C05犬種・猫種別ケア

ウェルシュコーギーのケア|抜け毛を減らす3つの習慣

公開日 2020年12月15日|更新日 2026年9月29日|文=mofuwa編集部

明るい部屋で、やわらかな敷物の上に伏せている胴の長い犬
ウェルシュコーギーの被毛は、硬めの上毛と、やわらかく密な下毛の二層です。写真:Marina Zvada/Pexels

ウェルシュコーギーの抜け毛は、厚いダブルコートの下毛がふだんから抜け、換毛期にはさらに増えるものです。抜ける量そのものは止められませんが、抜けかけた下毛を床に落ちる前にブラシで取れば、部屋に散る毛は減らせます。この記事では、毛質に合った道具と力加減、毛量や地肌を見ながら頻度を決める3つの習慣を書きます。なお、毛が抜けて地肌が見える場所がある、赤みやただれがある、強くかゆがっているときは、ブラッシングを増やす前に動物病院で地肌を見てもらってください。

ウェルシュコーギーの抜け毛が多いのは、下毛の厚いダブルコートだから

ウェルシュコーギーの抜け毛が多い理由は、被毛が二層でできていて、内側の下毛がよく抜けるからです。アメリカンケネルクラブ(AKC)は、ペンブローク・ウェルシュ・コーギーの被毛を「やわらかく軽い下毛を、硬い上毛が覆う、厚く天候に強いダブルコート」と説明しています。もとは牛を追う牧畜犬として働いてきた犬種です。

ダブルコートとは、外側の上毛(オーバーコート)と、内側の下毛(アンダーコート)の二層になった被毛のことです。上毛は張りがあってまっすぐ、下毛は細くやわらかく、密に詰まっています。床やソファに散る綿のような毛の多くは、この下毛です。

上毛と下毛の違い
上毛(外側)下毛(内側)
手ざわり硬めで張りがある細く、やわらかい
抜けた毛の見え方1本ずつ、まっすぐ綿のように、まとまって
ブラシで取るもの汚れやほこり、抜けた上毛抜けかけて層の中に残った下毛
まとめると整える毛抜け毛対策の中心になる毛

カーディガン・ウェルシュ・コーギーも、AKC(犬種ページ)で抜ける被毛と説明されています。どちらのコーギーでも、抜け毛を減らす作業は「抜けかけた下毛を、床に落ちる前に取ること」だと考えると組み立てやすくなります。

換毛期は抜ける量が増える時期|始まりはブラシに取れる下毛で見る

換毛期は、下毛が入れ替わって抜け毛がはっきり増える時期です。AKCはペンブロークについて、ふだんから毎日ある程度抜け、晩春から初夏にかけてさらに多く抜けると書いています。換毛とは、季節に合わせて古い毛が抜け、新しい毛に生え替わることを指します。

ただ、始まる時期や抜ける量は、その子の年齢や暮らす環境によっても違います。月で決め打ちするより、いつもと同じようにブラシを通したときに取れる下毛の量で見るほうが、その子に合わせやすくなります。同じ道具・同じ手順で続けていれば、量が増えたこと、落ち着いてきたことに気づきやすくなります。

Note冬のブラッシングは、静電気も見ておく

空気が乾く季節は、ブラシを通すと毛が静電気で立ったり、ブラシにまとわりついたりしやすくなります。換毛期ではない時期でも、ふだんの抜け毛は続いています。冬は抜け毛の量より、ブラシの通りやすさを気にかけておくと、嫌がられにくくなります。

ブラシの選び方と力加減|コーム・スリッカー・レーキの役割

ウェルシュコーギーのブラッシングは、コームとスリッカーブラシを基本に、換毛期だけ下毛用のレーキを足す組み方が扱いやすいです。AKCは、コームとスリッカーブラシで毎日ひととおり梳かすと、家じゅうに散る前に抜け毛の多くを取れること、換毛期にはレーキが下毛を取り除くのに役立つことを挙げています。

道具ごとの役割と、使うときの注意
道具役割使うときの注意
コーム(金属のくし)もつれがないかを確かめる/浮いた下毛をすくう通らないところで止まったら、力で引かずに毛先から少しずつ
スリッカーブラシ表面近くの抜けた毛を集めて取るピンの先を地肌に押しつけない。手首ではなく、軽くなでる力で
アンダーコートレーキ換毛期に、層の中に残った下毛を取る毎回使う道具ではない。同じ場所を何度も往復させない
まとめるとふだんはコーム+スリッカー換毛期だけレーキを足し、どれも「押しつけない・引っぱらない」

