C09シーン別・暮らし
小さな子どもがいる家庭のための引越しの前後|5分で終わらせるケア
引越しの当日、業者が来る朝8時から昼過ぎまで、家の中でいちばん置き場所が決まっていないのは、子どもと犬や猫です。家具が動き、段ボールが廊下に積まれ、さっきまで座っていた場所が5分後には無くなっています。大人は荷物を運んでいるので、手は2つともふさがっている。子どもと犬猫を別々の場所で見ようとすると、どちらも途切れ途切れにしか見られません。この記事は、引越しの日に安全という言葉をどこまでの意味で使うかを決めたうえで、子どもと犬猫を同じ1部屋にまとめるという組み方を書いた読みものです。手が回らないことを前提にしています。
子どもと犬の居場所が5分ごとに消える|引越し当日の経験から
引越しの日は、朝のうちに家の中の座標が全部入れ替わります。ソファが玄関へ運ばれた瞬間、その子が毎日寝ていた場所は無くなります。テレビの前のラグが巻かれれば、子どもが座っていた場所も同時に無くなります。大人にとっては「部屋が片づいていく」過程ですが、子どもと犬猫にとっては「座る場所が5分ごとに消えていく」時間です。ここが引越しという場面の、いちばん物としての特徴だと思います。
そこへ、ふだんの日にはない条件が重なります。玄関のドアが開いたままになる。知らない人が何度も出入りする。廊下に段ボールの壁ができて、部屋と部屋のつながり方が変わる。家の中で、その子が知っている道が1本ずつ塞がれていきます。子どものほうも同じで、いつも通っていた場所に箱が積まれ、走れる範囲が日によって変わります。
- 家具が運び出される:犬猫の寝場所と、子どもの座る場所が同じ日に無くなります
- 玄関が開けっぱなしになる:出入りの回数が、ふだんの日の何倍にもなります
- 床に物が置かれる:段ボール、緩衝材、テープ。子どもの手が届く高さに増えます
- 大人が話している時間が長い:業者との確認、立ち会い、電話。目線が下を向きません
- 時間が読めない:予定より早く終わる日も、2時間押す日もあります
- その日だけ大人の人数が減る:新居側へ先に1人向かう家庭も多いはずです
小さな子どもがいる家庭では、ここに「子どもの手と顔が、犬猫と同じ高さにある」という条件が加わります。大人は立って荷物を持っていますが、子どもと犬猫だけが、同じ床の高さで、同じ量の変化を受け取っています。引越しの日に何度も名前を呼ぶことになるのは、たいていこの2者です。
引越しの日に何が起こりうるかを数え上げても、当日の手は増えません。この記事で書きたいのは、手が2つしかないという前提を変えずに、見る場所の数のほうを減らせないかという一点だけです。引越しの日の安全は、注意力の量ではなく、当日の段取りの側に置いたほうが持ちます。子どもがいる家庭では、当日に完璧なことは何ひとつできません。それを前提に組んだほうが、結果として当日が短く感じられます。
なぜ両方を同時に見られないのか|引越しの日に大人の手がふさがる理由
子どもと犬猫を別々の部屋に置いた場合、大人は2か所を交互に見ることになります。これは「両方を見ている」ようでいて、片方を見ているあいだ、もう片方は見ていないという状態の連続です。荷物を運ぶ手が加われば、見ていない時間のほうが長くなります。引越しの日に手が足りなくなる理由は、人数の問題である以前に、見る場所が2か所に分かれているからです。
しかも、この2者は変化に対して反対の方向へ動きます。子どもは動いているものへ近づき、犬猫は動いているものから離れます。台車が通れば、子どもは見に行き、その子は物陰へ入る。同じ出来事で、2人が反対方向へ移動します。だから交互に見るやり方では、距離が開いていく一方になります。
| その日の変化 | 子どもに起きること | 犬・猫に起きること |
|---|---|---|
| 家具が運び出される | 座る場所が無くなり、床で遊びはじめる | 寝ていた場所が消え、別の隅を探しに動く |
| 知らない人が出入りする | 見に行く。話しかけることもある | 物陰に入る。呼んでも出てこない |
| 玄関が開いたままになる | 外へ出たがる | 開いた先へ向かうことがある |
| 段ボールが床に積まれる | 登る、開ける、中に入る | 隙間に入り込み、見えなくなる |
| 大人の声が大きくなる | 気を引こうとして呼ぶ回数が増える | 音のしない部屋へ移動する |
| 予定が押す | 空腹と眠気が重なる | 水と排泄のタイミングがずれる |
ここで、この記事で使う言葉の意味を先に決めておきます。安全という言葉を、ここでは「大人の目が離れる時間がある、という前提のうえで、起きにくい形を先につくっておくこと」という意味で使います。引越しの日に、目を離さないことを条件にした計画は立てられません。目は離れます。安全について言い切れることは多くありませんが、離れているあいだの状態を先に決めておくことはできます。
