C08季節・行事
乾ききる前に一度梳かす|固まってからでは遅い
水遊びのあとホースを止めて15分、背中は手のひらに乾いて感じるのに、毛をかき分けると根元がまだ湿っています。この15分から45分までの30分のあいだに梳かすかどうかで、翌朝の毛のごわつきが変わります。水を含んだ毛は何本かずつ束になり、その束の形は、根元が乾いた時点で決まってしまうからです。乾ききってから梳かすのは、固まったあとの形を力でほどく作業になります。やることは1回だけ、時間にして3分ほど。難しいのは手つきではなく、上がってから何分たったかを見ていることのほうです。
水遊びのあと、梳かすまでに30分の窓がある|家でできることの前提
水遊びのあとに梳かす時間は、上がってから15分後から45分後までの30分です。それより早いと毛が水を含んだままで、コームは束ごと動かすだけになります。それより遅いと、束が乾いて形を持ってしまいます。手で触って乾いたと感じるのは表面だけなので、触った感じを合図にすると、たいてい遅れます。
| 上がってからの時間 | 手で触った感じ | 根元の状態 | 梳かすとどうなるか |
|---|---|---|---|
| 0〜5分 | 水が滴っている | 水をたっぷり含む | コームが引っかかり、束のまま横へずれる |
| 5〜15分 | 表面が湿っている | 湿っている | 束は動くが、割れずに寄ったまま残る |
| 15〜45分 | 表面は乾いて感じる | まだ湿っている | 束がほどけ、毛が1本ずつ離れていく |
| 45〜90分 | ほとんど乾いている | 乾きはじめている | 寄った形のまま固まりかけ、根元で止まる |
| 90分以降 | 乾ききっている | 乾いている | ごわつきが手に残り、力を入れないと進まない |
水に入った毛が束になるのは、濡れた毛どうしが表面の水で引き合うからです。庭やベランダで遊んだあとの背中を見ると、ふだんの毛並みとは違う筋が何本も走っています。その筋の1本1本が、乾いたあとの毛の形になります。15分から45分のあいだにコームを入れるというのは、形が決まる前に束を割っておくということです。
窓の位置は毎回同じではありません。気温が高くて湿度も高い日は、体から出た水が空気に移りにくいので、30分の窓が丸ごと後ろへずれます。反対に、室温を下げた部屋に入れた日は乾燥が早く進み、15分だったはずの入口が10分に縮みます。動くのは長さより先に、入口の時刻です。季節の変わり目に去年と同じつもりで待っていると、去年より早く固まりはじめていることがあります。
もう1つ、その子の毛のほうにも事情があります。換毛期の下毛は水を抱えたまま抜けずに残るので、上の毛が乾いても、下の層だけが湿ったままになります。この時期は45分ではなく、60分あたりまで窓が伸びます。毛をかき分けて根元を指の腹で押し、ひんやりしていれば、まだ窓の中です。
紙は1枚で足ります。水から上がった時刻と、コームを入れた時刻と、翌朝ごわつきが残っていたかどうかの丸だけを書きます。3回も書けば、その子の家のその部屋での窓が何分なのかが出てきます。水遊びは夏のあいだ何度もあるので、この1枚は7月のうちにたまります。
水気を落とす・指で分ける・根元から梳かす|水遊びのあとの順番
順番は5つです。手で水をしごき、乾いた布で押さえ、15分待って指で分け、コームを根元から入れ、45分になる前に湿りの残る場所だけをもう一度見ます。道具を持つのは3番目からで、最初の2つは手だけで済みます。
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1|上がったらすぐ、毛の流れに沿って水をしごく
手のひらで背中から腰へ、胸から前足へと、毛の向きに沿って一方向に滑らせます。ここでコームを入れると、水を含んだ束が根元ごと引っぱられます。落とせる水の量は、しごき方の丁寧さより回数で決まります。同じ向きに3回ずつで十分です。
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2|乾いた布で押さえて、こすらない
布を体に当てて、手のひらの重さだけで押さえます。こすると毛の向きが乱れ、束の数が増えます。脇の下、内股、胸の前、耳のうしろは水が残りやすいので、そこだけ布を変えて押さえ直します。ここまでで5分ほどです。
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3|15分たったら、指で毛を分ける
