C09シーン別・暮らし

共働きで時間がない人のためのいっしょに寝る|5分で終わらせるケア

公開日 2022年2月19日|文=mofuwa編集部

明るい部屋で、淡い色のブランケットの上に小さな犬が眠っている
起きているあいだより、眠っているあいだのほうが長く触れ合っています。手を入れられるのは、その入り口だけです。写真:https://kaboompics.com//Pexels

共働きの家で平日の1日を分で数えたら、いちばん長く体が触れていたのは、布団に入ってからの7時間でした。朝はごはんと身支度で10分、夜は帰ってから15分。起きているあいだに触れている時間は、あわせて25分しかありません。ペットと一緒に寝るという習慣は、その日いちばん長く触れている時間です。しかも、そのあいだ人は眠っているので、何もしていません。時間がないと感じている人ほど、いちばん長い時間が手つかずのまま残っている、ということになります。この記事は、その7時間の入り口にある1分を、一日のどこに置くかという話です。

朝10分、夜15分、そのあと7時間|時間がない共働きの家でペットと一緒に寝るという経験

共働きの平日を、分で数えてみたことがあるでしょうか。朝は起きてごはんを出して、身支度をしながら少し撫でて、家を出るまでにその子に触れているのは10分ほど。夜は帰ってごはんを出して、遊んで、片づけて15分。起きているあいだにその子の体に手が触れている時間は、平日で25分前後です。時間がない、というのはこの25分のことを指しています。

ところが、同じ日の中に、比べものにならないほど長い時間があります。ペットと一緒に寝る家では、布団に入ってから朝までの6〜8時間、体のどこかがずっと接しています。起きているあいだの25分に対して、眠っているあいだは400分を超えます。時間がないと言っている人の家に、その日いちばん長い接触時間が、毎晩まるごと残っている。

共働きの平日、その子に触れている時間の内訳
時間帯していること触れている時間
朝ごはん、身支度のあいだに撫でる10分ほど
日中留守番。人は家にいない0分
夜ごはん、遊び、片づけ15分ほど
寝る前布団に入るまでの数分決めていない家が多い
就寝中ペットと一緒に寝る6〜8時間

この表を見て最初に思うのは、たぶん「寝ているあいだは何もできない」ということだと思います。そのとおりです。眠っているあいだに手を入れることはできません。だから、その7時間に対して人が触れる場所は、入る前と出たあとの2回しかない。時間がないという条件は変えられませんが、その2回のうち、どちらに手を置くかは選べます。

夜に帰ってからの15分は、ごはんと片づけで埋まっています。ここにケアを足そうとすると、たいてい続きません。一方、布団に入る直前は、その日でいちばん予定が入っていない時間です。スマートフォンを置いて、電気を消すまでのあいだ。ここが、時間がない人に残された唯一のまとまった時間になります。

Note触れている時間の長さは、ケアの量とは別のものです

ペットと一緒に寝る家では、その子といる時間が長いぶん、毎日のケアが足りているように感じられます。けれど、接している時間と、手を入れている時間は別のものです。7時間ずっと触れていても、そのあいだに毛を通した回数はゼロです。時間がない人ほど、この2つが混ざりやすくなります。数えるのは、いっしょにいた時間ではなく、手を動かした回数のほうです。

いちばん長く触れているのに、何もしていない|ペットと一緒に寝る夜の背景

眠っているあいだ、体と寝具のあいだでは、静かに物が動いています。まず被毛の表面についているものが、寝具の繊維に移ります。日中に外から持ち帰ったほこりや、皮脂と混ざって毛先にとどまっていたもの。それが、7時間ぶんの体重と体温をかけて、シーツや布団の面に押し当てられます。

逆向きにも動きます。寝具の側にたまっているほこりや、前の晩に移った毛が、被毛のあいだに入り込みます。同じ面を、毎晩7時間ずつ、両方向に行き来している状態です。ペットと一緒に寝るというのは、その子の被毛と皮膚にとって、家の中でいちばん長く接している素材が寝具になる、ということでもあります。

