C08季節・行事
畳の上で伏せて待った2時間|こすれるのは、ひじと胸のあたり
和室の隅で伏せたまま2時間、その子は3回しか座り直しませんでした。支度と順番待ちのあいだ、畳に当たっていたのはひじと胸の2か所で、立ち上がったあとにそこだけ毛が寝て、地肌の色が周りと違って見えます。赤みには、体重で押されて出たものと、いぐさの目にこすれて出たものの2種類があり、形が違います。11月は湿度が下がって地肌の水分が減る時期でもあるので、押された跡の戻りがふだんより遅くなります。この記事では、畳の上のひじと胸を別々に数えて、赤みの形から手当てを分ける順番をまとめます。
軸1・押されていた時間|畳でひじに赤みが出る時期の条件
伏せの姿勢で体重が乗るのは4か所ですが、そのうち2か所に大半が集まります。両ひじと、胸の中央にある骨の出っぱりです。後ろ足の外側とあごも畳に触れていますが、座り直すたびに位置が変わるので、同じ場所が押され続けることはありません。数えるのは、2時間のうち、その場所が連続して押されていた分数です。
落ち着いている子ほど動きません。ここが見落とされます。そわそわして立ったり座ったりしている子は、接地している場所が入れ替わるので1か所あたりの時間が短くなります。和室でおとなしく待てた子ほど、ひじの1点に連続して体重が乗り続けます。飼い主の手応えと、地肌に起きていることが逆になる場面です。
| 畳に触れている場所 | 2時間のうち押されていた時間 | 立ち上がったあとの見え方 |
|---|---|---|
| 両ひじ | 1時間40分ほど | 毛が寝て、地肌の色が周りと違う |
| 胸の中央 | ほぼ2時間 | 毛の渦が崩れて円い跡になる |
| 後ろ足の外側 | 40分ほど | 毛が寝るだけで跡は薄い |
| あご | 10分から20分 | 座り直すたびに外れる |
11月の和室には、この時期だけの条件が重なります。畳の部屋は暖房の風が届きにくく床が冷たいのに、こたつやホットカーペットを入れるとその周りだけ空気が乾きます。湿度が下がると、皮膚の表面の水分が減って、押された面の戻りが遅くなります。同じ2時間でも、夏に伏せていた日の跡が10分で消えていたのに、この時期は30分たっても残る。ひじの赤みが今ごろになって目につくのは、伏せている時間が延びたからではなく、戻る速さのほうが変わっているからです。
犬と猫でも、乗る場所が違います。犬は伏せるとひじが左右に張り出して、その2点が支えになります。猫は前足を折りたたんで座るので、体重が胸の側へ寄ります。同じ和室に2匹いても、赤みが出る場所は同じになりません。2時間のあとに見る場所を、その子の座り方から先に決めておきます。
軸2・いぐさの目に沿ってこすれる|畳のひじの赤みと、胸の赤みの違い
畳の表面には、一方向に走る目があります。押されているあいだは、この目は問題になりません。問題が出るのは姿勢を変えた瞬間で、体は目と直角の向きに滑ります。ひじが数センチずれるだけで、毛の先が目に引っかかって折れ、そのぶん地肌が外気に触れます。座り直した回数が多い子は、押された時間が短い代わりに、この滑りの回数が増えます。
だから同じ和室で待った2匹でも、赤みの出かたが反対になります。動かなかった子は押されて出た赤み、落ち着かなかった子はこすれて出た赤み。どちらも同じ「畳のあとの赤み」に見えますが、形が違うので見分けられます。
| 見るところ | 押されて出た赤み | こすれて出た赤み |
|---|---|---|
| 形 | 接地面の形どおりの面になる | 畳の目と直角に走る細い線になる |
| 出ている場所 | ひじの先と胸の中央 | ひじの外側と前足の付け根 |
| 立ってからの時間 | 10分から20分で薄くなる | 夕方まで残る |
| 被毛の様子 | 寝ているだけで長さは変わらない | 毛先が折れて短く見える |
| 触ったときの温度 | 周りと変わらない | わずかに温かいことがある |
| 翌日 | 跡が残らない | 同じ線が薄く残る |
表の下2行が、当日と翌日の分かれ目です。押されて出たほうは、血のめぐりが戻れば消えます。畳から離れて歩き回るだけで、手当ては要りません。こすれて出たほうは、毛が短くなって地肌が出ているので、戻るまでに日数がかかります。ここを混同して、押されただけの跡に何かを塗り重ねると、ひじをなめる回数が増えるだけで終わります。
見分けは、立ち上がってから15分後に1回見るだけで足ります。15分後にまだ形がはっきり残っていれば、こすれた側です。15分というのは、押された面の色が戻るのにかかる時間の目安で、湿度が低い時期はもう少し延びます。時計を見るのが面倒なら、和室を出て玄関で足をふき終わったころ、と決めておけば同じくらいの時間になります。
畳で出たひじと胸の赤みを並べる|先に見る場所の選び方
