C04悩み解決
季節の変わり目に毛穴の角栓が増えるのは、なぜか
丸くなって寝ている猫は、あご・首の下・背中の真ん中・しっぽの付け根に口が届きません。角栓が季節の変わり目に増えるように見えるのは、この4か所に手入れが入らない日が続くからです。皮脂は、寒くなっても暖かくても毎日同じように出ています。動いているのは、その子が毛づくろいに使っている時間のほうです。寒くなると猫は寝ている時間が伸び、起きている時間が短くなります。角栓が増える場所がどこに寄るのかを、具体的に見ていきます。
増えたのは角栓ではなく、減ったのは手入れ
角栓は、毛穴の出口に皮脂と古い角質が留まったものです。皮脂は季節に関係なく毎日出ています。にもかかわらず、涼しくなってきた頃に急に目につくようになる。その理由を皮脂の側に探しても、答えは出てきません。
見るべきなのは、猫の側です。猫は起きているあいだの多くを毛づくろいに使います。毛穴の出口に留まりかけたものは、そのつどの毛づくろいで動かされています。この作業が毎日繰り返されているあいだは、留まる前に外れていきます。
ところが気温が下がると、猫の1日の過ごし方が変わります。寝ている時間が伸び、起きている時間が短くなります。起きている時間が短くなれば、そこに入る毛づくろいの回数も減ります。角栓のできる量が増えたのではなく、外していく作業の量が減っている。これが季節の変わり目に起きていることです。
猫どうしで毛づくろいをし合う関係があると、自分では届かない首の後ろが相手によって手入れされています。寒い時期は、それぞれが別の場所で丸くなることが増えます。接する時間が減れば、その分の手入れも減ります。
寝ている時間が伸びると、何が減るか
気温が下がりはじめてからの猫の1日は、暖かい時期とはっきり違います。うちの子で心当たりがないか、照らし合わせてみてください。
| 暖かい時期 | 寒くなってから | |
|---|---|---|
| 寝ている時間 | 浅く眠り、途中で起きて動く | 続けて長く眠る。起こしても動かない |
| 寝るときの姿勢 | 体を伸ばして横になる | 手足を体の下に入れて丸くなる |
| 起きたあとの行動 | 伸びをして、そのまま毛づくろいに入る | 移動して、また寝る |
| 毛づくろいの回数 | 1日のなかで何度も入る | 回数が減り、1回も短くなる |
いちばん効いてくるのは、最後の行です。毛づくろいは、回数と1回の長さの両方が減ります。猫は毛づくろいの順番がだいたい決まっていて、口が届きやすい前足や胸から始まります。時間が短くなると、後半に回っていた場所が省かれます。省かれる場所は、その子のなかでいつも同じです。
丸まった姿勢では、届かない場所ができる
もうひとつ、姿勢の問題があります。丸くなって寝ている猫は、体を伸ばしません。毛づくろいで口が届く範囲は、体をどこまで伸ばせるかで決まります。寝起きに伸びをしてから毛づくろいに入る動作が減ると、届く範囲そのものが狭くなります。
| 場所 | なぜ届かなくなるか |
|---|---|
| あご | そもそも自分の口も前足も届かない。前足でこするしかない |
| 首の下 | 首を大きく反らせないと前足が回らない。丸まった姿勢では届かない |
| 背中の真ん中 | 体をひねって伸ばす必要がある。座ったままでは届かない |
| しっぽの付け根 | 後ろ足を伸ばし、体をたたむ動作が要る。寒いと省かれやすい |
この4か所は、もともと皮脂の出る量が多い場所と重なります。留まりやすい場所に、手入れが届かない条件が重なる。だから、この時期に目につくのはたいていこの4か所です。
その子が普段どんな姿勢で寝ているかを先に見てください。丸くなって顔を体に埋めている日が続いているなら、背中の真ん中としっぽの付け根から見ていくと見つかります。
減った分を、こちらの手で足す
気温は変えられませんし、寝ている時間を無理に減らすのも違います。できるのは、届かなくなった4か所に、こちらの手を1日1回入れることだけです。落とすのではなく、留まりかけたものを動かすつもりで触ってください。
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起きた直後をねらう
寝入っているところを起こさないでください。自分から伸びをした直後は、体がほぐれていて触られるのを受け入れやすい時間です。
