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猫のあごニキビはいつ病院へ?家で様子を見ていい範囲

公開日 2022年9月19日|文=mofuwa編集部

あごの下がよく見える、明るい場所にいる猫
あごニキビは、何日たったかではなく、いま見た目がどの段階にあるかで判断します。写真:Suki Lee/Pexels

猫のあごニキビをいつ病院へ連れて行くかは、見た目の段階で分けると迷いません。受診の目安を、日数より段階で持つということです。あごの下は自分では見えず、気づいたときにはいつからあったのか分からないことがほとんどです。だから「何日たったか」を起点にすると、判断がいつまでも決まりません。この記事では、あごの見た目を4つの段階に分け、どの段階までなら家で見ていてよく、どの段階からは待たないかを整理します。あわせて、段階が上がる速さも判断材料になります。

黒い点は、いちばん手前の段階

あごの下やくちびるの端に、細かい黒い点が出ることがあります。皮脂が毛穴に溜まり、出口のところで空気に触れて黒く見えている状態です。猫のあごは、その子自身の前足が届きにくく、毛づくろいでも触れにくい場所です。皮脂が出口に留まりやすい条件が、もともとそろっています。

あごの下は、その子の舌も前足も届かないまま毎日が過ぎていく場所です。皮脂は昨日ぬぐっても今日また出てくるので、ここだけは人がひとなでする係を引き受けることになります。mofuwa グルーミングスプレーは、布を湿らせる程度に吹いてから、あごの下を一度なでるのに使えます。布に移るのは、毛の根元にとどまった余分な皮脂と、そこに混ざったほこりです。中身は電解水だけなので、なでたあとにその子が器や家具にあごをこすりつけ、そのまま舌が届いても前提が変わりません。

問題は、飼い主が気づくタイミングです。あごの下は正面から見えないので、抱き上げたときや、たまたま下からのぞいたときに見つかります。そのため「いつから出ていたか」はほとんどの場合わかりません。期間を起点にすると、判断の材料が最初から欠けていることになります。

そこで、この記事ではいま目の前にある見た目だけで段階を決めます。明るいところで見て、指の腹でそっと触る。判断に必要なのは、経過ではなく現在の状態です。

Note器の材質が関わることもあります

あごが毎日触れる場所として、食器と水皿は無関係ではありません。傷のついた器や、あごが縁に当たる深さの器は、あごの下が汚れやすい条件になります。ただし器を替えても、いま出ている段階が下がるわけではありません。

あごの見た目を、4つに分ける

明るい場所で、あごの下の毛をそっと分けて見てください。次の4つのどれに近いかを決めます。迷ったら、より進んでいるほうを選んでください。

あごニキビの、見た目の4段階
段階見た目皮膚の側で起きていること
1黒い点だけ。皮膚の色は変わっていない毛穴の出口に皮脂が留まっている
2黒い点のまわりが、うっすら赤い出口のまわりが刺激を受けている
3赤みが広がり、腫れて盛り上がっている皮膚の中まで炎症が届いている
4その場所の毛が抜けている、皮膚が見えている毛の根元まで変化が及んでいる

段階1と2は、あごを触ってもその子が嫌がらないことが多い状態です。段階3になると、触られるのを避けたり、あごを引いたりします。段階4は、遠目にも「あごの色が違う」と分かります。触るときは指の腹で1回だけなでてください。爪でつまんだり、黒い点を押し出したりしないでください。

どの段階から、待たないか

段階が決まったら、家で見ていてよいかどうかは自動的に決まります。段階そのものが、受診の目安になります。

段階ごとの、家での扱い
段階家での扱い
1(黒い点だけ)家で見ていて構いません。週に一度、同じ明るさで写真を撮ります
2(まわりが赤い)家で見ていて構いませんが、記録は毎日に変えます。1週間で段階3に進まないかを見ます
3(腫れて盛り上がっている)様子を見ずに、動物病院へご相談ください
4(毛が抜けている)様子を見ずに、動物病院へご相談ください

線は、段階2と3のあいだにあります。赤みが皮膚の表面にとどまっているうちは、家で経過を見る余地があります。腫れて盛り上がっているということは、皮膚の表面ではなく、その下で変化が起きているということです。ここから先は、家庭でできることの範囲を越えます。