力加減の基準は、地肌に押しつけないこと、もつれを引っぱらないことの2つです。米国のVCA(犬のグルーミングと被毛のケア)も、どのブラシを選んでも、やさしく使い、もつれを強く引っぱらないことが大切だとしています。ブラシをかけたあと、地肌が赤くなっていないか、犬が体をよじって逃げようとしていないかを見てください。どちらかがあれば、力が強すぎるか、同じ場所に長くかけすぎています。

  1. 毛の流れに沿って、表面から入れる

    首から背中、脇腹へと、毛の生えている向きに沿って動かします。いきなり根元に差し込まず、表面の毛から通します。

  2. 少しずつ毛を分けて、奥の下毛に届かせる

    片手で毛を軽く持ち上げて分け目を作り、その下の層をブラシで梳かします。奥へ届かせたいときも、押す力ではなく、分け目を作ることで届かせます。

  3. 引っかかったら、そこで止めて毛先からほどく

    コームが止まった場所は、根元を指で押さえて地肌が引っぱられないようにし、毛先から少しずつほどきます。ほどけないかたまりは、無理に取らずにトリミングサロンに任せてください。

  4. 最後にコームを通して、残りを確かめる

    コームが根元から毛先まで引っかからずに通れば、その場所は終わりです。

VCAは、脇の下・内股・耳のうしろにもつれやかたまりがないかを毎日確かめるよう勧めています。ウェルシュコーギーは胸まわりの飾り毛(ラフ)や、おしりから後ろ脚にかけての長めの毛(パンツ)も毛が長めの場所です。ここは特に毛先から入ってください。

抜け毛を減らす3つの習慣|頻度は毛量・地肌・反応で決める

頻度は、上半身と下半身で決め打ちせず、取れる下毛の量、地肌の様子、その子の反応で決めます。AKCはペンブロークでは毎日ひととおり梳かすことを、カーディガンでは少なくとも週に一度のしっかりしたブラッシングを挙げていて、同じコーギーでも目安には幅があります。だから回数を固定するより、次の3つを習慣にして調整するほうが、その子に合わせられます。

  1. 習慣1:ふだんは、短くてもいいので全身にひととおりブラシを通す

    コームとスリッカーで、首・背中・脇腹・胸・おしりと順に通します。長い時間をかけるより、嫌がる前に終えるほうが続きます。通しながら、脇の下や内股にもつれがないかも見ておきます。

  2. 習慣2:換毛期は、下毛を取る時間を足す

    取れる下毛が増えてきたら、レーキで層の中の下毛を取る時間を加えます。AKCは、換毛期の入浴は抜けかけた毛をゆるめるのに役立つこと、ただしブラッシングは体が完全に乾いてから始めることを挙げています。濡れたままブラシを入れないでください。

  3. 習慣3:ブラシのたびに、地肌と反応を見て回数を見直す

    取れる下毛が少ない時期は、回数や時間を減らしてかまいません。地肌が赤い、ブラシを当てると嫌がる、同じ場所を気にするといった様子があれば、回数を増やすのではなく、力加減と道具を見直します。

こういうときは、こう調整する
見えたこと調整のしかた
ブラシに取れる下毛が、いつもより明らかに多い換毛期に入ったと見て、レーキを使う日を足す
取れる毛が少なく、コームもすっと通る時間を短くする。毎日でなくてもよい
ブラシのあとに地肌が赤い力を弱め、同じ場所を往復させない。スリッカーを地肌に当てない
途中で嫌がって逃げる1回を短くし、場所を分けて別の時間にする
まとめると回数ではなく、取れる量と地肌と反応に合わせて変える

短く刈る(サマーカット)前に知っておきたいこと

短く刈っても、下毛が抜けること自体はなくなりません。AKC(カーディガンの犬種ページ)は、夏に短く刈るべきだと考える飼い主がいるが、犬種として正しい被毛であれば通常の条件では必要ない、としています。

