C14トリマー/獣医師視点

ドライヤーが苦手な子のタオルドライだけの手順

公開日 2022年1月16日|文=mofuwa編集部

明るい部屋の淡い色のクッションの上で、白い猫のそばに落ち着いて座っている淡い毛色の犬
乾いたかどうかは毛の先ではなく、指を入れた根元のほうに出ます。写真:Cats Coming/Pexels

タオルドライが終わった直後、毛の根元に手のひらを30秒押し当てると、乾いていない子は手のひらのほうが冷たくなります。毛の先だけを触って「乾いた」と判断した日に、翌朝おなかの地肌が赤い、ということが起きるのはこのためです。ドライヤーの音が苦手で風を長く当てられない子は、犬でも猫でも珍しくありません。この記事では、タオルドライだけで済ませる日の手順を、始める前のチェックから、どこまでを様子見にして、どこから先を病院の話にするかまで並べます。

根元が冷たいかどうかで見る|犬のタオルドライの手順を始める前のチェック

タオルドライだけで終わりにしてよいかどうかは、手を離したあと30秒で分かります。毛をかき分けて根元に手のひらを当て、そのまま30秒。手のひらが温まっていくなら乾いています。手のひらのほうが冷たくなっていくなら、まだ水が残っています。犬のタオルドライの手順で最初に覚えるのはこの確かめ方で、道具はいりません。

30秒当ててから、その日の手順を決める
手のひらに返ってくるもの残っている水の量その日にやること
すぐ温まるほぼ残っていないタオルドライだけで終わりにする
30秒でようやく温まる根元に薄く残っている挟んで押さえる動きを、4か所にもう1回ずつ
30秒たっても冷たい毛の層の中に残っている風を短く当てる工程を足す
1か所だけ冷たいその場所の毛が寝ている毛の向きを変えてから、もう一度確かめる

この表を先に決めておくと、乾かし足りないまま寝床へ行かせる日と、風を当てすぎる日の両方が減ります。ドライヤーが苦手な子の手順を組むとき、風を当てる時間をいきなり削ると、今度は根元に水が残ったまま何時間も過ぎます。削るかどうかを決めるのは気持ちではなく、30秒の手ざわりのほうです。

どこまでを様子見にするか|犬のタオルドライの手順が3つに分かれる分岐

タオルドライだけで足りるかどうかは、毛の長さと、そのあと過ごす場所の2つで決まります。同じ体格でも、下毛のある子と一枚毛の子では、根元に残る水の量が倍近く違います。そのうえで、乾ききる前に毛布へもぐる子と、床で伏せている子では、残った水が抜けるまでの時間も変わります。分岐はこの2つの掛け合わせです。

タオルドライだけで足りる子と、風を足す子の分かれ目 毛の層の数と、乾ききる前に過ごす場所の2つで分けています。左はタオルドライだけで様子見にしてよい側、右は短く風を足す側です。 根元に手のひらを30秒当てて確かめたうえで判断します タオルドライだけで様子見にする 下毛がない一枚毛の子 乾ききる前に床で伏せている 室温が20度を下回らない 4か所とも30秒で温まった 短い風をあとから足す 下毛があり毛が二層の子 乾く前に毛布やベッドへもぐる 室温が18度を下回る 1か所でも冷たさが返ってくる 右に当てはまっても、風は4か所へ30秒ずつで足ります。全身に当て続ける必要はありません
分かれ目は体格ではなく、毛の層と、そのあとどこで過ごすかです。

右側に入ったからといって、ドライヤーを長く使うという話にはなりません。冷たさが返ってきた場所だけへ、30秒ずつ。お風呂そのものが苦手な子や、音に反応する子ほど、当てる時間の合計を短くするより、当てる場所を絞るほうが早く終わります。犬のタオルドライの手順に風を足すときも、単位は「全身」ではなく「4か所」です。

様子見にしてよい範囲と、切り上げる線
見ているもの様子見にしてよい範囲切り上げる線
根元の冷たさその日のうちに温かくなる翌朝も同じ場所が冷たい
地肌の色白いものが少し出る日がある赤みが2週間たっても同じ場所にある
掻く回数夕方に2〜3回同じ場所を1日中掻いている
におい尾の付け根だけから出るどこに鼻を近づけても同じ強さ
毛の手ざわり翌日には戻っている束になったまま3日戻らない

押す・挟む・向きを変える|犬のタオルドライの手順を3つの動きに分ける

手順に入れる動きは3つだけで、こする動きは入れません。こする動きは毛の向きを乱すぶん、水がタオルへ移る量が減ります。乱れた毛は乾いたあとに束になり、翌日ブラシが通らなくなります。犬のタオルドライの手順を短くしたいときほど、動きの種類を減らすほうが速く終わります。

  1. 押す(根元へ向けて垂直に)

    タオルを広げて手のひらで上から押し当てます。動かさず、20秒。毛の層の中にある水が、上のタオルへ移る時間をつくる動きです

  2. 挟む(体の厚みのある場所)

    胸、内もも、尾の付け根は、タオルで両側から挟んで20秒。片側から押しても反対側の水は動きません

  3. 向きを変える(最後に1回)

    乾いた面のタオルで、毛を根元から起こす向きに1回だけなでます。空気の通り道をつくる動きで、ここだけは動かします

タオルは大判1枚より、小さめを3枚にしてください。押して20秒、挟んで20秒を繰り返すと、1枚は3か所めで水を受けられなくなります。湿ったタオルで押しても、水はもう移りません。持ち替える手間より、同じ場所を2度やり直す時間のほうが長くつきます。猫の場合は、この3つの動きのうち「挟む」を先にしたほうが、途中で抜け出されにくくなります。