ここで大事なのは、時間がないという条件が、この7時間には関係していないことです。忙しい人の家でも、余裕のある人の家でも、寝ているあいだに動いている量は同じです。差がつくのは、その前後だけ。だから、共働きで時間がない人にとって、一緒に寝る前の1分は、いちばん効率のいい場所にあります。ここに手を置くと、いちばん長い時間の入り口を押さえたことになります。

7時間のあいだに動いているものと、手を入れられる場所
動いているもの向き人が手を入れられるところ
日中に毛先についたもの被毛から寝具へ布団に入る前
皮脂と混ざって毛にとどまるもの被毛から寝具へ布団に入る前
寝具にたまったほこり寝具から被毛へシーツを替える日
前の晩に落ちた毛寝具から被毛へシーツを替える日
体温でこもる湿り接している面の内側起きたあと、布団をめくって空ける

この表の右の列は、3つしかありません。布団に入る前、シーツを替える日、起きて布団をめくる瞬間。ペットと一緒に寝る家で人が手を入れられる場所は、実際にはこれだけです。時間がないという理由でどれかを削るとしたら、いちばん最後まで残しておきたいのは、布団に入る前の1回になります。ここが、一日でいちばん長い接触の入り口だからです。

Note一緒に寝るのをやめる、という話ではありません

寝具に毛がつくから別々に寝る、という結論にはしていません。ペットと一緒に寝ることは、その子にとっても人にとっても、一日の終わりにある習慣です。変えるのは、寝るかどうかではなく、入る前の1分をどこに置くかだけです。時間がない家ほど、この習慣は貴重な接触時間になっています。減らす方向に手を向けなくて構いません。

寝る前の1分を、一日の最後ではなく入り口に置く|時間がない人の考え方

ここからが実際の手の話です。やることを増やさずに、置く場所だけを決めます。時間がない人の家でケアが続かないのは、内容が難しいからではなく、いつやるかが決まっていないからです。時刻で決めると、帰りが遅れた日に崩れます。だから、時刻ではなく、毎日必ずやっている行動の直後に置きます。

  1. 自分が毎晩必ずやっていることの、すぐ後ろに置く

    歯を磨いたら、寝室の電気を落としたら、目覚ましをかけたら。時刻ではなく行動に紐づけると、帰宅が23時でも1時でも同じ順番で回ります。時間がない人にとって、これがいちばん大きな違いになります。ペットと一緒に寝る家なら、寝室に入る動作そのものが合図になります。

  2. 順番を固定して、背中から前へ1往復だけ通す

    毎晩考えないで済むように、順番を決めてしまいます。首の後ろから腰まで毛の流れに沿って1往復、耳のうしろ、口まわり、前足の先。場所を選ぶ時間をなくすと、1分は本当に1分で終わります。全身をやろうとしないでください。1往復で足ります。

  3. 布に一度移してから、体に当てる

    スプレーを直接その子の顔に向けないでください。ガーゼか薄い布に一度移して、そこから当てます。布団に入ってからの7時間、その子の口まわりがシーツのどこに当たっていたかは、朝になっても誰も知りません。だから、寝る前に当てるものは、そのあと口へ回っても構わない側から選びます。mofuwa スキンケアミストは中身が電解水100%で、清涼飲料水の規格基準で測られた水です。消灯までのあいだに自分で顔をなめる子でも、そのまま寝かせておけます。当てるのは口まわりと耳のうしろの2か所、布の面を変えて1回ずつ。寝室に入る動作の中に収まるので、この2か所だけは毎晩同じ順番で回せます。

  4. 週に1回、シーツか敷いている布を替える日を決める

    毎日替える必要はありません。曜日で決めてしまうほうが、時間がない家では続きます。燃えるごみの前の晩、というように、すでにある予定の隣に置いてください。替えた日に、その布についていた毛の量を見ておくと、あとで比べる相手になります。

