C09シーン別・暮らし
水が苦手な猫と暮らす人がドッグカフェで困ること、その手当て
ドッグカフェから帰って玄関の扉を閉めた3秒後に、廊下の奥から猫が出てきて、犬の前脚に鼻を近づけました。そのまま2、3回かいで、体の向きを変えて戻っていきます。その日はもう、同じ部屋にいても近づいてきません。水が嫌いな猫と暮らしていると、こういう日にできることが一つ減ります。濡らした布を猫の体に当てるという手が、最初から選べないからです。けれど、手を入れる場所はもともと猫の側ではありません。においを持って帰ってきたのは犬のほうで、猫はそれを受け取っただけです。この記事では、ドッグカフェから帰った犬と、家で待っていた猫を会わせるまでのあいだに何をするかを、7つの問いと答えに並べました。7つのうち1つは、猫には手を出さないでおくという答えになります。
ドッグカフェから帰った日に、猫が犬を避けるのはなぜですか
猫が避けているのは犬ではなく、その日だけ犬に乗っている、家にないにおいのほうです。同居している犬のにおいは、猫にとって家の中の景色の一部になっています。どこに寝床があって、どこに食器があって、どのあたりに犬がいるか。その地図のうちの1本の線が、ドッグカフェから帰った日にだけ書き換わります。鼻を近づけて確かめ、知っている線と違うと分かったから、いったん離れた。それだけのことが起きています。
ドッグカフェは、犬にとってはただの外出先ですが、体の側から見ると条件がはっきりしています。座って過ごす時間が長く、しかも布と床に接している時間が長い。散歩なら足の裏と脚の下のほうにしかつかないものが、カフェでは胸元・おなか・尾のつけ根まで届きます。他の犬が同じ席にいたなら、その子が落とした毛も乗ります。人の手も何度も触れます。持ち帰るものの量が、散歩とはそもそも違います。
| 乗るもの | どこに乗るか | 猫が鼻を近づける順 |
|---|---|---|
| 席の布と床のにおい | おなか・胸元・尾のつけ根 | 3番目 |
| ほかの犬の毛とにおい | 背中・肩・首まわり | 4番目 |
| 人の手が触れたあと | 頭のうしろ・耳のふち | 5番目 |
| 食べもののにおい | 口のまわり・あごの下 | 1番目 |
| 外の地面のにおい | 前脚と後ろ脚の先 | 2番目 |
表の右の列が、この記事のいちばん大事なところです。猫が最初に鼻を近づけるのは、口のまわりと前脚です。背中でも、尾のつけ根でもありません。犬の全身を触る時間がなくても、この2か所さえ先に触れれば、猫が受け取る情報の大半はそこで止まります。ドッグカフェから帰った日にやることを2か所まで削れるのは、この順番があるからです。
ドッグカフェから帰った日に猫が離れていくと、犬と猫の仲が悪くなったように見えます。実際には、知らないにおいを確かめて、いったん距離を取っただけです。多くの場合、翌日には元に戻ります。ここで人が慌てて2頭を近づけたり、猫を抱き上げて犬のそばに置いたりすると、猫にとっては「知らないにおいから逃げられなかった日」になります。離れるなら、離れさせてください。
玄関で止めるとは、犬のどこまでを触ることですか
全身ではありません。口のまわりと、前脚の先。この2か所です。ドッグカフェから帰った直後にできることを、猫が鼻を近づける順番から逆算すると、ここに落ち着きます。背中や尾のつけ根まで手を伸ばすと、犬のほうが先に飽きて動き出しますし、時間も足りません。2か所と決めておけば、荷物を持ったままでも終わります。
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犬を玄関マットの上に立たせる。抱き上げない
抱えて片手で触ると、力の向きが上へ向いて犬が逃げます。四つ足で立たせたまま、こちらがしゃがんでください。ドッグカフェから帰った犬は、家のにおいを確かめようとして自分から動きます。動く向きに合わせて手を出すほうが早く終わります。20秒。
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口のまわりとあごの下を、わずかに湿らせた布でなでる
カフェで食べもののにおいがいちばん乗るのがここです。猫が最初に鼻を近づける場所でもあります。こするのではなく、当てて滑らせるだけで足ります。口の中に布を入れないでください。40秒。
