C05犬種・猫種別ケア

グレートデーンの短毛|肉球の乾燥を毎日のケアで防ぐ

公開日 2021年9月7日|文=mofuwa編集部

明るい部屋の床に、短毛の大型犬が静かに伏せている
地面と体のあいだにあるのは、肉球だけです。短毛の犬では、脚にクッションになる毛もありません。写真:https://kaboompics.com//Pexels

散歩から帰って、グレートデーンの前足を持ち上げる。その瞬間、腕にずしりと来ます。片足を支えているだけなのに、体を預けられると、こちらの肩まで持っていかれそうになる。いま手のひらにのっている肉球が、さっきまで受け止めていたのは、この重さです。同じ道を同じだけ歩いても、肉球1つあたりにかかっているものが、小さな犬とはまるで違います。この記事は、その重さを起点に、毎日の拭き取りとうるおいの話をします。

腕にのる重さ|グレートデーンの前足を持ち上げた瞬間

玄関で、散歩から帰った足を拭こうとして、前足を1本持ち上げる。グレートデーンの場合、この動作だけで腕に力が要ります。持ち上げるというより、相手が体を預けてきた分を、こちらが受け取っているという感じに近い。三本足になった体の重さが、そのまま手のひらに集まってきます。

そのとき、手のひらの上にあるのが肉球です。いまこちらの腕が受け取っている重さを、さっきまでこの面が受け止めていました。それも1回ではなく、歩いた歩数のぶんだけ、地面に着くたびに繰り返しています。散歩から帰るまでの数千歩、ずっとです。

グレートデーンは短毛の犬です。脚のまわりにも長い毛がなく、地面と体のあいだに挟まっているものは、肉球のほかにありません。毛の長い犬なら、脚先の毛が砂や水気をいくらか受け止めます。この犬では、受け止める役がひとつしかない。だから、そこに何が起きているかを見る価値があります。

5つとも、持ち上げた数秒のあいだに分かることです。拭くために持ち上げているのだから、そのついでに確かめてしまえば、時間はかかりません。大型犬は毎日全身を見るのが大変ですが、足だけは、拭くという用事が最初からついています。

Note見るのではなく、手のひらで受けてください

グレートデーンの肉球は大きく、目でも見えます。それでも、変化に先に気づくのは手のほうです。かさついているか、しっとりしているか、いつもより熱いか。色や見た目より、手ざわりのほうが前の日と比べられます。4本を毎日は難しければ、前足2本だけと決めてしまってかまいません。順番を決めておくほうが続きます。

同じ距離を歩いても、肉球1つが受け止めている重さが違う

体重は4本の脚で分けて支えています。単純に割れば、1本あたりは体重の4分の1です。ここまではどの犬も同じ計算になります。変わるのは、割られる前の数のほうです。体重が10倍違えば、4本で割ったあとも10倍のままです。

そして、地面に触れている面はそれほど大きくなりません。体は10倍になっても、肉球の面が10倍になるわけではない。グレートデーンの肉球は確かに大きいのですが、体の大きさに追いつくほどではありません。同じ距離を歩いた1日の終わりに、肉球が受け止めてきた総量が、小さな犬とはまるで違ってきます。

ここに地面の条件が重なります。散歩の道は毎日同じでも、季節と天気で中身が変わります。肉球にとっては、距離よりも、どんな面の上を、どのくらいの時間歩いたかのほうが大きい。次の表は、地面の側から見たものです。

地面の条件と、肉球に起きること
歩いた場所肉球の側で起きること
夏の日中のアスファルト熱が伝わる。体重がかかるぶん、押しつけられる時間が長い
冬の乾いた舗装路うるおいが持っていかれ、ふちから硬くなる
雨あがりの道湿ったまま帰る。乾くときに一緒に持っていかれる
砂利や砂の多い道細かいものが溝に入り、こすれ続ける
家の中のフローリング滑る。踏ん張るぶん、ふちに力がかかる
土や芝の上面がやわらかく、受け止める側の負担が減る
散歩から帰ったあと、肉球の上に残るもの 地面で受け取ったものが、そのまま家に入り、乾くまで肉球の上に残ります。帰ってからの数分で、翌日の始まり方が変わります。 地面 熱と砂 肉球 受ける 家の床 乾く 歩いているあいだ 帰ってからの数分 拭かずに上げた場合 砂と湿りが残ったまま乾く 翌日も同じ面から始まる 帰ってすぐ拭いた場合 残るものを減らしてから乾く 次の散歩まで時間が空く
残ったまま乾かすか、減らしてから乾かすか。分かれるのは帰ってすぐです。

表の中で、家で選べるものがいくつかあります。歩く時間帯、通る道、家の中の床。距離を減らさなくても、面のほうは選べます。グレートデーンは体を動かすことを必要とする犬なので、散歩を短くする方向で解こうとすると、別のところに無理が出ます。歩く量ではなく、歩く面と時間帯を動かしてください。

家の中の床も、1日のうちで長い時間を占めます。フローリングの上で踏ん張ると、肉球のふちに力がかかります。滑る床は、体が大きいほど負担が集まります。寝床のまわりと、よく通る動線にだけ、滑りにくい敷物を置く。全面に敷く必要はありません。

体が先に大きくなる|成長期のグレートデーンに生まれる時間差

グレートデーンを迎えた方が最初に驚くのは、体の大きくなる速さです。数か月前の写真と見比べて、同じ子だと思えないことがあります。体重は、短い期間でまとまって増えます。そしてそのぶんが、そのまま4本の脚にのります。

