C12Q&A・豆知識
電解効率とは?投入した水がどれだけ変わるか
「電解水」と書かれた2本のボトルを並べても、電解効率という数字は、どちらのラベルにも書かれていないのがふつうです。電解効率とは、装置に入れた水のうち、どれだけが電気分解を受けたかを表す割合のことです。一般的な飲料用アルカリイオン水では約20%程度とされ、ワンテンスが三室ダブルイン型(特許5253483)でつくる高機能性電解還元水では、ほぼ100%とされています。約20%というのは、入れた水の5分の1だけが変わって、残りの8割はそのままの水として同じボトルに入っている、ということです。この記事は、この言葉が何を数えているのか、そしてこの言葉を1つ覚えると「電解水」と書かれたものの見え方がどう変わるのかを書いた読みものです。
「電解水」と書かれた2本を並べても、電解効率はラベルに載っていない
犬や猫のケア用品の棚に、「電解水」と書かれたものが並ぶようになりました。裏面の成分表示を読んでも、書かれているのはたいてい「水」か「電解水」の一語です。そこから読み取れるのは、電気分解という工程を通ったらしい、という一点だけになります。どこまで変わった水なのか、という情報は、この表示には含まれていません。
その「どこまで」を数える言葉が、電解効率です。電解効率とは、電解槽に入れた水のうち、実際に電気分解を受けた割合のこと。入れた水を100として、そのうち変化した分がいくつか、という数え方をします。40字に収めるならこれで足ります。定義そのものは、拍子抜けするほど単純です。
2本の棒には、出どころの違いがあります。約20%のほうは、飲料用アルカリイオン水についてよく言われている目安の数字です。ほぼ100%のほうは、ワンテンスが自社の技術について出している数字です。どちらも小数点以下まで決まった値ではありません。この記事でも「約」と「ほぼ」を外さずに書きます。数字の精度は、添えられている語のほうに出ます。
ここで先に線を引いておきます。電解効率とは、装置の性能を表す数字であって、できあがった液体の働きを表す数字ではありません。装置の話と、液体の話と、その液体を使ったときの話は、別々の段にあります。段を1つ飛ばすと、同じ数字が別の意味に変わってしまいます。この記事は、いちばん手前の段だけを扱います。
この言葉の分母は、装置に入れた水そのもの|電解効率とは何を数えているか
電解効率とは何かを一言で言うと割合の話なのですが、その割合でいちばん取り違えられやすいのが、分母です。分母は、電気の量でも、かけた時間でも、できあがった液体の量でもありません。装置に入れた水そのものです。ここを取り違えると、20%という数字を「20%の力しか出ない」と読んでしまいます。正しくは「入れた水の20%だけが変化していて、80%はそのまま混ざっている」です。
| 数えているもの | 数えていないもの |
|---|---|
| 入れた水のうち、電気分解を受けた割合 | 電気をどれだけ流したか |
| 装置を通ったあとの、水の状態の割合 | できあがった液体の量 |
| 変化した水と、していない水の比率 | 使ったときに何が起きるか |
| 装置の構造から決まる性能 | その液体の使い道や向き不向き |
では、なぜ電解効率は簡単には上がらないのか。水はそのままでは電気を通しにくいので、電気分解をするには塩などの電解質を加えるのがふつうだからです。電解質を増やせば電気は通りやすくなりますが、加えたものに由来する不純物が、そのまま出てくる液体に混ざります。混ざらないようにするには電解質を減らすことになり、今度は電気が通りにくくなって効率が落ちます。この行ったり来たりが、約20%という水準の背景にあります。
だから電解効率の違いは、材料の違いでも、電気を強くしたかどうかの違いでもありません。同じ水と同じ電気でも、装置の構造が違えば、この割合は動きます。特許5253483(三室ダブルイン型 電解分解技術)が登録しているのは、まさにこの構造と方法のほうです。電解槽を3つの部屋に分けて電解質を真ん中にとどめ、水を2方向から入れる。特許は技術の登録であって、できた水の働きを証明したものではありません。この線だけは、どの段でも外さないでください。