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前脚の先を、指のあいだまで開いて拭き取る
店の床に接していた時間がいちばん長い場所です。指を1本ずつ開いて、あいだを軽くはさむように拭きます。爪のまわりまでは今日はやらなくて構いません。4本で40秒。後ろ脚は、猫の順番では2番目より後なので、時間がなければ飛ばしてください。
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布を袋に入れ、手を洗う
使った布をそのまま洗面所へ持って歩くと、通り道に置いていくことになります。玄関に袋を1枚置いておくと、これが20秒で終わります。手を洗うのは、次に猫を触るためです。ここまでで2分です。
拭き取りに使うのは、乾いた布よりも、わずかに湿らせた布のほうが向いています。乾いた布は、においのもとを毛の表面で滑らせるだけで、空気のほうへ舞い上げます。家で待っている猫が受け取るのは、まさにその空気です。ただし濡らしすぎないこと。触ったあとに毛が濡れて見えるようなら、水が多すぎます。犬の毛が湿ったまま部屋へ上がると、乾くまでのあいだ、においが立ちやすい状態が続きます。
玄関の2分で使う道具が、mofuwa グルーミングスプレーです。犬の口のまわりと前脚に直接吹きかけて、毛の流れに沿ってなでる。これで2か所が終わります。清涼飲料水の規格基準をクリアした水でつくられているので、口のまわりにかける量を気にしなくて済みます。犬がそのあと自分で前脚をなめても同じです。乾いた布だけで滑らせるとにおいのもとが空気へ舞い上がりますが、湿らせてから当てれば、拭き取ったものは布に残ります。ブラッシングスプレーでもあるので、そのまま一梳かしして、静電気の起きにくい状態で部屋へ上げられます。ドッグカフェに行くのは月に何度かでも、犬の体から脂が出るのは毎日です。玄関の2分は、その毎日の側にある手入れです。
布・袋・グルーミングスプレーの3つを、靴箱の上の20センチに固定してください。ドッグカフェから帰った人には、探す体力が残っていません。出かける前に出しておくのがいちばん確実です。予約の時間をカレンダーに入れるとき、同じ行に「玄関に布」と書いておくだけで、帰ってからの2分が実行されるようになります。
水が嫌いな猫のほうも、拭いておいたほうがいいですか
ここが、やらなくていいことです。ドッグカフェから帰った日に、猫の体を拭く必要はありません。水が嫌いな猫と暮らしていると、犬が持ち帰ったにおいが猫に移ったように感じて、猫のほうへ手を伸ばしたくなります。気持ちは分かるのですが、この日にそれをやると、あとで困ることが3つ増えます。
- 犬の帰宅と、自分が触られることが結びつく:水が嫌いな猫にとって、濡れた布は毎回の負担です。それが犬の外出のたびに来ると、猫は玄関の音そのものを警戒するようになります
- 濡れた毛が乾くまで、猫は毛づくろいを続ける:拭かれた猫は、そのあと自分でなめ直します。人が触った場所を上書きする動きなので、結果として体をなめる時間が増えます
- においの出どころが分からなくなる:猫と犬の両方に手を入れると、翌日に残っているにおいがどちらのものか読めません。手を入れる相手を1頭に絞るほうが、次の判断が早くなります
3つに共通しているのは、猫の側に手を足すと、その負担が犬の外出のたびに積み上がるという点です。ドッグカフェは月に何度か行く場所ですし、犬が喜ぶなら回数も増えます。そのたびに水が嫌いな猫が濡れた布を当てられるとしたら、増えているのは負担のほうだけです。においは翌日には薄れますが、警戒のほうは残ります。
| 犬だけに手を入れる | 犬と猫の両方に手を入れる | |
|---|---|---|
| かかる時間 | 玄関の2分 | 2分+猫を探す時間 |
| 水を使う相手 | 犬のみ | 水が嫌いな猫にも使う |
| 猫にとっての意味 | いつもの帰宅 | 犬が出かけた日は触られる日 |
| 翌日の判断 | 残ったにおいは犬のもの | どちらのものか分からない |
| 続けられるか | 回数が増えても同じ | 回を重ねるほど猫が逃げる |
もう一つ書いておきます。犬に触ったあとの人の手が、猫にとってはいちばん近いにおいの経路です。猫の体を拭くより、手を洗うほうが早く、しかも猫には何の負担もありません。水が嫌いな猫と暮らす家では、水を使う場所を人の手に寄せておく。これが、この日の全体の設計になります。猫の被毛には触らずに済ませられます。
