C04悩み解決
皮膚の赤みが出やすい子には共通点がある|体の構造から考える
皮膚の赤みが出る場所は、先に決まっています。「こすれる」「こもる」「自分で届かない」。この3つが重なったところに出ます。どの子にこの条件がいくつ重なるかを決めているのは、体の作りです。皮膚の赤みの犬種差と呼ばれているものは、この重なりの数の差だと考えてください。犬種名で覚えるより条件を数えるほうが、目の前の子に合います。
赤みは、場所が先に決まっている
皮膚が赤くなるのは、そこに何かが起きたからです。ただ、起きやすい場所には偏りがあります。3つの条件が重なるところです。全身をまんべんなく探していると、この偏りには気づけません。前回赤かった場所と今回赤い場所を並べてみると、たいてい同じ数か所に戻ってきます。
- こすれる:皮膚どうしが接している、または動くたびに擦れる場所。歩く、伏せる、体を掻くといった日常の動作のたびに、同じ面が同じ方向に動きます
- こもる:風が通らず、湿ったものが乾かない場所。洗ったあとの水分だけでなく、汗や唾液、雨や雪もここに残ります
- 届かない:自分でも人でも、日常のケアで手が入りにくい場所。ブラシが表面を滑るだけで、根元まで届いていない場所も含みます
1つだけなら、赤くならないことがほとんどです。2つ重なると出やすくなり、3つそろうと繰り返します。脇、内股、しわの内側、指の間、しっぽの付け根。よく挙がる場所は、たいてい2つ以上が当てはまります。条件が1つ増えるごとに、元に戻るまでの時間が延びていく、という見方もできます。こすれるだけなら休ませれば落ち着きますが、そこに「こもる」が加わると休んでいるあいだも湿ったままで、次の日にはまた同じ状態から始まることになります。
全身を毎日見るのは続きません。3条件が重なる場所を2〜3か所決めて、そこだけ確かめるほうが長続きします。決めるときは、毛を分けて地肌を見てください。1か所10秒ほどで済むので、寝る前や散歩から帰ったあとなど、時間を決めてしまうと忘れません。
毛の作りが、条件の数を決める
同じ場所でも、毛の作りによって条件の重なり方が変わります。ここが、子によって差が出る理由です。犬種差では拾いきれないのがここです。同じ犬種でも毛質には幅がありますし、混血の子は表を見ながら「うちはどれとどれが当てはまるか」を組み合わせて考えるほうが実際に合います。
| 作り | 増える条件 | 起きやすいこと |
|---|---|---|
| 下毛が厚い | こもる | 洗っても乾かず、根元が湿ったまま残る |
| 毛が細く柔らかい | こすれる | 毛どうしがからみ、動くたびに皮膚を引く |
| 巻毛・縮れ毛 | こもる/届かない | 根元まで空気が入らず、ブラシも届きにくい |
| 短毛で毛が薄い | こすれる | 皮膚が直接ものに当たる。寝床の素材が影響する |
| 毛が伸び続ける | こもる/届かない | 毛先が床に触れて汚れを持ち帰り、根元は毛の重みで押さえられる |
| しわが多い | こすれる/こもる/届かない | 3つそろう。しわの内側は毎日の対象になる |
最後の行だけ、3つすべてが当てはまります。しわのある子は、しわの内側を日課に入れておくのが前提です。しわは開かないと中が見えないので、外から眺めているあいだは気づけません。逆に短毛で毛が薄い子は、体の側より寝床や床の素材を見直すほうが効きます。同じ姿勢で長く寝る子ほど、接している面がいつも同じになるためです。
体の形が、こすれる場所を決める
犬種差として語られてきたものの、もう半分です。毛だけでなく、体の形も条件を作ります。毛は季節や手入れで変わりますが、体の形は変わりません。形からくる条件は、一度整理しておけばその子のあいだずっと使えます。
- 胸が深い:前足の付け根と胸の側面が接し、歩くたびにこすれます。散歩の距離が伸びた時期に出てくることがあります
- 足が短い:お腹と地面の距離が近く、こもりやすくなります。濡れた地面や草の上を歩いた日は、お腹側も確かめてください
- 体重が増えている:皮膚どうしが接する面が増えます。首の下と内股に出やすくなります
- 耳が垂れている:耳の内側に風が通りません。耳のふちと、その下の首筋まで及ぶことがあります
- しっぽが体に沿って巻いている:付け根が常に覆われ、乾かない状態が続きます
この5つのうち2つ以上当てはまる子は、赤みが出る場所がはっきり決まっていることが多く、逆に言えば見るべき場所が絞れます。全身を疑う必要はありません。当てはまった項目が指している場所——前足の付け根、お腹、首の下、耳のふち、しっぽの付け根——を書き出して、そのなかから2〜3か所を選べば、それがそのままその子の日課になります。
猫では、出方が違う
犬種差の話は、猫にはそのまま当てはまりません。猫は自分で手入れをするため、条件の3つめ(届かない)の重みが犬より大きくなります。
