C04悩み解決
口のにおいが出たときの家庭ケア|順番を変えるだけで変わる
口臭の対処法を調べると、たいてい最初に「歯磨きから」と書かれています。ただ、いま気になっているにおいをどうにかしたい、という段階でいきなり歯ブラシを口に入れると、多くの場合そこで終わります。嫌がられて、翌日から口を触らせてもらえなくなるからです。順番を変えます。口から遠いところから手をつけて、最後に歯へ向かいます。遠回りに見えて、これがいちばん続きます。口臭の対処法は、続くかどうかで結果が決まります。
なぜ、歯から始めないのか
理由は2つあります。ひとつは、口の中を触らせてもらえる状態を作るのに時間がかかること。もうひとつは、口のにおいのすべてが歯から出ているわけではないことです。
口のまわりの毛には、よだれと食べたものが日々つきます。とくに口角から下、あごの下、口のまわりの毛が長い子は、そこが乾いて固まり、においの元になります。顔を近づけたときのにおいの一部は、口の中ではなく毛から出ています。ここは歯を磨かなくても、今日から減らせる部分です。
| 場所 | 起きていること |
|---|---|
| 口のまわりの毛 | よだれと食べかすが残り、乾いて固まる |
| あごの下 | 水を飲んだあとの濡れが乾かない |
| 唇のふち(内側) | 食べたものが唇と歯のあいだに残る |
| 歯と歯ぐきの境目 | 時間の経過で硬くなり、家庭では取れなくなる |
| 口の奥(のど側) | 家庭では見えず、確認も家庭ケアもできない |
上から順に、家庭でできることが多い並びになっています。下の2つは家庭ケアの範囲ではありません。そこが原因のときは、何をしても変わらないので、早めに動物病院で口の中を見てもらうほうが確実です。
順番を変える。4つのステップ
1日で全部やろうとしないでください。1ステップにつき数日かけて、嫌がらないところまでで止めます。
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1:食器と水入れを毎日洗う
口を触りません。フードボウルと水入れの内側を、毎日スポンジで洗います。ぬめりが残った器で毎日食べていれば、口のにおいはそこから来ます。とくに水入れは、水を替えるだけで洗っていないご家庭が多い場所です。プラスチックの器は傷にたまるので、陶器やステンレスのほうが管理は楽になります。
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2:食後に口のまわりを拭く
湿らせた布やコットンで、口角の下とあごの下を押さえるように拭きます。こすりません。拭いたあとは必ず乾かします。濡れたままだと、そこが次のにおいの元になります。1日1回、夕食のあとだけで構いません。
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3:唇をめくって、外側から見る
口を開けさせる必要はありません。唇を指で持ち上げて、外側の歯と歯ぐきを見るだけです。3秒で終わらせて、褒めて終わります。これを毎日続けると、口を触られることが「短くて何も起きないこと」になります。歯の色、歯ぐきの色、においを、このとき確かめます。
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4:歯に触れる
ここまでが嫌がらずにできるようになってから、指に巻いたガーゼや歯ブラシで、犬歯と、その後ろの大きな歯の外側に触れます。全部の歯を1回でやろうとしないでください。今日は右の上だけ、明日は左の上だけ、で十分です。
1と2は本人にとって何も起きていません。3で初めて顔に触り、4で口の中に入ります。拒否されない順に並べているので、どこで止まっても、そこまでの分は残ります。歯磨きから始めた場合、拒否された時点でゼロに戻ります。
猫の場合は、もう一段ゆっくり
猫は、口のまわりを押さえられること自体を強く嫌がる子が多くいます。犬と同じ4ステップで進めますが、2と3のあいだに、もうひとつ足します。
- 顔の横を触る時間を先に作る:ほおを撫でる、口角のあたりを指の腹でなでる。口とは無関係な動きとして触っておきます
- 拭くのは、ごはんの前ではなく後:食後は落ち着いていることが多く、顔を洗う流れに紛れます
- 1回3秒で切り上げる:嫌がる前にやめると、次も同じ長さで済みます
- あごの下は必ず確かめる:猫はあごの下に汚れが残りやすく、においの元になっているのに見えにくい場所です
