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詰め替えボトルは洗って使うべき?

公開日 2021年12月24日|文=mofuwa編集部

明るいキッチンの台に並べて置かれた、白い清潔なプラスチックのボトル
詰め替えボトルで判断が分かれるのは、洗ったかどうかではなく、乾いているかどうかです。写真:user32212/Pixabay

300mlのボトルが空になった日、詰め替え用の袋を持ったまま、内側を一度ゆすいだほうがいいのかどうかで2分ほど手が止まりました。洗うなら、完全に乾かしてから詰める。乾かしきる見込みがないなら、洗わずにそのまま詰めるほうが安全側です。理由は水です。洗ったあとのボトルの内側には水が残り、その水が次に入れる中身を薄めます。薄まった中身は、作られたときの濃さで使うことを前提にした設計から外れます。この記事では、詰め替えボトルを洗うかどうかという疑問を、菌が増えるという言い方ではなく、水が残るか残らないかという物の条件だけで割っていきます。7つの問答に分けました。

詰め替えボトルは、洗ってから使うべきですか

答えは、洗う・洗わないの二択にはなりません。分かれ目は、そのボトルを完全に乾かせるかどうかです。乾かせるなら洗ってから詰める。乾かしきる見込みがないなら、洗わずにそのまま詰める。この2つは、どちらも「安全側」の選び方です。中途半端に洗って、濡れたまま詰めるのだけが、そのどちらでもありません。

詰め替えボトルを洗うかどうかを、条件で割った答え
中身乾かせるかどうするか
前と同じもの乾かせる洗ってから、完全に乾かして詰めます
前と同じもの乾かせない洗わずに、使い切ったところへそのまま詰めます
前と違うもの乾かせる必ず洗って、完全に乾かしてから詰めます
前と違うもの乾かせないそのボトルには詰め替えません。別の容器を使います
シャンプーの空きボトル乾かせない水気の残る形なので、別の中身には回しません

この記事で、はじめにはっきりさせておきたいことがあります。洗わないと雑菌が繁殖して危険ですという書き方は、ここではしません。家庭のボトルの中で何がどれだけ増えるかは、条件によって違いますし、家で確かめる方法もありません。確かめられるのは、水が残るか残らないかという物の条件だけです。だからこの記事は、最後までその1点だけで判断を組み立てます。

先に、この答えから何が言えて何が言えないかも書いておきます。言えるのは、洗ったあとに乾かしきれていないボトルへ詰めると、中身が薄まるということまでです。薄まった中身を使ったら体に何かが起きる、という話ではありません。逆に、洗わずに詰めたほうが必ず良い、という話でもありません。乾かせる家では、洗ってから詰めるほうが、次の中身の条件がそろいます。

洗うと、詰め替えボトルの中に何がどれだけ残るのですか

残るのは水です。そして、いちばん残るのは目に入らない場所です。ボトルを逆さにして振ると、内側の壁に付いた水は落ちます。落ちないのは、肩の内側の曲がったところ、口のねじ山の谷、それからポンプやスプレーの細い管の中です。ここは形の問題なので、振っても傾けても抜けません。

量としては、ゆすいだあとのボトルに数mlの水が残ることがあります。300mlのボトルに数mlなら、割合としては1%ほどです。それくらいなら気にならない、と考えるかどうかは、次に入れる中身の性格で変わります。水で薄めても使い方が変わらないものもあれば、濃さがそのまま使い心地に出るものもあります。数字そのものより、次に入れるものが何かで判断してください。

家で残った水を確かめる方法は、ふたつあります。ひとつは音です。キャップを閉めて逆さにし、耳の近くで一度だけ傾ける。中で水が動く音がしたら、まだ乾いていません。もうひとつは曇りです。明るいほうへ向けて内側を見て、白い曇りが残っていたら水が付いています。どちらも道具が要りません。詰め替えの前に10秒でできます。

