C09シーン別・暮らし
子どものいる家庭、はじめて犬を迎えた人はどうしている?
犬を迎えた初日の夕方には、子どもの手はもう耳としっぽに伸びています。大人が「どこまで触っていいか」を言葉にするより先に、子どもは実際に触って試します。初めて犬を迎えた家でむずかしいのは、止める側の大人のほうが、まだその基準を持っていないことです。基準がないまま止めると、止め方が日によって変わり、子どもは「昨日はよかったのに」と受け取ります。この記事では、子どもとペットの安全な距離を、大人が先に決めるための手順を書きます。毎朝1回、今日触っていい場所と今日は触らない場所を、口に出して決めるところから始めます。
子どもが先に試して、大人があとから止める|初めて犬を迎えた家で決める順番
犬が家に来た日、いちばん早く距離を詰めるのは子どもです。大人がケージの位置や食器の置き場所を考えているあいだに、子どもはもう床に座り、耳をさわり、しっぽを握っています。子どもは「どこまで触っていいか」を、説明で理解するのではなく、実際に手を出して確かめます。初めて犬を迎えた家では、この確認作業が、大人の準備より先に始まります。
背景には物としての条件があります。子どもの手と顔は、犬と同じ高さにあります。大人が上から見下ろしている相手を、子どもは正面から見ています。距離が最初からゼロなので、近づくという段階がありません。安全な距離という言葉が大人の頭の中にあっても、子どもの側にはそもそも距離という概念が生まれにくい配置です。子どもとペットが同じ床で暮らす家は、この高さの一致から始まっています。
もうひとつの条件が、大人の側にあります。初めて犬を迎えた人は、どこまでが普通でどこからが行きすぎなのかを、まだ知りません。しっぽを触られたときに体をこわばらせたのが嫌がっているのか、ただ驚いただけなのか。判断の基準がないと、止めるタイミングが日によって変わります。強く止める日と、笑って見ている日が混ざります。
子どもが受け取るのは、そのぶれのほうです。昨日は許されたのに今日は怒られた、という経験が続くと、子どもは基準を「大人の機嫌」として覚えます。覚えてほしいのは大人の機嫌ではなく、犬の側の事情です。だから順番を入れ替えて、大人が先に基準を作り、それを毎日同じ言い方で渡す形にします。
| 場面 | 子どもがしていること | 犬の側で起きていること |
|---|---|---|
| 帰ってきて玄関で会う | いきなり正面から抱きつく | 視界がふさがり、逃げ道がなくなる |
| 食事中に近づく | 食器のそばで手を出す | 食べる場所を守ろうとする |
| 寝ているところを見つける | 起こして遊びに誘う | 休む時間が細切れになる |
| おもちゃを引っぱる | 力くらべになる | 遊びと取り合いの境目が分からなくなる |
| 友だちを呼んだ日 | 触っていい場所を友だちに教える | 一日で会う人の数が急に増える |
初めてペットを迎えた家で子どもとの関係がこじれるとき、原因は子どもの乱暴さではないことがほとんどです。子どもが試すのが先、大人が基準を作るのが後、という順番になっているだけです。順番が逆なら、止めるという行為はいつも事後になります。事後の注意は回数が増えるほど効きにくくなるので、先に基準を置く形へ組み替えます。
今日触っていい場所を、毎朝1回だけ決める|大人が先に基準を作る手順
ここからが手順です。やることは1日1回、朝の1分だけ。大人が「今日触っていい場所」と「今日は触らない場所」を口に出して決め、子どもに渡します。ルールを増やすのではなく、その日1日ぶんだけを決めるのがこの手順の要です。1日ぶんなら、大人も覚えていられます。子どもとペットのあいだに置くのは、長い約束ではなく今日の一行です。
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手順1:今日触っていい場所を、1つだけ言葉にする
「今日は背中の上だけ」「今日は肩から背中まで」。場所は毎朝1つに絞ってください。複数あると、子どもは境目のほうを試します。初めての週は、犬の体の中でいちばん手が届きやすく、視界に入る面から始めます。言うのは大人、聞くのは子ども、という形を固定します。
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手順2:今日は触らない場所も、同じ回数だけ言葉にする
「今日は顔まわりと足先としっぽは触らない」。触っていい場所だけを伝えると、それ以外は白紙として扱われます。触らない側を同じ強さで言うことで、はじめて境目ができます。理由も一緒に短く添えてください。「見えないところから手が来ると驚くから」で足ります。
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手順3:触るときの姿勢を、子どもと一緒に決める
上から手を出さない、正面から抱きつかない、横に座って手のひらを下から差し出す。姿勢は場所より覚えやすく、そのまま安全な距離の作り方になります。初めての子どもには、立ったまま触らないという1点だけでも効きます。大人がやって見せてから、同じ形をやってもらってください。
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手順4:犬がその場を離れたら、その日は終わりにする
