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ソファとカーペット、はじめて犬を迎えた人はどうしている?

公開日 2022年2月26日|文=mofuwa編集部

明るいリビングで、淡い色の布のソファの上に落ち着いて座っているクリーム色の犬
布の上の毛は落ちているのではなく、繊維に刺さって止まっています。だから量が見えなくなります。写真:https://kaboompics.com//Pexels

ソファの座面を手のひらでなでたら、指の腹に短い毛が5本ついてきました。目で見たときには、そこに毛はありませんでした。布の面に落ちた毛は、繊維のあいだに入り込んで、上からは見えなくなります。初めて犬を迎えた人がまず困るのは、量が多いのか少ないのか、比べる相手がいないことです。掃除をしても減った気がしない。減っていないのか、そもそもこれが普通なのかも分からない。この記事では、ソファとカーペットで毛がどうなっているかを先に書いて、そのあとで、最初の1か月に自分の家の基準を作る手順を並べます。数える相手は、よその家ではなく、先週の同じ場所です。

ソファに刺さった毛と、床に落ちた毛は別のもの|初めて犬を迎えた家で毎日の量が分からなくなるところ

フローリングに落ちた毛は、見えます。平らな面の上に横たわっているので、光の当たり方で線として浮かびます。掃除機をかければ、かけた前後の違いも目で分かります。ソファとカーペットでは、この2つがどちらも成り立ちません。布は平らな面ではなく、細い糸が立って並んでいる面だからです。

犬の毛は、片方の端が細く、もう片方が太くなっています。落ちた毛が布に当たると、細いほうの端から繊維のあいだに入り、そこで止まります。上に乗っているのではなく、刺さって立った状態で残ります。座ったり立ったりするたびに、その毛はさらに奥へ押し込まれます。ソファの座面で毛が見えないのは、少ないからではなく、見える向きに残っていないからです。

初めて犬を迎えた人にとって、ここがいちばん判断しにくいところです。掃除をした直後にもう一度粘着ローラーをかけると、また毛が取れる。何回やっても終わらないので、多すぎるのではないかと感じます。実際には、布の奥に入った毛が、人が座ったりその子が乗ったりするたびに、少しずつ表に戻ってきているだけです。

もうひとつ、量そのものが日によって動きます。犬の毛が抜ける量は、季節、室温、その子の年齢、被毛の作り、寝ている場所で変わります。だから「1日に何本までが普通」という数字は、どこにも存在しません。初めて犬と暮らす人が探しているのはその数字ですが、探しても出てきません。出てこないので、多いのか少ないのか分からないまま、掃除の回数だけが増えていきます。

Note基準は、よその家ではなく自分の家に作ります

毛の量に一般的な正解がない以上、比べる相手は自分の家の先週になります。同じソファの、同じ場所を、同じ回数で見たときに取れた量。これを1か月ぶん並べると、その子の「ふつう」が真ん中に出てきます。初めての1か月は、掃除の記録ではなく、基準を作るための1か月だと考えてください。ここができると、あとは増えたか減ったかだけで判断できます。

最初の1か月、同じ場所を同じ回数で見る|ソファとカーペットの毛を数える手順

手順は5つです。大事なのは中身より、1か月変えないことのほうです。場所・道具・回数・時刻の4つを固定します。途中で1つでも変えると、その日から前の週と比べられなくなります。初めて犬を迎えた家では、掃除のやり方を試している途中だと思いますが、この1か所だけは触らないでおいてください。

  1. 手順1:場所を1か所だけ決める

    ソファ全体ではなく、その子がいつも乗っている側の座面、半分だけにします。カーペットも同じで、ソファの前の1畳ぶんなど、範囲を決めてください。全体を見ようとすると、日によって範囲が変わり、量も変わります。1か所に絞ると、毎日30秒で終わります。

  2. 手順2:道具と回数を固定する

    粘着ローラーを1本決めて、毛の流れと関係なく、同じ向きに3往復と決めます。強さも同じ。掃除機を使う日も使わない日もあると量が動くので、この1か所については粘着ローラーだけにしてください。道具を替えたくなったら、1か月終わってからにします。

