C09シーン別・暮らし
水が苦手な猫と暮らす人のための赤ちゃんが生まれた家|5分で終わらせるケア
赤ちゃんが家に来て3日めくらいから、猫がリビングにいる時間が短くなります。泣き声のたびに人が立ち上がるので、猫は寝室のベッドの下や、棚の上の同じ場所へ移ります。人が近づける機会そのものが減るので、体に触れる回数が落ちます。水が嫌いな猫と暮らしている家では、もともと水を使う手が選べません。そのうえで、水を使わないケアの回数まで落ちていきます。ペットの側に何かが起きたわけではなく、人と猫が同じ場所にいる時間が減っただけです。この記事では、猫を探しに行く話をしません。猫のほうから来た数分に何をするか、という組み方だけを書きます。
赤ちゃんが来た週から、猫が同じ部屋にいる時間が短くなる|水が嫌いな猫と暮らす家の背景
変わるのは、音と、人の動線です。赤ちゃんの泣き声は、家の中でいちばん大きい音になります。それに加えて、大人が急に立ち上がる回数が増えます。猫にとっては、部屋の中で人が動く回数と、動き出すタイミングが読めなくなったということです。音そのものより、いつ動くか分からないことのほうが、猫の居場所を決めます。
その結果、猫は動きが読める場所に移ります。棚の上、ベッドの下、押し入れの隙間。高いところか、囲まれたところか、そのどちらかです。これは怖がっているというより、人との距離を自分で決め直しているだけです。数週間で戻る子もいれば、赤ちゃんが動き出す時期にもう一度変える子もいます。どちらも、よくあることです。
| 移る場所 | そこで猫がしていること | 人が近づいたときに起きること |
|---|---|---|
| 棚やキャットタワーの上 | 部屋全体と、人の動きを見ています | 見える範囲が狭くなるので、別の高い場所へ移ります |
| ベッドの下・ソファの下 | 音を減らし、囲まれています | 出口が塞がれるので、出てこなくなります |
| 日の当たる窓ぎわ | 体温を保っています | 移動先が少ないぶん、いちばん戻りやすい場所です |
| 廊下や、別の部屋 | 距離をとっています | 呼べば来ることもありますが、回数は続きません |
| 赤ちゃんが寝ている部屋の入口 | 様子を確かめています | 追い出すと、確かめる作業が終わりません |
表のいちばん下だけ、補足します。猫が入口まで来ているのは、確かめている途中です。ここで追い出すと確かめる作業が終わらないので、何度も来ることになります。入ってきた猫をその場で抱き上げて外に出すのではなく、赤ちゃんから離れた側に人が座って、そちらへ呼ぶ形にしてください。確かめ終わった猫は、自分から出ていきます。赤ちゃんとペットが同じ家で暮らしはじめる時期は、こうして猫の側に確かめる回数を残しておくほうが、あとが早くなります。
困るのは、猫が移った先が人の手の届かないところにあることです。棚の上の猫に手を伸ばすと、猫は場所を変えます。近づいた回数だけ、その場所は使えない場所になっていきます。ペットのケアをしようとして近づく行為が、そのまま次に来る回数を減らしている。ここが、この時期にいちばん起きやすい行き違いです。
水を使わないケアまで回数が落ちる理由|猫が来ない日は、ペットのケアが始まりません
水が嫌いな猫と暮らす家では、もともと選べる手が少なくなっています。洗う、濡らす、流すという手が最初から使えないので、残っているのは水を使わないケアだけです。ブラシを通す、乾いた布で拭く、毛の流れをそろえる。どれも、猫が人のそばにいることが前提の手です。
赤ちゃんが生まれた家では、この前提のほうが先に崩れます。人の手が回らないから回数が落ちる、という話ではありません。猫が来ないから始められない、という形で落ちます。1日のうちに猫が手の届く範囲へ来るのが2回しかなければ、ケアの機会も2回です。時間が空いていても、機会のほうが先に決まっています。
ここで、猫を探しに行く方向へ動くと、順番が逆になります。探しに行った日は触れますが、その次の日から来る回数が減ります。追いかけて増やした今日の1回は、明日の2回と引き換えになっています。水が嫌いな猫は、もともと人の手が近づくことに敏感な子が多いので、この引き換えが起きやすくなります。
- 猫が同じ部屋にいる時間が減った:赤ちゃんの側の条件です。ここは変えられません
- 人の手が空く時間が減った:これも、数か月のあいだは変わりません
- 水を使う手が、もともと選べない:水が嫌いな猫では、以前から変わっていません
- 猫が来た数分を、使えていない:ここだけが、今日から変えられます
4つのうち、動かせるのは最後の1つだけです。猫が来る回数を増やそうとするのではなく、来た数分の中で終わる形にしておくということです。道具を取りに行っているあいだに猫が離れる、というのがこの時期にいちばん多い失敗です。数分は、道具を探して往復するには短すぎます。ペットのケアの手順は、たいてい相手がその場にいることを前提に書かれていますが、この時期はその前提のほうが崩れています。
猫のほうから来た数分で終わらせる考え方|赤ちゃんのいる家で、水が嫌いな猫に手が届く時間
順番を、猫が来てから道具を持つ形から、道具を先に置いておく形に変えます。猫が来る場所は、数日も数えれば3か所くらいに決まります。その3か所に、手の届く高さで1つずつ置いておいてください。ブラシでも、乾いた布でも構いません。置いてあるだけで、数分がそのまま使える時間になります。ペットのケアの道具は、しまい込むより見えるところに出しておくほうが、この時期は続きます。
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来てから30秒は、何もしない
触ろうとする手が最初に出ると、猫はそこで用事を思い出します。来た猫がその場に座るか、体を伸ばすまで待ってください。座ったということは、しばらくいるつもりだという合図です。赤ちゃんの世話の合間なら、この30秒は座って休む時間にもなります。
