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アルカリ電解水とは?水に電気を流して作る洗浄水

公開日 2021年8月20日|文=mofuwa編集部

明るく清潔な部屋の白いテーブルに置かれた、透明なグラス1杯の水
アルカリ電解水は、原料の欄に水だけが書かれていることがあります。写真:Jill Burrow/Pexels

ラベルに「アルカリ電解水100%」とだけ書かれたスプレーが、掃除の棚にもペット用品の棚にも並んでいます。アルカリ電解水とは、水に電気を流してアルカリ側を取り出した水のことです。原料の欄に書かれているのは水と、電気分解を助けるための電解質だけ。この言葉のいちばん重要な中身は、そこに界面活性剤が入っていない、つまり洗剤の仲間ではない、というところにあります。洗剤より優れている、という話ではありません。汚れに向かうときの仕組みそのものが違う、という話です。この記事では、アルカリ電解水という言葉を、定義から順に開いていきます。水に電気を流すと何が起きるのか。界面活性剤を使わずに汚れが浮くとはどういうことか。同じ名前で売られている液体の中身が揃わないのはなぜか。そして、犬と暮らす家でこの言葉を知っていると、明日から何が違って見えるのか。数字を出すところでは、それが何と比べた数字で、どんな条件で測られたものかを毎回添えます。

アルカリ電解水とは何か|水に電気を流して、アルカリ側だけを取り出した水

定義を1文で置きます。アルカリ電解水とは、水に電気を流してアルカリ側を取り出した水のことです。ここに難しい部分はありません。材料は水で、加えているのは電気です。仕上がったものが、もとの水よりアルカリ性寄りに寄っている。それだけの液体を指す言葉です。

電気分解とは、水の中に電極を2本入れて電気を流し、水を別のものへ分けていく操作のことです。電気を流すと、水の中では+の電気を帯びたものと−の電気を帯びたものが、それぞれ反対側の電極へ引き寄せられます。その結果、−極(カソード)のまわりはアルカリ性寄りに、+極(アノード)のまわりは酸性寄りに傾きます。この2つを分けて取り出すのが、電解水をつくるという作業です。

だから、電解水という言葉は本来2つを指しています。アルカリ側を取り出したものがアルカリ電解水、酸性側を取り出したものが電解酸化水です。アルカリ電解水とは、この2つのうち片方だけを指した名前だということになります。同じ装置から同時に出てくる、もう一方の液体があります。

pHとは、酸性かアルカリ性かを0から14の数字で表したものです。7が中性で、それより大きければアルカリ性になります。アルカリ電解水は、この目盛りの上でもとの水より右側へ動いた状態にあります。どこまで動いているかは、装置と条件によって変わります。だから「アルカリ電解水はpH◯です」と1つの数字で言い切ることはできません。

電気分解で分かれる2つの水
取り出す側呼び名pHの向き
−極(カソード)側アルカリ電解水/電解還元水もとの水よりアルカリ性寄り
+極(アノード)側電解酸化水もとの水より酸性寄り
電気を流す前の水原水おおむね中性

ここまでが辞書に載っている範囲です。ただ、この定義だけを覚えても、店頭でラベルを読むときには足りません。アルカリ電解水という言葉を知って、明日から何が違って見えるようになるのか。そこを開くのが、次の章です。

「洗剤ではない」がこの言葉の中身|界面活性剤を使わずに汚れが浮く理由

アルカリ電解水という言葉のいちばん重要な中身は、それが洗剤の仲間ではないというところにあります。定義の「水に電気を流した」という部分より、こちらのほうが実際に効いてきます。ラベルの原料欄に界面活性剤の名前が並んでいないのは、そのためです。

界面活性剤とは、水になじむ部分と、油になじむ部分を1つの分子の中に両方もっている物質のことです。この分子が油汚れを取り囲み、水になじむ側を外に向けることで、油が水に運ばれる形になります。つまり洗剤は、水と油をつなぐ役目の分子を足すことで汚れを動かしています。足すものがあるから、すすぎで流し切る必要も出てきます。

アルカリ電解水の側は、この分子を足しません。アルカリ性に寄った水が皮脂や油の汚れに触れると、汚れの側が分解されたり、細かい粒に分かれて水中に散っていったりする方向へ向かいます。つなぐのではなく、汚れの側を水になじむ形へ変えていく。これが、界面活性剤を使わずに汚れが浮く理由です。順番がまるごと違います。