  3. 手順3:やる時刻を、毎日の中の同じ場所に置く

    夜のごはんのあと、寝る前、朝出かける前。どこでも構いませんが、1か月同じにします。昼と夜では、その子がソファに乗っていた時間が違うので、取れる量も違います。時刻を固定すると、その差が消えます。

  4. 手順4:はがしたシートを見て、3段階でメモする

    本数は数えません。薄い・ふつう・びっしりの3段階だけにします。スマートフォンでシートの写真を1枚撮って、カレンダーに丸・三角・二重丸をつけるだけで足ります。初めての人ほど、細かく記録しようとして3日でやめてしまいます。3段階なら1か月続きます。

  5. 手順5:7日目・14日目・30日目に、写真を並べて見比べる

    毎日見ていると差が分かりません。1週間ぶんの写真を横に並べると、多い日と少ない日がはっきり分かれます。30日目に並べたとき、真ん中あたりに集まっている量が、その子の「ふつう」です。ここが、初めて犬と暮らす家に作れる、唯一の基準になります。

1か月のあいだ、固定するものと動かしていいもの
1か月固定するもの動かしていいもの
場所ソファの座面、いつも乗る側の半分ソファのほかの場所は自由に掃除して構いません
道具粘着ローラー1本だけ床やほかの部屋は掃除機でも構いません
回数同じ向きに3往復取り切りたい日は、記録のあとで追加します
時刻毎日おなじ時間帯旅行などで抜けた日は、空欄のままにします
記録薄い・ふつう・びっしりの3段階気づいたことがあれば1行だけ足します

1か月続けると、副産物がひとつ出てきます。取れた量が多い日に、前の日に何があったかが分かるようになります。暖房を入れはじめた日、雨で濡れて帰ってきた日、来客があって興奮していた日。毎日の記録が並んでいると、量が動いた理由のほうが先に見えます。ここまで来ると、ソファの毛は掃除の問題ではなく、その子の一日の記録になります。

多い日と少ない日を分けるやり方|初めてでもソファの毛に線が引けるところ

記録が壊れるつまずきは、だいたい3つです。どれも「もっときれいにしたい」という方向から起きます。掃除としては正しい手ですが、基準を作っている1か月のあいだは、量の比較を壊します。初めて犬を迎えた家では、この3つが全部同時に起きることがあります。

最初の1か月にやりがちな3つと、量の基準がどう壊れるか
やりがちなこと起きることそのかわりにやること
取れなかった日に回数を増やす多い日ほど数字が大きくなり、差が消える3往復で止めて、記録のあとに追加でかける
途中で道具を替える取れる量が道具の性能で動いてしまう1か月は替えない。試すのは別の場所で
日によって場所を広げる面積が変わり、量の比較ができなくなる決めた半分だけ。ほかは自由に掃除する

3つに共通しているのは、手を増やすほど、量が分からなくなるということです。初めての1か月にやることは、毛を減らすことではありません。どのくらい落ちるのが自分の家の普通なのかを知ることです。減らす手は、基準ができてからいくらでも足せます。順番を逆にすると、いつまでも「これで合っているのか」が分かりません。

1か月ぶんが並んだら、多い日に線を引きます。写真を見て、びっしりに丸をつけた日だけカレンダーから抜き出してください。そこに何か共通点があるかを見ます。毎年決まった時期に毛がまとまって抜ける犬は多いので、月をまたいで増えているなら、それは季節の側の理由です。特定の曜日に集まっているなら、生活の側の理由になります。

Pointソファに1枚かけると、記録がもっと楽になります

座面のいつも乗る側に、洗える布を1枚かけておくやり方があります。毛が布の奥まで刺さらないので、粘着ローラーで取れる割合が上がります。ただし、1か月の記録の途中で始めないでください。条件が変わって、前の週と比べられなくなります。始めるなら、30日目に基準を作り終えてからです。そこから先は、布を替えた日の量が新しい基準になります。