  5. できなかった日は、飛ばす。翌日に取り戻さない

    共働きの平日には、どうしても手が回らない日があります。その日は飛ばしてください。翌日に2日ぶんやろうとすると、そこで習慣が終わります。1分の日課は、続いている回数のほうが中身より大事です。週に4日できていれば、月に16回になります。

1分で終わらせる日と、5分とれる日の分け方
1分の日(平日)5分の日(週末や早く帰れた日)
やること背中を1往復、耳のうしろ、口まわり全身に毛を通す、前足と後ろ足、指のあいだ
見るところ毛の流れが乱れていないか地肌の色、においの出どころ、しこりや傷
寝具そのままシーツを替える、布団をめくって空ける
かける時間60秒5分まで。それ以上は延ばさない
飛ばしていい日あります。翌日から再開週に1回できていれば足ります

5分の日を長くしすぎないでください。時間がある日に30分やると、その次からのハードルが上がります。上限を5分と決めておくほうが、平日の1分と地続きになります。ペットと一緒に寝る家では、毎日の接触が長いぶん、一度に済ませようとする必要がありません。少しずつ、毎日の入り口で足していけます。

順番についても、ひとつだけ補足します。寝る前の1分は、その子を起こしてまでやらないでください。もう寝ている日は、そのまま寝かせて構いません。翌朝、布団をめくるときに背中を1往復すれば、それで1回ぶんです。時間がないという条件の中では、朝と夜のどちらでも成立する形にしておくほうが、結果として回数が増えます。

ペットと一緒に寝る2週間で出てくる変化

1分の日課を置いたら、2週間だけ続けてみてください。変化が出るのは、その子の側ではなく、先に寝具の側です。週に1回シーツを替えるときに、ついている毛の量を見ます。1週目と3週目で、明らかに違っていれば、寝る前の1往復が仕事をしています。時間がない人でも、これは数えなくても目で分かります。

毎日の記録は、手帳に1行で足ります。やった日に丸をつけるだけ。2週間で何回できたかが分かれば、それ以上は要りません。共働きで時間がない人が続けられる記録は、書くのに5秒以上かからないものだけです。回数が週3回を切っている週があったら、内容を減らすのではなく、置く場所を変えてみてください。

ここまでは、毎日のケアの話で説明のつく変化です。次のような変わり方は、寝る前の1分では扱えません。ペットと一緒に寝る家は、体の変化にいちばん早く気づける場所でもあります。夜の1分と、朝に布団をめくる瞬間の2回で、次の点だけ見ておいてください。

Caution朝のうちに動物病院へ相談したいサイン

同じ場所をなめ続けている、地肌が赤い、毛が根元から抜けて地肌が見えている、寝具に血や浸出液のあとがある、フケが急に増えた、触ると痛がる場所ができた、夜中に何度も起き上がる、息づかいが速い、食べる量が2日続けて半分以下。いずれかに当てはまるときは、寝る前のケアの回数を増やす前に、動物病院にご相談ください。時間がないからと数日ずらすより、朝いちばんに電話を1本入れるほうが早く終わります。

相談するときは、気づいた日、その場所、寝るときの姿勢の3つを伝えてください。ペットと一緒に寝る家では、いつも同じ向きで体を寄せている面があります。その面と、変化が出た場所が同じかどうかは、その場で切り分けの材料になります。写真を1枚撮っておくと、話が早く進みます。

共働きで時間がない家に、まとまった時間を作ることはできません。作れないかわりに、もともといちばん長い時間が、毎晩そこにあります。ペットと一緒に寝るという習慣は、その日いちばん長く触れている時間です。そのあいだ人は何もできませんが、入り口の1分だけは選べます。歯を磨いたあと、電気を消す前。時間がない人の毎日のケアは、そこに1つ置けば足ります。

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本記事は日常のお手入れに関する情報提供を目的としており、疾病の診断・治療・予防を目的とするものではありません。皮膚や体調に異常が見られる場合は、自己判断せず動物病院にご相談ください。