一方、肉球のほうは、そこまで速く変わりません。厚みは、歩いた分だけ少しずつついていくものです。かかる重さは月単位で増えるのに、受け止める側は日単位でしか変わらない。この差が、成長期のあいだだけ開きます。体が大きくなったから丈夫になった、とは限らないということです。

だから、同じ1頭でも時期によって条件が違います。成長期のグレートデーンでは、体の大きさに合わせて散歩を一気に増やすより、いまの肉球に合わせて増やしていくほうが体には合います。増やすなら距離より、やわらかい面を歩く時間からです。

爪については、成長期にかぎらず見ておきたい項目です。爪が長いと、肉球が地面につく前に爪が当たります。着き方の角度が変わると、体重の乗る場所も変わります。自分で切ることに不安があれば、動物病院やトリミングサロンで見てもらってください。大型犬は爪も太いので、無理をしない判断でかまいません。

Point成長期は「増やす」より「そろえる」時期です

体が大きくなると、散歩も増やしたくなります。運動そのものは必要なものなので、減らす話ではありません。ただ、増やす順番として、時間より面を先に選んでください。同じ30分でも、舗装路だけの30分と、土の上を含む30分では、肉球が受け取るものが変わります。増える体重に、条件のほうをそろえていく時期だと考えてください。

散歩のあとの数分で、翌日の肉球が決まる|毎日のケアで乾燥を防ぐ

ここまでの話をふまえると、家で動かせるところは、帰ってからの数分に集まります。その日に受け取ったものを残したまま乾かすか、減らしてから乾かすか。グレートデーンの肉球の乾燥を防ぐためにできることは、この分かれ目のところにあります。手順は4つです。

  1. 拭き取りは、溝の中まで指を入れて行う

    肉球の表面をなでるだけでは、指のあいだと溝に入ったものが残ります。やわらかい布を人差し指に巻いて、指を溝に沿わせて動かしてください。大型犬は肉球そのものが大きいので、1本の足で4か所から5か所を通ることになります。力は要りません。砂を押し込まないよう、外へ向けて動かします。

  2. 拭いたあとは、そのまま乾かしきる

    拭き取りで湿った状態のまま床に下ろすと、指のあいだが乾きにくくなります。とくに後ろ足は、下ろしたあとに自分で舐めることがあるので、乾くまでが長くなります。乾いた布でもう一度だけ、指のあいだを押さえるように当ててください。時間にして数十秒です。

  3. うるおいは、乾いてから置く

    湿ったところに重ねると、内側に湿りが残ります。順番は、拭く、乾かす、それから置く。置くのは肉球の面ではなく、ふちと溝のまわりからです。中央より、ふちのほうが先に硬くなるためです。歩き出す前に、床で滑らないところまで落ち着かせてください。

  4. 洗う回数は、足だけ別に考えない

    足が汚れたからと毎回洗っていると、体を洗う回数とは別に、足だけ洗いすぎになります。泥がついた日以外は、拭き取りで足ります。洗ったときは、指のあいだを最後まで乾かしてください。洗いすぎと乾かし残しは、どちらも同じ場所に出ます。

拭き終わった足は、その子が自分で口を持っていける数少ない場所です。とくに後ろ足は、下ろしたそばから舐めはじめます。mofuwa スキンケアミストは電解水100%で、舐めても差し支えない基準でつくられています。布に含ませて、肉球の溝と指のあいだを、外へ向けて一方向に通してください。グレートデーンは1本の足で4か所から5か所を通ることになり、4本ぶんとなると手数がまとまります。舐めるかどうかを毎回気にせずに済むことが、そのまま続くかどうかを決めます。持ち上げた足の重さを腕で受けている、その数秒がそのまま溝に指を通す時間になります。砂を押し込まないよう、動かす向きは外へ。

毎日のケアといっても、4本を毎日ていねいに、とは考えないでください。前足2本を毎日、後ろ足は1日おき。そのくらいで組んでおくほうが、結局は長く続きます。散歩から帰るという場面には必ず足を拭く用事がついているので、そこに乗せてしまうのがいちばん確実です。うるおいを置くのも、その流れの最後に入れます。

Caution早めの受診をおすすめするサイン

肉球が割れている、出血している、いつもより熱を持っている、においがある、指のあいだが赤い、同じ足をなめ続けている、歩き方が変わった、床に足をつけたがらない、元気や食欲が落ちている。いずれかに当てはまるときは、家で拭き続けず、動物病院にご相談ください。体が大きいぶん、歩き方の変化は早く目に入ります。迷ったら早いほうを選んでください。

相談するときは、どの足か、いつから気づいたか、その日に歩いた道と時間帯をメモしていってください。夏のアスファルトを歩いた日と、雨あがりの道を歩いた日では、肉球に起きていることが違います。散歩の記録は、いちばん役に立つ情報のひとつです。

グレートデーンと暮らすうえで、肉球にかかる重さは減らせません。体の大きさは、その犬の作りそのものだからです。変えられるのは、歩く面と時間帯、そして帰ってからの数分の使い方です。持ち上げた足の重さを腕で感じたら、そのまま手のひらで確かめる。その数秒を毎日の中に置いておけば、変化に気づくのは早くなります。

Product

mofuwa スキンケアミスト

mofuwa スキンケアミスト

200ml / 3,300円(税込)

アルコール・添加物・香料・界面活性剤・鉱物油・オイル・着色料・防腐剤の8つがフリー。気になる部分に直接なじませて、肌のコンディションを整えます。

商品ページを見る

本記事は日常のお手入れに関する情報提供を目的としており、疾病の診断・治療・予防を目的とするものではありません。皮膚や体調に異常が見られる場合は、自己判断せず動物病院にご相談ください。