毎日のケアの側でも、ひとつだけ足せることがあります。暖房を入れた週から量が増える家では、動いているのは毛ではなく、地肌のほうです。そしてソファに当たる面、つまり背中から腰にかけては、その子の口も後ろ足も届きません。乾いてきていても、本人にはどうにもできない帯がここに1本あります。mofuwa スキンケアミストは電解水100%です。地肌に置くものとしては、水しか乗りません。布に含ませて、背中から腰まで毛の流れに沿って1往復なでる。浮いていた毛が布のほうへ移るので、シートに乗る本数もそのぶん減ります。散歩から帰ったあとの30秒でできます。ただし、始めるのは30日目に基準を作り終えてからにしてください。条件が1つ増えると、その日を境に前の週と比べられなくなります。基準ができたあとなら、始めた日の量が新しい基準になるだけです。

量ではなく毛の出かたが変わったとき|ソファとカーペットで家でできることの外側

1か月の記録は、量を見るためのものです。ただ、量が同じでも、毛の出かたが変わることがあります。こちらは掃除やケアの話では扱えません。ソファとカーペットは、その子が一日でいちばん長く体を預けている面なので、変化がいちばん早く残る場所でもあります。粘着ローラーのシートを見るとき、次の点だけ一緒に見てください。

Caution早めに動物病院へ相談していただきたいサイン

地肌が広く見えている、赤くなっている、じくじくしている、においがある、同じ場所をなめ続けている、触ると痛がる、短く切れた毛が急に増えた、フケが1週間以上続けて増えている、元気や食欲が落ちている。いずれかに当てはまるときは、掃除の回数を増やす前に、動物病院にご相談ください。初めて犬を迎えた人ほど、これが普通なのか判断がつかず、様子を見る時間が長くなります。迷ったときは早いほうを選んでください。

相談に行くときは、粘着ローラーのシートの写真、増えはじめた日、その週の室温や暖房の状況の3つを持っていってください。1か月の記録があると、「いつからいつもと違うか」がその場で伝わります。初めての診察では、これが言えるかどうかで話の進み方が変わります。写真は撮りためたもののうち、いちばん量が少ない日と多い日の2枚で足ります。

ソファとカーペットの毛は、犬と暮らしていればなくなりません。布に刺さって止まる以上、掃除の道具をどれだけ変えても、ゼロにはならないからです。初めての1か月にやることは、ゼロにすることではなく、真ん中を知ることです。同じ場所を、同じ回数で、同じ時刻に見る。それを30日並べれば、多い日と少ない日の線が自分で引けるようになります。その線ができたあとは、毎日の掃除は減らして構いません。基準さえ持っていれば、増えた日にだけ手を足せます。

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よくある質問

ソファのカバーは、どんな布だと毛が刺さりにくいですか?
織りが詰まっていて、表面に毛足が立っていない布のほうが、奥まで入り込みにくくなります。起毛したものや目の粗いものは、毛が横向きに絡んで止まります。ただし、素材を替えても落ちる量そのものは変わりません。取りやすくなるだけです。替えるときは、1か月の記録が終わってからにしてください。途中で替えると、その日を境に量が動いて、前の週と比べられなくなります。
毛がまとまって増える時期は、年に何回ありますか?
多くの犬で春と秋に動きますが、室内で暮らしていると、暖房や照明の影響でずれることがあります。回数を覚えるより、記録した月を残しておくほうが役に立ちます。翌年の同じ月と見比べれば、その子にとっての増える時期が分かります。初めての1年は、増えるたびに驚くと思いますが、2年目からは前年の記録が基準になります。
掃除機と粘着ローラーは、どちらを先に使えばいいですか?
ソファやカーペットのように毛が刺さる面では、先に粘着ローラーで表に出ている毛を取り、そのあとで掃除機をかけるほうが取り残しが減ります。逆にすると、吸い口が布の表面をなでて、毛を奥へ押し込むことがあります。ただし、量の基準を作っている1か月は、決めた1か所については粘着ローラーだけにしてください。道具が2つ混ざると、その日の量がどちらの結果か分からなくなります。

本記事は日常のお手入れに関する情報提供を目的としており、疾病の診断・治療・予防を目的とするものではありません。皮膚や体調に異常が見られる場合は、自己判断せず動物病院にご相談ください。