電解効率の数字を人に伝えるときは、「何を分母にして」「誰が測って」を必ず一緒に言ってください。「100%です」だけを取り出すと、何の100%なのかが伝わりません。この記事での言い方は「入れた水のうち電気分解を受けた割合が、一般的な飲料用アルカリイオン水では約20%程度とされるのに対して、三室ダブルイン型でつくる高機能性電解還元水ではほぼ100%(ワンテンスの技術資料による)」です。長くなりますが、この長さそのものが数字の精度です。
変わらなかった水が同じ容器に残る、という状態が意味すること
電解効率が約20%のとき、残りの8割はどこへ行くのか。どこへも行きません。電気分解を受けていないふつうの水として、同じ容器の中に一緒にいます。変化した分が薄まっているのではなく、変化した水と、していない水が混ざっている状態です。この違いは細かいようで、そこから先の話をぜんぶ決めます。
- 薄い液体:全体が均一に弱い。量を増やせば足りる場面がある
- 混ざった液体:見た目は同じでも、中身の比率で性質が決まる
- 比率が動くと:同じ製品でも、つくった条件によって中身が変わりうる
- 比率が動かないと:いつ使っても同じところに落ち着く
3行目と4行目の差が、電解効率という言葉のいちばん実用的な中身です。2割しか変化していない液体は、条件が少し変われば、その2割の中身も一緒に変わりえます。ほぼ全部が変化している液体は、変わる余地がそもそも少なくなります。効率が低いと濃度が安定しない、というのはこういう意味です。効率という言葉が指しているのは、強さではなく、ばらつきの少なさのほうです。
もうひとつ、部屋を分けたことの副産物があります。電解質が出てくる水に混ざらない構造なので、清涼飲料水の規格基準をクリアした成分でつくれる、という点です。これは成分がどの基準に照らして確かめられたか、という話であって、飲みものとしてすすめているわけではありません。混ぜずに済むという構造上の性質が、そのまま原料水の選び方につながっている、という順番です。
ここまでで、犬や猫のケアの話が一度も出てきていないことに気づかれたかもしれません。それでいいのです。電解効率とは、動物の体の上で何が起きるかとは別の段にある言葉だからです。体の上の話は、試験条件つきの別の情報で語るものになります。言葉の定義に体の話を混ぜると、その瞬間に、数字が届かない範囲まで一緒に持っていかれます。
強さではなく、毎回同じものが出ること|この言葉を知ると表示がどう読めるか
電解効率という言葉を1つ覚えると、翌日から何が違って見えるのか。「電解水」と書かれた表示を読むときに、聞く質問が1つ増えます。それは、どこまで変わった水なのか、という質問です。強いか弱いかではありません。入れた水のうち、どれだけが変わっているか。この問いを持って表示を見ると、書かれていることと書かれていないことの境目が見えるようになります。電解効率とは何の数字なのかを1つ知っているだけで、読み手の側に確かめる軸が1本増える、ということです。
| 数字から言えること | 数字から言えないこと |
|---|---|
| 入れた水のうち、変化した割合が違う | 使ったときの結果が5倍になる |
| 同じ濃度を安定して出しやすい構造である | どんな場面でも同じ結果が出る |
| 電解質由来の不純物が混ざりにくい | だから何にでも使ってよい |
| 装置の性能を比べる指標として使える | 製品どうしの優劣がこの1つで決まる |
右の列を書いておくのは、数字を出すときに、いちばん省かれやすいのがここだからです。電解効率という言葉は、聞いたときの説得力が強いぶん、その数字が届かない範囲まで一緒に運ばれやすくなります。電解効率が高いのでよく効きますという言い方は、そのいちばん分かりやすい例です。効率の数字と、使ったときの結果のあいだには、まだいくつも段があります。