確かめに来て、離れていく。この一往復は猫が自分で選んでいる行動です。止める必要はありませんし、止められもしません。止めたほうがいいのは、確かめたあとに猫を追いかけることのほうです。ドッグカフェから帰った日は、犬の側だけを整えて、猫には近づかない。手を出さないことが、この日の猫に対するケアになります。
犬を洗ってから猫に会わせたほうが、大丈夫ですか
洗わなくて大丈夫です。ドッグカフェから帰るたびに犬を洗うのは、時間の面でも続きませんし、猫の側から見ると、洗いすぎたほうがかえって落ち着きません。理由は、犬の体から落ちるのがよそのにおいだけではないからです。同居している犬のにおいは、猫にとって家の地図の一部でした。それごと薄くなると、猫は目の前にいるのが知っている犬かどうかを、もう一度確かめ直すことになります。
つまり、この日の目標は「犬のにおいをなくすこと」ではありません。よそから乗ってきたぶんだけを減らして、その子のにおいは残す。ここが分かれ目です。拭き取りが向いているのは、まさにこの加減ができるからです。全身を洗うと加減ができません。ドッグカフェの日に洗う手を選ぶと、翌日の猫の様子はむしろ読みにくくなります。
| 帰宅後すぐに洗う | 口のまわりと前脚を拭く | |
|---|---|---|
| よそのにおい | 落ちる | 大部分が落ちる |
| その子自身のにおい | 一緒に薄くなる | 残る |
| かかる時間 | 洗って乾かすまで40分以上 | 2分 |
| 犬の負担 | 外出のあとにもう一つ増える | ほとんどない |
| 猫の反応 | 知らない犬として確かめ直す | 1回かいで終わることが多い |
| 水を使う量 | 多い | 布が湿る程度 |
では洗う日をどこに置くか。ドッグカフェの予定とは切り離して、いつもの間隔のまま続けてください。月に1回なら月に1回のまま、カフェに行った週かどうかで動かさない。こうしておくと、洗った翌日に猫の様子が変わったとき、それがカフェのせいなのか洗ったせいなのかを分けて見られます。予定を混ぜると、原因も混ざります。
水が嫌いな猫と暮らしていると、水を使う手そのものに慎重になります。その感覚はそのまま犬にも当てはめて構いません。水は、使わずに済むなら使わない。使うなら、布が湿る程度で止める。ドッグカフェから帰った日に必要なのは、洗い上げることではなく、猫が最初に鼻を近づける2か所を、部屋へ上げる前に一度なでておくことだけです。
見落とされやすいのが、犬の体ではなく道具のほうです。首輪とハーネスとリードは、店の席にいちばん長く触れていました。しかも布や革でできていて、においを保ちます。玄関で外して、犬を拭く前に袋へ入れてください。これを部屋の中のフックに掛けると、猫がいちばん通る高さににおいが残ります。犬を丁寧に拭いても、そこで戻ります。
玄関に着いてから、猫が来るまでに何分もらえますか
2分です。これは理想ではなく、実際に確保できる上限のほうです。猫は玄関の音で先に気づきます。鍵が回る音、扉が開く音、犬の爪が床に当たる音。目で見て確かめるより早く、猫は動き始めています。5分と決めると2回目からやらなくなるので、2分でできることだけを決めておくほうが、ドッグカフェに行くたびに続きます。
| 帰宅したときの猫の位置 | 使える時間 | その日にやること |
|---|---|---|
| 玄関が見える場所にいる | 30秒ほど | 口のまわりだけ。前脚は部屋で |
| 別の部屋にいて、扉は開いている | 2分 | 口のまわりと前脚。ここが基本 |
| 扉の閉まった部屋にいる | 4〜5分 | 後ろ脚と尾のつけ根まで足せる |
| 高い場所で寝ている | 5分以上 | 首輪の下と胸元まで回せる |
| すでに玄関で待っている | 0秒 | 犬を抱えず、そのまま上がって手を洗う |
いちばん下の行だけ補足します。猫が玄関で待っていたときに、犬を抱き上げて猫から遠ざけようとすると、犬の体が持ち上がるぶん、においは高い位置から広がります。しかも猫は、遠ざけられたものほど確かめに来ます。この場合は拭き取りをあきらめて、そのまま上がってください。手を洗って、犬に水を飲ませて、落ち着いてから前脚だけ触れば足ります。時間の使い方を、その日に合わせて動かすということです。
