C02技術・エビデンス

清涼飲料水の規格基準とは何か。どこまで安全と言えるのか

公開日 2021年12月5日|文=mofuwa編集部

明るい台所で、透明な器から水を飲んでいる淡い色の小型犬
口に入る前提で選ぶ水には、どの売り場の基準を当てるのかという問題が先にあります。写真:Katya Wolf/Pexels

散歩から帰って前足を拭いた5秒後に、その子は同じ足をなめはじめます。拭くのに使ったものは、そこで口の中へ移ります。犬でも猫でも、人が手を入れた場所は、たいてい数秒後に舌が通ります。清涼飲料水の規格基準という言葉が、ペット用の水の説明に出てくるのは、この数秒があるからです。飲み物として売るために決められた成分の基準を、飲み物ではない水に当てて調べている。この記事では、清涼飲料水の規格基準が何を決めている基準なのか、なぜそれをペット用の水に当てることになったのか、そして適合が確かめられたあとに、どこまでが言えてどこからが言えないのかを順に書きます。

口に入るまでの数秒|清涼飲料水の規格基準がペット用の水に出てくる背景

工作をしている子どもの机には、コップが2つ並ぶことがあります。絵の具の筆を洗うコップと、うがいをするコップです。入っているのはどちらも水で、見た目では区別がつきません。それでも大人が言うのは「そっちは飲まないで」の一言です。同じ水でも、口をつける前提かどうかで、選ぶときに見るところが変わります。

犬や猫のケア用品は、この2つのコップが最初から1つになっています。地肌に吹きかけたものも、指のあいだに使ったものも、その子が自分でなめて口へ運びます。使う場所を選んだところで、口に入るかどうかは選べません。だから作る側は、口に入る前提で中身を決めることになります。ここで困るのが、当てるべき基準が、ペット用品の売り場には用意されていないことです。

日本では、犬や猫に使うグルーミング用品は雑貨として扱われます。人の化粧品や医薬部外品のような、中身についての決まりが先にあるわけではありません。そこで持ち出されたのが、飲み物の売り場にある清涼飲料水の規格基準でした。飲み物として売るなら満たさなければならない成分の条件が、すでに国の告示として決まっている。飲み物ではない水を、その条件に照らして調べるという使い方です。

つまり、清涼飲料水の規格基準という言葉が出てくる背景にあるのは、味や用途の話ではありません。口に入ることが分かっているものに、外から決められたものさしを当てたかった、という一点です。自分で決めた基準では、どこまで厳しくしたのかが読む人に伝わりません。すでにある基準を借りてくると、少なくとも「何を調べたのか」は誰でもさかのぼれます。

清涼飲料水の規格基準は何を決めているのか|飲み物の売り場でできた考え方

定義から置きます。清涼飲料水の規格基準とは、食品、添加物等の規格基準(昭和34年厚生省告示第370号)の中で、清涼飲料水について定められている決まりのことです。飲み物として売るために、原材料と製造の条件、そして出来上がったものの成分について、満たさなければならない項目が並びます。売る側が自分で決めた社内基準ではなく、外から決められている点が、この規格基準の性格です。

並んでいる項目を眺めると、清涼飲料水の規格基準の考え方が見えてきます。この基準が答えているのは、何が入っていないか、という問いです。何かを足したから通るのではなく、余計なものがないから通る。引き算の側にある基準だ、と言い換えてもいいと思います。ペット用の水を調べる物差しとして選ばれたのは、この引き算の性格が、そのまま「口に入っても中身が分かっている」という話につながるからです。

mofuwa が使っている電解水は、この清涼飲料水の規格基準に照らして調べられ、適合していることが確かめられています。確かめ方は水質検査で、実施したのは江東微生物研究所です。製品の使い心地を測った検査ではなく、水そのものの成分を、飲み物の基準と突き合わせた検査になります。検査機関の名前が併記されている意味は、権威づけではありません。条件を決めた側と、確かめた側が別だと分かる点にあります。

適合できる理由は、水の作り方の側にあります。電解の槽が3つの部屋に分かれている構造(特許5253483)により、電解のために入れた物質が、出てくる水のほうへ混ざりません。不純物を後から取り除くのではなく、はじめから入らない作りになっている。引き算の基準と、引き算の作り方が噛み合っているので、飲み物の売り場の条件に照らしても通る、という順番です。