コームより先に指です。背中の真ん中に指を入れ、毛を左右に開いて根元の湿りを見ます。指が引っかかる筋があれば、その筋を指で割っておきます。この段でほどけた束は、道具では触らずに済みます。
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4|コームを、根元の2センチ上から入れる
毛先からではなく、地肌から2センチほど上に歯を入れて、そこから毛先へ抜きます。上から全体を撫でると、表面だけが整って、下の束が残ります。1か所につき2回まで。3回目を入れたくなったら、そこは次の項目です。
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5|45分になる前に、湿りの残る場所だけ戻る
脇、内股、しっぽの付け根。この3か所は最後まで湿っています。手の甲を当ててひんやりしていたら、そこだけもう一度コームを通します。その3か所以外は、もう触らずに終わりにします。
4番目で指が止まる場所が、毎回2〜3か所は出ます。乾きかけの束は、乾いた毛にコームを当てるときよりも強く引っぱるので、そのまま力を足すと毛が切れます。止まった場所は、湿らせ直してから梳かします。ここで使うのがmofuwaスキンケアミストで、この1本は霧が細かく、上からかけても地肌の近くまで届きます。束の中まで湿ると、指で割れる状態に一度戻ります。
水遊びのあとに体へ何かを使うとき、一番に引っかかるのが、その子があとで自分をなめることです。前足も内股も、乾く途中でなめられます。この1本の中身は電解水で、原料の水は、口に入る飲みものに求められる規格の試験を通ったものを使っています。なめる場所に届いても量を数えずに済むので、止まった束の数だけ湿らせ直せます。
使える場所が限られていないことも、水遊びのあとには効いてきます。外の水は耳の中にも入り、口のまわりにもかかります。犬猫の皮膚はヒトのおよそ3分の1の薄さで、そのうえ自分でなめるので、塗って残すものは置きにくい場所です。mofuwaスキンケアミストは全身に使える形をしているため、背中の束と、耳のふちの湿りと、口のまわりを、持ち替えずに続けて見られます。
猫の場合は、5番目の順番が変わります。猫は上がったあと自分で毛づくろいを始めるので、こちらがコームを入れる前に、猫の舌が束をほどきはじめます。猫では、指で分ける3番目までを済ませたら、いったん手を引いて、毛づくろいが終わってからコームを入れてください。窓の後ろ半分、30分から45分のあたりに入ります。
時刻はそろえます。夕方に水遊びをした日は、45分後には日が傾いて室温も下がりはじめるので、窓が前へ来ます。午前中に遊んだ日は逆です。水遊びを何時に始めるかを決めておくと、梳かす時刻も自動的に決まり、その日の予定の中に3分を置きやすくなります。
乾ききってから梳かすとごわつきが残る|コツを取り違えやすい3つ
ごわつきが翌朝まで残った日をたどると、手つきではなく時間の使い方が外れています。3つとも、丁寧にやろうとして起きるところが厄介です。
- 完全に乾かしてから梳かす:乾いた毛のほうが梳かしやすいのは事実ですが、水遊びのあとに限っては、乾いた時点で束の形が終わっています。乾ききった束をほどく力は、根元にかかります
- 上がってすぐ、何度もコームを入れる:水が滴っている5分のあいだに梳かすと、束は割れずに位置だけ変わります。そこへ何度も歯を通すと、水を含んだ毛が引き伸ばされます
- 全身を同じ回数だけ梳かす:乾く速さは場所ごとに違います。背中が乾いている時刻に、内股はまだ水を持っています。回数をそろえると、背中はやりすぎ、内股は足りない状態になります
3つに共通しているのは、その子の体ではなく自分の手順を見ていることです。物差しは1つだけで、毛をかき分けて指の腹で根元を押したときの、ひんやりする感じです。ひんやりしていれば窓の中、体温と同じに感じたら窓の外。この確かめ方なら、気温の高い日も、湿度の低い日も、同じ判断で通せます。
窓を逃した日の戻し方も決めておきます。乾いてしまった束に、力でコームを入れるのはやめてください。その場所だけ湿らせ直し、3分ほど置いてから指で割り、それから歯を入れます。ごわつきは、その日のうちに全部取らなくてかまいません。翌日の同じ時刻にもう一度やれば、2日で元に戻ります。乾燥した部屋で1日置いた束は、無理にほどくと途中で切れます。
頻度についても触れておきます。水遊びを1日に2回した日でも、梳かすのは2回です。回数を足すのではなく、水から上がった回数に合わせるだけです。乾いている時間に予防のつもりで足したコームは、ごわつきを減らしません。減らせるのは、湿っているあいだの1回だけです。