追いかけない、呼び戻さない。これは子どもにとっていちばん分かりやすい終了の合図です。終わりを犬の側が決める、という形にしておくと、大人が毎回止める必要がなくなります。止める役を人から犬へ渡すことになるので、大人の基準がぶれても運用が崩れません。
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手順5:夜に1回、今日どうだったかを子どもに聞く
「今日はどこを触った?」「そのときどんな顔してた?」。答えを直さなくて構いません。聞くことで、子どもは自分の手を思い出します。1日1回の確認が、そのまま毎日の記録になります。1週間続けると、どの場所で犬が動いたかが親の側にも見えてきます。
| 区分 | 場所 | 理由 |
|---|---|---|
| まず触っていい | 肩から背中の上 | 犬から見えていて、手が近づくのが分かる |
| 慣れてから | 首の横、胸の前 | 正面からではなく、横に座って届く範囲 |
| 当分は触らない | 顔まわり・耳の中・口のまわり | 見えない位置から手が来る面になる |
| 当分は触らない | 足先・しっぽ | 動かされることに慣れるまで時間がかかる |
| 触らない | 食器のそば・寝ている場所 | その子が守ろうとする場所を試させない |
この手順が続くと、子どもの側に基準が浸透していきます。浸透するまでには時間がかかるので、同じ言い方を毎日くり返してください。言い方を変えると、子どもは新しいルールが増えたと受け取ります。初めての犬との暮らしでは、ルールの数を増やさないことが、そのまま守られる確率になります。
「安全に気をつけて」という言い方は、子どもには何も指示していません。安全のためにできることは、場所を1つに絞ることと、姿勢を1つに決めることの2つだけです。抽象的な注意を1回するより、「今日は背中の上だけ」「横に座って」と2つ言うほうが、初めての家では確実に届きます。安全は気持ちの問題ではなく、配置の問題として扱ってください。
決めた基準が崩れる3つの場面と、そのときのやり方
毎朝決めていても、基準は崩れます。子どもとペットの組み合わせで崩れる場面はだいたい決まっているので、先に知っておくと立て直しが早くなります。崩れたときにやり直すのは、子どもの態度ではなく、その場面の条件のほうです。初めての家で起きる3つを順に見ます。
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場面1:大人が台所にいるあいだに、子どもが触っている
見ていないところでは基準が働きません。やり方としては、大人の手が離れる時間帯を、そもそも犬と子どもが同じ部屋にいない時間にします。叱って解決しようとしないでください。台所に立つ前に犬をケージや別室へ移す、という配置の変更のほうが早く効きます。初めての数週間は、目が届く時間だけ同じ部屋にする形で構いません。
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場面2:犬のほうから寄ってきて、ルールが消える
犬から来たのだから触っていい、と子どもは考えます。ここは大人も判断が揺れる場面です。寄ってきた日でも、触る場所は朝に決めたところだけ、と決めておいてください。寄ってきたかどうかは、触っていい場所を増やす理由になりません。この1点だけを例外なしにすると、基準そのものが保ちます。
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場面3:友だちが来て、子どもが案内役になる
自分の家の犬を見せたい気持ちが先に立ち、いつもより多くの手が伸びます。やり方は、その日は触る場所をひとつ減らし、触る人数を先に決めることです。一度に触るのは1人まで、と数のほうを制限します。人数が増える日は、犬の側が一日で会う人の数も増えています。減らす方向で組んでください。
崩れた翌日に、ルールを厳しくしないでください。厳しくすると、子どもは基準を「怒られること」として覚え、大人がいる場面でだけ守るようになります。戻すのは、朝に決めるという手順のほうです。決め直して、今日ぶんをもう一度渡す。初めての家では、この立て直しを何度くり返しても構いません。
| 起きたこと | 直さないもの | 直すもの |
|---|---|---|
| 見ていない場所で触っていた | 子どもの性格 | 同じ部屋にいる時間帯の配置 |
| 犬が寄ってきたので触った | 犬の甘え方 | 触る場所を増やさないという一点 |
| 友だちが来て触る人が増えた | 友だちへの説明 | 同時に触る人数の上限 |
| 犬が逃げたのに追いかけた | 追いかけた気持ち | 終わりを犬が決めるという合図 |
| 朝に決め忘れた日が続いた | 子どもの守り方 | 朝の1分を置く場所(洗面所の前など) |
なお、人の側の体質や健康の話は、この記事の範囲ではありません。気になることがあれば、家庭で判断せず、それぞれの専門の窓口にご相談ください。ここで扱っているのは、子どもとペットのあいだの距離を、大人がどう設計するかという一点だけです。
毎日の形にして、家の側に置く|子どもと犬の安全な距離
最後に、この手順を毎日つづく形にします。人の記憶に置くと、忙しい週に消えます。朝の1分を、すでに毎日やっていることの直後に置いてください。洗面所を出たあと、朝食の席についたあと、子どもが靴を履く前。既存の動作にくっつけると、思い出す作業がいらなくなります。ペットとの約束を、人の記憶ではなく家の動線の上に置くという意味です。