確かめられていることのほうも、条件と一緒に並べておきます。試験条件下で、検査時間30〜60秒後に生菌が検出されなかったという結果があります(検査機関は江東微生物研究所、日本食品分析センター、ユニオンバイテック、日本繊維製品品質技術センター)。精製水と比べて35倍とされる浸透のしやすさは、自社検証による数値です。どちらも「その条件で観測されたこと」までしか言っていません。家庭で同じ条件が再現されることまでは、この情報からは導けません。
地肌の赤み、かさぶた、脱毛、同じ場所をかき続ける、においが急に変わった、食欲や元気が落ちている。こうした変化があるときは、使うものを選び直す前に動物病院にご相談ください。ここまで書いてきたのは水の話であって、その子の体の上で何が起きているかの話ではありません。電解効率がどれだけ高くても、そこは別の段にあります。いま使っているものの成分表示を持っていくと、その場で見てもらえます。
生活の側の言葉に置き換えると、こうなります。電解効率の違いが日々のケアで出るとしたら、それは「今日使ったものが、先週と同じ状態か」という一点です。1回使っただけでは分かりません。差が見えるのは、同じものを続けて使ったときに、前回と同じところに落ち着くかどうかというところです。犬の足まわりを拭く、猫のブラッシングの前に使う。そういう反復のなかで、揃っていることのほうが効いてきます。
この原料水を使ったものとしては、mofuwa スキンケアミストがあります。犬や猫が自分の舌で届く範囲は、体のほとんどです。塗ったものが昼には残っていない、という話がケア用品でくり返し出てくるのは、そのためです。スキンケアミストは電解水100%で、清涼飲料水の規格基準をクリアしています。舐めても問題のない基準でつくられているので、口のまわりや耳のふち、内股のように、ほかのものを使いにくい場所にもそのまま届きます。アルコール・添加物・香料・界面活性剤・鉱物油・オイル・着色料・防腐剤の8つがフリーです。
電解効率の話とつながるのは、ここです。毎日同じ場所に使うものだからこそ、今日の1本が先週の1本と同じ状態であることに意味があります。月に1度しか使わないものなら、多少ばらついても気づきません。ブラッシングの前にひと吹き、散歩から帰って足まわりに1回、という反復のなかでは、揃っていることがそのまま使い心地の安定になります。電解効率とは、この原料水の側についている数字であって、使ったときの結果に付いている数字ではありません。
最後にもう一度、定義だけを置き直します。電解効率とは、装置に入れた水のうち、どれだけが電気分解を受けたかを表す割合のこと。一般的な飲料用アルカリイオン水では約20%程度とされ、三室ダブルイン型でつくる高機能性電解還元水ではほぼ100%とされています。この差が意味するのは強さではなく、混ざりものの少なさと、同じものが出続けることのほうです。数字を持ち歩くときは、条件も一緒に持ち歩いてください。
表示を読む目は、1回では身につきません。いま家にあるケア用品を1本だけ手に取って、「これはどこまで変わった水なのか」と裏面に聞いてみてください。答えが書かれていないことのほうが多いはずです。それで構いません。書かれていない、と分かることが、この言葉を1つ覚えた成果です。電解効率とは何かを知っている人と知らない人の差は、棚の前に立った時間ではなく、比べる軸を1本持っているかどうかに出ます。次に買い替えるときには、それが自分の言葉になっています。
Product
mofuwa スキンケアミスト
200ml / 3,300円(税込)
アルコール・添加物・香料・界面活性剤・鉱物油・オイル・着色料・防腐剤の8つがフリー。気になる部分に直接なじませて、肌のコンディションを整えます。
商品ページを見る本記事は商品の情報提供を目的としており、疾病の診断・治療・予防を目的とするものではありません。掲載している検証データは特定条件下での試験結果であり、すべての環境で同じ結果を保証するものではありません。皮膚や体調に異常が見られる場合は、自己判断せず動物病院にご相談ください。