汚れに向かうときの順番の違い 洗剤とアルカリ電解水では、汚れを動かすまでの順番が違います。優劣ではなく、仕組みの違いです。 強い・弱いではなく、仕組みの違いです 界面活性剤を使う場合 水と油をつなぐ分子を足す 分子が汚れを取り囲む 水になじむ側が外を向く 汚れが水に運ばれる 足したぶんをすすぐ アルカリ電解水の場合 足す分子がない アルカリ側の水が汚れに触れる 汚れの側が細かく分かれる 汚れが水中に散る 残るのは水と電解質
どちらも汚れを動かしますが、動かし方の順番が違います。

この違いを「アルカリ電解水は洗剤より優れている」と読むと、話がずれます。落ちる汚れの種類も、届く速さも、条件によって変わります。洗剤には洗剤の得意な相手があり、アルカリ電解水にも向き不向きがあります。ここで言えるのは1つだけで、アルカリ電解水は洗剤より安全でよく落ちますという比べ方は成り立たない、ということです。

Note「洗剤ではない」は、安全という意味ではありません

洗剤の仲間ではない、というのは分類の話です。分類が違うことと、安全であることは、そのままではつながりません。アルカリ電解水にもpHの位置があり、濃度があり、用途があります。安全かどうかを言うためには、そのどれもが表示されていて、確かめられる必要があります。この記事では「アルカリ電解水だから安心」という言い方をしません。仕組みが違う、というところまでで止めます。

同じ名前でも中身が揃わない背景|電解効率という数え方が出てくるところ

アルカリ電解水と書かれた液体を2本並べても、中身が同じとは限りません。この言葉が指しているのは、つくり方であって、仕上がりの数値ではないからです。ここが、店頭でラベルを読むときにいちばん引っかかるところで、電解効率という言葉が出てくる背景でもあります。

電解効率とは、装置に入れた水のうち、どれだけが実際に電気分解を受けたかを表す割合のことです。一般的な飲料用アルカリイオン水は、この電解効率が約20%程度とされています。投入した水の2割ほどが電気分解を受け、残りは電気分解を受けていない、もとのままの水として混ざっている、という状態です。

ワンテンスがつくっている電解還元水は、ここがほぼ100%とされています。同じ「電解水」という名前でも、どこまで変わっているかがこれだけ開くことがある、ということです。この差を「5倍の強さ」と読むと、数字の意味からずれます。効率が意味しているのは強さではなく、装置から出てくる液体がどれだけ揃っているか、というばらつきの少なさのほうです。

電解効率という割合 投入した水のうち、どれだけが電気分解を受けたかを表す割合です。一般的な飲料用アルカリイオン水と、ワンテンスの電解還元水を並べています。 一般的な飲料用アルカリイオン水 約20% ワンテンスの電解還元水 ほぼ100%
残りは、電気分解を受けていない水として混ざっています。

効率を上げるための仕組みが、特許5253483(三室ダブルイン型 電解分解技術)として登録されています。電解槽をカソード室・中間室・アノード室の3つに分け、あいだをイオン交換膜で仕切る構造です。電解質が中間室にとどまる構造になっているため、電解質そのものが電解水の側へ混ざりにくくなります。加えて、2方向から水を入れる(ダブルイン)ことで効率を高めています。

ここで線を1本引いておきます。特許は技術の登録であって、効果の証明ではありません。特許5253483が示しているのは、この構造が新しいものとして認められた、ということです。その水に何ができるかは、特許番号からは出てきません。数字を出すときに出典の種類を添えるのは、この線を消さないためです。

この記事で出した数値と、その出どころの種類
数値何と比べたか出どころの種類
電解効率 約20%投入した水の全体一般的な飲料用アルカリイオン水について言われる目安
電解効率 ほぼ100%投入した水の全体ワンテンスの電解還元水についての社内の値
水分の浸透力 35倍精製水自社検証。条件を揃えて比べたときの値
検査時間30〜60秒後に生菌が検出されなかった―試験条件下での結果。検査機関による報告
特許5253483―技術の登録。効果を証明したものではありません
清涼飲料水の規格基準をクリアした成分―成分についての基準。飲用をすすめるものではありません

表の4行目について、もう少し書きます。除菌の試験は、江東微生物研究所、日本食品分析センター、ユニオンバイテック、日本繊維製品品質技術センターといった検査機関で実施されたもので、試験条件下で、検査時間30〜60秒後に生菌が検出されなかったという報告です。試験条件というのは、菌の種類も、液体の量も、温度も、時間も、あらかじめ決めて揃えた状態のことを指します。家の中はその条件ではありません。だから、この結果をそのまま暮らしの場面へ持ち込むことはできません。