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頭から首までを、手で1回
道具より先に、手のほうです。頭の上から首の後ろまで、毛の流れに沿って1回。ここは猫が自分で毛づくろいしにくい場所なので、触られても嫌がられにくい場所でもあります。水を使わない日のケアは、この1回から始まります。
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背中は、一方向にだけ通す
往復させません。行きだけを3〜4回。猫が体の向きを変えたら、そこで終わりです。向きを変えるのは、次の場所を触ってほしいという意味ではなく、区切りの合図として受け取ってください。
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終わりは、人のほうが先に手を引く
猫が離れる前に、こちらがやめます。この順番だと、次に来るまでの間隔が短くなります。猫の側に「逃げて終わった」という形が残らないためです。毎日これを続けると、来る回数のほうが変わってきます。
| 猫が来た場所 | 使える時間 | そこでやること |
|---|---|---|
| 膝の上に乗ってきた | 3〜5分 | 頭・首・背中まで。いちばん長く使えます |
| すぐ隣に座った | 1〜2分 | 頭と首だけ。手を伸ばしすぎない |
| 足元を通っただけ | 10〜20秒 | 頭に手を置いて1回。それで足ります |
| 少し離れた場所で寝た | 0分 | 今日はやりません。同じ部屋にいることが先です |
| 赤ちゃんの様子を見に来た | 0分 | 触らずに、来られたことをそのままにします |
表のうち2行が「やらない」になっています。毎日必ず1回やる、という決め方をすると、猫が来ない日に探しに行くことになります。やらない日を先に認めておくほうが、1週間の合計回数は多くなります。水が嫌いな猫では、この差がとくに大きく出ます。
手順の2番目に頭から首までを置いたのは、そこが猫の舌の届かない場所だからです。猫は自分で毛づくろいをする生きものですが、頭の上と首の後ろにだけは口が回りません。赤ちゃんが来て猫が来る回数が減った家で、人の手を残す価値がいちばん高いのもここです。mofuwa スキンケアミストは電解水100%で、清涼飲料水の規格基準をクリアした成分でつくられています。猫は人の手が触れた場所を、そのあと自分でなめて確かめます。なめても問題のない基準でつくられているものなら、確かめる行為をこちらが止めずに済みます。猫に直接吹きかけるのではなく、乾いた布に含ませてから、毛の流れに沿って1回だけ通してください。水が嫌いな猫では、音と、濡れる感触の両方が理由になっていることが多いので、猫の側からは布が来たようにしか見えない形にします。
3週間の経験|猫が来る時刻が決まってくると、1回は1分で終わる
1週目は、猫が来る回数も時刻もばらばらです。この週は、数えるだけにしてください。来た時刻を1日3回ぶんメモするだけで、2週目には形が見えてきます。多くの場合、赤ちゃんが寝たあとの静かな時間と、朝の授乳が終わったあとに寄っています。人の動きが止まっている時間です。
2週目に入ると、その時刻に人のほうが先に座って待っている、という形が作れます。座って待っている人のところには、猫は来やすくなります。探しに行く回数が減るほど、来る回数は増えます。3週目には、1回にかける時間のほうが短くなります。毎日1分でも、日数が続いているほうが被毛の状態は保てます。ペットのケアで数えるものが、この3週間で「1回の長さ」から「続いた日数」に入れ替わります。
記録は1行で足ります。日付、猫が来た回数、触った場所。皮膚の状態を記録に書こうとしないでください。家で判断できる範囲を超えます。書くのは、こちらがやったことだけにします。赤ちゃんが生まれた時期は、人の側の記憶があてにならなくなるので、短い記録ほど後で役に立ちます。
皮膚と被毛のほうに変化が出たときは、毎日のケアの回数を増やす話ではなくなります。猫は自分で毛づくろいをして被毛の状態を保っている生きものなので、その回数が落ちているときは、人の手の回数とは別の理由が隠れていることがあります。ここから先は、家で見分けようとしないでください。ペットの側の変化と、暮らしが変わったことによる回数の変化は、家では重なって見えます。
毛づくろいの回数が減ったまま2週間以上たつ、被毛がべたついて束になる、フケが急に増えた、同じ場所をなめ続けている、皮膚に赤みやかさぶたがある、食べる量や水を飲む量が変わった。いずれかに当てはまるときは、毎日のケアの回数を増やす前に動物病院にご相談ください。赤ちゃんが生まれた時期は、人の側の生活も大きく変わっているので、猫の変化に気づくのが遅れやすくなります。迷ったときは、早いほうを選んでください。
赤ちゃんが生まれた家で、水が嫌いな猫のケアが止まるのは、飼い主が手を抜いたからではありません。猫が来る回数が減り、来た数分の使い方が決まっていなかっただけです。回数を増やそうとせず、来た数分を1分で終わる形にしておく。ペットと赤ちゃんが同じ家で暮らしはじめる最初の数か月に動かせるのは、そこです。
Product
mofuwa スキンケアミスト
200ml / 3,300円(税込)
アルコール・添加物・香料・界面活性剤・鉱物油・オイル・着色料・防腐剤の8つがフリー。気になる部分に直接なじませて、肌のコンディションを整えます。
商品ページを見る本記事は日常のお手入れに関する情報提供を目的としており、疾病の診断・治療・予防を目的とするものではありません。皮膚や体調に異常が見られる場合は、自己判断せず動物病院にご相談ください。
