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ジラウロイルグルタミン酸Naとは?名前が長い保湿成分の正体

公開日 2022年6月3日|文=mofuwa編集部

明るく清潔な部屋で、淡い色の机に置かれた白いボトルのそばに落ち着いて伏せている淡い色の犬
成分表に並ぶ名前の長さは、その成分の働きの強さを表したものではありません。写真:Jessika Arraes/Pexels

シャンプーの裏の成分表を上から読んでいくと、14文字も続く名前にぶつかることがあります。ジラウロイルグルタミン酸Na。これは、グルタミン酸とラウリン酸から作られた成分です。グルタミン酸はアミノ酸の一種、ラウリン酸はヤシ油などに含まれる脂肪酸です。名前が長いのは、何と何から作られたかが、そのまま名前になっているからです。カタカナが長いことは、強さでも危なさでもありません。ジラウロイルグルタミン酸Naとは何かという問いは、答えを1行で出したあと、そのまま「成分表をどう読むか」という話につながっていきます。この記事では、名前の分解、名前の長さが決まる仕組み、そして成分表から読めることと読めないことを、8つの問答に分けて書きます。

ジラウロイルグルタミン酸Naとは、どんな成分ですか

答えから書きます。ジラウロイルグルタミン酸Naとは、グルタミン酸とラウリン酸から作られた成分です。1行で言えることは、これで全部です。グルタミン酸はアミノ酸の一種で、こんぶのうま味の成分としても知られています。ラウリン酸はヤシ油などに多く含まれる脂肪酸です。アミノ酸に脂肪酸をつないだ形、というのが、この成分の骨格です。

化粧品やシャンプーの成分表に載っている名前は、原料の呼び名ではなく、成分そのものの名前です。そして成分の名前は、その物質が何からできているかを示す形で付けられていることが多くあります。ジラウロイルグルタミン酸Naという14文字は、覚えるための名前ではなく、読むための名前です。分解すれば、何と何をつないだものかが書いてあります。

ここで先に、この記事が扱わないことを書いておきます。この成分が安心だとも、避けたほうがいいとも書きません。成分の名前ひとつで、その製品がその子に合うかどうかは決まらないからです。書けるのは、この名前が何を指しているか、どういう役割で使われるか、そして成分表のどこを見れば手がかりが増えるか、というところまでです。

Note「とは」に答えるとき、定義と評価は分けて考えます

ジラウロイルグルタミン酸Naとは何か、という問いの答えは「グルタミン酸とラウリン酸から作られた成分」です。これは定義です。一方、それが良いか悪いかは評価で、定義からは出てきません。成分名を調べているときにいちばん起きやすいのは、定義を読みにいって評価を持ち帰ってしまうことです。この記事では、その2つを分けたまま最後まで進みます。

名前がここまで長いのは、なぜですか|4つに分けると読めます

長い理由は単純で、何と何から作られたかを、順番にそのまま並べているからです。省略も愛称もありません。ジラウロイルグルタミン酸Naという名前は、4つの部分に分けられます。分けてしまえば、覚えなくても読めます。

ジラウロイルグルタミン酸Naという名前を、4つに分ける
部分何を指しているかどこから来た言葉か
ジ2つある、という意味数を表す接頭語です
ラウロイルラウリン酸に由来する部分ヤシ油などに含まれる脂肪酸の名前です
グルタミン酸アミノ酸の一種うま味の成分としても知られています
Naナトリウム塩の形になっている、という意味水になじみやすくするための形です

並べ直すと、「ラウリン酸から来た部分が2つついた、グルタミン酸のナトリウム塩」と読めます。長い名前が言っているのは、ただそれだけです。名前の中に、効きめの話も、強さの話も、安全性の話も入っていません。入っているのは、材料と、つなぎ方と、形だけです。

この読み方は、他の成分にもそのまま使えます。「ココイル」で始まる名前ならヤシ油由来の部分がついていますし、「ラウリル」「ミリスチル」なども、由来する脂肪酸の名前がそのまま残っています。成分表に並ぶカタカナの多くは、暗号ではなく、材料表です。ジラウロイルグルタミン酸Naとは何か、という問いに答えられると、隣に並んでいる名前も同じ手つきで読めるようになります。ここがこの記事のいちばんの持ち帰りです。

