C04悩み解決
かゆみが出たときの家庭ケア|順番を変えるだけで変わる
かゆみの対処法は、やることが決まっていても、手をつける順番で結果が変わります。多くの場合、いちばん先に手が伸びるのは「かゆがっている場所」です。ところが、そこから始めると原因が見えなくなります。外側から内側へ。この順番にするだけで、何が関係していたのかが1週間で分かることがあります。
外側から内側へ、という順番
かゆみの対処法には、3つの層があります。環境・毛・皮膚です。この順に外側から手をつけます。
- 環境(いちばん外側):床、寝床、洗剤、消臭剤、季節。変えても体に触れずに済みます
- 毛(真ん中):もつれ、抜けかけた毛、湿ったまま乾いていない場所
- 皮膚(いちばん内側):赤み、乾き、フケ。ここは家庭で扱える範囲が狭くなります
内側から始めると、触ったこと自体が新しい刺激になります。掻いた跡なのか、もともとあった赤みなのかが区別できなくなり、1週間後に何も分からない状態になります。ケアをしたぶんだけ、確かめられることが減っていく、という妙なことが起きます。外側は、触らずに変えられるところです。寝床を替えても、消臭剤をやめても、その子の体には何も起きません。結果が出なくても失うものがない手から順に打つ、という考え方だと思ってください。
「日付/どこを掻いたか/そのとき何をしていたか」。掻いた時間を測る必要はありません。いつ、どこか。それだけで、1週間後に偏りが見えます。
1週間の進め方
同時にいくつも変えないことが要点です。1つずつ外します。
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1〜2日目:環境を1つだけ外す
この1〜2か月で変えたものを思い出してください。床用の洗剤、消臭剤、新しいマット、寝床。1つだけ外して、他は変えません。同時に複数外すと、何が効いたか分かりません。どれから外すか迷ったら、その子が長く体をつけているものから選んでください。寝床は1日の半分以上、床は起きているあいだずっと触れています。接している時間が長いものほど、外したときの差が出やすくなります。
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3〜4日目:毛の側を整える
全身をブラッシングし、もつれと抜けかけた毛を落とします。ブラシを入れる前に、mofuwa グルーミングスプレーを毛の上からひと吹きしておいてください。乾いた毛のまま梳かすと静電気で毛が立ち、ブラシの先が地肌まで届きません。湿りを足してから梳かすと指が奥まで入るので、脇・内股・指の間・耳のうしろという、乾いたつもりで乾いていない場所を先に見つけられます。落ちるのは砂やほこりと混ざった余分な脂のほうで、地肌側のセラミドやスクワランは残ります。掻いて赤くなっているところと、皮膚が破れているところには当てず、その周りの毛にだけ使ってください。
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5日目:もう1つ環境を外す
1つめで変化がなければ、次を外します。散歩の道、時間帯も条件のうちです。
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6〜7日目:記録を見返す
減っているならその方向を続けます。変わらない、または増えているなら、家庭で切り分けられる範囲を超えています。3行の記録を持って、動物病院にご相談ください。
1週間で決まらないこともありますが、「外した条件と、そのときの様子」が残っていること自体が、次の判断の材料になります。やみくもに待った1週間とは違います。「消臭剤をやめても変わらなかった」という結果は、何も分からなかったのではなく、候補がひとつ消えたということです。診察の場でも、可能性を並べ直す手間がそのぶん省けます。
触るときも、順番がある
掻いている場所に触れるときは、次の順で進めます。
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冷やす
掻き続けている場所は熱を持っています。タオルで包んだ保冷剤を、数十秒だけ当てます。直接当てない、長く当てない。冷たさが強すぎると、そこから逃げようとして体をよじり、押さえるほうに力が要るようになります。薄手のタオル1枚では冷えすぎることがあるので、当てたまま指を添えて温度を確かめてください。これだけで、その場の掻く回数が落ち着くことがあります。
