C08季節・行事

衣装を着せる前に、地肌に触れるものを確かめる

公開日 2022年10月27日|文=mofuwa編集部

明るく落ち着いた部屋で、クリーム色のブランケットの上に並んで休んでいる淡い色の犬と白い猫
地肌に何が当たるかは、生地の名前ではなく、裏返したときに指に引っかかる部品の数で決まります。

去年の衣装を押し入れから出して、裏返してテーブルに広げました。地肌に直接当たる部品を数えたら、7つありました。首まわりのゴムが1つ、面ファスナーが2か所、洗濯表示のタグが1枚、背中の縫い目の段差が1本、内側に出ている飾りひもの結び目が2つ。表から見ているあいだは、この7つはどれも見えていません。素材の名前は、袋にも書いてあります。けれども袋に書いていないのは、その素材がどの形で地肌に当たるかのほうです。この記事で数えるのは、衣装1着につき、地肌へ直接触れる部品がいくつあるかです。

裏返して数えた7つの部品|衣装の素材と地肌をめぐる、その日の経験

買ったときは、表の見た目と、袋に書いてある素材名しか見ていませんでした。去年の秋に一度着せて、脱がせたあとに背中の一か所だけ毛が分かれていたことを思い出して、今年は先に裏返しました。テーブルに広げて、指の腹で内側をなでていきます。平らなところは指がすべります。止まるところが7つありました。止まる場所には必ず理由があって、ゴム、面ファスナー、タグ、縫い目の段差、結び目。どれも生地そのものではなく、生地に足されたものです。

衣装1着を裏返して、地肌に当たる部品を数える
部品当たる場所指でなでたときの感触
首まわりのゴムのどの下と首の横細い線で押し返してくる
面ファスナー・2か所背中と胸のわき引っかかって指が止まる
洗濯表示のタグ背中の中心角が立っていて硬い
背中の縫い目背骨に沿って1本段差になっている
飾りひもの結び目・2つ肩の上丸いこぶになっている
裏地なしの生地面胴まわり全体指がすべって止まらない

表の最後の行だけが、いわゆる素材の話です。ほかの6行は、素材の名前をいくら調べても出てきません。同じ生地でできた衣装でも、タグの位置が背中の中心にあるか裾にあるかで、地肌に当たるかどうかが変わります。着せる前に確かめるのは、生地が何でできているかより先に、その生地に何が足されているかです。数えるのは1分もかかりません。指でなでて、止まった回数を数えるだけです。

去年、背中の毛が分かれていた場所を思い出して、表と照らし合わせました。タグの位置とちょうど同じでした。1枚のタグが、脱がせたあとに残っていた1か所を作っていたことになります。去年の時点でこれを数えていれば、着せる前にタグを外しておけました。今年は縫い目を切らずに済む方法として、タグの根元を残して先だけ切り、切り口が地肌へ向かないように内側へ倒しました。部品を減らせば、それだけ当たる場所が減ります。

同じ素材でも当たり方が変わる理由|衣装の裏側で地肌に届くものを分ける

生地が地肌に当たるときは、体の丸みに沿って面で当たります。部品が当たるときは、線か点で当たります。同じ強さで押さえていても、面と線では、同じ面積あたりにかかる力が違います。首まわりのゴムが細い線で残るのは、ゴムが強いからではなく、当たっている幅が細いからです。素材を柔らかいものに替えても、ゴムの幅が同じなら線の太さは変わりません。ここが、素材の名前だけを見ていると取りこぼすところです。

この4つのうち、着せる前に手を入れられるのは下の3つです。タグは切れます。結び目は外側へ回せます。面ファスナーは、閉じたときに端が地肌側へ出ない向きで留め直せます。1着につき2つか3つ減らせれば、当たる部品は半分になります。生地を替えるより早く、費用もかかりません。着せたあとに何かをするより、広げて数えているあいだにやってしまうほうが、手の回数としても少なくて済みます。

衣装のサイズを1つ上げれば解決するように思えますが、部品の数は変わりません。大きくすると、部品が当たる場所が動くだけです。首まわりのゴムがのどの下から肩へ下りて、今度は肩に線が出ます。動く量が増えるぶん、タグや結び目の当たる場所も広がります。素材とサイズは、地肌に触れる部品の数とは別の話として置いておいたほうが、確かめる順番を間違えません。

室温を上げ始めた週に起きること|衣装の下の地肌と、素材の当たり方の変化

10月の後半は、気温が下がって室温を上げ始める時期と、換毛期が重なります。暖房を入れると室内の湿度が下がり、地肌の乾燥が進みます。同じ衣装の同じ縫い目が、9月には毛の層の上をすべっていたのに、10月には毛の分かれ目から地肌へ届くようになります。季節の変わり目に変わったのは衣装の素材ではなく、あいだにある毛の厚みと、地肌の乾き方のほうです。着せる時間も部品の数も去年と同じなのに、結果だけが違うときは、この2つを疑うと話が合います。

