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皮膚の乾燥はいつ病院へ?家で様子を見ていい範囲

公開日 2021年7月5日|文=mofuwa編集部

手で毛を分けて皮膚の状態を確かめているところ
乾燥は、毛を分けて見ないと分かりません。写真:Tima Miroshnichenko/Pexels

皮膚の乾燥は、程度では判断できません。フケが多いから重い、少ないから軽い、とはならないからです。判断の材料になるのは、どこに出ているか、広がっているか、そして2週間で変わったかどうか。時間で区切ると、家で見ていい範囲がはっきりします。目安を整理しておきます。

「程度」では判断できない

受診の目安を、程度で決めないでください。乾燥しているかどうかは、見えているフケの量では決まりません。毛の量が多い子は、皮膚が乾いていてもフケが外に出てきません。逆に短毛の子は、わずかな量でも目立ちます。量で比べると、判断を誤ります。

見るのは3つです。どこに出ているか、広がっているか、皮膚そのものの色と手ざわりはどうか。毛を分けて、地肌を見てください。この3つがそろえば、様子を見てよいかどうかがおおよそ決まります。明るい場所で、指の腹で毛を左右に分けるだけで構いません。暗いところや毛の上から眺めても、いちばん知りたい地肌の色が見えないままになります。

季節との関係も、判断の材料になります。冬に出て春に引くなら、環境の条件が関わっている可能性が高くなります。一方、季節に関係なく1年じゅう続いている、あるいは去年より明らかに早い時期から出ているというときは、環境だけでは説明がつきません。去年の同じ時期にどうだったかを思い出せると、それだけで見通しが変わります。

Note指で確かめる2つのこと

1つは、つまんだ皮膚がすぐ戻るか。戻りが遅いときは、水分の状態が関係していることがあります。もう1つは、フケがさらさらか、べたつくか。べたつくものは、乾燥とは別の話として扱います。

2週間、様子を見ていい範囲

皮膚の乾燥は、耳や目のように急を要する部位ではないため、区切りは2週間で足りることが多くあります。2週間が、家で見ていられる目安です。以下は、その2週間を使ってよい状態です。

様子を見てよい状態と、そのあいだにすること
状態そのあいだにすること
全身にうっすらフケ、かゆがっていない室内の湿度と暖房の風向きを変え、ブラッシングを毎日にする
季節の変わり目に出て、去年も同じだった去年と同じ経過かを記録で確かめる
シャンプーの2〜3日後だけ出る洗う頻度と、乾かし方を1つずつ変える
皮膚の色は普通、赤みも脱毛もない毛を分けた写真を、週に1回同じ場所で撮る
暖房を使いはじめた時期と重なっている加湿と、寝床がエアコンの風の直線上にないかを確かめる
フケがさらさらで、指で払えるブラシとタオルを毎日。こすらず、当てるだけにする

共通しているのは、かゆがっていない・赤くない・広がっていないの3つです。どれか1つでも外れたら、2週間の区切りは使えません。

2週間という長さにも理由があります。環境を変えた効果が見えてくるまでに、それなりの日数がかかるからです。湿度や寝床を変えた翌日に地肌が変わることはありません。逆に、2週間かけても何も動かないのであれば、環境以外の理由を考えたほうがよい、という切り分けにもなります。変えるのは一度に1つだけにしてください。同時に3つ変えると、何が効いたのかが分からなくなります。

犬と猫で、先に見る場所が違う

同じ乾燥でも、出やすい場所が違います。先に見る場所を決めておくと、見落としが減ります。

猫の場合、届かない場所にだけ出ているなら、手入れの問題である可能性が高くなります。逆に、自分で舐められる場所にも同じように出ているときは、体の側の理由を考えたほうがよい状態です。年齢が上がって体をひねりにくくなると、届かない範囲は少しずつ広がります。去年は出ていなかった場所に出ているなら、体の柔らかさが変わったサインとして見ておくと、受診のときにも伝えやすくなります。

2週間を待たずに相談するとき

次に当てはまるときは、区切りを使わないでください。日数の目安より、こちらが優先します。

Caution早めの受診をおすすめするサイン

かゆがっている、赤みやかさぶたがある、脱毛している、フケが大きく厚い、べたつくフケが出る、皮膚の色が変わってきた、においが数日続く、体の一部だけに集中している、左右対称に出ている、水を飲む量や体重が変わった、元気や食欲が落ちている。いずれかに当てはまるときは、自己判断せず動物病院にご相談ください。

