合わせると忘れません。毎日ちがう時刻に測ると、日ごとの比較ができなくなります。時刻をそろえるだけで、記録は比べられるものに変わります。

  4. 3段階だけ記録する

    「分からない/少し/はっきり」の3段階で足ります。カレンダーの端に印を1つ。数字にしようとすると続きません。1週間ぶんたまると、天気や窓を開けた回数との重なりが見えてきます。

もう1つ、家族を測定器にしないという線も引いておきます。来客に「においますか」と聞くのは有効ですが、頻繁にはできません。いっぽう、外から帰ってきた家族の最初のひとことは、毎日手に入る材料です。子どもが保育園や学校から帰ってきた直後の反応も同じです。ペットと一日いた人の鼻より、外から入ってきた人の鼻のほうが、その日はよく働いています。

消臭剤を置いて掃除の回数を増やすのは、やったほうがいいですか

これは、やらなくていいことです。正確には、順番として先にやることではありません。在宅ワークの日に手を増やすと、仕事と子どもとペットで、いちばん最初に止まるのがこの種の作業だからです。それに、香りを足すと測り方のほうが壊れます。

香りのあるものを部屋に置くと、においの元は残ったまま、別のにおいが重なります。ここまで書いてきた「外に出て戻る」測り方は、部屋の空気と外の空気の差を見ています。香りを足した部屋では、その差が香りのほうで埋まってしまいます。子どもとペットが一日いる部屋で、自分の測定器を先に手放さないでください。

掃除の回数も同じです。1日3回床を拭いても、寝床の布を替えていなければ、いちばん濃い面はそのまま残ります。回数ではなく、面の順番のほうが効きます。在宅ワークの日にできる手はかぎられているので、増やすのではなく、置き場所を替えるという考え方にしてください。

先にやること/あとでいいこと
やりたくなること先か、あとか理由
消臭剤を足すあとでいいにおいの変化が測れなくなる
床を1日3回拭くあとでいい寝床の布のほうが濃い
寝床の布を交換する先にやる接している時間がいちばん長い
1日2回、窓を5分開ける先にやる空気の入れ替えは回数より確実
食器の置き場所を動かす先にやる1回動かせば毎日効く

やらなくていいことを1つ決めておくと、在宅ワークの日に手が空きます。ペットのケアも子どもの世話も、手数を増やす方向にはいくらでも伸びます。減らす側を先に決めてください。

子どもがペットを触ったあと、そのままで大丈夫ですか

この問いには、この記事では半分しか答えられません。体や健康にかかわる部分は、家庭の記事ではなく獣医師や医療の領域だからです。手を洗う、顔を近づけすぎない、といった家庭ごとのやり方は、そのまま続けてください。ここで扱えるのは、においと、触れる面の側だけです。

そのうえで、順番の話をします。子どもがペットを触るとき、手が届くのはたいてい背中と頭です。いっぽう、においが強く残るのは口のまわり、足の先、お尻まわり。子どもが触る場所と、においが濃い場所は、実はあまり重なっていません。重なるのは、床とラグと寝床の布のほうです。だから在宅ワークの日にできることは、ペットの体を追いかけることではなく、共通で使っている面を1つずつ整えることになります。

「大丈夫かどうか」を言葉で決めるより、大丈夫だと自分が納得できる材料を1つずつ増やすほうが、在宅ワークの日には続きます。次の問答は、その材料の話です。

子どもと同じ部屋で使うものは、何をもって安全と考えればいいですか

「安全です」という言葉そのものは、材料になりません。安全かどうかを考えるときに見るのは、何でできているかと、どんな条件で試験されたかの2つです。子どもとペットが同じ床にいる部屋では、この2つを確認できるものだけを置く、という決め方ができます。

mofuwaのグルーミングスプレーは、電解水からできています。この原料水は特許5253483の技術(3室ダブルイン型の電解分解)でつくられていて、電解質由来の不純物が製品の側に残りません。その結果として、清涼飲料水の規格基準をクリアした成分でつくられています。安全という言葉を使う代わりに、こう書けるという話です。