Caution段階を下げようとしないでください

腫れているところを冷やす、消毒するようなものを塗る、黒い点を押し出す。どれも避けてください。あごは、その子が自分でこすりつける場所です。塗ったものは器や床に移り、また口に入ります。

何日で、次の段階に進んだか

段階そのものと同じくらい、もうひとつ見ておきたいことがあります。その段階に進むまでに、何日かかったかです。進む速さも、目安のひとつです。同じ段階2でも、意味が違ってきます。

速さを見るには記録が要ります。段階が変わったと感じた日だけ、写真を1枚撮って日付を残す。これで十分です。

  1. 同じ場所で撮る

    窓際など、明るさの変わりにくい場所を決めてください。光が違うと、赤みの程度が比べられなくなります。

  2. あごの下から、上向きに撮る

    正面からでは黒い点が写りません。抱き上げて、下からあごを見上げる角度で撮ってください。

段階1のうちにやっておくことと、待たずに連れて行く見た目

段階1のあいだ、あごの下に汚れをためないでおくことはできます。猫のあごは、その子が一日に何度も器の縁と床にこすりつける場所です。夜のごはんのあと、器を下げるついでに一度だけなでると決めてしまえば、思い出すきっかけが毎日同じ時間に来ます。mofuwa グルーミングスプレーは容器から直接吹きつけず、布か綿に含ませてから、あごの下、口の横、くちびるの端の順に一往復させてください。音に驚く子が多いので、布を湿らせるところは猫の視界の外で済ませます。

力を入れてこすると、段階1だった場所が翌日に赤くなります。指の腹の重さだけで、一往復すれば足ります。使えるのは段階1と段階2までで、腫れて盛り上がっているところ、毛が抜けて地肌が見えているところには当てないでください。あごに軟膏や消毒するようなものを塗らないのは、そこが舌の届く場所だからです。水だけのものを布に移して使うのは、あとから口に入る前提で選んでいるということです。

段階3・4に当てはまるとき、または次のような見た目のとき、様子を見る段階ではありません。

Cautionこの見た目のときは、段階を数えません

あごが腫れて盛り上がっている、毛が抜けて皮膚が見えている、じゅくじゅくしたものが出ている、かさぶたになっている、あごを触ると痛がる・声を上げる、あごを床や家具にこすりつけ続けている、あごから口の横まで広がっている、食べる量が減った、元気がない。どれか1つでも見えたら、段階を決め直す前に動物病院で診てもらってください。あごは自分でこすれる場所なので、進むときは数日で進みます。

受診の前に、気づいた日、そのときの段階、いまの段階、あいだに何日あったかをメモしてください。撮っておいた写真があれば、そのまま経過の説明になります。診察前にあごをきれいに拭かないでください。出ているものの状態が分からなくなります。家で塗ったものがあれば、それも伝えてください。

段階が下がるのを待つのではなく、いまの段階を毎日同じ条件で見られる状態にしておくのが、家でできることです。夜のひとなでと、段階が変わったと感じた日の写真1枚。この2つだけ続けてください。ただし、連れて行くと決めた日からは拭くのをやめます。あごに残っているものが、そのまま伝える材料になります。

Product

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よくある質問

黒い点は、取ってしまってもいいですか?
押し出したり、こすり取ろうとしたりしないでください。あごの皮膚は薄く、無理に力を加えると出口のまわりが傷つきます。段階1のまま変わらないなら、そのままにして週に一度の写真で見ていて構いません。
猫があごを触らせてくれません。どうやって見ればいいですか?
無理に押さえつけないでください。食べているとき、寝起き、なでられて伸びているときなど、あごが自然に上を向く瞬間に下からのぞいてください。触れないほど嫌がるようになったこと自体が、段階が上がっているサインのことがあります。
一度おさまったのに、また同じ場所に出ます。受診したほうがいいですか?
同じ場所に繰り返し出る場合は、一度動物病院にご相談ください。いつ出て、そのとき何段階まで進んだかを記録しておくと、診察のときに役立ちます。

本記事は日常のお手入れに関する情報提供を目的としており、疾病の診断・治療・予防を目的とするものではありません。皮膚や体調に異常が見られる場合は、自己判断せず動物病院にご相談ください。