また、猫は口のにおいが体調の変化として現れやすい動物です。よだれが増えた、食べるときに顔をかしげる、片側だけで噛んでいる、フードを口からこぼす。こうした変化が一緒に出ているときは、家庭ケアを続ける前に受診してください。
1週間で、変わるか変わらないか
口臭の対処法が効いているかどうかは、1週間で見当がつきます。ステップ1と2だけを1週間続けてみてください。これで軽くなるなら、においの主役は口のまわりと器だったということです。まったく変わらないなら、口の中の話です。
| 1週間後 | 次にやること |
|---|---|
| 明らかに弱くなった | ステップ1と2を習慣にして、3へ進む |
| 少し弱いが、まだ気になる | 3まで進めつつ、次の健康診断で口の中を見てもらう |
| まったく変わらない | 家庭ケアを増やす前に受診する |
| 強くなった/よだれが増えた | その週のうちに受診する |
1週間で変わらなかったことには意味があります。口のまわりと器が原因ではない、と分かったということです。受診したときに「食器と口まわりのケアを1週間試したが変わらなかった」と伝えられると、話が早くなります。
相談の目安と、口のまわりのケアについて
口臭の対処法には、家庭で扱える範囲があります。口のにおいは、家庭ケアで様子を見てよい範囲がはっきりしています。次のサインがあるときは、そこを超えています。
よだれが増えた、口を気にして前足でこする、食べ方が変わった・片側だけで噛む、口から出血がある、歯ぐきが赤い・腫れている、顔の一部が腫れている、これまでと種類の違うにおいがする、元気や食欲が落ちている。いずれかに当てはまるときは、自己判断せず動物病院にご相談ください。においが強くなる前に治まった、という経過であっても一度見てもらってください。
歯の表面についた硬い付着物は、家庭のケアでは取れません。取ろうとして道具でこすると、歯ぐきを傷つけます。ここは無理をせず、動物病院で相談してください。家庭でできるのは、その手前の段階を毎日少しずつ減らしておくことです。
最後に、ステップ2で布に含ませているものについて書いておきます。口角の下とあごの下は、その子が自分では届かない場所です。前足で顔をこする子はいますが、こするだけでは、乾いて固まったものは動きません。ここだけは人が代わります。使っているのは mofuwa スキンケアミスト です。電解水100%で、清涼飲料水の規格基準をクリアした成分でつくられています。口のまわりは、拭いた直後にその子が舐める場所です。何が口に入るかを考えなくていいことが、この場所では選ぶときの条件になります。布やコットンに含ませて、口角の下とあごの下を押さえるように拭き、そのあと乾かす。ステップ4まで進んで歯に触れるようになっても、ステップ2はやめないでください。口臭の対処法として4つ並べたうち、いちばん長く残るのがこの30秒のほうです。目や口の中に向けて直接吹きかけるのは避けてください。
Product
mofuwa スキンケアミスト
200ml / 3,300円(税込)
アルコール・添加物・香料・界面活性剤・鉱物油・オイル・着色料・防腐剤の8つがフリー。気になる部分に直接なじませて、肌のコンディションを整えます。
商品ページを見るよくある質問
- 歯磨きを嫌がって、まったくできません。どこから始めればいいですか?
- 食器と水入れを毎日洗うところからで構いません。次に、食後に口のまわりを拭いて乾かします。ここまでは口の中に触れないので、嫌がられずに続けられます。そのうえで唇をめくって3秒見る、を毎日行い、慣れてから歯に触れてください。
- 口のにおいは、何日で変わりますか?
- 口のまわりと器が原因だった場合は、1週間ほどで違いを感じることが多くあります。1週間続けてまったく変わらないときは、口の中に原因がある可能性が高いので、家庭ケアを増やすより先に動物病院にご相談ください。
- 人用のマウスウォッシュや歯磨き粉を薄めて使ってもいいですか?
- 使わないでください。犬も猫も飲み込みます。人用の製品は飲み込むことを前提にしていないため、成分によっては体に合いません。動物用として販売されているもののなかから、かかりつけの動物病院に相談して選んでください。
本記事は日常のお手入れに関する情報提供を目的としており、疾病の診断・治療・予防を目的とするものではありません。皮膚や体調に異常が見られる場合は、自己判断せず動物病院にご相談ください。
