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梳かすなら暖房を入れる前か、入れたあとか

公開日 2021年11月4日|文=mofuwa編集部

朝のやわらかな光が入る明るい部屋で、窓ぎわのラグの上に休んでいるクリーム色の犬
スイッチを入れる前の部屋には、夜のあいだの水気がまだ残っています。

室温15度・湿度55%の朝に暖房を入れ、部屋を20度まで暖めると、空気に含まれる水の量は同じままでも、湿度計は41%前後まで下がります。ブラッシングをこのスイッチの前に置くか、あとに置くかで、ブラシが毛を通るときの手ざわりも、分けた毛の下に見える地肌の乾燥の進み方も変わってきます。11月は、その冬はじめて暖房に手が伸びる月です。スイッチを入れる時刻が毎朝決まってくると、梳かす時刻との前後が、どの家にもできあがります。この記事では、スイッチから何分後にブラシを持ったかと、そのときの湿度計の数字の2つを1週間書き留めて、暖房の前とあとを比べます。

室温15度・湿度55%の朝|暖房前のブラッシングにそろっている条件

暖房を入れる前の部屋では、被毛は夜のあいだの空気から受け取った水気を、まだ持ったままです。11月の朝、閉め切った部屋が室温15度前後、湿度55%前後という組み合わせになる日は少なくありません。この湿度なら、乾いたブラシを通しても、毛どうしがこすれて生まれた静電気が逃げやすく、毛が逆立ったり、ブラシの目にからみついたりしにくい状態です。梳かす道具の側から見れば、暖房の前は、1日のうちでいちばん素直に毛が通る時間です。

暖房を入れる前の部屋で、ブラッシングにそろっているもの・欠けているもの
見るところ暖房前(室温15度・湿度55%前後)ブラッシングへの出方
被毛の水気夜の空気から受け取ったままブラシが途中で引っかかりにくい
静電気たまりにくい抜けた毛が舞わずに床へ落ちる
地肌冷えた空気の中で、毛に覆われている分けても、乾いた風は当たらない
その子の体丸まって、まだ温まっていない脇やおなかを伸ばしてくれない
手とブラシどちらも冷たい触れた瞬間に背中をすくめる

表の上の3行は、暖房の前に梳かす理由になります。下の2行は、ためらう理由です。欠けているのは部屋の条件ではなく、その子の体と、こちらの手の温度のほうです。冷えた金属のピンが背中に当たると、その子は背中を丸めたままになり、脇や内もものように、体を伸ばしてもらわないと届かない場所が残ります。ブラシの背を手のひらで30秒ほど握ってから始めると、下の2行はかなり小さくできます。

この記事で数えるのは、暖房のスイッチを入れてから何分後にブラシを持ったかという分数と、そのときの湿度計の数字です。スイッチの前に梳かした日は、分数を0と書きます。湿度計は、梳かす場所のそばに置きます。1週間続けると、0分の日、30分の日、60分の日で、ブラシのあとの手ざわりと、分けた毛の下の地肌がどう見えたかが、自分の字で並びます。書くのは3つで足ります。分数、湿度、そして地肌の乾燥が筋の底に白い粉になって見えたかどうかの丸です。

スイッチから60分、湿度41%の部屋|暖房後のブラッシングで乾燥にさらされる場所

暖房を入れたあとの部屋では、その子の体はほぐれていますが、ブラシで分けた毛の筋の底にある地肌が、暖かく乾いた風にじかに触れます。室温が20度に届くころ、体は伸びて、脇もおなかも自分から見せてくれます。梳かしやすさだけを比べれば、スイッチのあとのほうが上です。そのかわり、湿度計の数字はスイッチの前から十数ポイント下がっています。

暖房で湿度が下がるのは、暖房が空気から水を抜き取るからではありません。1立方メートルの空気が含んでいられる水の量は、15度で約12.8グラム、20度で約17.3グラム、22度で約19.4グラムと、温度が上がるほど大きくなります。55%の朝の空気が持っている水は約7グラム。この量のまま器のほうだけが大きくなるので、割合で表す湿度計の数字が下がります。壁や家具から水が少しずつ戻るぶん、実際の部屋ではここまで下がりきらないこともありますが、下がる向きは変わりません。

水を足さずに室温だけを上げたときの湿度計の数字 室温15度・湿度55%の空気(1立方メートルあたり約7グラムの水)を、そのまま暖めたときの計算値です。空気が含める水の上限が温度とともに上がるぶん、割合で表す数字が下がります。 壁や家具から水が戻るぶん、実際の部屋では下がり方がゆるやかになります 15度(暖房前) 55% 18度 46% 20度 41% 22度 36%
スイッチを入れたあと、湿度計は室温が上がるぶんだけ下がっていきます。

