C08季節・行事
後ろ足の同じ一点だけ、毛が薄くなってきた
後ろ足の外側、かかとから指3本ぶん上がったあたりの毛が、直径1cmほど薄くなっています。左右のどちらか片方だけで、反対の足は何ともありません。地肌が透けて見えるところに、うっすら赤みが差しています。掻き壊しと呼ぶほどの傷はまだなく、それでも毛だけが確かに減っています。5月のなかばは、下毛が抜けきる時期と、部屋の湿度が上がり始める時期が重なります。被毛が動くぶん、薄くなった一点は先週より見つけやすくなっているはずです。この記事で数えるのは、その一点の直径と、夜の1時間で後ろ足が上がった回数の2つです。
後ろ足の一点を、直径で書き始める|掻き壊しと赤みが重なった背景
気づくのは、たいてい抱き上げたときです。片方の後ろ足だけ、外側の一点で被毛の量が落ちていて、指でなでると地肌の色が見えます。反対の足には同じ場所がありません。左右で差が出ている時点で、被毛全体の話ではなく、その一点で何かが起きています。掻き壊しの傷が見えていなくても、赤みが差していれば、そこには手か口か床のどれかが当たっています。
| そろえるもの | 決め方 | ずれると起きること |
|---|---|---|
| 姿勢 | 伏せさせて、後ろ足を伸ばした状態 | 立たせると毛が寄って直径が小さく見える |
| 時刻 | 夜の同じ時間帯(寝る前など) | 朝と夜では赤みの出方が変わる |
| 測る向き | 体の前後方向に定規を当てる | 向きを変えると数字が毎回ちがう |
| 書く単位 | ミリで書く(10mm・12mm) | 「少し広がった」では次週と比べられない |
| 写真 | 同じ距離から1枚 | 文字だけだと赤みの濃さが残らない |
5月のなかばは、条件が3つ同時に動きます。下毛が抜けきって被毛の厚みが減り、窓を開ける日が増えて室内の湿度が上がり、散歩の時刻が夕方へ寄ります。皮膚の側が変わっていなくても、地肌が外から見える面積は、この時期に自然に増えます。先週まで見えなかった赤みが急に見えたときは、地肌が出てきたのか、赤みが増えたのか、この2つが混ざっています。直径をミリで残しておくと、あとから分けられます。
数えるのは2つだけにします。一点の直径と、夜の1時間で後ろ足が上がった回数。かゆがっているかどうかは目で追いかけても決まりません。足が上がって、その一点に届いた回数なら、テレビを見ているあいだに数えられます。掻き壊しが進むかどうかは、この回数の側に先に出ます。
同じ一点にだけ後ろ足が戻る|掻き壊しと赤みを分けて見る考え方
掻き壊しと赤みは、同じものの段階ちがいではありません。赤みは触れたあとに数分から数時間で出て、当たるものがなくなれば引きます。掻き壊しは、同じ場所へ同じ角度で繰り返し力が入ったときに、皮膚の表面が持たなくなって残ります。前者は当たっているかどうかの記録で、後者は何回当たったかの記録です。欄を分けておかないと、4週間後に見返しても、何が動いたのか読み取れません。
| 見るところ | 赤みの欄に書くこと | 掻き壊しの欄に書くこと |
|---|---|---|
| 出るまでの時間 | 当たってから数分から数時間 | 同じ場所に繰り返し力が入ったあと |
| 引くまでの時間 | 当たるものがなくなれば戻る | 戻るのに日数がかかる |
| 手ざわり | 地肌が平ら | 指先に引っかかりが出る |
| 範囲の動き | その日ごとに濃さが変わる | 直径が週単位で動く |
| 数え方 | 夜の同じ時刻に1回だけ見る | 1時間で後ろ足が上がった回数 |
同じ一点にだけ後ろ足が戻るのは、そこがその子の体の中で、いちばん少ない動きで届く場所だからです。後ろ足の外側は、伏せた姿勢のまま首を曲げれば口も届き、体を起こさずに反対の後ろ足の爪先も当たります。体のほかの場所なら、起き上がるか、寝返りを打つかの一手間が入ります。その一手間が要らない場所だけが、1日に何十回も選ばれます。掻き壊しが1か所に集中するのは、皮膚の弱さより先に、この届きやすさで決まっています。
当たっているものは、口と爪先だけではありません。寝床のふち、ケージの柵、ソファの脚、床に置いた水の器の台。伏せたときに、その後ろ足の外側がどこに接しているかを一度見てください。硬いふちに毎晩同じ角度で当たっていれば、赤みはそこから出ます。この場合、手を入れるのは皮膚ではなく寝床の側です。
湿度の話も、この一点では逆に働きます。室内の湿度が上がる時期は、地肌のうるおいが減りにくくなるぶん、乾きから来る赤みは落ち着きます。それでも同じ一点だけ赤いままなら、原因は空気ではなく、当たっているものです。洗いすぎで地肌のうるおいが減っているときは、一点ではなく背中や脇にも同じ出方が広がります。範囲が広がらず一点にとどまっていること自体が、切り分けの材料になります。
毎日1回さわられる経験を先につくる|後ろ足の掻き壊しと赤みに手が入る順番
測ろうとした日にかぎって、足を引かれます。その一点は、その子にとって触られ慣れていない場所です。ふだんの手は背中と首すじに集まっていて、後ろ足の外側まで届いている家はあまりありません。測定を始める前に、触られる経験のほうを1週間ぶん先に積んでおくと、4週間の記録が途中で止まりません。
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1日目から3日目は、測らずに触るだけ
伏せている横で、後ろ足の外側に手のひらを2秒だけ置きます。定規も写真も出しません。足を引かなくなるまで、ここを繰り返します。