- 決める人は毎日同じ大人:日によって決める人が変わると、基準もいっしょに変わります
- 言う場所も毎日同じ:場所が決まっていると、言い忘れに気づけます
- 1日1つだけ:触っていい場所を増やすのは、1週間に1か所まで
- 紙に書いて貼る:初めての家では、子どもが自分で読めるほうが早く定着します
- 夜の確認は1問だけ:質問を増やすと、子どもが答えなくなります
毎日の中で、犬の体に触れる大人の側の役目もあります。子どもが触っていい場所を決めるのと同じ流れで、大人はペットの体を毎日ひととおり見ておいてください。皮膚と被毛の状態を知っている人が家に1人いれば、子どもの手が届く範囲を安全側に決められます。触られて嫌がる場所が増えていないか。そこだけでも、毎日見ていれば分かります。
その毎日の1回に、mofuwaのグルーミングスプレーを使っています。スプレーして布で拭くだけなので、朝の1分のとなりに置けます。子どもの手が当たる背中と、外から帰ってきたあとの足まわりを、布に含ませて拭く。毎日その子の体に手を通しているから、今日どこまで触らせていいかを大人の側で決められます。舐めても問題のない基準でつくられているので、子どもが拭いたあとの手をその子がなめても、量を気にしなくて済みます。子どもがいる家で大人が気にするのは中身のほうなので、グルーミングスプレーが何でできているかを書いておきます。
- 電解水を使っています:三室ダブルイン型の電解分解技術(特許5253483)でつくられた水が原料です
- 清涼飲料水の規格基準をクリアした成分でつくられています:安全の根拠として示せるのはこの基準です
- 電解の効率:一般的な飲料用アルカリイオン水が約20%とされるのに対し、mofuwaの原水はほぼ100%です
- 試験条件つきの検証データ:16の菌種・ウイルスを対象に、検査時間30〜60秒後に生菌が検出されませんでした(江東微生物研究所調べ/特定条件下の試験結果)
- 浸透に関わる性質:水そのものの浸透しやすさを目的に設計された原水を使っています
数値は、いずれも特定の試験条件のもとで検査機関が測ったものです。すべての家庭で同じ結果になることを示すものではありません。ここで書けるのは、何を根拠に安全と言っているかまでで、その先の判断は使う人の側にあります。初めてペットを迎えた家で選ぶときは、根拠が書かれているかどうかを見てください。
触られると痛がる、同じ場所をなめ続けている、地肌が赤い、においが強くなった、毛が根元から抜けて地肌が見えている、食欲や元気が落ちている。いずれかに気づいたときは、触り方を変える前に動物病院にご相談ください。初めて犬を迎えた家では、どこからが相談する範囲なのかが分かりません。迷ったときは相談する側に倒してください。相談の前に、いつから・どこが・どう変わったかを短くメモしておくと、話が早く進みます。
子どもとペットの安全な距離は、注意の回数では作れません。今日触っていい場所と、今日は触らない場所を、毎朝1回だけ大人が言葉にする。手順としてはこれだけで、初めての家に足りなかったのは、この順番のほうでした。子どもが試すより先に基準があれば、止める場面そのものが減ります。減った回数のぶんだけ、子どもと犬が同じ床で過ごす時間は静かになります。
Product
mofuwa グルーミングスプレー
300ml / 2,970円(税込)
特許電解水を使った、吹きかけてそのまま梳かせるケアスプレーです。無香料・界面活性剤不使用。ブラッシング前や散歩のあと、毎日きれいにしておきたいときに。
商品ページを見るよくある質問
- 子どもが約束を守れない日が続きます。犬と会わせないほうがいいですか
- 会わせない時間を作るのは有効ですが、なくす方向にはしないでください。守れない日が続くときは、決めた場所が多いか、言い方が日によって変わっているかのどちらかであることがほとんどです。今日触っていい場所を1つに減らし、同じ言い方に戻してください。大人が見ていられる時間帯だけ同じ部屋にする、という配置の調整も先に試せます。
- 何歳くらいから、子どもに触らせていいですか
- 年齢で線を引くより、姿勢を保てるかどうかで見てください。横に座って、手のひらを下から差し出し、犬が離れたら追いかけない。この3つができる子であれば、場所を絞って始められます。まだむずかしい年齢なら、触るのは大人の膝の上で、大人の手を重ねた状態からにしてください。初めてペットと暮らす家では、人数と場所を減らすほうが安全側です。
- 犬が子どもを避けるようになりました。どうすればいいですか
- 避けるという行動は、その子が距離を取ろうとしているという情報です。まず、避けはじめた時期に何が変わったかを思い出してください。友だちが来た日、生活音が増えた日、触る人数が増えた日。原因が思い当たらない、あるいは同時に体を気にするそぶりが出ているときは、行動の問題として扱う前に動物病院に相談してください。痛みがあると、触られること自体を避けるようになります。
本記事は商品の情報提供を目的としており、疾病の診断・治療・予防を目的とするものではありません。掲載している検証データは特定条件下での試験結果であり、すべての環境で同じ結果を保証するものではありません。皮膚や体調に異常が見られる場合は、自己判断せず動物病院にご相談ください。
