C04悩み解決
皮膚の乾燥はいつ病院へ?家で様子を見ていい範囲
皮膚の乾燥は、程度では判断できません。フケが多いから重い、少ないから軽い、とはならないからです。判断の材料になるのは、どこに出ているか、広がっているか、そして2週間で変わったかどうか。時間で区切ると、家で見ていい範囲がはっきりします。目安を整理しておきます。
「程度」では判断できない
受診の目安を、程度で決めないでください。乾燥しているかどうかは、見えているフケの量では決まりません。毛の量が多い子は、皮膚が乾いていてもフケが外に出てきません。逆に短毛の子は、わずかな量でも目立ちます。量で比べると、判断を誤ります。
見るのは3つです。どこに出ているか、広がっているか、皮膚そのものの色と手ざわりはどうか。毛を分けて、地肌を見てください。この3つがそろえば、様子を見てよいかどうかがおおよそ決まります。明るい場所で、指の腹で毛を左右に分けるだけで構いません。暗いところや毛の上から眺めても、いちばん知りたい地肌の色が見えないままになります。
季節との関係も、判断の材料になります。冬に出て春に引くなら、環境の条件が関わっている可能性が高くなります。一方、季節に関係なく1年じゅう続いている、あるいは去年より明らかに早い時期から出ているというときは、環境だけでは説明がつきません。去年の同じ時期にどうだったかを思い出せると、それだけで見通しが変わります。
1つは、つまんだ皮膚がすぐ戻るか。戻りが遅いときは、水分の状態が関係していることがあります。もう1つは、フケがさらさらか、べたつくか。べたつくものは、乾燥とは別の話として扱います。
2週間、様子を見ていい範囲
皮膚の乾燥は、耳や目のように急を要する部位ではないため、区切りは2週間で足りることが多くあります。2週間が、家で見ていられる目安です。以下は、その2週間を使ってよい状態です。
| 状態 | そのあいだにすること |
|---|---|
| 全身にうっすらフケ、かゆがっていない | 室内の湿度と暖房の風向きを変え、ブラッシングを毎日にする |
| 季節の変わり目に出て、去年も同じだった | 去年と同じ経過かを記録で確かめる |
| シャンプーの2〜3日後だけ出る | 洗う頻度と、乾かし方を1つずつ変える |
| 皮膚の色は普通、赤みも脱毛もない | 毛を分けた写真を、週に1回同じ場所で撮る |
| 暖房を使いはじめた時期と重なっている | 加湿と、寝床がエアコンの風の直線上にないかを確かめる |
| フケがさらさらで、指で払える | ブラシとタオルを毎日。こすらず、当てるだけにする |
共通しているのは、かゆがっていない・赤くない・広がっていないの3つです。どれか1つでも外れたら、2週間の区切りは使えません。
2週間という長さにも理由があります。環境を変えた効果が見えてくるまでに、それなりの日数がかかるからです。湿度や寝床を変えた翌日に地肌が変わることはありません。逆に、2週間かけても何も動かないのであれば、環境以外の理由を考えたほうがよい、という切り分けにもなります。変えるのは一度に1つだけにしてください。同時に3つ変えると、何が効いたのかが分からなくなります。
犬と猫で、先に見る場所が違う
同じ乾燥でも、出やすい場所が違います。先に見る場所を決めておくと、見落としが減ります。
- 犬:背中の後ろ半分、しっぽの付け根。自分で届きにくく、毛が密で乾きにくい場所です
- 犬:脇と内股。毛が薄く、皮膚がそのまま見えるので、色の変化に気づきやすい場所です
- 猫:背中の真ん中としっぽの付け根。自分の口が届かない範囲で、年齢が上がるほど広がります
- 猫:あごの下と耳のうしろ。自分では手入れしにくく、皮脂と乾燥のどちらも出ます
- 犬・猫共通:首輪やハーネスが当たる場所。こすれと蒸れが重なるので、外した直後に見てください
猫の場合、届かない場所にだけ出ているなら、手入れの問題である可能性が高くなります。逆に、自分で舐められる場所にも同じように出ているときは、体の側の理由を考えたほうがよい状態です。年齢が上がって体をひねりにくくなると、届かない範囲は少しずつ広がります。去年は出ていなかった場所に出ているなら、体の柔らかさが変わったサインとして見ておくと、受診のときにも伝えやすくなります。
2週間を待たずに相談するとき
次に当てはまるときは、区切りを使わないでください。日数の目安より、こちらが優先します。
かゆがっている、赤みやかさぶたがある、脱毛している、フケが大きく厚い、べたつくフケが出る、皮膚の色が変わってきた、においが数日続く、体の一部だけに集中している、左右対称に出ている、水を飲む量や体重が変わった、元気や食欲が落ちている。いずれかに当てはまるときは、自己判断せず動物病院にご相談ください。
