C08季節・行事

撫でていて手が止まったのは、しっぽの付け根だった

公開日 2021年11月18日|文=mofuwa編集部

明るい部屋のクリーム色のクッションの上で、静かに横たわっている淡い色の犬
背中をなでる手は、腰の先まで来たところで力が抜けます。そこから先が、いちばん残る場所です。

背中をなでていた手が、腰の少し先で止まりました。しっぽの付け根に、指先を押し返してくるような手ざわりがあり、毛を分けると白い粉が見えました。フケです。その日から、その子がしっぽの付け根を掻く回数を数えることにしました。数えるのは、朝と夕方と寝る前の3つの時間帯で、それぞれ何回掻くか、それだけです。暖房を入れて2週間たった家では、3つのうち寝る前の数字だけが先に増えます。

朝・夕方・寝る前で分けて数える|しっぽの付け根にフケが見えるまでの順番

数えるのは、その子がしっぽの付け根を掻く回数です。1日の合計は数えません。朝・夕方・寝る前の3つの時間帯だけを見ます。合計にすると、留守番のあいだの分が抜け落ちたまま数字だけが増減し、何が効いたのか分からなくなります。3つに分けておくと、増えているのがどの時間帯かで、部屋の条件のどれが動いたのかまで見当がつきます。

暖房を入れて2週間ほどたった家では、室温は上がったまま、空気のほうが先に乾きます。散歩から帰った体は、外の冷たい空気でいったん湿ってから、部屋の中で急に乾きます。換毛期に抜けた下毛はまだ皮膚の近くに残っていて、その層の下で地肌のうるおいだけが抜けていく。季節の変わり目に出るフケが、背中ではなくしっぽの付け根から見え始めるのは、この場所がいちばん最後まで人の手に触れられないからです。

3つの時間帯で、掻く回数とその背景に起きていること
時間帯掻く回数(暖房を入れる前)掻く回数(2週間後)その時間帯に起きていること
朝0〜1回1回寝床から出た直後。体温が上がりきっていない
夕方1回1〜2回散歩から帰り、外の冷えた体が室内で乾く
寝る前1回4回室温がいちばん高く、空気がいちばん乾いている
留守番中数えない数えない見ていないので、数字にしない

表の右端の列が、この記事で見ている条件です。寝る前の数字だけが先に増えるのは、その時間帯が、室温と湿度の差がいちばん開くところだからです。朝と夕方が同じまま寝る前だけ増えているなら、動いたのは部屋の条件です。3つとも同じように増えているなら、部屋ではなく体の側を見ることになります。

暖房を入れて2週間後、時間帯ごとに掻く回数がどう動いたか 朝と夕方はほとんど変わらず、寝る前だけが先に増えます。室温がいちばん高く、空気がいちばん乾いている時間帯が、しっぽの付け根に最初に出ます。 しっぽの付け根を掻いた回数(同じ子・同じ週・3つの時間帯) 寝る前 4回 夕方 1〜2回 朝 1回 暖房を入れる前の同じ3つの時間帯は、1回・1回・0〜1回でした
増えているのがどの時間帯かで、見る先が部屋なのか体なのかが分かれます。

しっぽの付け根が最後に残るのには、順番の理由があります。ブラッシングは首から背中へ、毛の向きに沿って進みます。腰まで来ると、そこから先はブラシの角度を変えないと入りません。その子のほうも、背中までは動かずにいたのに、腰から先に手が伸びると座り直します。手順としていちばん後ろにあり、しかもいちばん中断されやすい。だから毎日梳かしている家でも、ここだけ回数が足りていないことがあります。

猫では、順番の理由が少し違います。猫は自分で毛づくろいをしますが、体が硬くなってくると、しっぽの付け根まで口が届かなくなります。届かない場所に脂がたまり、被毛が束のようにまとまって、その下の地肌からフケが出る。犬は人の手が届かないから残り、猫はその子自身の口が届かないから残ります。見る場所は同じでも、順番の話としては別ものです。

毛を分けて地肌を出してから当てる|しっぽの付け根のフケに家でできるやり方

やり方は4つです。座らせて腰の高さを下げ、毛を左右に分けて地肌を出し、出た地肌に直接当てて、指の腹で1方向にならします。上から吹きかけて終わりにすると、届いているのは被毛の表面までで、フケの出ている地肌には1滴も届いていません。