逆に言うと、「気をつける」「目を離さない」という形の対策は、引越しの日にはいちばん機能しません。気をつける相手が2か所にあるからです。大人が2人いても、当日は片方が業者と話し、片方が運んでいます。人数を数えても手は増えません。減らせるのは、見る場所の数のほうです。
この考え方は、引越しの前日や翌日にも効きます。荷造りの日も、荷解きの日も、大人の手はふさがっています。当日だけの話にせず、前後3日ぶんの組み方として決めておくと、その3日は同じやり方で回せます。毎日ちがう段取りを考えるのは、いちばん手のかかる作業です。
子どもと犬猫を同じ1部屋に入れる|見る場所を1つに減らす引越しの考え方
ここからが、この記事の中心です。引越しの日、子どもと犬猫を別々に見るのをやめて、同じ1部屋にまとめてしまうという組み方があります。犬猫を1部屋に隔離して、子どもは大人のそばに置く、という配置をよく見ますが、それは大人の目が2か所に分かれる形です。同じ部屋に入れてしまえば、大人がのぞく場所は1か所で済みます。
この部屋は、その日いちばん最後に片づける部屋にします。新居では逆に、いちばん先に整える部屋にします。「最後に空にする部屋」と「最初に埋める部屋」を1つずつ決めておくと、引越しの日に子どもと犬猫の居場所が消える瞬間が無くなります。家具が全部運び出されても、その部屋の中だけは朝と同じ状態で残っています。
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手順1:家の中でいちばん奥のドアがある部屋を1つ決める
廊下に面していない、玄関から遠い部屋が向いています。ドアが閉まることと、窓が1つで足りることの2つだけで選んでください。広さは関係ありません。引越しの日に必要なのは、その部屋が「動かない場所」であることです。前日のうちに決めて、家族全員に伝えておきます。
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手順2:その部屋の荷物を、いちばん最後にする
業者にも先に伝えます。「この部屋は最後にお願いします」の一言で、当日の段取りが変わります。部屋を最後にするだけで、子どもと犬猫の居場所が半日そのまま残ります。先に空けてしまうと、その日のうちに居場所を作り直すことになります。
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手順3:中に入れるものを、朝のうちに揃える
水、トイレ、いつも寝ている布、子どもの遊び道具、飲みもの、着替え。途中で取りに出る回数を減らすためのリストです。大人が1回出入りするたびに、ドアが開き、子どもがついてきます。朝に5分かけて揃えておくと、その5分が何度も返ってきます。
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手順4:ドアに紙を1枚貼る
「この部屋は開けないでください」と書いた紙を、ドアの外側の目の高さに貼ります。業者の方は荷物を見ていて、ドアの向こうまでは見えません。声で伝えるより、貼ってあるほうが確実に伝わります。新居のドアにも同じ紙を持っていってください。
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手順5:大人が入る回数を、先に決めておく
30分に1回、と決めてしまいます。決めていないと、思い出したときにしか入りません。入る回数を決めておくのは、子どもと犬猫のためであると同時に、大人が気にしすぎないためでもあります。次に入る時刻が決まっていれば、そのあいだは荷物のほうに集中できます。安全のためにできることのうち、当日いちばん実行しやすいのがこの1つです。
| 入れるもの | 入れないもの |
|---|---|
| いつも寝ている布(洗わずにそのまま) | 掃除道具、洗剤の類 |
| 水と、トイレ | 紐・テープ・緩衝材 |
| 子どもが1人で遊べるもの | 積み上げた段ボール |
| その子が入れる、屋根のある場所 | 背の高い家具 |
| 大人の飲みものと着替え | その日に運び出す予定のもの |
同じ部屋に入れると、上の子に「見ていてね」と言いたくなりますが、それは子どもに責任を持たせる形になります。子どもの役割は「同じ部屋にいること」だけで足ります。見張るのは大人の仕事のままにしておいてください。子どもと犬猫が同じ部屋にいるのは、子どもに世話をさせるためではなく、大人がのぞく場所を1か所にするためです。ここを取り違えると、当日に子どもが叱られる回数が増えます。