とくに左右対称に出ているときと、水を飲む量や体重の変化を伴うときは、皮膚だけの話ではないことがあります。皮膚は、体の状態が見えやすい場所です。外からこすれたり汚れたりして起きた変化は、たいてい当たっている側だけに出ます。左右そろって同じように出ているのは、外側の条件では説明しにくい出方だ、ということです。
また、市販の保湿剤やオイルを塗って様子を見るのはおすすめしません。塗ったことで見た目が変わり、診察の妨げになります。人用のものは、犬も猫も舐めるため使わないでください。
2週間のあいだに、家で続けること
用意しておくと、診察の時間を症状そのものに使えます。
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毛を分けた写真
同じ場所を、同じ角度で。2枚あれば、広がったかどうかが伝わります。毛の上からでは分からないので、必ず分けて撮ってください。フラッシュは使わず、窓のそばなど明るい場所で撮ると色が正しく写ります。指を1本そばに写し込んでおくと、大きさの見当がつきます。
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いつからか
正確でなくて構いません。「先月の中頃から」で十分です。季節との関係が見えます。あわせて、去年の同じ時期はどうだったかも思い出しておくと、毎年繰り返しているのか、今年だけなのかが分かります。
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使っているもの
シャンプー、ケア用品、食べているもの、最近変えたもの。容器を持っていくのがいちばん早い方法です。
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室内の湿度
測っていれば、その数字を。乾燥の話では、環境の条件が判断材料になります。
受診の日までのあいだに家でできるのは、洗う回数を増やさずに地肌の状態を保つことです。赤くなっている部分やじゅくじゅくしている部分には何もつけず、その状態のまま動物病院で見てもらってください。つけてから連れていくと、色も手ざわりも変わってしまい、s1で見た3つが読めなくなります。
乾いているのは毛ではなく地肌のほうで、地肌は、毛を分けた人にしか見えません。だから、この2週間で手を入れる場所も、分けた地肌のほうになります。病院で出されるのは、多くの場合いわゆる飲み薬か塗り薬です。塗ったものは舐めて取れるので、朝つけたものが昼には残っていない、ということが起こります。mofuwa スキンケアミストは高機能性電解酸化水100%で、舐めても問題のない基準でつくられているため、つけたあとにその場所を舐めたかどうかを見張らずに済みます。使うのは、写真を撮るときと同じ場所、同じ順番です。毛を分けて地肌が見えている状態のまま、そこへ直接。毛の上からかけると、乾いている面には届きません。
2週間の区切りが過ぎて受診したあとも、毛を分けて地肌を見る週1回はやめないでください。この週1回は、乾燥を止めるための時間ではなく、来年の同じ時期に「去年より早いかどうか」を言えるようにするための時間です。1年ぶん撮りためると、季節との関係が、記憶ではなく写真の日付のほうで分かるようになります。そこまで来ると、2週間の区切りを使うかどうかも、その場で迷わず決められます。
Product
mofuwa スキンケアミスト
200ml / 3,300円(税込)
アルコール・添加物・香料・界面活性剤・鉱物油・オイル・着色料・防腐剤の8つがフリー。気になる部分に直接なじませて、肌のコンディションを整えます。
商品ページを見るよくある質問
- 皮膚の乾燥は、どのくらい様子を見ていいですか?
- かゆがっていない・赤くない・広がっていない、の3つがそろっているなら2週間が目安です。そのあいだに室内の湿度と暖房の風向きを変え、毛を分けた写真を週1回撮っておくと、変化が分かります。
- フケの量が多いと、それだけ乾燥がひどいということですか?
- 量では判断できません。毛の量が多い子は、乾いていてもフケが外に出てきません。どこに出ているか、広がっているか、皮膚の色と手ざわりはどうか、の3つで見てください。
- 市販の保湿剤を塗って様子を見てもいいですか?
- 塗ったことで見た目が変わり、診察の妨げになります。人用のものは犬も猫も舐めるため使わないでください。赤みやかゆみを伴うときは、塗る前に動物病院にご相談ください。
本記事は日常のお手入れに関する情報提供を目的としており、疾病の診断・治療・予防を目的とするものではありません。皮膚や体調に異常が見られる場合は、自己判断せず動物病院にご相談ください。