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背中の真ん中から始める
いちばん嫌がられにくい場所です。あごや首の下から始めると、その時点で逃げられます。受け入れられる順に触ると、最後まで届きます。
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毛の流れに沿って、指の腹でなでる
ブラシで力を入れてこすらないでください。指で3〜4回なでるだけで、出口に留まりかけたものは動きます。
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しっぽの付け根、首の下、あごの順で終える
嫌がる場所を最後に回します。全部で1分かからないようにしてください。長いと次から逃げられます。
毎日できなくても構いません。寒くなってきたと感じた週から、週に3〜4回で足ります。暖かい時期に何もしていなかったのは、その子が自分でやっていたからです。
季節では説明がつかない角栓
毛づくろいの時間が減ったことで説明できるのは、4か所に、皮膚の色が変わらないまま出ている角栓までです。次のようなときは、季節の話とは別に考えてください。
- 暖かい時期にも同じように出ていた:手入れの量では説明がつきません
- 4か所以外に出ている:おなか、内また、耳のふちなど、姿勢では説明できない場所
- そこの皮膚が赤い、腫れている、じゅくじゅくしている
- その場所の毛が抜けている、薄くなっている
- その子が同じ場所を気にしている:舐め続ける、家具にこすりつける
皮膚が赤い・腫れている、毛が抜けている、触ると痛がる、においが出てきた、同じ場所を舐め続けている、毛づくろいをまったくしなくなった、逆に一か所だけ執拗に舐めている、食欲や元気が落ちている。いずれかに当てはまるときは、自己判断せず動物病院にご相談ください。とくに毛づくろいをしなくなること自体は、寒さ以外の理由で起きていることがあります。
受診の前に、いつ頃から気づいたか、どの場所か、家で何をしているかをメモしてください。そのうえで、家の側でやることは変わりません。あご・首の下・背中の真ん中・しっぽの付け根の4か所は、丸まって寝る季節のあいだ、その子の口も前足も届かないままです。毎日の指の腹に加えて、洗う日をどう組むかもここに入ってきます。mofuwa モイストシャンプーは、アミノ酸系の洗浄成分を量も減らして使い、原料の水のほうを電解水にしています。毛穴の出口に留まった余分な皮脂と油は、乳化して落ちます。猫を洗う機会は年に数えるほどしかないので、その1回で必要なものまで落とすと、戻るまでの日数のほうが長くなります。落としすぎない設計は、洗う回数が少ない子ほど差になります。赤くなっているところ、毛が抜けているところは、触らずに置いてください。4か所への1日1回は、春に毛づくろいの時間が戻るまで続けます。角栓が増えるように見えるのは寒い時期だけ、という形にしておくのが目標です。手を入れた冬を1度越すと、翌年に探して回る場所の数のほうが先に減ります。
Product
mofuwa モイストシャンプー
300ml / 3,410円(税込)
アミノ酸系の洗浄成分で11成分無添加。天然由来の抗炎症成分7種とアミノ酸4種を配合し、原料の水には、精製水で薄めていない電解水を使っています。
商品ページを見るよくある質問
- ブラシを毎日かけたほうがいいですか?
- 毎日でなくて構いませんが、力を入れてこすらないでください。角栓は削り取るものではありません。目が細かく硬いブラシを同じ場所に繰り返し当てると、皮膚の側が傷みます。指の腹でなでるだけでも足ります。
- 暖かくなったら、自然に減りますか?
- 気温が戻れば起きている時間が伸び、毛づくろいの回数も戻ります。ただし、すでに出口に固まっているものがすぐに外れるとは限りません。暖かくなっても同じ場所に残るなら、季節とは別の理由を考えてください。
- エアコンで部屋を暖かくしておけば、毛づくろいの時間は減りませんか?
- 室温を保つことで丸まる時間が短くなることはあります。ただし、猫が長く寝るようになるのは室温だけが理由ではありません。日が短くなること自体も関わるため、暖房だけで元どおりになるとは考えないでください。
本記事は日常のお手入れに関する情報提供を目的としており、疾病の診断・治療・予防を目的とするものではありません。皮膚や体調に異常が見られる場合は、自己判断せず動物病院にご相談ください。