カタカナが長い成分とは、強い成分のことですか|長さが決まる仕組み

違います。名前の長さは、つないだものの数を映しているだけです。単純な物質ほど名前が短く、いくつかのものを組み合わせた成分ほど名前が長くなります。水は1文字、グリセリンは5文字、ジラウロイルグルタミン酸Naは14文字。この差は、構造の複雑さの差であって、働きの強さの差ではありません。

成分名の文字数を並べる 成分表に載る名前の文字数を、3つ並べたものです。長い名前は、いくつかのものを組み合わせてできた成分であることを示していますが、その成分の働きが強いことを示すものではありません。 水 1文字 グリセリン 5文字 ジラウロイルグルタミン酸Na 14文字
長さが表しているのは、材料の数です。強さではありません。

逆に言えば、短い名前のほうが強い場合もあります。アルコールの一種であるエタノールは5文字ですが、揮発するときに熱を奪うので、使う場所を選ぶ成分です。名前の長さと、扱いの慎重さは、まったく別に決まります。「カタカナが長いから避ける」という選び方は、読んでいるものが名前の長さだけになってしまいます。

この最後の行が、次の節の話につながります。ジラウロイルグルタミン酸Naとは何か、という定義が決まっても、それが製品の中で何をしているかは、名前からは決まりません。ここを分けて考えられるかどうかで、成分表の読み方が変わります。

保湿成分と呼ばれたり、洗浄成分として並んでいたりするのはなぜですか

調べていると、この成分が「保湿成分」と紹介されている記事と、「アミノ酸系の洗浄成分」として並べられている記事の両方に出会います。どちらかが間違っている、という話ではありません。アミノ酸に脂肪酸をつないだ形の成分は、処方の中の置かれ方によって、呼ばれ方が変わります。

理由は構造にあります。アミノ酸の側は水になじみやすく、脂肪酸の側は油になじみやすい。水と油の両方に足をかけた形をしているので、水と油のあいだを取り持つ働きにも使えますし、水分をつかまえて留めておく側の役割にも回せます。どちらに使うかは、その製品がどういう設計になっているか、他に何がどれだけ入っているかで決まります。

同じ成分でも、置かれ方で呼ばれ方が変わる
処方での置かれ方そのときの呼ばれ方確かめられること
洗浄成分の中心として、多めに配合するアミノ酸系の洗浄成分成分表の上のほうに並びます
うるおいを保つ側の役割で、少量入れる保湿成分成分表の中ほどより下に来ることが多いです
他の成分となじませるために入れる乳化を助ける成分名前だけでは区別がつきません
どれなのか製品によって違います成分表の順番と、製品の説明の両方を見ます

つまり、「ジラウロイルグルタミン酸Naとは保湿成分です」と言い切ることも、「洗浄成分です」と言い切ることも、どちらも半分しか当たっていません。正確に言うなら、グルタミン酸とラウリン酸から作られた成分で、処方の中では洗浄側にも保湿側にも置ける、というところまでです。名前で役割が決まらない、というのは弱点ではなく、成分表を読むときの前提です。

成分表のどこを見ればいいですか|順番から読めることと、読めないこと

ここからが実用の話です。成分表は、配合量の多い順に並べるのが基本の決まりです。だから、上のほうにある成分ほど多く入っています。ジラウロイルグルタミン酸Naが上から2番目にあるのと、下から3番目にあるのとでは、その製品の中での役割がまるで違います。名前だけを検索するより、「その名前が何番目にあるか」を見るほうが、手がかりとして強いということです。

  1. 上から3つを読む

    たいていは水と、洗浄や保湿の中心になる成分が来ます。その製品が何をしようとしているのかは、この3つでほぼ決まります。ジラウロイルグルタミン酸Naがここに入っていれば、洗浄側の中心に置かれている可能性が高くなります。

  2. 探している名前が何番目かを数える

    検索して出てくるのは「入っているかどうか」だけです。数えれば、それがどのくらいの位置にいるのかまで分かります。同じ成分名でも、位置が違えば別の設計です。

  3. 数字が書かれていたら、その横に条件があるか見る

    「◯倍」「◯秒」「◯%」といった数字が製品の説明にあるとき、その横に、何と比べたのか、どういう試験条件だったのか、誰が調べたのかが書いてあるかどうかを見ます。条件のない数字は、比べる相手が分からないので使えません。