適合が確かめられると何が変わるのか|清涼飲料水という言葉が持ち込む変化と、その外側

ここからが、この記事の本題です。清涼飲料水の規格基準に適合している、という一行で変わるのは、中身についての見通しだけです。何が入っていないかが、外から決められた項目の形で分かる。変わるのはそこまでで、それ以外の問いには、この一行は答えていません。

この一行が答えている問いと、答えていない問い
問い清涼飲料水の規格基準は答えているか
水の中に、金属や大腸菌群が入っていないか答えている。項目として並んでいる
飲み物として売られているのか答えていない。飲用の品として売っているわけではない
その子の体の上で何が起きるか答えていない。体を対象にした検査ではない
菌やウイルスに対して何が確かめられたか答えていない。生菌を数える別の試験の欄にある
どれくらい浸透するのか答えていない。浸透のしやすさは別の検証の数値
家の中で、どんな使い方をしてよいか答えていない。使い方は品ごとの説明の側

表の2行目が、いちばん誤解されやすいところです。規格基準に適合していることと、飲み物として売ることは、まったく別の話です。清涼飲料水として売るには、表示も、容器も、届け出も要ります。ケア用品はそのどれも踏んでいません。飲むための品ではありませんし、飲用をすすめるものでもありません。借りているのは、成分についての物差しの目盛りだけです。

4行目と5行目も、混ぜて読まれやすい欄です。試験条件のもとで生菌が検出されなかったという結果や、浸透のしやすさを比べた数値は、それぞれ別の検査の結果で、規格基準とは答えている問いが違います。どれも同じ資料に並んでいるので1つの話に見えますが、調べた対象も、検査機関も、読み方も別々です。1つの数字が他の数字の裏づけになることはありません。

この分け方ができると、読み手の側が得をします。清涼飲料水の規格基準という言葉を見たときに、「中身についてなら、この範囲まで外から確かめられている」と、範囲を区切って受け取れるようになるからです。広く読めば安心が増えるわけではありません。どこまでか分かっている一行のほうが、あとから裏切られない、という程度の話です。

うちの子の口が届く場所へ戻す|清涼飲料水の規格基準を、飼い主の経験の側から読む

机の上のコップの話に戻ります。大人が「そっちは飲まないで」と言えるのは、どちらのコップかを見分けられるからです。犬や猫の前では、この見分けが成り立ちません。前足を拭いた布も、地肌に吹きかけた水も、その子にとっては全部なめてよいものです。飼い主の経験として積み上がるのも、たいていこの場面のほうだと思います。塗った薬が翌朝には残っていない、という話とつながっています。

だから、口が届く場所に置く1本は、置く前に中身を決めておくことになります。mofuwa スキンケアミストは高機能性電解酸化水100%で、水そのものが清涼飲料水の規格基準に照らして調べられている側の品です。口のまわり、あごの下、指のあいだ。舌が通る場所ほど、中身の見通しで差が出ます。スキンケアミストを選ぶときに見るのは、強さの表示ではなく、この範囲の区切り方のほうです。

そのうえで、清涼飲料水の規格基準は、家の中での使い方まで決めてはくれません。どこに何回使うか、その子が嫌がらないか、毛が乾く時間をどう確保するか。そこから先は、資料ではなく、その家の観察が決める範囲です。基準は入口を絞る道具で、毎日の手入れの形まで作ってはくれません。

ひとつの言葉として畳んでおきます。清涼飲料水の規格基準とは、飲み物の売り場でできた、何が入っていないかを決める物差しです。ペット用の水にその名前が出てくるのは、口に入ることが分かっているからで、飲み物として売るためではありません。この2行を持っていれば、同じ一行を次に見たときも、どこまでを受け取るかを自分で決められます。

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本記事は商品の情報提供を目的としており、疾病の診断・治療・予防を目的とするものではありません。掲載している検証データは特定条件下での試験結果であり、すべての環境で同じ結果を保証するものではありません。皮膚や体調に異常が見られる場合は、自己判断せず動物病院にご相談ください。