同じ衣装でも、9月と10月後半では地肌の側の条件が違う
条件9月10月の後半
室温暖房を入れていない上げ始める日が出てくる
室内の湿度まだ下がりきらない暖房を入れた日から下がる
被毛の層夏毛がそろっている抜けかけと生えかけが混ざる
地肌の乾き目立たない分け目で見えることがある
部品の当たり方毛の上ですべる毛の分かれ目から届く

だから、着せる前に確かめるものは2つになります。ひとつは衣装を裏返して数える部品。もうひとつは、部品が当たる場所の地肌です。首の下、背骨の上、肩。この3か所は、毛をかき分けて見れば1分で終わります。分け目の地肌が白く粉をふいたようになっている、いつもより赤っぽい、そういう日は、部品の数を減らすほうへ寄せます。うちで着せる前に使っているのは mofuwa スキンケアミストです。地肌を見るために毛をかき分けたついでに、そのまま同じ場所へ届かせられます。

この1本が顔まわりでも背中でも同じように使えるのは、中身が高機能性電解酸化水100%だからです。清涼飲料水の規格基準をクリアしているので、着せているあいだにその子が縫い目のあたりをなめても、量や場所を気にせずにすみます。水分浸透力が精製水のおよそ35倍とされていて、毛の上にとどまらず地肌の側へ入っていきます。乾いた地肌に線や点で当たるのと、うるおいのある地肌に当たるのとでは、脱がせたあとに残るものが変わります。スキンケアミストを使うのは、衣装を着せるための下ごしらえというより、季節の変わり目に乾きやすい3か所を、着せる日に限らず見ておくためです。

  1. 前の日に裏返して、指でなでる

    止まった部品の数を紙に書きます。7つなら7つ。そのうち切れるもの、向きを変えられるものに印をつけ、その場でやってしまいます

  2. 着せる直前に、3か所の地肌を見る

    首の下、背骨の上、肩。毛をかき分けて、分け目の地肌の色を見ます。乾いているようなら、そこへスキンケアミストを届かせてから着せます

  3. 着せているあいだ、部品の位置を1度直す

    動けばずれます。15分たったところで、面ファスナーの端とタグの向きだけ確かめます。ずれていたら戻します

  4. 脱がせたその場で、同じ3か所を見る

    着せる前と同じ場所を同じ順番で見ます。変化があった場所の数を書いておくと、部品の数と並べて比べられます

Point紙に残すのは、部品の数と場所の数の2つだけ

「部品7・変化2」。これだけで、来年の判断材料になります。部品を4つに減らした年に変化が0だったなら、その子にとっての線は4つと7つのあいだにあります。写真の枚数や着せた時間まで書こうとすると続きません。数える対象を2つに絞っておくと、押し入れから衣装を出した日に、去年の紙をそのまま読めます。

来年の1着を選ぶときの考え方|衣装は地肌に触れる部品の数から決める

次に買うときは、素材の欄より先に、写真の内側が写っているかどうかを見るようになりました。裏地があるかどうか、タグが縫い付けられているか下げ札なのか、面ファスナーの端がどちらを向いているか。この3つが分かれば、届いてから数える部品の数はだいたい見当がつきます。同じ値段なら、飾りが少ないほうを選びます。飾りは表につくものだと思っていましたが、留めるための結び目は必ず内側に出ます。

ただし、部品を減らしても変化が残るときがあります。部品を7つから3つに減らしたのに、脱がせたあとの3か所すべてに変化が出ている。衣装を着せていない週にも同じ場所の地肌が赤い。粉をふいたような状態が2週間たっても同じ場所にある。そこだけをなめたりかいたりし続けている。こうなると、当たっていた部品の話では説明がつきません。紙に残した「部品の数」と「変化のあった場所の数」は、何着ぶん、何週ぶんの並びになっています。「部品3・変化3」という行が2着続いたら、それは衣装の側で説明できる並びではありません。その紙を持って、動物病院の予約を入れてください。着せた日だけの変化なのか、着せていない週にも続いているものなのかは、紙の行がそのまま答えになります。

衣装をやめる話にはなりません。押し入れから出したら、まず裏返す。指でなでて、止まった数を書く。切れるものを切って、向きを変えられるものを変える。着せる前と脱がせたあとに、同じ3か所を見る。来年の10月も、この順番で足ります。

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本記事は日常のお手入れに関する情報提供を目的としており、疾病の診断・治療・予防を目的とするものではありません。皮膚や体調に異常が見られる場合は、自己判断せず動物病院にご相談ください。