  4. 使用対象の欄を見る

    犬や猫と書かれているかどうかは、成分表とは別の場所にあります。成分名をいくら読んでも、対象までは分かりません。裏面の表示で確かめられる、数少ない条件のひとつです。

逆に、成分表から読めないことも決まっています。それぞれの成分が何%入っているか、どの成分がどの役割を担っているか、どの原料からどう精製されたか。ここは表示のルールの外なので、書かれていません。読めないことを読もうとすると、想像で埋めることになります。ジラウロイルグルタミン酸Naとは何かを調べているときも、この線はそのまま当てはまります。

mofuwaのモイストシャンプーでは、何のために使っていますか

ここで自分たちの話も書いておきます。mofuwa モイストシャンプーは、洗浄成分にジラウロイルグルタミン酸Naを使っています。アミノ酸系の洗浄成分として、洗う側の中心に置いているという意味です。あわせて11成分を無添加とし、天然由来の抗炎症成分7種とアミノ酸4種を配合しています。

なぜこの成分を選んだのか、という理由も、「他の成分が危ないから」ではありません。設計としてそちらを選んでいる、という言い方が正しいところです。泡立ちや洗浄の勢いを高く取るほど、洗い上がりで落ちるものが増えます。逆に洗浄の側を抑えれば、そのぶん洗い切れないものが残ります。どちらが優れているのではなく、どちらの制約を引き受けるかの選択です。mofuwaは後者に寄せた設計をしています。

洗浄成分の量を抑えるために、原料水のほうにも手を入れています。mofuwa モイストシャンプーは、原料の水に、精製水で薄めない電解水を使っています。この電解水は、三室ダブルイン型の電解分解技術(特許5253483)で作られたものです。水の行を精製水から入れ替えることで、洗浄成分を足す量を増やさずに済ませる、という組み立てです。特許は技術が登録されたということであって、効きめが証明されたという意味ではありません。ここは線を引いておきます。もう1本、引いておく線があります。その電解水が処方の何割を占めるのかは、こちらも数字にしていません。ひとつ前の節で、成分表からは配合量が読めないと書きました。読めないと書いた側が、自分の製品については割合を言う、という書き方はできません。出せるのは、いちばん多い水の中身を何にしたか、というところまでです。

数字を出すときに、必ず一緒に書いていること
数字条件そこから言えないこと
水分浸透力は精製水の35倍自社検証/比べた相手は精製水他社製品と比べた数字ではありません
特許5253483(三室ダブルイン型 電解分解技術)技術に対する登録/原料の水に使っている電解水の製法特許は技術の登録であって、効きめの証明ではありません。割合の数字も出していません
検査時間30〜60秒後に生菌が検出されなかった試験条件下/江東微生物研究所ほかの検査機関調べ家庭のあらゆる場面で同じ結果になる、とは言えません
清涼飲料水の規格基準をクリアした成分成分が満たしている基準の話飲み物として売っているものではありません

この表は、mofuwaの数字を並べるために作ったものではありません。成分表や製品の説明で数字を見たときに、その横に何が書いてあるべきかの見本として置いています。何と比べたのか。どういう試験条件だったのか。どの検査機関が調べたのか。生菌が検出されなかったというのは、いつ、どの条件で測ったときの話なのか。条件が書かれていない数字は、大きくても小さくても、読者の側では確かめようがありません。ジラウロイルグルタミン酸Naという名前を調べにきた人にとっても、いちばん役に立つのはこの見方だと思います。

もうひとつ、シャンプーの成分表をどれだけ読み比べても決まらないことがあります。洗った翌日から、次に洗う日までのあいだ、地肌に何を置くかです。毛の下の地肌は、その子が気になればいちばん先に自分で舐めて確かめる場所なので、置くものは口に入る前提で選ぶことになります。mofuwa スキンケアミストは電解水100%で、原料に使っている成分が清涼飲料水の規格基準をクリアしています(江東微生物研究所ほかの検査機関調べ)。成分表の行数でいえば、いちばん短い部類です。読む行が少ないほど、その子に何を置いたのかを自分の言葉で説明できます。気になる部分は、毛をかき分けて地肌が見えたところで指を止め、そこへ直接なじませてください。