とくに左右対称に出ているときと、水を飲む量や体重の変化を伴うときは、皮膚だけの話ではないことがあります。皮膚は、体の状態が見えやすい場所です。外からこすれたり汚れたりして起きた変化は、たいてい当たっている側だけに出ます。左右そろって同じように出ているのは、外側の条件では説明しにくい出方だ、ということです。

また、市販の保湿剤やオイルを塗って様子を見るのはおすすめしません。塗ったことで見た目が変わり、診察の妨げになります。人用のものは、犬も猫も舐めるため使わないでください。

2週間のあいだに、家で続けること

用意しておくと、診察の時間を症状そのものに使えます。

  1. 毛を分けた写真

    同じ場所を、同じ角度で。2枚あれば、広がったかどうかが伝わります。毛の上からでは分からないので、必ず分けて撮ってください。フラッシュは使わず、窓のそばなど明るい場所で撮ると色が正しく写ります。指を1本そばに写し込んでおくと、大きさの見当がつきます。

  2. いつからか

    正確でなくて構いません。「先月の中頃から」で十分です。季節との関係が見えます。あわせて、去年の同じ時期はどうだったかも思い出しておくと、毎年繰り返しているのか、今年だけなのかが分かります。

  3. 使っているもの

    シャンプー、ケア用品、食べているもの、最近変えたもの。容器を持っていくのがいちばん早い方法です。

  4. 室内の湿度

    測っていれば、その数字を。乾燥の話では、環境の条件が判断材料になります。

受診の日までのあいだに家でできるのは、洗う回数を増やさずに地肌の状態を保つことです。赤くなっている部分やじゅくじゅくしている部分には何もつけず、その状態のまま動物病院で見てもらってください。つけてから連れていくと、色も手ざわりも変わってしまい、s1で見た3つが読めなくなります。

乾いているのは毛ではなく地肌のほうで、地肌は、毛を分けた人にしか見えません。だから、この2週間で手を入れる場所も、分けた地肌のほうになります。病院で出されるのは、多くの場合いわゆる飲み薬か塗り薬です。塗ったものは舐めて取れるので、朝つけたものが昼には残っていない、ということが起こります。mofuwa スキンケアミストは高機能性電解酸化水100%で、舐めても問題のない基準でつくられているため、つけたあとにその場所を舐めたかどうかを見張らずに済みます。使うのは、写真を撮るときと同じ場所、同じ順番です。毛を分けて地肌が見えている状態のまま、そこへ直接。毛の上からかけると、乾いている面には届きません。

2週間の区切りが過ぎて受診したあとも、毛を分けて地肌を見る週1回はやめないでください。この週1回は、乾燥を止めるための時間ではなく、来年の同じ時期に「去年より早いかどうか」を言えるようにするための時間です。1年ぶん撮りためると、季節との関係が、記憶ではなく写真の日付のほうで分かるようになります。そこまで来ると、2週間の区切りを使うかどうかも、その場で迷わず決められます。

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よくある質問

皮膚の乾燥は、どのくらい様子を見ていいですか?
かゆがっていない・赤くない・広がっていない、の3つがそろっているなら2週間が目安です。そのあいだに室内の湿度と暖房の風向きを変え、毛を分けた写真を週1回撮っておくと、変化が分かります。
フケの量が多いと、それだけ乾燥がひどいということですか?
量では判断できません。毛の量が多い子は、乾いていてもフケが外に出てきません。どこに出ているか、広がっているか、皮膚の色と手ざわりはどうか、の3つで見てください。
市販の保湿剤を塗って様子を見てもいいですか?
塗ったことで見た目が変わり、診察の妨げになります。人用のものは犬も猫も舐めるため使わないでください。赤みやかゆみを伴うときは、塗る前に動物病院にご相談ください。

本記事は日常のお手入れに関する情報提供を目的としており、疾病の診断・治療・予防を目的とするものではありません。皮膚や体調に異常が見られる場合は、自己判断せず動物病院にご相談ください。