同じ場所が乾くまでの時間が、先月の倍かかるようになった/窓の中で梳かしたのに、翌朝もごわつきが同じ場所だけ残る/梳かしたあと、その1か所を30分以上なめ続けている/毛を分けると根元が赤く、指を当てると熱い。こうした変わり方は、水遊びと乾きの話だけでは説明がつかないことがあります。地肌の側に理由があると、時間を守って梳かしても、同じ場所だけが戻ってきます。上がった時刻と梳かした時刻を書いた紙を持って、動物病院の予約を取ってください。何分で乾いていたのがいま何分なのか、その数字がそのまま話のはじまりになります。
夏のあいだ、梳かす頻度は水遊びの回数で決まる
梳かす頻度を決めるのは、曜日でも毛の長さでもなく、その週に何回水から上がったかです。水遊びのない日は、いつものブラッシングのままで足ります。足すのは、上がった日の30分の窓だけです。
| 毛のタイプ | 窓の入口 | 窓の出口 | 最後まで湿る場所 |
|---|---|---|---|
| 短毛・下毛なし | 上がって10分 | 30分 | 脇の下 |
| 短毛・下毛あり | 15分 | 45分 | 内股、しっぽの付け根 |
| 長毛・下毛なし | 15分 | 50分 | 耳のうしろ、胸の前 |
| 長毛・下毛あり | 20分 | 60分 | 腰、後ろ足の内側 |
| 換毛期のあいだ | +5分 | +15分 | 背中の下の層 |
表の数字は出発点で、当たっているかどうかは紙の丸で分かります。丸がつかない日が続いたら、入口と出口を5分ずつ後ろへずらしてみてください。1回の水遊びごとに2回試せるので、7月のうちにその子の数字が出ます。出た数字は来年も使えます。気温と湿度が同じ組み合わせに戻る時期は、毎年ほぼ同じだからです。
夏が終わったあとも、この30分は残しておくと役に立ちます。秋の雨の日に濡れて帰った日、冬に足だけ洗った日。どれも、濡れた毛が乾くまでのあいだに束ができるという点では同じです。季節の変わり目は室温と湿度が同時に動くので、窓の位置だけを測り直せば、手順はそのまま通せます。
今日の分は、上がった時刻を書くところまでで終わりにしてかまいません。コームは、15分たってから手に取れば間に合います。紙に並ぶ時刻が増えるほど、翌朝に手を入れたときのごわつきは減っていきます。手を速く動かすより、時計を見るほうが先です。
Product
mofuwa スキンケアミスト
200ml / 3,300円(税込)
アルコール・添加物・香料・界面活性剤・鉱物油・オイル・着色料・防腐剤の8つがフリー。気になる部分に直接なじませて、肌のコンディションを整えます。
商品ページを見るよくある質問
- 水遊びのあと、ドライヤーで乾かしてから梳かすのはだめですか。
- 温風を当てると、窓の入口と出口がまとめて前へ来ます。15分から45分ではなく、5分から15分のあいだに終わることになります。だめなのではなく、窓が短くなるということです。ドライヤーを使う日は、風を当てながら手で毛を分けておき、止めた直後にコームを入れてください。止めてから道具を取りに行くと、その往復のあいだに窓が閉じます。風の温度を下げると窓は少し伸びますが、部屋の乾燥が進んでいる日は、それでも短いままです。
- 梳かすときに、水遊びの前にブラシを入れておく意味はありますか。
- あります。水に入る前の毛に束や絡みがあると、水を含んだときにその束が芯になって、乾いたあとのごわつきが大きくなります。前に入れるのは全身を軽く1回で十分で、時間にして1分ほどです。順番でいえば、遊ぶ前に1回、上がって15分後に1回。この2回がそろった日は、翌朝の手ざわりが変わります。前の1回だけで、あとを省くことはできません。束ができるのは水に入ったあとだからです。
- 猫が水を嫌がって、足先だけ濡れた日はどうすればいいですか。
- 濡れた範囲だけに同じ時間の考え方を当てます。足先は毛が短く空気に触れる面が広いので、窓の入口は5分、出口は20分ほどと短めです。猫は自分で毛づくろいをするので、その30分のあいだに人が触れるのは1回だけにしてください。指で毛を分けて、指が止まるところがなければ、コームは要りません。足先は、ごわつきより先に、指のあいだに水が残っていないかを見る場所です。
本記事は日常のお手入れに関する情報提供を目的としており、疾病の診断・治療・予防を目的とするものではありません。皮膚や体調に異常が見られる場合は、自己判断せず動物病院にご相談ください。