Noteタオルで内側を拭くのは、置き換えにならない

早く乾かしたくて、タオルを丸めてボトルの中へ押し込む方がいます。水は減りますが、代わりに繊維が残ります。細い口のボトルほど、押し込むときに繊維が引っかかります。次に入れた中身に繊維が浮くと、洗ったこと自体が裏目になります。タオルは外側だけにして、内側は空気で乾かしてください。時間はかかりますが、手順としてはこちらのほうが確実です。

残った水で中身が薄まると、なぜ困るのですか

困るというより、作られたときの条件から外れる、という言い方が正確です。ボトルに入っているものは、その濃さで使うことを前提に配合が決められています。薄まると、のび方、たれ方、乾くまでの時間、1回に出る量あたりの中身が変わります。使い方の手順を変えていないのに、手ごたえだけが変わるのは、この形のときです。

詰め替えボトルの中身が薄まったときに、変わるものと変わらないもの
何が起きるか気づき方
変わるのびが良くなり、1回で広がる面積が増える同じ回数で足りなくなります
変わる乾くまでの時間が延びる拭き取ったあとが、いつもより長く湿ります
変わる香りのないものでも、においの立ち方が変わる開けた瞬間の印象が違います
変わる使い切るまでの日数薄いぶん量を使うので、頻度が上がります
変わらない入っている成分の種類薄まっただけで、別のものにはなりません
変わらないその中身が何のためのものか使い方の位置づけは同じです

ここでも、言えることの線を引いておきます。薄まった中身を使うと体に何かが起きる、とは書きません。そこは家では確かめようがありませんし、薄め方も残った水の量も家ごとに違います。書けるのは、設計された濃さから外れるという一点までです。それでも判断の材料としては十分です。外れているかどうかは、乾いたかどうかで決まり、乾いたかどうかは音と曇りで確かめられるからです。

もうひとつ、薄まりが読みにくくなる場面があります。シャンプーのように、もともと水で薄めて使う前提のものです。これは残った水が入っても手ごたえが変わりにくく、気づきにくい。逆に、そのまま使うタイプのミストやスプレーは、薄まりが早く手に出ます。同じ「詰め替えボトル」でも、中身の使い方が違えば、洗うことの重みが違います。

詰め替えボトルを完全に乾かすには、どんな手順になりますか

手順そのものは短いのですが、時間がかかるのは最後の「待つ」だけです。洗う作業は3分で終わり、乾かすのに丸1日から2日かかります。ここを見積もらずに始めると、夜に洗って朝に詰めることになり、結局いちばん避けたい形になります。洗うと決めた日は、次に詰めるのが2日後だと先に決めてください。

  1. 中身を使い切ってから洗う

    残っているところへ水を入れて洗うと、捨てるものが増えます。使い切ってから、というのが手順の1番目です。使い切れないうちに洗いたくなったなら、それは洗う話ではなく、容量が合っていない話です。

  2. ぬるま湯で数回ゆすぐ

    洗剤を使うと、今度は洗剤が残ります。中身が同じものを詰め直すだけなら、洗剤なしのぬるま湯で足ります。油分の多いものが入っていた場合だけ、少量の洗剤を使い、そのぶんゆすぐ回数を増やしてください。

  3. 外せる部品は全部外す

    キャップ、パッキン、スプレーのヘッド、ポンプ。外せるものを付けたままにすると、そこだけ乾きません。外せない作りのポンプやスプレーは、この時点で「乾かせない」に分類してください。管の中の水は、家では抜けません。

  4. 口を下にして、斜めに立てて置く

    まっすぐ逆さにすると、口が台にふさがれて空気が入りません。壁やかごに立てかけて、口を斜め下に向けます。置き場所は、日の当たる窓辺ではなく、風の通る乾いた場所です。熱で変形する素材があります。

  5. 音と曇りで、乾いたかどうかを確かめる

    1日置いたら、キャップを閉めて逆さにして一度傾け、音を聞きます。中で水が動く音がしなければ、次に明るいほうへ向けて曇りを見ます。音も曇りも消えて、初めて乾いたと判断します。どちらか片方だけでは、まだ足りません。

