C04悩み解決
季節の変わり目に部分的な脱毛が増えるのは、なぜか
換毛期の抜け毛と、部分的な脱毛は別のものです。ここを混ぜてしまうと、様子を見るべきでない状態を「季節だから」で通り過ぎることになります。それでも実際には、季節の変わり目に部分的な脱毛が目につきやすくなる理由が3つあります。まず、この2つを分けるところから始めます。
換毛期の抜け毛とは、別のもの
同じ「毛が抜ける」でも、見るべき点が違います。先に分けてください。混ざったまま考えると、どちらの説明にも当てはまるように見えてしまい、判断がそこで止まります。
| 換毛期の抜け毛 | 部分的な脱毛 | |
|---|---|---|
| 範囲 | 全身。左右がだいたい同じ | 一部。境目がはっきりしていることが多い |
| 地肌 | 見えない。密度が下がるだけ | 見える。皮膚がそのまま出ている |
| 皮膚の様子 | 変わらない | 赤み・色の変化・かさつきを伴うことがある |
| 経過 | 数週間で落ち着く | 広がる、または同じ場所に残り続ける |
| 抜けた毛の様子 | 根元まである毛が、まとまって抜ける | 短い毛が残っている、途中で切れていることがある |
地肌が見えているかどうかが、いちばん分かりやすい境目です。毛を分けたときではなく、そのままの状態で皮膚が見えているなら、それは換毛期の説明では足りません。毛を分ければ、どんな子でも地肌は見えます。分けなくても見えるかどうか、というのが境目です。
季節が進むと、どこがどのくらいだったかが分からなくなります。気づいた日に1枚撮っておくだけで、広がったかどうかを後から判断できます。硬貨を横に置くと、大きさが伝わります。撮るのは、部屋の同じ位置で、同じ明るさのときに。日によって明るさが変わると、色が変わったのか光が変わったのかが分からなくなります。
それでも、季節と重なる3つの理由
別のものであっても、実際に時期が重なります。理由は3つです。
- 全体が薄くなるので、部分的な変化が見えるようになる:もともとあった場所が、密度が下がったことで表に出てきます。先月からあったものが、今週になって見つかっただけ、ということが起こります
- ブラッシングの回数が増える:換毛期は手を入れる回数が増えるため、気づく機会そのものが増えます
- 皮膚の条件が同時に動く:湿度、気温差、汗のかき方。掻く・舐めるといった動作が増える時期でもあります。同じ場所を繰り返し触れば、そこだけ毛が減ります
1つめと2つめは、脱毛が増えたのではなく、見つかりやすくなっただけという話です。これはむしろ良いことで、早く気づけたということになります。問題は3つめで、こちらは実際に条件が変わっています。
見分け方としては、「去年の同じ時期にも同じ場所が薄かったか」を思い出してみてください。毎年同じ時期に同じ場所が薄くなり、季節が過ぎると戻っているなら、換毛期の見え方の問題である可能性が上がります。去年は無かった、あるいは去年より範囲が広い、というときは、時期が重なっているだけと考えたほうが安全です。去年のことを思い出せないなら、比べる材料が無いということなので、こちらも相談する側に寄せてください。
春と、夏の終わりで違うこと
同じ「季節の変わり目」でも、体に起きていることが違います。
| 春(3〜5月) | 夏の終わり〜秋(9〜11月) | |
|---|---|---|
| 毛の動き | 下毛が抜けて薄くなる | 下毛が増えて密になる |
| 皮膚の条件 | 湿度が上がり、乾かない時間が延びる | 乾燥が始まり、静電気が増える |
| 増えやすい動作 | 掻く(湿りとにおいへの反応) | 舐める(乾きへの反応) |
| 見落としやすい場所 | 脇、内股、指の間 | 背中の後ろ半分、しっぽの付け根 |
| やりがちなこと | 乾かしきらないまま終える | 洗う回数を増やして、乾かしすぎる |
春は乾かない時間が延びること、秋は乾きすぎること。方向が逆なので、同じ手当てを両方の季節に使うとうまくいきません。春は乾かす方向、秋は湿りを保つ方向に寄せます。同じ「毛が抜ける季節」という言葉でまとめてしまうと、この向きの違いが消えてしまいます。
季節では説明できない脱毛
次に当てはまるときは、時期の話ではありません。