この3つは、吹き出し口に近い場所で梳かすほど強く出ます。エアコンの風が当たる場所では、ブラシで開いた筋へ乾いた風が吹き込み続けるためです。スイッチのあとに梳かす家は、梳かす場所を吹き出し口の風が届かない側へ移すだけで、白い粉の丸がつく日が減ってきます。暖房の前とあとの差のうち半分ほどは、時刻よりも、梳かす場所と風の向きのほうで決まっています。

0分・30分・60分で並べる|暖房前と暖房後のブラッシング比較

1週間の記録を分数の順に並べ直すと、暖房の前とあとの違いは、梳かしやすさと地肌の乾燥の2つの列に分かれて出てきます。0分の日は地肌が落ち着いているかわりに、その子が体を丸めたままのことが多く、60分の日は体が伸びているかわりに、ブラシのあとに白い粉と舞う毛が増えます。

スイッチを入れてからの分数で比べた、ブラッシングの出方
見るところ0分(暖房前)30分(室温18度前後)60分(室温20度前後)
湿度計の数字の目安55%前後46%前後41%前後
その子の体丸まっている伸びはじめる脇もおなかも見せる
ブラシの通り水気があり、すっと通るまだ通りやすい毛が指とブラシに吸いつく
抜けた毛の行き先床に落ちるほぼ床に落ちる体と手に戻ってくる
分けた筋の底冷えた空気に少し触れる暖かい風が入りはじめる乾いた風に長く触れる
梳かしたあとの白い粉見えにくいところどころ黒っぽい毛で目立つ
向いている家朝に5分とれる朝の部屋が寒すぎる夕方にしか梳かせない

この表で、分数が進むほど向きが逆になる列は2つだけです。その子の体は分数が進むほど梳かしやすくなり、分けた筋の底は分数が進むほど乾いた風に長くさらされます。比べているのは、梳かしやすさと地肌の乾燥の、どちらを先に取るかです。皮膚の側から見れば、0分の列がいちばん静かで、60分の列がいちばん忙しい、という並びになります。

記録の中でいちばん判断に迷うのは、30分の列です。体はほどけはじめ、湿度計はまだ40%台の後半にいます。ここで梳かすと、表のどの行も中くらいの結果になり、差がはっきり見えてきません。決め手になるのは、ブラシのあとに何を置くかです。ブラシで分けた筋が開いているあいだに、その底の地肌へ水分を届けられれば、0分と30分のあいだの差は小さくなります。届けられないなら、スイッチの前の0分が、地肌の側では確実に有利です。

暖房の前か、あとか|ブラッシングをどっちに寄せて、分けた筋に何を置くか

寄せるのは暖房の前です。梳かしたら、分けた毛の筋が閉じる前に mofuwa スキンケアミストを地肌へ届け、そのあとでスイッチを入れます。ブラシは毛をほどいて抜け毛を取る道具で、ブラシそのものが地肌に水分を足すわけではありません。梳かした直後は、毛がいちばん分かれていて、暖房の乾燥がまだ始まっていない地肌が外に向いている数分です。地肌に何かを届けるなら、1日のうちでこの数分がいちばんの近道になります。

  1. ブラシの背を手のひらで30秒握る

    冷えたピンが当たって背中を丸めると、脇と内ももが残ります。手とブラシの温度をそろえてから始めます。

  2. スイッチの前に、毛の流れに沿って梳かす

    湿度55%前後の部屋で、首から背中、脇、おなか、内ももの順に。被毛が水気を持っているうちに終わらせます。

  3. 分けた筋に沿って、ミストを地肌へ吹く

    ブラシの先で毛を分け、見えた地肌に10センチほど離して吹きかけます。毛の表面にかけて終わりにせず、筋の底をねらいます。

  4. 指の腹でならしてから、スイッチを入れる

    届いた水分を、毛の流れに逆らわずに指でならします。そこまで済んでから暖房を入れ、室温が上がるのを待ちます。

このミストを梳かした直後の地肌に置くのは、中身の水の性質と、筋が開いている数分の長さがかみ合うからです。mofuwa スキンケアミストは高機能性電解酸化水100%で、精製水の35倍という浸透力をもつ水です。分けた筋の底に吹いた分が、毛の表面で止まらずに地肌のほうへ届きます。スイッチの前の55%の部屋から、1時間後の41%の部屋へ移っていくあいだに、地肌のうるおいを先に入れておける、という順番がここでできあがります。

梳かした筋は、数分後にはその子の舌が通る道になります。犬は脇や内ももに鼻先を入れてたしかめ、猫は梳かされた筋を1本ずつなめて整え直します。このミストは、舐めることを出発点にしてつくられた水です。電解水のほかに何も足しておらず、飲み物と同じ規格の基準で確かめられているので、猫が梳かしたそばからなめ直しても、吹く量を控えめにする理由がありません。梳かした場所となめられる場所が重なっていても、そのまま使えます。