  1. 1|座らせて、腰の高さを下げる

    立ったままだと、しっぽの付け根は人の手より高い位置にあり、上から覗き込む角度になります。座らせると腰が落ちて、毛を分けたときに地肌が見えます。嫌がる子は、こちらが床に座って目線を下げるだけでも変わります。この姿勢をつくるところまでが手順の半分です。

  2. 2|毛を左右に分けて、地肌を出す

    親指と人差し指で、しっぽの付け根の毛を左右に押し開きます。分けた線の底に見えるのが地肌です。白い粉が毛の根元に散っているのか、地肌そのものが乾いて見えるのかを、ここで1度だけ見ます。毎日見比べる必要はありません。週に1度、同じ場所を同じ分け方で見れば足ります。

  3. 3|分けた線に沿って、mofuwa スキンケアミストを当てる

    毛の上からではなく、開いた線の底に向けて当てます。1か所につき2〜3回。線を1本ずつずらして、しっぽの付け根のまわりを3本ぶん。被毛が濡れるほど当てる必要はなく、地肌がうっすら湿ればそこで足ります。

  4. 4|指の腹で、1方向にならす

    当てたあと、指の腹で毛の向きに沿って1方向になでます。往復させると、分けた線が閉じてしまい、地肌に置いた分が毛に吸われます。ならし終わったら、その日はそこで終わりです。乾くまで押さえたり、拭き取ったりはしません。

この場所に mofuwa スキンケアミストを置いているのは、しっぽの付け根が、その子が振り返ってなめる場所だからです。犬も猫も、掻いても収まらないと、次はなめます。皮膚に何か塗ってあれば、それも一緒に口に入ります。動物病院で渡されるものは、たいてい飲むものか塗るもののどちらかです。塗ったそばからなめてしまって、朝に置いたものが夕方には残っていない、という話をよく聞きます。家で毎日続けるものには、なめられても構わないという条件が最初から要ります。

中身は高機能性電解酸化水だけで、香りも保湿の成分も足していません。清涼飲料水の規格基準をクリアした水なので、しっぽの付け根のように口の届く場所でも、当てる量を数えずに済みます。水分の浸透しやすさが精製水の35倍という数値が、この電解水の資料には出ています。毛を分けて地肌を出す手間をかけるのは、この浸透のしやすさを、被毛ではなく地肌の側で使うためです。

地肌のうるおいの話をしておきます。洗いすぎた週のあとは、地肌のうるおいが戻るまでに日数がかかります。11月に入ってシャンプーの間隔を詰めた家ほど、しっぽの付け根のフケが目立ちやすいのはこのためです。間隔をもとに戻したうえで、毎日の1回を地肌に置き直す。順番としては、減らすほうが先です。この水がもっている働きは、高機能性電解酸化水そのものの働きで、何かを足して起こしているものではありません。

ブラッシングとの組み合わせも決めておきます。梳かす前に mofuwa グルーミングスプレーを被毛の側に当てておくと、静電気で毛が浮かない状態で腰から先まで梳かせます。梳かし終わってから、しっぽの付け根の毛を分けて地肌に当てる。被毛に当てるものと、地肌に当てるものを、同じ1回のケアの中で場所で分けておくと、どちらが効いたのかを後から切り分けられます。猫では梳かす順番を逆にして、しっぽの付け根から始めるほうが、座り直される前に終われます。

掻く回数が減らない夜は、当てた先が毛の上でした|しっぽの付け根で外しやすい3つのコツ

1週間続けても寝る前の数字が動かないとき、外れているのはたいてい当てた場所です。手順そのものは合っているのに、届いている層が1つ上になっている。コツは3つに絞れます。

3つとも直したうえで、寝る前の数字がまだ4回のままなら、次に見るのは部屋の条件です。暖房の風がその子の寝床に直接当たっていないか、寝る前の2時間だけ湿度が下がっていないか。この2つを変えた週と、変えなかった週で、寝る前の回数を比べます。変えた翌日から数字が動くことはほとんどなく、動くとしたら3日目か4日目です。1日で判断しないでください。

部屋を変えても、数字が2週間戻らないことがあります。地肌の白い粉が黄色みを帯びてくる、分けた線の底が赤く見える、掻いたあとに毛が抜けて地肌が丸く見える。ここまで来ると、湿度や室温の話では説明がつきません。