引越しの日、子どもとその子が半日を過ごすのは、同じ1部屋の床の上です。床から30cm以内は、その子が自分では手入れできない高さです。足の裏も口のまわりも、毛づくろいが届くより先に、その日の床のほうが入れ替わってしまいます。ここは人が代わる場所だと考えてください。布に取って使っているのは mofuwa スキンケアミスト です。電解水100%で、清涼飲料水の規格基準をクリアした成分でつくられています。拭いたあと、その子はその場で足の裏を舐めます。子どもが同じ床に座っている部屋で使うものなので、何が口に入るかを考えなくて済むことが、そのまま選ぶ理由になりました。やるのは、30分に1回その部屋へ入ると決めた、その入るタイミングです。段ボールのほこりが多い日でも、足元と口のまわりの2か所だけで足ります。
安全という言葉を根拠なしに使わないために、数字の出どころだけ書いておきます。mofuwaが使っているのは特許5253483の技術でつくった電解水で、清涼飲料水の規格基準をクリアした成分でつくられています。浸透のしやすさや、特定の試験条件下で30〜60秒後に生菌が検出されなかったという検証は、江東微生物研究所などの検査機関で行われたものです。これを使えば安全ですという書き方はできません。子どもが同じ床にいる家で使うものについて言えるのは、何を根拠にどこまで確かめてあるか、というところまでです。
新しい部屋は、においの基準がゼロから始まる|引越し後の数日にある背景
新居に着いた日、その子にとっていちばん大きい変化は、家具の配置ではなく、においの基準になる部屋そのものが入れ替わったことです。犬も猫も、部屋を目より先ににおいで覚えます。前の家の床には、その子が自分でこすりつけたにおいが何年ぶんも残っていました。新しい部屋には、それが1つもありません。
だから、前の家で使っていた布は洗わずに持っていってください。引越しの荷物の中で、いちばん先に開ける箱に入れておきます。その1枚が、新しい部屋の中で最初の「知っている場所」になります。子どものぬいぐるみを1つだけ手荷物に入れるのと、やっていることは同じです。
- 最初の3日:部屋数を絞る。全部屋を一度に開けないほうが落ち着きます
- 水とトイレの位置:前の家と同じ位置関係(並び順)にすると、探す時間が短くなります
- 子どもの荷解きは後回しにしない:子どもの居場所が決まると、大人の手が空きます
- 夜のあいだの音:新しい家は音の響き方が違います。数日は物音で起きることがあります
- 食べる量と排泄:日付と回数だけメモしておくと、あとで比べられます
引越しのあと数日は、子どもも落ち着きません。保育園や学校が変わっていればなおさらで、大人から見ると「子どもと犬猫が同時に不安定になる数日」が来ます。ここでも、両方を別々に立て直そうとしないほうが楽です。夕方の30分だけ、同じ部屋で子どもとその子を一緒に過ごさせて、大人はその部屋で座っている。片づけは、その30分だけ止めてかまいません。
環境が変わった数日は、隠れる時間が長くなったり、食べる量が減ったりすることがあります。ただし、丸1日以上まったく食べない、水を飲まない、排泄が2日以上ない、下痢やおう吐が続く、呼吸が速い、足を引きずるといった変化は、引越しの疲れとして様子を見る対象ではありません。そのときは動物病院にご相談ください。新しい土地では、まず近くの動物病院の場所と診療時間を調べておくと、迷う時間が減ります。引越し後の安全の考え方は、変化を全部止めることではなく、様子を見てよい範囲の外側を先に決めておくことです。引越しの前に、それまでのかかりつけで記録をもらっておくのも家でできる準備の1つです。
引越しは、家族全員が同じ日に住所を変える出来事です。子どもと犬猫にとっては、それが「毎日いた場所が消えて、知らない床が来る」という形で届きます。当日にできることは多くありません。手が2つしかない前提で動かせるのは、見る場所を2か所から1か所に減らすことと、最後に空ける部屋と最初に埋める部屋を1つずつ決めておくことくらいです。引越しの安全を、道具や注意力の話ではなく、置き場所の話として組み直す。小さな子どもがいる家庭で、当日いちばん効いてくるのはそこだと思います。
Product
mofuwa スキンケアミスト
200ml / 3,300円(税込)
アルコール・添加物・香料・界面活性剤・鉱物油・オイル・着色料・防腐剤の8つがフリー。気になる部分に直接なじませて、肌のコンディションを整えます。
商品ページを見る本記事は商品の情報提供を目的としており、疾病の診断・治療・予防を目的とするものではありません。掲載している検証データは特定条件下での試験結果であり、すべての環境で同じ結果を保証するものではありません。皮膚や体調に異常が見られる場合は、自己判断せず動物病院にご相談ください。
