C12Q&A・豆知識

25年の研究が、ペットの背中に届くまで

公開日 2021年2月19日|文=mofuwa編集部

明るく清潔な部屋の白いテーブルに置かれた、透明な水の入ったグラス
同じ水を、違う分野で、何度も確かめ直す。25年はその回数の言い換えです。写真:Elena Golovchenko/Pexels

「25年」という数え方の起点は、1995年です。電解技術の研究がその年に始まり、2020年でちょうど25年になりました。この記事を書いている2021年の初めの時点では、26年目に入っています。そして、この数字が指しているのは、年月の長さそのものではありません。同じ条件を、相手を変えながら何度も確かめ直してきた回数のほうです。技術のほうは特許5253483として登録されていますが、特許は技術の登録であって、効き目の証明ではありません。この記事では、25年という数字が何と比べたときに意味を持つのか、そのあいだに何が積まれたのか、そして登録されている技術から何が言えて何が言えないのかを、8つの問答に分けて書きます。

「25年の研究」とは、いつからいつまでを数えた数字ですか

先に答えます。起点は1995年、電解技術の研究が始まった年です。そこから2020年までを数えて25年。この記事を出している2021年2月の時点では、26年目に入っています。つまり「25年の研究」という言い方は、2020年で区切ったときの数え方です。

なぜ、こんな細かいことを最初に書くのか。年数の数字は、いつ数えたかを書かないと、翌年には嘘になるからです。「25年」と書かれた文章を3年後に読んだ人は、そのとき28年になっていることを知りません。数字だけが独り歩きして、書いた時点の意味からずれていきます。この記事では、その日付を先に置いておきます。

もうひとつ、混ざりやすい数字があります。会社の年数と、研究の年数は別物です。mofuwaを作っている株式会社ワンテンスの設立は2019年です。会社としてはまだ2年目ですが、その中身になっている電解技術の研究のほうは1995年から続いています。25年は会社の年数ではなく、技術の年数です。ここを混ぜると、どちらの数字も意味を失います。

混ざりやすい3つの年数(2021年2月時点)
何の年数か起点この記事の時点で
電解技術の研究1995年26年目(2020年で25年)
株式会社ワンテンスの設立2019年2年目
mofuwaというブランド2019年2年目
医院で同じ水が使われ続けた年数2003年18年目
Note数字には、いつ時点かを添えます

この記事に出てくる年数は、すべて2021年2月時点で数えたものです。あとから読む方は、そのぶんを足して読んでください。25年という数え方も、18年という数え方も、読まれた時点では別の数字になっていることを前提に書いています。数字を出す側が日付を添えないと、読む側にはそれを直す手立てがありません。

25年という数字は、何と比べたときに意味が出ますか

比べる相手がない数字は、ただの自慢になります。25年を「長い」と読むだけなら、そこから何も出てきません。意味が出るのは、1回の検証にかかる時間と比べたときです。ひとつの条件を確かめて、結果を整理して、別の条件でもう一度確かめる。この1周には、短くても数か月かかります。

そう考えると、25年という数字は、期間ではなく回数の言い換えになります。同じ水を、違う相手と、違う目的で、何度も確かめ直した回数。25年の研究というのは、25年ぶん待ったという話ではなく、25年ぶん繰り返したという話です。この記事の核はここです。

25年を、3つの相手と比べる
比べる相手そちらの目安25年との差が意味すること
1回の検証にかかる時間短くても数か月同じ条件を何度もやり直せる長さです
日用品が入れ替わる周期数年で入れ替わることが多い商品より技術のほうが先にあります
会社の年数2年目(2021年時点)研究のほうが23年ぶん先行しています
分野をまたぐのにかかる時間1分野につき数年医療・歯科・農学と移れる長さです

とくに最後の行が大きいところです。ひとつの分野で確かめただけの技術は、その分野の条件でしか通用しません。相手が変わると、水の使い方も、求められるものも変わります。分野を移るには、その都度、確かめ直しが必要になります。25年という長さは、その移動を何回か行えるだけの時間だった、と読むのがいちばん正確です。

逆に、25年の研究という数字から読み取れないこともあります。長くやっていることは、うまくいったことの証明ではありません。うまくいかなかった検証も、その25年の中に入っています。年数はその両方をまとめて数えた数字なので、成果の量を保証するものではない——ここは正直に書いておきます。

25年のあいだに、誰と何を確かめてきたのですか|年表で見ます

積まれてきたものを、年の順に並べます。研究が始まったのは1995年。最初の共同研究の相手は東京大学で、1997年からです。目的は、人の医療の現場で使うことでした。犬や猫のためのものとして始まった技術ではありません。この順番は、あとの話につながるので覚えておいてください。