Caution寝る前に掻く回数だけが、2週間ずっと4回のまま

部屋の条件を戻したのに、寝る前にしっぽの付け根を掻く回数が2週間4回のまま/朝と夕方の数字まで同じように増えてきた/毛を分けた線の底が赤く、さわると熱い/掻いたあとに毛が抜けて、地肌が丸く見える/フケが白い粉ではなく、毛にまとまってついている。こうした残り方は、季節の条件だけでは説明がつきません。3つの時間帯ごとの回数を書いた紙を持って、動物病院で皮膚の側を調べる日を取ってください。どの時間帯から、いつ動いたのかが、その紙1枚でそのまま伝わります。

月が変わるまでの14日で、紙に残るもの|しっぽの付け根とフケの記録を翌年へ渡す手順

数え始めてから月が変わるまでの14日ぶんが、翌年の同じ時期にそのまま使えます。紙に残すのは、3つの時間帯の回数と、その日に部屋で変えたことを1行だけ。暖房を入れた日、加湿を始めた日、シャンプーの間隔を戻した日。この3つの日付が入っていれば、翌年は数え始める前から手が打てます。

14日のあいだ、毎日やることと週に1度だけやること
頻度やること紙に書くこと
毎日・寝る前毛を分けて地肌に当て、指の腹でならす寝る前に掻いた回数
毎日・朝と夕方数えるだけ。手は出さない掻いた回数
週に1度分けた線の底を1回だけ見る白い粉か、地肌そのものか
部屋を変えた日暖房・加湿・寝床の位置変えたことを1行
14日目最初の日と数字を見比べる翌年へ渡す1枚として残す

毎日やるのは寝る前の1回だけにします。朝と夕方は数えるだけで、手は出しません。3つの時間帯のうち1つにしか手を入れないでおくと、数字が動いたときに、動いた理由が1つに絞れます。3つとも当てていると、減ったときに何が効いたのかが分からず、翌年また同じところから始めることになります。

14日で寝る前の数字が4回から2回まで下がったなら、その2回はその子のいつもの数字です。ゼロにはなりません。うるおいの戻った地肌でも、寝る前にひと掻きふた掻きはします。目指すのはゼロではなく、その子のいつもの数字を、家族が言えるようになることです。いつもが2回だと分かっている家だけが、来年の11月に4回へ戻った日に気づけます。

今夜できるのは、紙の端に日付を書いて、寝る前に掻いた回数を1つ書くところまでです。毛を分けるのは明日からで構いません。しっぽの付け根の数字が1つ紙に乗れば、そこが今年の出発点になります。

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よくある質問

フケが出ているのに、しっぽの付け根を掻く回数はほとんど増えていません。数えていて意味がありますか。
あります。掻く回数が増えないまま白い粉だけが増えている場合、その子にとってはまだかゆみになっていない、乾きだけの段階です。この段階で毎日の1回を置いておくと、回数が増える前のところで止まります。数字が動かないこと自体が、記録としての情報です。逆に、フケが見えないのに寝る前の回数だけが増えているときは、見ている場所が違うことがあります。しっぽの付け根だけでなく、その手前の腰と、後ろ足のつけ根も毛を分けて見てください。
毎日当てていると、地肌が湿ったままになって、かえって良くないのではありませんか。
分けた線の底がうっすら湿る程度なら、数分で乾きます。湿ったままになるのは、被毛ごと濡らしたときです。被毛は乾きにくく、そのまま寝床に入ると、地肌の側が長時間湿った状態になります。毛を分けて地肌にだけ当てるやり方をとっているのは、この時間を短くするためでもあります。当てたあとに指の腹でならすのは、地肌の上に置いた分を広げて、1か所にたまらないようにする手順です。
ブラッシングのときに、しっぽの付け根まで嫌がって座り直してしまいます。どこから直せばいいですか。
梳かす順番を後ろからに変えてください。首から始めて腰で終わると、その子にとっては終わりがいつも嫌な場所になります。しっぽの付け根から始めて首で終われば、最後の記憶は背中をなでられたところになります。回数の記録も、この順番を変えた日に1行入れておきます。順番を変えた翌週から掻く回数が動いたなら、効いたのは当てたものではなく、手順の向きだったことになります。

本記事は商品の情報提供を目的としており、疾病の診断・治療・予防を目的とするものではありません。掲載している検証データは特定条件下での試験結果であり、すべての環境で同じ結果を保証するものではありません。皮膚や体調に異常が見られる場合は、自己判断せず動物病院にご相談ください。