この名前があれば安心、と読んでいいですか|入っている・いないでは決まりません

その読み方はできません。ジラウロイルグルタミン酸Naが入っているかどうかだけでは、その製品がその子に合うかは決まらないからです。前の節までに書いたとおり、同じ名前でも配合量が違い、役割が違い、一緒に入っているものが違います。成分名は、製品を選ぶための入口であって、結論ではありません。

同じことは、入っていない側にも言えます。ある成分が入っていないことを掲げた表示はよく見かけますが、入っていないという情報だけでは、代わりに何が入っているのかが分かりません。確かめられるのは、成分表の全体のほうです。1つの名前を探して見つけた、見つからなかった、で判断を終えてしまうと、いちばん多く入っている成分を読まないまま決めることになります。

成分名から決まること、決まらないこと
問い成分表から判断
この成分は何からできているか名前を分解すれば読めます決まります
どのくらい入っているか順番でおおよその位置が分かりますだいたい決まります
何%入っているか書かれていません決まりません
洗浄と保湿のどちらの役割か順番と製品の説明から推測します推測どまりです
この子に合うかどうか成分表の外の話です決まりません
肌に何かが出たときの原因か成分表では特定できません動物病院で見てもらう領域です

だから、ジラウロイルグルタミン酸Naとは何かを調べた先で持ち帰っていただきたいのは、この成分の評価ではなく、成分表の読み方のほうです。名前を分解する。順番を数える。数字の横に条件があるかを見る。書かれていないことは読まない。この4つは、どの製品の裏面でも同じように使えます。

ジラウロイルグルタミン酸Naを調べれば、原因は分かりますか|家に残るのは記録のほうです

最後に、成分表では答えが出ない場所について書きます。皮膚に何かが起きているとき、その原因を成分表から特定することはできません。成分名を1つずつ検索して、疑わしいものを消していく、という進め方をしたくなりますが、成分表は配合量も役割も書いていないので、その作業はどこまでいっても推測のままです。

Caution皮膚の変化があるときは、成分を調べる前に動物病院にご相談ください

地肌が赤い、同じ場所をなめ続けている、脱毛がある、粉が急に増えた、湿ってべたついている、においが変わった、かゆがる回数が増えた、触ると痛がる、元気や食欲が落ちている。こうした変化があるときは、成分表を読み比べる前に動物病院にご相談ください。犬でも猫でも、いつからどこに出たのかというメモと、使っている製品の容器があれば、その場で切り分けてもらえます。成分名を調べることは、原因を特定する作業の代わりにはなりません。

家でできることは、記録のほうです。いつから、どこに、どのくらいの範囲で、何を使っていた時期に。この4つを書き留めておくと、見てもらうときにそのまま渡せます。使っている製品の容器は、成分表がついたまま持っていくのがいちばん早い伝え方です。名前を調べた時間より、容器を1本持っていくほうが、切り分けは速く進みます。

ジラウロイルグルタミン酸Naとは何かという問いに、この記事は「グルタミン酸とラウリン酸から作られた成分」と答えました。名前が長いのは、材料がそのまま名前になっているからで、長さは強さでも危なさでもありません。成分表は、読める言葉で書かれています。分解して、数えて、条件を探す。それだけで、裏面から受け取れる情報はかなり増えます。

調べる時間は一度だけで足ります。そのあと家で続けるのは、1本を使いはじめた日と、地肌の様子が変わった日を、同じ紙に書き足していくことのほうです。ジラウロイルグルタミン酸Naとは何かを調べた日のメモが1行あれば、次に別の長い名前にぶつかったときも、分解して、数えて、条件を探すという同じ順番をそのまま出せます。半年ぶんたまるころには、名前を検索する回数そのものが減っています。裏面を読む力は、その紙の行数のぶんだけ増えていきます。

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本記事は商品の情報提供を目的としており、疾病の診断・治療・予防を目的とするものではありません。掲載している検証データは特定条件下での試験結果であり、すべての環境で同じ結果を保証するものではありません。皮膚や体調に異常が見られる場合は、自己判断せず動物病院にご相談ください。