C11比較・選び方

子犬・子猫に選ぶ基準

公開日 2021年12月22日|文=mofuwa編集部

明るい自然光の入る部屋で、淡い色の木の床に子猫と並んで座っている小さな子犬
子犬と子猫のケア用品は、何を買うかより先に、1回が何秒で終わるかで並びます。写真:Pexels/Pixabay

迎えて4日目の夜、子犬の前に並べたブラシと爪切りとシャンプーのうち、その日のうちに使えたものは1つもありませんでした。どれも1回に1分以上かかる道具で、子犬の集中がそこまで続かなかった、という話です。子犬・子猫のケア用品の選び方は、何が入っているかより先に、1回が何秒で終わるかと音が出るかどうかという2つの条件で並べたほうが、迎えて最初の4か月は回ります。触られることを覚える順番と、道具を足していく順番を、同じ並びにしてしまうということです。

1回が何秒で終わるか|子犬と子猫のケア用品に、先に立てておく条件

子犬と子猫に最初に要るのは、きれいにする力ではなく、途中でやめずに最後までいられる長さです。生後2〜4か月の子が、押さえられたまま黙っていられるのは、長くても1分に届きません。1分かかる道具を1日1回使うより、10秒で終わることを1日3回やるほうが、同じ週のうちに触られる回数が3倍になります。子犬のケア用品の選び方は、この秒数を基準に並べるところから始まります。

棚の前で確かめられる条件は、次の4つです。どれも、その道具を手に持てば分かります。

4つのうち、子犬・子猫の時期でいちばん効いてくるのが4番目です。途中でやめられる道具は、嫌がられたその場で引き返せるので、失敗が記憶に残りません。やめられない工程を1回やってしまうと、次の回は道具を見た時点で逃げます。使い方の上手さより、引き返せるかどうかのほうが、この時期は結果を分けます。

秒数と音。この2つを選び方の軸にすると、家にあるケア用品は自然に3つの段へ分かれます。手だけで終わる段、手に1本持って終わる段、音や振動の出る道具が要る段です。次の節で、なぜ音の段を最後に回すのかを書きます。

音が出る道具と、出ない道具|子犬のケア用品で、覚える順番が変わる違い

子犬と子猫が覚えるのは、痛かったかどうかではなく、その音のあとに何が起きたかです。ドライヤーの風の音、電動の道具のモーター音、爪切りが閉じるときの音。どれも、鳴った時点ではまだ何も起きていません。それでも、鳴ったあとに押さえられた経験が2回か3回あると、音そのもので体が固くなります。逆に言えば、音が出ないものは、この学習を作りません。

ここが、子犬・子猫のケア用品で成犬・成猫と大きく違うところです。おとなの子は、音を聞いても直前の経験で上書きできます。生後半年までの子には、上書きする材料がまだありません。最初に入った1回が、そのまま基準になります。だから音の出る道具を最初に持ってくると、あとから静かな道具に替えても、その子の中では同じ場面として並びます。

1回に手が動いている時間で、ケア用品を並べる 同じ工程でも、手が動いている時間には差があります。子犬と子猫に足していく順番は、この短いほうからです。数字は手順ごとの目安で、その子の毛量で前後します。 手でなでて体を確かめる 10秒 湿らせた布で足先を拭く 30秒 吹きかけてブラシを通す 60秒 洗って乾かす 2分以上
足す順番は短いほうから。音の出る段は、いちばん最後に置きます。

図の上の2段には、音が出る場面がありません。3段目も、道具そのものは音を立てません。音が入ってくるのは最後の段だけです。つまり、秒数の短い順に足していくと、音の段は自動的に最後になります。2つの条件を別々に管理する必要はなく、秒数の順に並べれば、音の順番はついてきます。

もうひとつの違いは、やめ方にあります。手でなでるのも、布で拭くのも、途中でやめてそのまま部屋に戻せます。洗って乾かす工程だけは、始めたら終わらせる必要があります。子犬・子猫の時期に、この「終わらせる必要のある工程」を週に何回置くかは、そのまま2か月後の嫌がり方に出てきます。頻度を決めるときは、回数ではなく、引き返せない回の数で数えてください。