朝に5分とれず、夕方の60分の列に入る家もあります。その場合は、梳かす場所を吹き出し口の風が届かない側へ移し、ブラシを入れる前に、一度ミストを毛の根元へ通しておきます。乾いた被毛に水気が戻るぶん、指に吸いつく毛が減り、地肌へ届ける分も先に一度置けます。梳かし終えたら、分けた筋にもう一度吹いて、2回目は地肌をねらいます。

Caution湿度55%の朝に梳かしても、筋の底に同じものが見えるとき

スイッチの前の0分の日にも、分けた筋の底に赤い点やかさぶたが並んでいる/ブラシを当てる前から、同じ場所をかき続けている/白い粉が、0分の日にも60分の日にも同じ量で出る/梳かした場所の毛が、束になって抜ける。こうした出方は、暖房で下がった湿度や部屋の乾燥では説明がつきません。1週間ぶんの「スイッチから何分・湿度何%・筋の底に何が見えたか」を書いた紙を持って、動物病院へ連れて行ってください。55%の朝にも同じものが出ていた、という1行が、湿度の外にある理由を探すときの手がかりになります。

朝の室温が12度を切ったら|暖房の時期のブラッシングは湿度45%で区切る

11月に決めた順番は、暖房を使う時期のあいだそのまま続けられますが、朝の室温が12度を切る日が出てきたら、区切りを1つだけ動かします。部屋が冷えすぎると、0分のうちはその子が体を伸ばさず、表の下の2行がこちらの手ではどうにもならなくなります。その朝はスイッチを先に入れ、湿度計が45%を切る前に梳かします。室温が数度上がって体がほどけはじめ、湿度計はまだ40%台の半ばにいる、という位置です。

暖房の時期のあいだ、梳かす時刻とスイッチの位置を動かす目安
朝の室温梳かす時刻ミストを置く時刻暖房のスイッチ
15度前後の朝スイッチを入れる前梳かした直後ミストのあと
12度を切る朝湿度計が45%を切る前梳かした直後梳かす前に入れる
夕方にしか梳かせない日風が届かない側で梳かす前と、梳かした直後入れたまま

3つの行のどれにも、ミストの列には「梳かした直後」が入っています。動かすのは梳かす時刻とスイッチの位置で、スキンケアミストを置く位置は、暖房の時期を通して動かしません。ここが決まっていれば、寒さの底の朝に順番が崩れても、戻る先は1つです。部屋の乾燥が深まる冬の後半ほど、この1つが残っていることの差が出ます。

明日の朝は、スイッチに手を伸ばす前に湿度計を見て、その数字と0分を紙の端に書いてからブラシを持ってください。1週間ぶんの数字がそろえば、その家の暖房とブラッシングの順番は、毎日その紙のとおりに続けられます。

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よくある質問

加湿器をつけておけば、暖房のあとに梳かしても同じになりますか。
部屋の数字は近づきますが、分けた筋の底までは同じになりません。加湿器が上げるのは部屋全体の湿度で、エアコンの風が当たる場所では、そこだけ乾燥した風が流れ続けます。加湿器をつける家でも、梳かす場所は風の届かない側に置き、梳かした直後に地肌へ水分を届ける順番は変えないでください。湿度計が50%近くを保てている部屋なら、0分と60分の差はかなり縮まります。
猫は1回で全身を梳かさせてくれません。暖房の前だけで済ませるのは難しいのですが。
場所で分けてかまいません。スイッチの前の0分には首と背中だけ、夕方には脇とおなか、というように、1日を2回に割ります。夕方の分は吹き出し口の風が届かない場所で梳かし、梳かした筋にミストを置くのは、どちらの回でも同じです。1回に梳かす範囲が狭いほど、猫がブラシのあとに毛をなめて整え直す時間も短く済み、次の回へつなげやすくなります。
白い粉が気になるので、シャンプーの回数を増やしたほうがいいですか。
11月に白い粉が増えたとき、洗う日を足すのは順番があとです。暖房の時期は洗ったあとに乾かす時間も長くなり、ドライヤーの温風がもう一度地肌を乾かします。洗いすぎで地肌のうるおいまで落とすと、次に60分の列で梳かした日に、白い粉がかえって増えることがあります。先に梳かす時刻を暖房の前へ移し、1週間の記録で、粉の丸が分数によって変わるかを見てください。0分の日に丸がつかないなら、見直すのは洗う回数より、梳かす時刻のほうです。

本記事は商品の情報提供を目的としており、疾病の診断・治療・予防を目的とするものではありません。掲載している検証データは特定条件下での試験結果であり、すべての環境で同じ結果を保証するものではありません。皮膚や体調に異常が見られる場合は、自己判断せず動物病院にご相談ください。