時間を確保したいなら、動かせるのは玄関ではなく出かける前です。ドッグカフェへ行く日の朝に、猫が扉の閉まる部屋で寝ているようにしておく。無理に閉じ込めるという意味ではなく、その部屋に猫の寝床と水入れを置いて、扉を半分だけ閉めておくということです。帰宅の音が届きにくくなるだけで、2分が4分になります。水が嫌いな猫は、静かな場所を自分で選ぶので、これは難しくありません。
2分という数字は、犬の側の限界でもあります。ドッグカフェで数時間を過ごして帰ってきた犬は、水を飲みたいし、横になりたい。玄関で丁寧にやろうとするほど、犬は動き、こちらは押さえ、結果として時間が延びます。2分で終わらなかったぶんは、犬が落ち着いてから部屋でやってください。同じ2か所を触るなら、玄関でも部屋でも、猫が来る前なら意味は変わりません。
犬と猫、その日はどちらから先に触ればいいですか
犬が先です。ただし、その前にもう一段あります。手・犬・手・猫。この順番です。ドッグカフェで犬に触れたのは犬の体だけではありません。人の手も、席にも、店の扉にも、他の犬にも触れています。家に帰って最初に猫を撫でると、猫の被毛に直接、いちばん濃い形で移ります。犬をどれだけ拭いても、この経路が開いていると意味が薄くなります。
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1. 玄関で手を洗う(または拭く)
外から帰った手のまま犬を触ると、拭いているのか塗っているのか分からなくなります。玄関に洗面所がない間取りなら、犬用とは別に、人の手を拭くものを1枚置いてください。10秒で終わります。
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2. 犬の口のまわりと前脚を拭く
s2の手順です。猫が鼻を近づける順の1番目と2番目にあたります。ここで使った布は、そのまま袋へ。同じ布で猫を触らない、が唯一の決まりごとです。1分20秒。
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3. もう一度、手を洗う
犬を拭いた手には、拭き取ったものがそのまま乗っています。ここを飛ばすと、2の作業が丸ごと無駄になります。ドッグカフェから帰った日にいちばん効いているのは、じつはこの2回目の手洗いかもしれません。15秒。
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4. 猫に会う。撫でるのは猫が来てからでいい
呼びに行かないでください。水が嫌いな猫ほど、自分の間合いで近づいてくる時間を持っています。来たら、いつもと同じ場所を、いつもと同じだけ撫でる。ドッグカフェの日だけ触り方を変えないことが、猫にとっては安心の材料になります。
この順番には、副産物があります。人が手を洗う回数が2回に固定されると、犬を拭き忘れた日でも、猫に移る量が半分になります。忙しい日は必ず来ますし、荷物が多い日も来ます。手順のうち一つだけ残すとしたらどれか、と考えると、答えは犬を拭くことではなく手を洗うことです。ここまでの7つのうち、いちばん時間あたりの効きがいいのがここになります。
服についても一行だけ。ドッグカフェで膝に犬を乗せていたなら、その服には犬と同じだけのにおいが乗っています。猫が膝に乗る家なら、着替えは犬を拭くより優先度が高いことがあります。毎回着替えるのは現実的ではないので、猫が乗る家では上着だけを玄関で脱ぐ、と決めておくと回ります。犬と猫が同じソファを使う家では、その1枚が経路になります。
猫が自分でなめて落とすのを、待っていてもいいですか
基本は待って構いません。猫は毛づくろいで自分の被毛を毎日整えていて、人が手を出すより、その子の毛づくろいのほうが精度が高い場面がほとんどです。ドッグカフェから帰った犬に鼻を近づけたあと、猫が自分の前脚をなめ始めるのは、確かめたものを自分の側で処理している動きでもあります。ここまでは、水が嫌いな猫と暮らす家にとっていちばん都合のいい流れです。
待たないほうがいいのは、次のような変わり方をしたときです。回数や場所が、いつもと違う形に寄ったときと考えてください。
- 同じ一か所だけを、長くなめ続ける:全身を順に整えるのが毛づくろいの形です。一点に寄るのは別の理由があります
- なめたあとの被毛が、湿ったまま戻らない:乾く時間が長いほど、皮膚の表面の条件が変わります