秒数・音・押さえる手の本数|子犬のケア用品を条件の列で並べて、使い分けを決める

3つの段を、選ぶときに見る条件でそのまま横に並べます。見るのは中身の名前ではなく、その道具を使っているあいだに家で起きていることです。子犬でも子猫でも、この並べ方は変わりません。

迎えて最初の4か月に、どの段から足していくか
見る条件手だけで終わる段手に1本持つ段音や振動が出る段
1回にかかる秒数10秒前後30〜60秒2分以上
音が出るか出ない出ない出る
押さえる手の本数0本。膝の上で足りる1本2本、または人がもう1人
途中でやめられるかいつでもやめられるやめて翌日に続けられる始めたら終わらせる
その子が舐めるか手を舐める毛に付いたものを舐める乾いたあとに舐める
週に置く回数毎日3回でも足りない毎日1回最初の4か月は週1回まで
結論の行ここから始める2週間目から足す上の2段が通ってから

いちばん下の行が、この記事の選び方の答えです。3段を同時に始めないこと、そして段を飛ばさないことの2つだけを守れば、順番は自然に決まります。迎えた初日に爪切りとドライヤーを出してしまうと、手でなでる段がその子の中に残らないまま、いちばん長い工程から入ることになります。

ここで注意したいのが、子猫の側です。子猫は自分で毛づくろいをするので、2段目までで足りている時期が子犬より長く続きます。足りているうちに音の段を入れる必要はありません。必要になるのは、長毛の子で毛が絡み始めたときや、自分で届かない背中側に汚れが残るようになったときです。時期ではなく、面の数で判断します。

子犬のケア用品の使い分けは、道具を役割で分けるのではなく、こうして足していく順番として決めるほうが、この4か月は通ります。役割で分けると、どれもいつでも使えることになり、結局いちばん時間のかかる工程から手を付けてしまいます。

手の次に置く1本として|mofuwa がグルーミングスプレーを毎日の側に用意した背景

2段目、手に1本持つ段に置けるものとして、mofuwa グルーミングスプレーがあります。吹きかけて、ブラシを通す。手順はこれだけで、音の出る部品がありません。押さえる手は1本で足り、途中でやめてもその子はただ濡れていないまま部屋へ戻れます。1つ目の条件(秒数)と2つ目の条件(音)を、同じ1本で外さずに済みます。

この商品がある理由は、洗う回数を減らすためではありません。毎日きれいにしてあげたい、というところから来ています。犬も猫も体から脂を出すので、昨日きれいにしても今日また汚れます。散歩には行かせたいし、行けば外の汚れも付きます。それでも、毎日シャンプーをするわけにはいきませんし、サロンへ毎日連れていくこともできません。「毎日きれいに」と「毎日は洗えない」のあいだに落ちている空白を、埋めるための1本です。子犬・子猫の時期は、病院で受けるワクチンの回が終わるまで洗う機会そのものが限られるので、この空白がいちばん広くなります。

子犬と子猫は、かけたものを高い確率で口に入れます。前足を舐め、毛に付いたものを舐め、ブラシまで舐めます。だからこの1本は、量の上限を決めずに使える中身にしてあります。使っている水は、飲みものに求められる水質の基準を満たしたものです。かけすぎたかどうかを数えなくていいので、手が止まりません。子犬のケア用品で、手が止まる回数が減ることは、そのまま触れる回数が増えることです。

落ちる仕組みは、アルカリ電解水と油がなじんで乳化することによります。汚れのもとになっている余分な脂と一緒に外れて、地肌に要る皮脂のほうは残ります。子犬の毛はまだ細く短いので、強く落とすものを当てると、翌日に地肌の側が乾いて見えることがあります。落とす量が汚れの量に合ってくれるほうが、この時期は扱いやすくなります。

もうひとつ、mofuwa グルーミングスプレーはブラッシングスプレーでもあります。静電気が起きにくい状態でブラシを通せるので、初めてブラシを当てる日の引っかかりが減ります。子犬・子猫にとって、最初にブラシを当てられた日の記憶は、そのまま2段目の印象になります。引っかからなかった、という1回が先に入ると、そのあとの毎日が短く済みます。使い方は部位で変えません。背中でも、足先でも、吹きかけて梳かすだけです。子犬のケア用品の選び方という観点で見ると、ここまで手順の短いものは多くありません。