試験の数値も、条件とセットでなければ材料になりません。「30〜60秒後に生菌が検出されませんでした(江東微生物研究所調べ)」の、30〜60秒という接触時間の部分が条件です。この時間を「すぐに」と言い換えると、まったく別の話になります。数値を見るときは、時間・濃度・対象の3つがそろっているかを見てください。

「安全そう」ではなく、確認できる材料に置き換える
言葉としての表現確認できる材料に直すと
安全です清涼飲料水の規格基準をクリアした成分でつくられている
よく効きます◯◯の試験条件で、30〜60秒後に生菌が検出されなかった(検査機関名)
よく届きます水分浸透力が精製水の約35倍とされる試験結果がある
体にやさしい何を入れていないかが一覧で書かれている
安心して使えます検査機関と試験条件が公開されている

浸透という言葉についても、同じ見方をします。細かく整えられた水は、被毛の表面で止まらずに根元まで届きやすいとされています。ペットの毛が密集した体では、表面をなでただけでは届かない場所があるからです。ただしこれも、試験の条件つきの数値として読むものです。安全と同じで、言い切る言葉のほうを増やしても材料は増えません。

使い方の側にも、安全を左右する部分があります。子どもがいる部屋では、ペットの体に直接吹きつけるのではなく、布に含ませてから拭いてください。霧が空気中に広がる量が減り、音でその子を驚かせることもありません。在宅ワークの日は洗う時間がとれないので、洗わない日のケアとしてこの形をとる家庭が多くなります。

在宅ワークの日に残る疑問を、一日の順番に並べ直す

ここまでの問答を、一日の中のどこに置くかで並べ直します。7つの疑問に7つの手を割り当てると続きません。実際に増えるのは3つだけです。ほかは、すでにやっていることの順番を入れ替えるか、やめるかのどちらかです。

在宅ワークの日、1日の中での置き場所
時間帯やることかかる時間
朝、仕事を始める前窓を5分開ける。子どもが座る場所の床を、しゃがんで1回確かめる6分
昼の休憩外に5分出て、戻った最初の3秒で判断する。3段階で印をつける6分
子どもの帰宅後帰ってきた家族の最初のひとことを聞いておく0分
夕方窓をもう5分開ける。食器まわりを1回拭く6分
数日に一度寝床の布を交換する。ラグを1枚ずつ回す5分
やらないこと消臭剤を足す。床を1日3回拭く—

この形にすると、在宅ワークの日に増える手は「窓を開ける」「外に出て戻る」「布を替える」の3つだけになります。ペットのケアも、子どもとの時間も、削らずに済みます。安全を確かめる材料は、使うものの側にあらかじめ書かれています。毎日確かめ直す必要はありません。

Cautionにおいの変化には、家のケアで扱わないものがあります

耳から強いにおいがする、口のにおいが数日で急に変わった、体の一か所だけがにおう、皮膚が赤い、同じ場所をなめ続けている、食欲や便の様子が変わった。いずれかに当てはまるときは、掃除や拭き取りの回数を増やす前に、動物病院にご相談ください。在宅ワークの日が続くと、においの変化を人が受け取りにくくなります。だからこそ、外から戻った3秒で「いつもと違う」と思った日は、書き留めておいてください。

最後に、この記事でいちばん言いたかったことを1つに絞ります。在宅ワークの日に分からないのは、鼻の性能の問題ではなく、測るきっかけが日程から抜けているという問題です。だから足すのは道具ではなく、外の空気を吸って戻る5分です。子どもが床の高さで先に受け取っているものは、大人がしゃがめば同じように受け取れます。ペットのにおいも、安全の材料も、同じ場所から確かめられます。

Product

mofuwa グルーミングスプレー

mofuwa グルーミングスプレー

300ml / 2,970円(税込)

特許電解水を使った、吹きかけてそのまま梳かせるケアスプレーです。無香料・界面活性剤不使用。ブラッシング前や散歩のあと、毎日きれいにしておきたいときに。

商品ページを見る

本記事は商品の情報提供を目的としており、疾病の診断・治療・予防を目的とするものではありません。掲載している検証データは特定条件下での試験結果であり、すべての環境で同じ結果を保証するものではありません。皮膚や体調に異常が見られる場合は、自己判断せず動物病院にご相談ください。