自分の口が届く範囲は、猫にとっては手入れが行き届く場所です。ところが背中の真ん中としっぽの付け根は、もともと届きません。年齢が上がって体をひねりにくくなると、届かない範囲がさらに広がります。犬とは逆に、自分で届く場所に赤みが出ているときのほうが、注意が必要という見方ができます。
- 届かない場所(背中・しっぽの付け根):手入れの問題であることが多く、人の手で補えます
- 届く場所(前足・お腹・内股):舐めすぎている可能性があります。舐めること自体が刺激になります
- あごの下:食器と接し、自分では見えない場所。猫では条件が3つそろいやすい場所です。食器のふちが当たる高さと、食べたあとに濡れたまま残ることの両方が重なります
条件が多い子の日常と、説明できない赤み
条件が重なる場所が分かったら、そこだけを日課にします。犬種差を覚えるより、この場所を覚えるほうが実際に効きます。全身は要りません。
-
毛を分けて、地肌を見る
決めた2〜3か所だけ。毛の上からでは分かりません。指で毛を左右に分けて、地肌が見える状態にします。1か所10秒、全部で30秒ほどで終わります。
-
湿らせて、押さえるように拭く
乾いたまま拭くと表面を動かすだけです。こすらないでください。布を当てて数秒待ち、そのまま持ち上げる。往復させないことが、この工程のすべてです。
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必ず乾かす
こもる条件がある場所は、拭いたあとが肝心です。ここを飛ばすと、条件を足しているだけになります。乾いた布で押さえたあと、指で触ってひんやりしないことを確かめてください。
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接するものを見直す
寝床の素材、首輪の幅、服の縫い目。こすれる条件は、体の側より道具の側で減らせることがあります。体の形は変えられませんが、当たるものは変えられます。同じ場所に繰り返し出るときほど、ここを先に確かめる価値があります。
条件が重ならない場所に出ている、左右対称に出ている、広がってきている、じゅくじゅくしている、脱毛を伴う、膨らみがある、強くかゆがる、においが数日続く、元気や食欲が落ちている。いずれかに当てはまるときは、体の作りの話ではありません。自己判断せず動物病院にご相談ください。
ここから先は、赤くなっていない日の話です。いま赤くなっている場所と、じゅくじゅくしている場所には、何もつけないでください。そこは上の囲みのとおり、見てもらう側です。そのうえで、日課のほうに1つ足します。しわの内側と指の間は、開いた指の先しか入らない場所です。外から眺めているあいだは、そこが乾いているのか湿ったままなのかも分かりません。開いて、地肌が出た状態でなければ、何をしても表面で止まります。mofuwa スキンケアミストに入っているのは高機能性電解酸化水だけで、あとから足した成分がありません。肌のコンディションを整える働きは、この水そのものが持っているものです。使うのは、条件が2つ以上重なると決めた2〜3か所だけです。毛を分けて地肌が出たところになじませ、しわのある子はしわを開いたまま数秒おいてから閉じます。残りの場所は、その日はそのままで構いません。
条件のほうは減りません。しわのある子のしわは、来年もそこにあります。だから日課も、赤みが引いた週にやめないでください。2〜3か所を10秒ずつ見る形を1年続けると、その子の赤みが「毎年同じ場所に出るもの」なのか「今年だけ別の場所に出たもの」なのかが、記録を取り出さなくても言えるようになります。体の作りで説明のつく赤みと、そうでない赤みの線が引けるのは、犬種の一覧ではなく、この積み重ねのほうです。
Product
mofuwa スキンケアミスト
200ml / 3,300円(税込)
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商品ページを見るよくある質問
- 赤みが出やすい犬種はありますか?
- 犬種名より、こすれる・こもる・届かないという3条件がいくつ重なるかで見るほうが実際に合います。しわが多い子は3つそろうため、しわの内側を日課に入れておくのが前提になります。混血の子にも当てはめられる見方です。
- 猫が自分でよく舐めている場所が赤いです。
- 猫の場合、自分で届く場所に赤みが出ているときは、舐めすぎが関わっている可能性があります。舐めること自体が次の刺激になるため、早めに動物病院にご相談ください。
- 寝床の素材は関係しますか?
- 短毛で毛が薄い子は、皮膚が直接ものに当たるため影響します。こすれる条件は、体の側より寝床・首輪・服といった道具の側で減らせることがあります。首輪の幅や服の縫い目も確かめてください。
本記事は日常のお手入れに関する情報提供を目的としており、疾病の診断・治療・予防を目的とするものではありません。皮膚や体調に異常が見られる場合は、自己判断せず動物病院にご相談ください。