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4日目から、被毛を寝かせてから触る
乾いた毛のままだと地肌が見えず、指で分けるほど毛が立ちます。湿らせて寝かせると、押し分けずに地肌が出ます。
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6日目に、定規を当てて1回だけ測る
前後方向に当てて、ミリで書きます。1回で決めて、当て直しません。
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夜のテレビの1時間で、足が上がった回数を数える
その一点に届いた回数だけ数えます。別の場所を掻いた回数は、この欄に入れません。
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週に1度、同じ曜日の同じ時刻にそろえる
4週間で4行です。行が少ないほうが、直径の動きが見やすくなります。
後ろ足の外側は、その子の口がそのまま届く場所です。触ったあとに舐められることを前提にすると、手に含ませるものは限られます。mofuwa グルーミングスプレーは、清涼飲料水の規格基準をクリアした成分でつくられているので、その一点にたっぷり吹いてから触れます。少量を惜しんで乾いた毛をこするより、濡らして寝かせてしまうほうが、地肌に力を加えずに済みます。掻き壊しの直径を測る日ほど、量を気にせず使えることが効いてきます。
mofuwa グルーミングスプレーは、ブラッシングスプレーとしても同じ場面で働きます。被毛が立ったままだと、赤みの縁がぼやけて、直径が毎週ちがう数字になります。吹いてから毛の流れに沿ってブラシを1回通すと、一点の縁がはっきりして、写真でも同じ大きさに写ります。静電気で毛が散らないぶん、後ろ足のまわりを何度も押し分けずに済みます。測るための道具としても使える、という位置づけになります。
毎日きれいにしてあげたい、という気持ちは、後ろ足の一点の前で止まりがちです。触ると嫌がるので手が遠のき、手が遠のくぶん、その場所だけ状態が分からなくなります。毎日触れる形にしておくことが、そのまま毎日測れる形になります。アルカリ電解水が皮脂と油になじんで乳化するので、落ちるのは汚れを抱えた余分な脂で、地肌に要る皮脂は残ります(deck p16)。うるおいを取り上げずに毎日触れるという条件が、この一点では特に大事になります。
直径が10mmから20mmへ、週ごとに一方向へ広がっている/夜の1時間で足が上がる回数が、先週より増え続けている/赤みの中に指先で引っかかる段差が出て、掻き壊しの側の欄が埋まり始めた/反対の後ろ足にも同じ一点が出てきた。この並び方をしているときは、当たっているものを外しても数字が止まりません。4行の直径と、回数の欄と、同じ距離で撮った写真を持って、動物病院の予約を入れてください。何週目から広がり始めたかが、その4行に残っています。
4週間で直径がどう動いたか|後ろ足の掻き壊しと赤みに出る変化
4週間の記録は、3つのうちどれかの形になります。直径が動かず回数だけ減る、直径も回数も動かない、直径が広がる。最初の形なら、当たっていたものを外せたということです。2つ目なら、まだ外せていないものが残っています。3つ目は、家の中の条件では説明がつかない動き方です。
| 直径の動き | 夜の回数の動き | 読めること |
|---|---|---|
| 10mmのまま | 12回から4回へ | 当たっていたものが外れた。寝床のふちが当たっていた形 |
| 10mmのまま | 12回のまま | 口か爪先が同じ角度で届き続けている。姿勢の側を見る |
| 10mmから13mmへ | 12回から15回へ | 掻き壊しの欄が埋まり始めている。記録を持って相談する |
| 12mmから9mmへ | 8回から8回 | 被毛が戻ってきた。回数が変わらないので観察は続ける |
2つ目の形が出たときは、体ではなく家具を動かします。寝床のふちの高さ、ケージの柵の間隔、ソファの脚の位置。後ろ足の外側が、伏せた姿勢で触れているものを1つずつ外していきます。1週間に1つだけ動かすと、どれが当たっていたのかが回数の欄に出ます。同時に3つ動かすと、4週間の記録が何も言わなくなります。
季節の側も、4週間で通り過ぎます。下毛が抜けきり、室内の湿度が上がりきったころには、被毛の厚みが戻り、地肌の見え方が5月のはじめとは変わります。直径が同じまま被毛が戻って見えなくなった一点は、消えたのではなく、見えなくなっただけです。4行の記録が残っていれば、秋にもう一度同じ場所を探せます。
今週やるのは、伏せているあいだに後ろ足の外側へ手を2秒置くこと、それだけです。定規も写真も、触られ慣れてからで間に合います。一点は逃げません。逃げるのは、測らなかった週の数字のほうです。毎日触れる形にしておけば、来週の直径はその手のついでに書けます。
Product
mofuwa グルーミングスプレー
300ml / 2,970円(税込)
特許電解水を使った、吹きかけてそのまま梳かせるケアスプレーです。無香料・界面活性剤不使用。ブラッシング前や散歩のあと、毎日きれいにしておきたいときに。
商品ページを見る本記事は日常のお手入れに関する情報提供を目的としており、疾病の診断・治療・予防を目的とするものではありません。皮膚や体調に異常が見られる場合は、自己判断せず動物病院にご相談ください。