洗って乾かしきる場合と、洗わずに詰める場合 詰め替えボトルについて、洗ってから完全に乾かす選び方と、洗わずにそのまま詰める選び方を並べています。どちらを選ぶかは、乾かす時間と場所が家にあるかどうかで決まります。 どちらも「中身が同じものを詰め直す」場合の話です 洗って乾かす 前の中身が残らない 乾かすのに1〜2日かかる 置き場所が1つ必要になる 外せない管は乾かない 音と曇りで確認できる 洗わずに詰める 水が入る余地がない その日のうちに詰められる 置き場所が要らない 前の中身の上に重なる 使い切ってからが条件 選んではいけないのは、洗って濡れたまま詰める形だけです
選び方が分かれるのは清潔さの度合いではなく、家にある時間と場所です。

乾かす場所について、ひとつだけ具体的に。洗面所の棚の中は、家のなかで乾きにくい場所です。扉を閉めると空気が動かず、湿気もたまります。乾かすあいだだけは、扉の外へ出しておいてください。詰め替えボトルが乾ききらない家の多くは、置き場所が原因で、洗い方が原因ではありません。

そもそも、詰め替えボトルを洗う必要が出るのはどんなときですか

洗う理由は、実はひとつだけです。前と違う中身を入れるときです。同じものを詰め直すだけなら、前の中身が壁に残っていても、新しい中身と同じものです。そこに洗う理由はありません。違うものを入れるときだけ、前の中身が残っていることが問題になります。

使い方の違うものを、同じ詰め替えボトルで回さない、というのが結論です。1本のボトルには1種類、と決めてしまうと、洗うかどうかを毎回考えなくてよくなります。ボトルにラベルを貼って中身の名前を書いておくのは、その決め方を続けるための手順です。誰が見ても中身が分かる状態は、家族が使う家ではとくに効きます。

洗う頻度についても書いておきます。同じ中身を詰め直しているかぎり、洗う頻度は「決めなくてよい」が答えです。3回に1回洗う、半年に1回洗う、といった目安を作ると、洗ったのに乾かしきれない回がどこかで出ます。洗うのは、中身を変えるときと、ボトルの中が湿ったまま長く置かれたときだけ。頻度ではなく、きっかけで決めるほうが守れます。

使い切ってから詰めるのと、残っているところへ継ぎ足すのは違いますか

違います。継ぎ足しを続けると、いちばん最初に入れたぶんが、ずっと底に残り続けます。上から新しいものを注いでも、底のほうは入れ替わりません。半年前のぶんが底にあるボトルと、毎回使い切ってから詰め直しているボトルは、同じ量が入っていても中身の置かれた時間が違います。

継ぎ足したボトルと、使い切ってから詰めたボトル
底にあるもの中身が置かれていた時間
継ぎ足し最初に入れたぶんが残りますいちばん古い層は、開封からずっと
使い切ってから詰める毎回、新しい中身だけです詰めた日からの日数だけ
半分残して足す混ざりますが、底ほど古いままです層によって違います

使い切ってから詰める、を守るには、使い切れる速さのボトルを選んでおくことが先になります。同じ300mlでも、毎日使う家と、月に数回の家とでは、1本を使い切るまでの日数がまったく違います。使い切るまでが長い家ほど、継ぎ足したくなる場面が増えます。詰め替えの頻度は、生活のほうから決まっています。

ここでも、洗う話に戻ります。使い切ってから詰めるという形にすると、ボトルが空になった日に「洗うかどうか」を1回だけ考えればよくなります。継ぎ足しを続けている家では、その判断のタイミングそのものが来ません。洗うか洗わないかの疑問が繰り返し出てくるなら、まず使い切る形にできているかを見てください。

乾かす場所も時間もない家は、詰め替えをどう決めればいいですか

決め方は単純です。乾かせないなら、洗わない。洗わないでいられないなら、詰め替えない。この2段で足ります。詰め替えないというのは、そのつど新しいボトルで買う、という選び方です。詰め替えのほうが安く済む場面は多いのですが、乾かす場所と2日ぶんの時間を確保できない家では、そのぶんが別のところに乗ります。