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湿らせる
乾いたまま拭くと、表面を動かすだけになります。湿らせて汚れを浮かせます。こすらないでください。
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押さえて拭く
拭くというより、押し当てて移す動作です。往復させると毛がからみます。
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乾かす
湿らせた場所は必ず乾かします。ここを飛ばすと、乾かないこと自体が次のかゆみの条件になります。
かゆがっていると全身を洗いたくなりますが、洗う工程そのものが刺激になることがあります。とくに、もともと乾いている皮膚で洗う回数を増やすと、条件が悪くなる方向に働きます。部分的な手当てで足りないかを先に考えてください。
順番を逆にすると、何が起きるか
対処法を内側から始めた場合に、実際に起きやすいことを並べます。
- 掻いた跡と、元の状態が区別できなくなる:受診したときに、いつからの変化か伝えられなくなります
- 触られること自体を嫌がるようになる:以降、確かめることが難しくなります
- 洗う回数が増える:乾燥が背景にある場合、逆方向に進みます
- 環境の条件が残ったままになる:体だけ手当てしても、元が変わっていないため戻ります
- やることが一度に増える:手当てを何種類も足したあとでは、どれをやめてよいのかも分からなくなります
とくに1つめが痛手です。動物病院で最も役に立つ情報は「いつから、どこが、どう変わったか」で、これは触る前の状態を覚えているかどうかで決まります。写真を1枚撮ってから触る、というだけでも違います。撮るのは数秒ですし、あとから見返して「思ったより前から出ていた」と気づくこともあります。触りたくなった手を一度止めて、カメラを構える。順番としては、それがいちばん先に来ます。
1週間の切り分けを打ち切る線
1週間という区切りを使わないのは、次の形が出たときです。
じゅくじゅくしている、出血している、脱毛している、皮膚に膨らみが複数出ている、強いにおいが数日続く、眠れないほど掻き続ける、顔やまぶたが腫れている、元気や食欲が落ちている、同じ場所を舐め続けている。この中の1つでも出ていたら、条件を外す作業はその日で止めて、動物病院の予約を先に取ってください。
受診の前に、掻いている場所の写真と、外した条件のメモを用意してください。人用の保湿剤・かゆみ止め・消毒液は使わないでください。犬も猫も舐めますし、塗ったことで見た目が変わって診察の妨げになります。
切り分けが終わっても、毛の側を整える3〜4日目の手はそのまま残してください。ブラシの前のひと吹きは、乾いていない場所が今日どこにあるかを、毎日ひとりで見つけるための手です。mofuwa グルーミングスプレーを使う30秒が毎日あると、次に同じことが起きたときの「いつからか」を、記録を見返さずに言えるようになります。
Product
mofuwa グルーミングスプレー
300ml / 2,970円(税込)
特許電解水を使った、吹きかけてそのまま梳かせるケアスプレーです。無香料・界面活性剤不使用。ブラッシング前や散歩のあと、毎日きれいにしておきたいときに。
商品ページを見るよくある質問
- かゆがっているとき、まず何をすればいいですか?
- 対処法の順番として、掻いている場所に触れる前に、環境を1つだけ外してください。この1〜2か月で変えた床用洗剤、消臭剤、マット、寝床などです。体に触れずに変えられるところから始めると、原因の切り分けが早くなります。
- かゆみが出たら、シャンプーしたほうがいいですか?
- 洗う工程そのものが刺激になることがあります。とくに乾燥が背景にある場合は逆方向に働きます。まず部分的に湿らせて拭き、乾かすところまでで足りないかを確かめてください。
- 人用のかゆみ止めを塗ってもいいですか?
- 使わないでください。犬も猫も舐めますし、塗ったことで見た目が変わり、診察の妨げになります。市販薬を使う前に動物病院にご相談ください。
本記事は日常のお手入れに関する情報提供を目的としており、疾病の診断・治療・予防を目的とするものではありません。皮膚や体調に異常が見られる場合は、自己判断せず動物病院にご相談ください。