地肌が見えている、境目がはっきりしている、左右対称に抜けている、抜けた場所に赤み・かさぶた・色の変化がある、同じ場所を舐め続けている、広がってきている、においを伴う、元気や食欲・水を飲む量が変わった、体重が変わった。いずれかに当てはまるときは、自己判断せず動物病院にご相談ください。
とくに左右対称の脱毛は、皮膚だけの話でないことがあります。外からの刺激で左右そろって同じように抜けることは、多くありません。
受診の前に、気づいた時期と、地肌が見える場所の写真を用意してください。季節の抜け毛と重なっている場合、「換毛期と一緒に始まったのか、その前からあったのか」を伝えられると、判断の材料になります。始まりの時期が季節とずれているなら、それだけで季節の話から外れます。
2週間前にできる準備
季節が動き出す前に手を入れておくと、時期に入ってからの手間が減ります。
-
ブラッシングを毎日に切り替える
本格的に抜け始める前から。浮いた毛を残さないほうが、皮膚の側の条件が悪くなりにくくなります。3分で足ります。
-
地肌の写真を、4か所撮っておく
背中の後ろ半分、脇、内股、しっぽの付け根。比べる相手があると、変化かどうかが判断できます。薄くなりやすい場所だけでなく、いつもと変わらない場所も1か所入れておいてください。全体が薄くなっているのか、そこだけなのかを比べられます。
-
湿度の方向を決める
春に向かうなら乾かす側、秋に向かうなら加湿の側。エアコンや除湿の設定を先に変えておきます。
-
寝床を洗い替えにする
抜けた毛が残ったままの寝床は、条件を悪くします。2枚を回せるようにしておくと、時期に入ってから楽です。洗い替えがないと、洗うたびに乾くまで別の場所で寝ることになり、その日だけ条件が変わってしまいます。
秋に向かう時期に増えるのは、舐める動作のほうです。背中の後ろ半分としっぽの付け根は、その子の口が届く場所で、届くからこそ同じところばかりを舐めます。脇と内股は逆で、その子からは見えません。人が代わるのは、自分では届かない側と、届きすぎる側を、同じ日に同じ順番で見て回るところです。mofuwa スキンケアミストは、電解水100%で、清涼飲料水の規格基準をクリアしています。舐めて届く場所に置くものなので、写真を撮る4か所のうち、背中の後ろ半分としっぽの付け根から先に。ブラッシングの前にわずかに湿らせておくと、静電気で毛が立たないぶん、指が地肌まで入ります。湿らせたあとは乾かしてください。赤くなっている部分や、じゅくじゅくしている部分には使わないでください。
2週間前の準備は、季節が過ぎたらやめる、という種類のものではありません。写真の4か所と、ブラッシングの3分。この2つだけは、抜け毛が増える時期が過ぎた月にも続けてください。1年ぶん撮りためると、去年の同じ週の地肌と、今年の地肌を並べられるようになります。季節の話なのか、季節とずれている脱毛なのかを決めているのは、去年の写真が手元にあるかどうかのほうでした。
Product
mofuwa スキンケアミスト
200ml / 3,300円(税込)
アルコール・添加物・香料・界面活性剤・鉱物油・オイル・着色料・防腐剤の8つがフリー。気になる部分に直接なじませて、肌のコンディションを整えます。
商品ページを見るよくある質問
- 換毛期の抜け毛と、脱毛はどう見分けますか?
- そのままの状態で地肌が見えているかどうかが目安です。換毛期は全身の密度が下がるだけで、地肌は見えません。一部だけ地肌が出ている、境目がはっきりしている場合は、動物病院にご相談ください。
- 春と秋で、ケアを変えたほうがいいですか?
- 方向が逆になります。春は湿度が上がって乾かない時間が延びるため乾かす側に、秋は乾燥が始まるため湿りを保つ側に寄せてください。同じ手当てを両方の季節に使うと、うまくいかないことがあります。
- 左右対称に毛が薄くなっています。
- 外からの刺激で左右そろって同じように抜けることは多くありません。皮膚だけの話ではない可能性があるため、自己判断せず動物病院にご相談ください。
本記事は日常のお手入れに関する情報提供を目的としており、疾病の診断・治療・予防を目的とするものではありません。皮膚や体調に異常が見られる場合は、自己判断せず動物病院にご相談ください。