Caution10秒に戻しても、3日続けて逃げるとき

1回を10秒に短くして、押さえる手も外したのに、3日続けて同じ場所を触ろうとすると逃げる。触らせてくれない面が、先週より増えている。乳歯が抜け替わる時期を過ぎても、口のまわりだけは何秒でも触らせない。この3つは、秒数を短くしても音を減らしても動きません。どの面を何秒で嫌がったかを書いた紙を持って、動物病院で診てもらう日を決めてください。子犬と子猫では、体のどこかが痛い日と、単に道具が嫌いな日の見分けが、外からは付きにくくなります。

乳歯が抜けはじめる週・外を歩きはじめる週・体重が倍になる週|子犬のケア用品を見直す時期

3段を並べ終えたあとに決めておくのは、次にどれを足すかではなく、並びを見直す時期のほうです。子犬と子猫の最初の1年は、体のほうが3か月ごとに別の子になります。見直す週をあらかじめ3つ書いておくと、嫌がるようになった日に道具を買い替える、という遠回りをしなくて済みます。

3つの週と、そこで数え直すもの
時期その週に動くもの数え直すもの
乳歯が抜けはじめる週口のまわりを触られるのを嫌がる日が増える口から半径5センチの面を、何秒触らせてくれるか
外を歩きはじめる週足先と腹に、家の中にはなかった汚れが付きはじめる帰宅後に手を入れる面の数。2面から4面に増える
体重が倍になる週膝の上で足りていた姿勢が、床でないと取れなくなる押さえる手の本数。0本で済んでいた段が1本要りはじめる

3つのどれも、その子が嫌いになったのではなく、体の側の条件が動いた週です。ここで見るのは道具の良し悪しではなく、秒数と面の数の2つだけにします。同じ2つを3回数えるだけなので、1年を通して同じ手順で確かめられます。音の段を足すかどうかの判断も、この2つの数字から出てきます。

先にやっておけるのは、その子が膝の上でじっとしていられた秒数を1回だけ計って、紙の端に書くことです。10秒なのか、40秒なのか。その数字が、最初に置く子犬・子猫のケア用品の選び方をそのまま決めます。棚に並んでいる本数ではなく、手元の秒数のほうが先です。

Product

mofuwa グルーミングスプレー

mofuwa グルーミングスプレー

300ml / 2,970円(税込)

特許電解水を使った、吹きかけてそのまま梳かせるケアスプレーです。無香料・界面活性剤不使用。ブラッシング前や散歩のあと、毎日きれいにしておきたいときに。

商品ページを見る

よくある質問

生後何か月から、ケア用品を使いはじめていいですか。
月齢よりも、家に来てから何日たったかで決めるほうが外れません。目安は、その子が飼い主の膝の上で自分から寝るようになってからです。多くの場合、迎えて1週間から10日で来ます。その日から、手だけで終わる段を1日3回。ここに2週間ぶんの積み上げができてから、2段目を足します。生後2か月で来た子も、生後5か月で来た子も、この順番は同じです。早く来た子ほど早く進められる、という関係にはなっていません。子犬・子猫のケア用品の選び方を月齢で決めようとすると、ここで必ずずれます。
子猫にも、子犬と同じ順番でいいですか。
段の順番は同じで、2段目にとどまる期間だけが長くなります。猫は自分で毛づくろいをするので、背中側と腹側が自分の手入れで足りている時期が続きます。その時期に音の段を足しても、得るものが少ないまま、嫌な記憶だけが残ります。2段目から先へ進む合図は、月齢ではなく面の数です。自分で届いていない面が2つ以上になったとき、はじめて次を考えます。長毛の子では、生後半年あたりでこの2面が出てきます。
先に爪切りとドライヤーを使ってしまいました。やり直せますか。
やり直せますが、戻る先は手でなでる段です。音の出る道具を2週間しまって、その2週間は10秒の回数だけを増やします。1日3回を14日で42回。この回数が積み上がると、その子の中で「触られる」と「音が鳴る」が別の出来事に分かれます。分かれたあとで、音の出る道具を鳴らさずに置いておく日を数日つくり、それから使います。順番を戻すこと自体には、月齢の制限はありません。

本記事は日常のお手入れに関する情報提供を目的としており、疾病の診断・治療・予防を目的とするものではありません。皮膚や体調に異常が見られる場合は、自己判断せず動物病院にご相談ください。