電解技術の研究が積まれてきた順番(2021年2月時点) 1995年に始まった研究が、医療、歯科、農学と分野を移りながら続いてきました。同じ水を、違う条件で確かめ直してきた記録です。2021年2月より後の出来事は入れていません。 この年表は2021年2月時点のものです 1995年 電解技術の研究が始まる 「25年」を数える起点はこの年です 1997年 東京大学との共同研究 人の医療の現場で使うための検証 2003年 小児科の医院に導入 同じ水を長く使い続ける現場ができた 2011〜2016年 歯学の分野で4つの大学と 別の分野で同じ水を確かめ直した 2017年 農学の分野へ 農作物の洗浄という条件で試された 2019年 ワンテンス設立 犬と猫に向けたmofuwaが始まった
分野が変わるたびに、条件を変えて確かめ直すことになります。25年はその回数です。

年表に入りきらなかったものも書いておきます。研究の途中で、三重大学、コロンビア大学、法政大学とも共同研究が行われています。発表の場としては、2002年9月の創傷治癒世界会議と、2003年3月の世界水フォーラムがあります。相手先の名前を並べる目的は、権威を借りることではありません。同じ水が、違う専門の目で何度も見られてきた、という事実を示すためです。

2003年に導入された小児科の医院では、その後も同じ水が使われ続けています。2021年の時点で18年目になります。1回きりの検証と、18年使い続けている現場とでは、確かめられていることの厚みが違います。25年という数字の中身は、こういう積み重ねでできています。

なお、この年表には2021年2月より後のことは書いていません。研究は続いていますが、この記事の時点で起きていないことを、起きたように書くわけにはいかないからです。年数の話をする記事では、この線がとくに大事になります。

特許5253483は、25年の研究のうち何を登録したものですか

登録されているのは水ではなく、水をつくる装置の形です。特許5253483は「三室ダブルイン型 電解分解技術」と呼ばれるつくりを登録したもので、電解槽が3つの部屋に分かれている点が中心にあります。

部屋は、マイナス側の室、中間の室、プラス側の室の3つです。それぞれのあいだにはイオン交換膜があり、プラスのイオンだけ、マイナスのイオンだけが通るようになっています。部屋を分けることで、電解に使った物質そのものが、できあがった水に混ざりにくくなります。だから、清涼飲料水の規格基準をクリアした成分でつくることができます。ここは成分の基準の話で、飲みものとして売っているという意味ではありません。

「ダブルイン」のほうは、水を2方向から入れる構造を指します。効率を上げるための工夫です。電解効率とは、投入した水のうち、どれだけが電気分解を受けたかという割合のことです。一般的な飲料用アルカリイオン水では約20%程度とされているのに対し、この装置でつくる水はほぼ100%になります。残りの80%はただの水のままだった、と言い換えると差が分かりやすいかもしれません。

25年の研究で積まれた数値と、その条件(2021年2月時点)
数値何と比べた数字か添える条件
電解効率 ほぼ100%一般的な飲料用アルカリイオン水の約20%投入した水がどれだけ変わったかの割合です
水分浸透力 35倍精製水自社での検証による数字です
検査時間30〜60秒後に生菌が検出されず試験前の状態特定の試験条件下での結果です(江東微生物研究所・日本食品分析センター・ユニオンバイテック・日本繊維製品品質技術センター)
清涼飲料水の規格基準をクリア同基準成分についての基準であり、飲用をすすめるものではありません

この表の右の列が、25年の研究でいちばん時間がかかった部分です。数字を出すことより、その数字がどの条件で出たのかを確定させることのほうに時間がかかります。条件が書けない数字は、次の人が確かめ直せません。確かめ直せない数字は、研究として積み上がりません。

特許があっても言えないことは何か、という疑問について

ここは、はっきり書きます。特許は、その装置の形やつくり方が新しいと国が登録したものです。効き目を国が認めたものではありません。登録されているのは技術であって、結果ではありません。だから、特許を取っているので効果がありますという書き方は成り立ちません。

同じことが、25年という数字にも言えます。長く研究してきたことは、うまくいったことの保証ではありません。25年は、確かめた回数を示す数字であって、確かめた結果を示す数字ではないからです。年数と特許番号は、どちらも「調べられる形になっている」ことを示すものだと考えてください。

確かめられていること/そこから言えないこと
確かめられていることそこからは言えないこと
特定の試験条件下で、検査時間30〜60秒後に生菌が検出されなかった家庭で同じ結果になるかどうか
電解効率が、一般的な飲料用アルカリイオン水と比べて高いその差がその子の体で何をするか
精製水と比べた浸透力が高い(自社検証)浸透することが良い結果につながるかどうか
清涼飲料水の規格基準をクリアした成分であるどんな量・頻度で使っても問題がないということ
装置の形が特許として登録されているその水の働きが公的に認められたということ
25年にわたって研究が続いているその年数の長さが結果を保証するということ

右の列は、書かないほうが売りやすい列です。それでも書くのは、この線を引いておかないと、読んだ人が判断を誤るからです。とくに「試験条件下で」という一言を落とすと、家庭での使用と試験室での結果が同じものに見えてしまいます。25年の研究が積んできたのは、この区別のほうだと言ってもいいくらいです。