詰め替えた日がいつだったかは、注いだ人の側にしか残りません。ボトルの外から見て、中身が先週のものなのか、半年前から底に残っているものなのかは分かりません。使われる相手の側からは、なおさら分かりません。だから詰め替えの話は、最後まで人が引き受ける話になります。

毎日のケアで使うものは、そもそも減りが速いので、この判断が出てくる回数が少なくなります。mofuwa スキンケアミストは200ml。地肌にも、耳の外側にも、口のまわりにも同じ1本を使うので、家の中では出番のいちばん多いボトルになります。使う場所が多いということは、詰め替えを考える前に一度使い切れる、ということでもあります。

そのうえで、この記事の質問を当てはめると、答えは短くなります。前と同じ中身か——1本に1種類と決めていれば、はい。乾かす場所があるか——使い切ってから注ぐなら、洗う理由がそもそも出てきません。別の中身を入れたことのある容器へは、移し替えないでください。薄まると、のびも、乾くまでの時間も、1回で足りる量も変わります。使い切ってから次を開ける形にできれば、洗うかどうかという問いは、そもそも立ちません。

Point毎日の手順に入っているものほど、ボトルの中身は速く動く

シャンプーは月に数回ですが、拭き取りや部分的なケアは毎日の手順に入ります。使う頻度が高いものほど、1本が家にある時間は短くなります。中身が置かれている時間が短いというのは、詰め替えの判断がいちばん楽になる条件です。逆に、年に数回しか使わないものを大容量で買うと、詰め替えの前に使い切れないという別の問題が出ます。ボトルの大きさは、使う頻度から決めてください。

洗うかどうかではなく、乾かせるかどうかで決める|詰め替えボトルの疑問の畳み方

ここまでを、判断の順番に畳み直します。詰め替えボトルを洗うべきかという問いは、そのままでは答えが出ません。洗うことが目的ではなく、次の中身を設計どおりの濃さで使うことが目的だからです。そう置き換えると、判断は3つの質問で終わります。

詰め替えボトルの前で、順番に答える3つの質問
順番質問答えによって決まること
1前と同じ中身を詰めますか違うなら、洗うことが必須になります
2このボトルを1〜2日、乾かす場所がありますかないなら、洗わずに詰めます
3音と曇りは消えていますか残っているなら、まだ詰めません
補スプレーやポンプの管は外せますか外せないなら、そのボトルは詰め替えません

3つに答えると、そのまま手順になります。同じ中身・乾かせる → 洗って、2日置いて、音と曇りを見てから詰める。同じ中身・乾かせない → 使い切ってから、洗わずに詰める。違う中身・乾かせない → 詰め替えない。迷いが出るのは、この3つのどれにも当てはめないまま、なんとなく洗って、なんとなく詰めているときです。

最後に、この記事で書かなかったことをもう一度書いておきます。洗わないボトルの中で何がどれだけ増えるか、という話には触れていません。家で確かめる方法がないうえに、条件によって違うからです。触れたのは、洗えば水が残る、水が残れば中身が薄まる、という物の条件だけです。判断に必要なのは、そこまでで足ります。

そして、ボトルの話とは別に置いておきたいことがあります。詰め替えた中身を使ったあとで、その子の皮膚に赤みが出た、同じ場所をなめ続けている、かゆがる回数が増えた、フケが増えた。こうした変化が出たときは、ボトルの洗い方を見直す前に、動物病院にご相談ください。使ったものの名前と、詰め替えをした日を控えておくと、その場で切り分けてもらえます。容器の話と、体に出た変化の話は、分けて扱うほうが早く進みます。

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本記事は日常のお手入れに関する情報提供を目的としており、疾病の診断・治療・予防を目的とするものではありません。皮膚や体調に異常が見られる場合は、自己判断せず動物病院にご相談ください。