C11比較・選び方

トリミング頻度は犬種で決まるのか

公開日 2021年5月26日|文=mofuwa編集部

明るい光の入る部屋で、淡い色の木の床に座っている長毛の犬
頻度を決めているのは犬種の欄ではなく、伸びた毛がどこに触れるまでの週数です。

次のトリミングをいつにしますか、と予約票を出されて、その場で答えられなかったことがあります。月に1回と決めている家もあれば、3か月に1回で足りている家もあります。同じ犬種の子でも答えが割れるので、犬種の名前を手がかりにすると、そこで止まります。頻度を決めているのは、毛が切らないかぎり伸び続けるかどうかと、伸びた毛が目と足裏に触れるまでの週数です。犬種は、その2つを見分ける入口として使います。この記事では、週数の測り方と、そこから1年の回数を出すところまでを並べます。

伸び続ける毛と、抜けて入れ替わる毛|トリミングの頻度を分けている条件

同じ犬種の子が2頭いても、トリミングの頻度が月1回と3か月に1回に分かれます。分けているのは毛の伸び方です。切らないかぎり伸び続ける毛と、一定の長さで抜けて入れ替わる毛では、手を入れないまま4週たったときに起きることが違います。犬種の名前は、その子の被毛がどちらに寄っているかを見分ける入口として役に立ちます。ただし名前から出てくるのはそこまでで、頻度の数字は出てきません。

伸び続けるほうの毛は、放っておくと長さが積み上がります。目の上に届き、足裏の肉球のあいだからはみ出し、おしりのまわりに巻き込みます。切る以外に短くする手がないので、頻度はサロンの側で決まります。抜けて入れ替わるほうの毛は、長さが一定のところで止まります。積み上がるのは長さではなく抜け毛の量なので、ブラシで受けているあいだは、はさみを入れる場面がそもそも来ません。

毛の伸び方で分かれる、トリミングの頻度の前提
見るところ切らないと伸び続ける毛抜けて入れ替わる毛
長さの行き先積み上がって目や足裏に届く一定の長さで止まる
4週放ったとき顔まわりが視界にかかり始める抜け毛が寝床にたまる
足裏の様子肉球のあいだからはみ出して滑るはみ出さないことが多い
もつれの出方根元から締まって、ほどけなくなる抜けた毛が絡んで固まる
家で受けられる部分伸びた場所を見つけて記録する抜ける量をブラシで受け切る
結論の行頻度はサロンの予約で決まる頻度は家のブラシで決まる

表の最終行が、この記事でいちばん先に決めることです。伸び続ける毛の子は、家でどれだけ手をかけても、いつかは切る日が要ります。抜けて入れ替わる毛の子は、家の手が続いているあいだ、サロンの予約票が空いたままでも困りません。犬種の欄を見るのは、この二択のどちらに寄っているかを当てるためだけです。

同じ犬種の2頭で答えが割れるのは、ここから先が生活の条件だからです。土の地面を歩くか舗装された道だけか、室内の床が滑るか、同居の犬とじゃれて毛が擦れるか。皮膚に届く前の段階で、汚れと絡みのつき方が変わります。犬種で決まるのは前提のほうで、頻度そのものは、この子の毎日が決めています。

顔まわりが先か、足裏が先か|トリミングの頻度の比較は週数でそろえる

頻度の比較を「月1回」と「3か月に1回」で並べても、どちらが合っているかは出てきません。月の数は家の都合で、その子の毛の伸び方とは関係がないからです。比べるなら、伸びた毛が生活にぶつかるまでの週数でそろえます。測り方は、前回のトリミングの日を起点にして、次の4つのうち最初に起きたものの日付を書くだけです。

4つのうち最初の1つが来るまでの週数が、その子のトリミングの頻度の基礎になります。4週で来る子もいれば、10週たっても来ない子もいます。同じ犬種でここが3週違うことは珍しくありません。いちばん早く来た場所が、その子にとっての期限です。全身が伸びるのを待つと、期限の場所はその間ずっと困ったままになります。

間隔の週数と、1年でサロンに行く回数 期限までの週数が決まると、1年の回数は計算で出ます。4週ごとなら年13回、12週ごとなら年4回で、そのあいだに刻みはありません。 52週を、間隔の週数で割った回数 4週ごと 年13回 6週ごと 年8〜9回 8週ごと 年6〜7回 12週ごと 年4回
回数は週数から出るので、先に決めるのは月の予定ではなく週数です。