刈る場合も、地肌が出るほど短くしないことが前提です。VCAは、地肌まで刈ると日焼けや熱中症につながりうるとして、少なくとも1インチ(約2.5cm)は毛を残すよう勧めています。またVCAは、刈ったあとに毛がなかなか生えそろわない「クリッピング後脱毛」がまれに起こりうるとも書いています。刈るかどうか、どこまで刈るかは、その子の被毛を見ているトリマーと決めてください。

ブラッシング前のひと吹きで、毎日のお手入れを続けやすくする

抜け毛の多い子ほど、毎日きれいにしてあげたくなります。ウェルシュコーギーは体から脂を出しますし、地面に近い体で散歩をするので、お腹や足先は毎日汚れます。mofuwa グルーミングスプレーは、グルーミングにもブラッシングの前にも使えるスプレーです。胸のラフやおしりのパンツのように毛が長めの場所に、ブラシを入れる前に吹いておくと、乾いた季節でも静電気の起きにくい状態で梳かせます。

清涼飲料水の規格基準をクリアした成分でつくられているので、自分の体をなめる犬にも使いやすいスプレーです。散歩から帰ったら、グルーミングスプレーを布に含ませてお腹と足先をひと拭きし、そのあとブラシを通す、という順番にすると、汚れを落とす時間と抜け毛を取る時間を1回にまとめられます。使う量は商品ラベルの表示に従ってください。

Cautionもつれは、スプレーのあとでも引っぱらない

スプレーをしても、固く絡んだかたまりが力でほどけるようになるわけではありません。コームが止まったら、そこで引かない。根元を押さえて毛先から少しずつほどき、ほどけないものはトリミングサロンに任せてください。

抜け毛ではなく、地肌に変化が出ているとき

ふつうの抜け毛と違うのは、毛が抜けたあとに地肌が見えるときです。メルク獣医マニュアル(犬の脱毛)は、脱毛(アロペシア)を「本来毛が生えている場所で、毛が部分的または完全に失われていること」と定義し、抜け毛が目に見える脱毛や、はげた部分にまでなる場合は注意が必要だとしています。抜け毛にかゆみを伴うときは、まずかゆみの原因を調べるべきだとも書いています。

どれかが当てはまるときは、ブラッシングの回数を増やして様子を見るより先に、動物病院で地肌を見てもらってください。原因を確かめるには診察が必要です。受診のときは、いつから、どの場所か、ブラッシングの頻度や道具をどう変えたかを伝えると、話が早く進みます。

ウェルシュコーギーの抜け毛と、毎日つきあう形

ウェルシュコーギーの抜け毛は、なくすものではなく、床に落ちる前に取っておくものです。同じ道具と同じ順番で続けていると、取れる下毛の量で換毛期の始まりと終わりが分かるようになり、回数を増やす日・減らす日を自分で決められるようになります。

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mofuwa グルーミングスプレー

mofuwa グルーミングスプレー

300ml / 2,970円(税込)

特許電解水を使った、吹きかけてそのまま梳かせるケアスプレーです。無香料・界面活性剤不使用。ブラッシング前や散歩のあと、毎日きれいにしておきたいときに。

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よくある質問

ウェルシュコーギーの抜け毛は、短くカットすれば減りますか?
短く刈っても、下毛が抜けること自体はなくなりません。AKCはカーディガンについて、犬種として正しい被毛なら夏に短く刈る必要はないとしています。刈る場合も、地肌が出ない長さ(VCAは少なくとも約2.5cm)を残すことが前提です。
ウェルシュコーギーのブラッシングは、毎日したほうがいいですか?
毎日ひととおり梳かすのは、抜け毛を減らすうえで役に立ちます。ただ、回数は固定せず、取れる下毛の量と地肌の様子、嫌がり方を見て調整してください。地肌が赤くなるときは、回数より力加減と道具を見直します。
ウェルシュコーギーの換毛期は、いつごろですか?
AKCはペンブロークについて、晩春から初夏にかけて抜け毛が特に増えると説明しています。始まる時期はその子や暮らす環境でも違うので、いつもと同じ手順でブラシを通したときに取れる下毛の量で見るのが確実です。

本記事は日常のお手入れに関する情報提供を目的としており、疾病の診断・治療・予防を目的とするものではありません。皮膚や体調に異常が見られる場合は、自己判断せず動物病院にご相談ください。