数字の読み方として、ひとつだけ持ち帰ってください。数値が出てきたら、「何と比べたのか」と「誰が、どの条件で調べたのか」の2つを探す。この2つが書かれていない数字は、判断の材料になりません。これはmofuwaの数字にかぎった話ではなく、どの商品の数字を読むときにも同じです。

人のために作られた水が、犬と猫の背中に届くまでに何が変わったのか知りたい

年表のとおり、この技術はもともと人の医療の現場のために研究されてきました。犬と猫に向けたのは、25年の研究のいちばん最後のところです。そして、人に使えるからそのまま犬と猫にも使える、とは考えていません。ここで変えたことがいくつかあります。

最後の1つが、人向けの研究をそのまま持ってこられない理由としていちばん大きいところです。人なら「しみる」「におう」と言えますが、犬と猫は言えません。だから、家で使う人が観察する側にまわることになります。25年の研究があっても、その部分は代わってあげられません。

研究の順番としては、人が先で犬と猫があとです。先に人の現場で長く使われてきたことは、材料が調べられてきた時間の長さを意味します。ただ、それは「だから犬と猫にも同じ」という意味ではなく、「だから調べられている項目が多い」という意味にとどめてください。

「25年やっているから大丈夫」と言えるのか|家で確かめられる4つ

答えは、条件つきです。25年という数字は、確かめられる形になっていることを示します。ただし、その子に合うかどうかは別の話です。年数も特許番号も、目の前の1頭のことは何も言っていません。だから、家の側で確かめることが4つ残ります。

  1. 何が入っているかが書かれているかを見る

    成分が書かれていない製品は、比べようがありません。書かれていることが、良し悪し以前の最低条件です。mofuwaのグルーミングスプレーのように、原料水が何かを書いている製品なら、そこから調べ直せます。

  2. どういう使い方を想定した製品かを見る

    洗い流すのか、洗い流さないのか。毎日使う想定か、たまに使う想定か。頻度を前提に作られているかどうかは、成分の強さとは別の情報です。用途表示にそれが書かれているかを見てください。

  3. 数字があるなら、条件と調べた相手を探す

    「30〜60秒」「35倍」といった数字が出てきたら、その横に試験条件と検査機関、あるいは自社検証であることが書かれているかを確かめます。書かれていない数字は、判断に使わないと決めておくと迷いません。

  4. その子の反応を、最初の3日だけ記録する

    使い始めの3日、地肌の色、なめる回数、嫌がるかどうかをメモします。25年の研究がしていないのは、この部分だけです。ここは家の人にしかできません。

使い方としては、洗わない日のケアに寄せるのが向いています。水を使わない日に、布に含ませて毛の流れに沿って拭き取る。洗う回数を増やすためではなく、洗わない日を扱いやすくするための道具だと考えてください。毎日のケアの中で、時間をかけずに続けられる形にしておくほうが、結果として観察も続きます。

顔まわりは、必ず布に取ってから拭いてください。直接吹きかけると、目や鼻に入る可能性があります。25年の研究があっても、使い方のほうは家で決めることになります。

25年を1枚に畳む|この数字から言えること、言えないこと

最後に、ここまでを1枚にまとめます。25年の研究という言い方から言えることは3つ、言えないことも3つです。この6行だけ持ち帰っていただければ、この記事の役目は終わりです。

「25年の研究」から言えること/言えないこと(2021年2月時点)
内容
言える1995年から続いている技術で、起点と経過が日付で示せます
言える医療・歯科・農学と分野を変えて、同じ水が確かめ直されてきました
言える装置の形が特許5253483として登録され、番号から調べ直せます
言えない25年という長さが、結果の良さを保証するということ
言えない特許があることが、働きを公的に認められたということ
言えない試験条件下の結果が、家庭やその子の体でも同じになるということ

この6行を分ける基準は、ひとつだけです。日付・番号・条件で確かめ直せるものは言える。確かめ直せないものは言えない。25年という数字も、この基準の上に置いたときにだけ意味を持ちます。数字を大きく見せるために使うと、その瞬間に基準の外へ出てしまいます。

研究が続いているということは、この記事の内容も更新されるということでもあります。2021年2月の時点で書けるのは、ここまでです。読まれた時点では、年数は増えているはずです。増えたぶんが何を確かめた時間だったのかは、そのときの記事で書きます。

Caution体の変化については、動物病院にご相談ください

ここまで書いてきたのは、水と技術と数字の話です。目の前の1頭の体のことは、この記事では判断できません。地肌が赤い、フケが増えた、同じ場所をなめ続けている、においが強くなった、毛が薄くなった場所がある。こうした変化が続くときは、ケア用品を選び直す前に動物病院にご相談ください。25年の研究があっても、診るのは獣医師です。相談に行くときは、使っているものの成分表示と、気になり始めた時期をメモして持っていくと、切り分けが早くなります。

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本記事は商品の情報提供を目的としており、疾病の診断・治療・予防を目的とするものではありません。掲載している検証データは特定条件下での試験結果であり、すべての環境で同じ結果を保証するものではありません。皮膚や体調に異常が見られる場合は、自己判断せず動物病院にご相談ください。