この図で見えるのは、4週と6週の差が、1年では4回ぶんになるということです。2週の差は、目の前の1回だと小さく見えます。1年で数えると、その子が台の上に立つ回数と、家の予定を空ける回数が、まるごと4回分動きます。頻度を比較するときは、1回ぶんの手間ではなく、この年間の回数で見比べてください。

測った週数は、次の予約を取るときにそのまま使えます。期限が6週で来ていた子なら、5週目の週末に予約を入れておけば、目にかかる前に台へ上がれます。期限より1週早い日に入れておくのが、いちばん短い調整です。毎回ここを目分量でやっていると、混んでいる時期に1〜2週押し出され、そのぶんだけ毛が締まった状態でサロンに入ることになります。

間隔を詰めるか、空けて家で保つか|トリミングの頻度はどっちに寄せるか

週数が出たあとに決めるのは、その週数を短いほうへ寄せるか、長いほうへ寄せるかです。同じ「期限は6週」の子でも、4〜6週で回す家と、8〜12週まで空けて家でつなぐ家があります。どちらが正しいかは犬種では決まりません。決めているのは家の側の条件です。

6週で期限が来る子を、どちらへ寄せるか
決めるときに見るところ間隔を詰める(4〜6週)間隔を空ける(8〜12週)
家で手が入る時間1日3分が取りにくい毎日3分、ブラシを通せる
移動と預ける時間片道15分以内で行ける半日預ける形になる
台の上での様子短時間なら立っていられる回数が増えるほど固まる
毛玉の見つかり方サロンで見つけてもらう締まる前に家で見つかる
皮膚の見え方切ったあとに地肌まで見える毎日の被毛の分け目で見る
年間の回数年8〜13回年4〜6回
結論の行家で3分が続かない家はこちら3分が続く家は、空けたぶんを家で埋める

表の最終行が答えです。間隔を空ける選択は、空いた週数を家の手で埋められる家だけが取れます。埋めないまま12週にすると、期限の週から6週ぶん、目にかかった毛と締まった毛玉のまま過ごすことになります。これはケアの回数が減ったのではなく、困っている期間が増えただけです。

逆に、間隔を詰める選び方が負担になる子もいます。台の上で立つこと自体に体力を使う子、耳や足先を触られると固まる子、シニアに入って移動で疲れる子です。この場合は、頻度を上げるほど1回あたりの負担が積み重なります。頻度は、毛の期限と、その子が台の上で使う体力の、両方から引く線です。犬種の欄には、この体力のほうは書かれていません。

どちらに寄せるかを決めたら、1年ぶんの回数を先に紙へ書き出しておきます。年8回なら6週ごと、年5回なら10週ごとです。回数を先に書くと、混んでいる時期の予約をいつ取るかまで一度に決まります。春と秋は予約が埋まりやすく、期限の週に空きがないことがあります。年の初めに回数を置いておくと、そこで押し出されません。

サロンとサロンのあいだの毎日|トリミングの頻度の時期をずらさないケア

間隔を空ける側を選んだ家が毎日やることは、毛を短くすることではなく、締まる前のもつれを見つけることです。もつれは、ほどける段階なら指でも解けます。根元から締まってしまうと、その場所だけはさみを入れることになり、次のトリミングの仕上がりまで段差が残ります。毎日ブラシを通す3分は、この段差を作らないための時間です。

その3分を続けやすくするために、mofuwa グルーミングスプレーをブラッシングの前に使います。犬は毎日体から脂を出しますし、散歩に行けば外の汚れも毎日つきます。毎日きれいにしてあげたいと思っても、シャンプーは毎日はできませんし、サロンにも毎日は通えません。この1本は、その毎日のほうを受け持つために作られています。吹きかけてブラシを通す、それだけで終わります。

アルカリ電解水が油となじんで乳化するので、落ちるのは汚れのもとになっている余分な脂で、地肌に要る皮脂は残ります。乾いた毛にブラシを当てると静電気が起きて毛が散りますが、先に湿らせてから通すと、その状態で梳かせます。静電気が起きにくいぶん、毛が立たずに根元まで届くので、締まりかけたもつれがブラシに引っかかって分かります。かけた場所をそのあと舐めても差し支えのない基準で作られているため、量をためらう理由もありません。

mofuwa グルーミングスプレーを毎日の3分に入れていると、期限の週数そのものが伸びることがあります。もつれが締まらず、足裏やおしりのまわりの汚れが毎日落ちていれば、サロンで直す対象が「伸びた長さ」だけになるからです。8週で行っていた家が10週で足りるようになるのは、毛の伸びが遅くなったからではなく、期限を作っていた4つのうち3つが家で片づいているからです。頻度の時期を動かすのは、この毎日の側です。