- 犬が帰った日以外にも、同じ場所をなめている:ドッグカフェとは関係のない話になっている可能性があります
- その場所の皮膚が赤い、かさついている、においがある:毛づくろいの結果ではなく、原因の側かもしれません
- 毛が薄くなってきた、地肌が見える:なめる時間が積み上がったあとに出る変化です
- 食欲が落ちた、隠れる時間が増えた:においの話として片づけないでください
同じ場所をなめ続けている、地肌が赤い、じくじくしている、毛が薄くなっている、触ると嫌がる、食欲や元気が落ちている。このうちどれかが2日続いたら、拭き取りの回数を足すより先に動物病院で見てもらってください。水が嫌いな猫は体を触られること自体を避けるので、変化が進んでから気づくことがあります。ドッグカフェに行った日を日付で残しておくと、外出と関係があるかどうかをその場で切り分けてもらえます。
相談に行くときは、なめている場所・いつからか・犬が外出した日の3つをメモしてください。この3つがあれば、犬の外出と結びついた一時的な反応なのか、猫の側で別のことが起きているのかを、その場で分けてもらえます。前の晩に無理に触って確かめようとすると、猫が緊張したまま診察に入ることになります。触らずに、いつもの様子のまま連れて行くほうが伝わります。
7つの答えを、帰宅の順に並べ直す|水が嫌いな猫と暮らす人に残る疑問
最後に、ここまでの7つを、ドッグカフェから帰った日の時間の順に並べ直します。順番に読むと、やることは2分ぶんしかありません。それ以外は、出かける前に決めておくことか、翌日以降に回すことです。水が嫌いな猫と暮らしていると手が狭くなりますが、狭いということは、手を入れる場所が1か所に絞れるということでもあります。
| いつ | やること | この記事のどこ |
|---|---|---|
| 出かける前 | 玄関に布・袋・グルーミングスプレーを出す | 2つ目の問い |
| 出かける前 | 猫の寝床と水入れを、静かな部屋へ | 5つ目の問い |
| 店を出るとき | 首輪とリードを外す用の袋を用意 | 4つ目の問い |
| 玄関を開けた直後 | 上着を脱ぐ。手を洗う | 6つ目の問い |
| 玄関の2分 | 犬の口のまわり→前脚の順に拭く | 2つ目の問い |
| 部屋へ上がる前 | 布と首輪を袋へ。もう一度手を洗う | 6つ目の問い |
| 猫に会うとき | 呼びに行かない。来たら普段どおり | 3つ目の問い |
| その日の夜 | 猫を拭かない。犬も洗わない | 3つ目・4つ目の問い |
| 翌日 | 猫がなめている場所と回数を見る | 7つ目の問い |
それでも残る疑問があるとすれば、たいてい「どこまでが今日のドッグカフェのせいか」というところです。切り分け方は一つです。翌日と翌々日に、猫が犬に近づくかどうか。2日で戻るなら、それは外出で乗ったにおいで、家の空気に混じって薄れていきます。戻らないなら、においとは別の理由が猫の側で動いています。日数を決めておくと、迷っている時間が短くなります。
もう一つよくある疑問が、「回を重ねれば猫は慣れますか」です。慣れるのは猫ではなく、こちらの手順のほうです。3回目には、玄関で何をどの順に触るかを考えなくなります。考えなくなると2分が1分半になり、猫が来る前に終わるようになります。猫の反応そのものは、その日のにおいの強さで毎回変わります。変えられるのは、こちらの側の速さだけです。
ドッグカフェは犬のための場所で、猫は行きません。それでも、犬と猫が同じ家にいるかぎり、その日の外出は必ず猫の側にも届きます。水が嫌いな猫と暮らす家でできるのは、届く量を玄関で減らして、猫には何もしないことです。手を入れる相手を1頭に絞る。水を使う場所を人の手に寄せる。毎日のケアの延長で足りる範囲に収まれば、ドッグカフェに行く回数を減らさずに済みます。
Product
mofuwa グルーミングスプレー
300ml / 2,970円(税込)
特許電解水を使った、吹きかけてそのまま梳かせるケアスプレーです。無香料・界面活性剤不使用。ブラッシング前や散歩のあと、毎日きれいにしておきたいときに。
商品ページを見る本記事は日常のお手入れに関する情報提供を目的としており、疾病の診断・治療・予防を目的とするものではありません。皮膚や体調に異常が見られる場合は、自己判断せず動物病院にご相談ください。