そして、シャンプーの日と日のあいだをどう過ごすかです。犬も猫も体から脂を出すので、洗った翌日からまた汚れていきます。お風呂そのものが苦手な子のために洗う回数を減らすと、今度は間が空きすぎる。毎日きれいにしてあげたい、という側を毎日やれる形にしておくと、洗う日の間隔を伸ばしても手ざわりが落ちません。

中身が高機能性電解酸化水だけでできているのが mofuwa スキンケアミストで、舐めても差し支えない基準で検査されています。タオルドライのあと、根元が温かくなったのを確かめてから、気になる場所へ含ませて指で押さえるところまでで終わります。拭き取る工程がないぶん、乾かしたばかりの毛をもう一度濡らして戻す、ということが起きません。耳のふちや口のまわりのように、ほかのものを使いにくい場所にも同じ1本で届きます。

水分の浸透力が精製水の35倍とされる特許電解水を使っているため、毛の上にとどまらず根元まで下りていきます(当社の特許電解水の資料より)。スキンケアミストを使う日でも、確かめ方は変わりません。根元に手のひらを30秒。ここが温かければ、その日のタオルドライの手順は終わりです。

Pointタオルを置く場所を、毛の流れの下側にしておく

押した水は、毛の流れに沿って下へ動きます。体の下側に乾いたタオルを1枚敷いてから押すと、移った水がそこで止まり、押すたびに同じ場所へ戻ってきません。敷く1枚を足すだけで、上から押す回数が2割ほど減ります。猫はこの1枚の上に自分で乗ってくれることが多く、押さえる手が1本で済みます。

翌日に残った冷たさは、犬のタオルドライの手順の話か、受診の話か

翌朝もう一度、同じ4か所へ手のひらを30秒当ててください。前の日に冷たかった場所が温かくなっていれば、手順の話です。当て方を足せば片づきます。翌朝も同じ場所だけが冷たいなら、水が残っているのではなく、そこの毛が寝たまま空気が通っていないか、地肌の側で何かが起きています。

この5つは、動きを足しても引いても変わりません。4か所のどこが何日冷たかったかを書いた紙と、風を足した日と足さなかった日のメモを持って、動物病院で診てもらう枠を取ってください。手のひらを当てた記録は、見た目では伝えにくい「乾き方の左右差」をそのまま渡せる材料になります。診断は病院の領域で、家で持っていくのは日付と場所です。

手順の話と、そうでない話の分かれ方
起きていること手順で動くか次にやること
1か所だけ乾きが遅い動く挟む動きを、その場所にもう1回
全身の乾きが遅い動くタオルの枚数を3枚に増やす
翌朝も同じ場所が冷たい動かない日付と場所を紙に書き、3日数える
赤みが2週間同じ動かない記録を持って診てもらう

犬のタオルドライの手順が続くのは、1枚の置き場所を決めたとき

この手順が家で続くかどうかを分けるのは、動きの覚えやすさではなく、タオルを3枚どこに置いてあるかです。取りに行く一手間が入ると、その子は待っているあいだに体を振り、床が濡れ、そこから話が変わります。洗う場所のそばに、乾いた3枚を立てて置く。決めるのはそれだけです。

紙の端に残しておく4つ
残すもの中身次に使うとき
確かめる4か所胸・脇の下・内もも・尾の付け根30秒当てる場所を迷わない
3つの動き押す・挟む・向きを変えるこする動きが混ざったら戻す
タオルの枚数小さめ3枚と、下に敷く1枚足りなくなる前に持ち替える
翌朝の記録冷たかった場所と日付3日続いたかどうかを数える

覚えることは、4か所と3つの動きと30秒だけです。この数字が体に入ると、ドライヤーを使う日も使わない日も、終わりの判断が同じ形になります。タオルを3枚立てて置くところから始めてください。

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よくある質問

タオルドライだけの日が続くと、犬のにおいは強くなりませんか。
においの出どころが1か所に絞れているうちは、そこを片づければ変わりません。尾の付け根だけ、口のまわりだけ、というように鼻を近づけて場所が決まるなら、その場所に3つの動きを足すだけで足ります。分かれ目は、どこに鼻を近づけても同じ強さで返ってくるようになったときです。そうなると場所の話ではなく、体に空気が通っている時間の話になります。寝床の位置を変える、毛の向きを起こす工程を1日1回入れる、というあたりから動きます。
ドライヤーの音が苦手で、そもそも近づけません。どこから慣らせばよいですか。
音そのものより、音がどこから鳴っているか分からないことのほうに反応している場合があります。まず、ドライヤーを部屋の外か、その子から2メートル離した床に置いて、風を当てずに20秒だけ回してみてください。その20秒を、タオルで押している最中にやります。押されている感覚のほうが先にあると、音は背景になります。これを1週間続けてから、風を1か所へ10秒当てるところまで進めてください。当てる場所は、いちばん触られ慣れている胸からです。
猫にも同じ手順でよいですか。お風呂に入れていないのですが。
確かめる場所を胸と脇の下の2か所に減らし、動きは「挟む」から始めてください。猫は自分の口が届く場所を毛づくろいで引き受けるので、人がやるのは届かない場所だけで足ります。お風呂に入れていない猫でも、雨の日に濡れた、吐き戻しがついた、という日にタオルドライの場面は来ます。そのときに手順が決まっていると、体を押さえておく時間が短くなります。1枚を下に敷いて、その上に自分で乗ってくるのを待つやり方が、いちばん抵抗が少なく進みます。

本記事は日常のお手入れに関する情報提供を目的としており、疾病の診断・治療・予防を目的とするものではありません。皮膚や体調に異常が見られる場合は、自己判断せず動物病院にご相談ください。