清涼飲料水の規格基準という言葉も、同じ扱いをします。これは成分についての基準で、その基準をクリアした成分でつくられている、という話です。飲めるという意味ではありませんし、飲むことをすすめるものでもありません。言えるのは、成分の側にどんな基準が当てられているか、というところまでです。

犬と暮らす家での考え方|この言葉を知ると、ラベルの見え方が変化する

アルカリ電解水という言葉を知ったあと、いちばん最初に起きる変化は、ラベルの原料欄を読むようになることだと思います。犬と暮らしていると、床を拭くもの、体に使うもの、器を洗うものが、家の中に並びます。同じ棚に置かれていても、それぞれが想定している相手は違います。

考え方としては、順番を決めておくと迷いません。まず用途に動物が書かれているかを見ます。次に濃度が固定されているかを見ます。そのあとで、原料に界面活性剤が入っているかどうかを見ます。アルカリ電解水かどうかは、この3番目に来る話です。順番を逆にすると、名前だけで選ぶことになります。

犬と暮らす家で、ラベルを読む順番
順番見るところ書いていないときの読み方
1用途の欄に犬・猫・ペットがあるかその使い方は想定されていません
2そのまま使うか、薄めるかが固定されているか濃度は使う人が決めることになります
3原料の欄に何が並んでいるか何を足していないかは、書かれていなければ分かりません
4無香料かどうか香りは、その子にとっては足された情報です
5開封後の目安保管の条件で変わるので、書かれていないと読めません

もう1つの変化は、「落とす」と「浮かせる」を区別して考えるようになることです。洗剤は、汚れを水に運ぶところまでを引き受けます。だから、そのあとに流す作業が必要になります。アルカリ電解水のように界面活性剤を足さないものは、浮かせたあとに拭き取る、という組み立てになります。この違いは、布1枚で終わるか、湯と乾かす時間まで必要になるか、という形で出てきます。

犬の体に使うものにも、この5つの順番はそのまま当てられます。mofuwa グルーミングスプレーなら、1の用途の欄には犬と猫が入っています。2は薄めずそのまま使う形です。3の原料の欄に界面活性剤はなく、4も無香料です。5の開封後の目安は保管の条件で動くので、容器の表示のほうを見てください。順番を当てにいける形でラベルが書かれている、ということです。使っているのは特許5253483の電解水です。布に含ませて足の裏から順に一往復させると、拭いたあとに毛の上に残るのは水と電解質なので、そこで手を離せます。散歩から帰ったあと、ブラッシングの前。ペットは体から脂を出しますから、昨日きれいにした場所が今日また汚れます。グルーミングスプレーは、その毎日のほうに合わせてつくられた道具です。

浸透という言葉についても、条件つきで書いておきます。ワンテンスの電解還元水は、自社検証で、精製水と比べて水分の浸透力が35倍とされています。比べた相手は精製水です。この数字が言っているのは入っていく速さのほうで、そこから先に何が起きるかまでは、この数字は語っていません。数字を持ち出すときは、必ず比べた相手と出どころの種類を添える。アルカリ電解水という言葉を扱うときの、いちばん実用的な考え方はここだと思います。

最後に、この記事をたたみます。アルカリ電解水とは、水に電気を流してアルカリ側を取り出した水のこと。いちばん重要な中身は、洗剤の仲間ではないということ。同じ名前でも中身が揃うとは限らないので、電解効率のような数え方が出てくる。数字を読むときは、比べた相手と条件をセットで見る。この4つを持っていれば、棚の前で名前だけに引っぱられずに済みます。

Caution皮膚や耳に変化があるときは、動物病院にご相談ください

アルカリ電解水という言葉を調べている段階では、まだ困りごとが起きていないことも多いと思います。ただ、赤み、かさぶた、脱毛、においの変化、同じ場所をなめ続ける、かく回数が増えたといった変化が出ているときは、使うものを選び直す前に動物病院にご相談ください。ケアで扱える範囲と、診てもらう範囲は別のところにあります。いつから、どこに、何を使っているかをメモして持っていくと、その場で切り分けてもらえます。

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mofuwa グルーミングスプレー

mofuwa グルーミングスプレー

300ml / 2,970円(税込)

特許電解水を使った、吹きかけてそのまま梳かせるケアスプレーです。無香料・界面活性剤不使用。ブラッシング前や散歩のあと、毎日きれいにしておきたいときに。

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本記事は商品の情報提供を目的としており、疾病の診断・治療・予防を目的とするものではありません。掲載している検証データは特定条件下での試験結果であり、すべての環境で同じ結果を保証するものではありません。皮膚や体調に異常が見られる場合は、自己判断せず動物病院にご相談ください。