Caution間隔を詰めても、同じ場所が同じ状態で戻ってくるとき

12週の間隔を6週に詰めて2回続けても、同じ場所の赤みやフケが前と変わらない。毎日ブラシを通しているのに、同じ1か所だけ毎週もつれが戻る。トリミングの翌日から、切った場所ばかりを舐めている。前は立っていられた時間で、今は途中から座り込む。こうした残り方は、毛の長さや頻度では説明がつきません。間隔を何週から何週に変えたか、その2回で同じ場所がどうだったかを書き出して、動物病院で診てもらう日を取ってください。週数と回数が書いてあると、皮膚の話なのか毛の話なのかを分ける材料になります。

犬種の欄が空いている子に、どこで線を引くか

犬種が分からない子や、両親の毛質が違う子ほど、この週数の測り方がそのまま使えます。名前から前提を当てる必要がなく、目の上・足裏・おしり・ブラシの4か所を見て、最初に来た日を書けばいいからです。1回測れば、その子の期限は次からずれません。

犬種で答えが出ないときに、代わりに記録しておくもの
記録するもの書き方次に使うところ
前回のトリミング日予約票の日付をそのまま週数を数える起点になる
最初に期限が来た場所目・足裏・おしり・ブラシのどれかその場所を毎日のケアで先に見る
そこまでの週数4週・6週・8週などの数字次の予約を1週早い日に入れる
1年の回数52を週数で割った数年の初めに予約をまとめて置く

この4行があれば、犬種の欄が空いていても頻度は決まります。毛が伸び続ける子なのか、抜けて入れ替わる子なのかも、2回目の記録がついた時点で分かります。犬種はケアの入口の目安で、線を引いているのは週数のほうです。

今日できるのは、前回のトリミングの日付を1行書いておくことだけです。次に目の上か足裏のどちらかが来た日を、その下に足します。2つの日付の差が、この子のトリミングの頻度です。

Product

mofuwa グルーミングスプレー

mofuwa グルーミングスプレー

300ml / 2,970円(税込)

特許電解水を使った、吹きかけてそのまま梳かせるケアスプレーです。無香料・界面活性剤不使用。ブラッシング前や散歩のあと、毎日きれいにしておきたいときに。

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よくある質問

犬種ごとの目安として「月1回」とよく見かけます。それを基準にしてはいけませんか。
出発点としては使えます。月1回という数字は、伸び続ける毛の犬種で、顔まわりが4〜5週で目にかかる子を想定したものです。その想定に自分の子が合っているかは、1回測れば分かります。前回のトリミングから、目の上・足裏・おしり・ブラシのどれかが最初に来るまでの週数を書き出してください。4週で来るなら月1回では足りず、9週で来るなら月1回は早すぎます。犬種ごとの目安は、測るまでのあいだ仮に置いておく数字として扱うのが安全です。
換毛期のあいだだけ、トリミングの頻度を上げたほうがいいですか。
抜けて入れ替わる毛の子は、換毛期に増えるのは抜け毛の量で、毛の長さは伸びません。切る対象が増えていないので、サロンの回数を上げる理由にはなりにくいところです。増やすなら家のブラシの回数のほうです。1日1回だったところを朝と夜の2回にして、抜けた毛を毎日受け切ります。伸び続ける毛の子は、換毛期そのものがはっきり出ないかわりに、抜けた毛が中に残って絡みます。この場合も回数を上げるのは家の側で、期限の週数が短くなったときだけ予約を前に動かします。
自宅でバリカンを使えば、サロンの頻度を減らせますか。
減らせる部分と、減らせない部分に分かれます。足裏の毛のように、はみ出した長さを落とすだけで用が足りる場所は、家で扱えるぶん期限を1つ消せます。顔まわりは目に近く、動いた瞬間に刃が寄るので、家で扱うと難しい場所です。おしりのまわりも同じで、皮膚がやわらかく引っぱられます。減らせるのは期限を作っている4か所のうち1〜2か所で、残りはサロンの側に置いておくほうが、結果として間隔を安定させられます。

本記事は日常のお手入れに関する情報提供を目的としており、疾病の診断・治療・予防を目的とするものではありません。皮膚や体調に異常が見られる場合は、自己判断せず動物病院にご相談ください。