先に見るのはひじです。胸のほうが押されていた時間は長いのに、順番が逆になります。理由は、ひじがその子自身の口の届く場所だからです。気になれば必ずなめます。なめた場所は唾液で濡れて、乾くときに地肌の水分まで一緒に持っていかれます。押されただけの赤みが、なめる往復で別のものに変わっていきます。
| 見るところ | ひじ | 胸の中央 |
|---|---|---|
| 体重の乗り方 | 左右2点に分かれて乗る | 1点にまとまって乗る |
| 被毛の厚み | 薄く、地肌が近い | 厚いが渦があって崩れやすい |
| 本人が届くか | 口が届く。気にするとなめる | 届かない。そのままになる |
| 赤みの出かた | 早く出て、早く引く | 遅れて出て、長く残る |
| 見落とす理由 | 毛に隠れて気づかない | 伏せたままだと見えない |
| 見る順番 | 1番目。立った直後 | 2番目。抱き上げたとき |
見る順番を決めておくと、和室を出てからの動きが1つにまとまります。立ち上がった直後にひじを2か所、抱き上げたときに胸を1か所。3か所を10秒ずつ見るだけで、その日の畳のあとは把握できます。撮影の日は人の支度が続くので、見る場所を3つに絞っておかないと、結局あとから思い出せなくなります。
胸のほうは、毛の渦が崩れているかどうかで先に分かります。赤みは毛をかき分けないと見えませんが、渦の崩れは上から見えます。渦が円くつぶれていたら、その下に押された面があります。ブラッシングのついでに、その週だけ胸の渦を見る、と決めておくのが手軽です。ブラシを当てる場所が1つ増えるだけで、見るための時間は増えません。
もうひとつ、この時期にやりがちなのが、跡が気になってその週だけ洗う回数を増やすことです。洗いすぎは、地肌に残っているうるおいのほうを先に減らします。押された跡は洗って落ちるものではありませんし、こすれた線は水にあたるとしみることがあります。畳のあとの週は、シャンプーの回数を変えないほうが、戻りは早く済みます。
圧と摩擦でケアの使い分けを変える|畳のあとのひじの赤みに当てるもの
押された側に当てるのは時間で、こすれた側に当てるのは水分です。使い分けはこの一行で決まります。押されただけなら、次に和室で待たせるときの姿勢の時間を短くすれば済みます。こすれて地肌が出ているなら、その場所の乾きに手を入れます。
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30分に1回、名前を呼んで座り直させる
押されている時間を切るのがいちばん確実です。立たせる必要はなく、一度顔を上げて位置がずれれば、接地している点が変わります。2時間を4回に割ると、1か所あたりの連続時間が30分になります
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畳の上に薄い敷物を1枚だけ置く
厚いクッションを置くと、その上で落ち着かずに座り直す回数が増えて、こすれのほうが増えます。畳の目を隠せる程度の薄さで足ります
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立った15分後に、ひじ2か所と胸を見る
形が面なら押された側、線ならこすれた側です。ここで分けておかないと、当てるものを間違えます
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こすれた線のほうだけ、地肌に水分を戻す
毛をブラシで分けて、地肌が見えている状態にしてから当てます。被毛の上からかけても、下までは届きません
4つ目で当てるものに mofuwa スキンケアミストを選ぶ理由は、そこがその子の口の届く場所だからです。ひじは、気になれば必ずなめます。塗ったものが昼には残っていない、という話をよく聞くのはこの場所です。取れてしまうことも困りますが、それ以上に、取れた先が口の中だということのほうが気にかかります。
この1本は高機能性電解酸化水100%で、ほかに何も足していません。清涼飲料水の規格基準をクリアしているので、なめる場所にそのまま当てられます。ひじでも、前足の付け根でも、手を止める場所がないということです。畳のあとに見る3か所は、どれも犬猫が自分で触りにいく場所なので、この一点が手当ての続けやすさをそのまま決めます。
水そのものの働きとして、この電解水は水分の浸透力が精製水の35倍と示されています(特許電解水の特長)。畳の目で毛先が折れて地肌が出ている場所は、被毛が守りになっていない状態です。犬猫の皮膚はヒトのおよそ3分の1の薄さなので、その状態が続く日数を短くしたい。スキンケアミストを当てるのは、そこに水分を届けるためです。なお、この水は創傷治癒の分野で研究の対象になってきた水でもあります(2002年の創傷治癒世界会議などで発表されています)。これは研究が行われてきたという事実で、商品の効能の話ではありません。
当てる回数は、朝と夜の2回で足ります。ブラッシングのあとに続けると、毛を分ける手間が1回で済みます。うるおいが戻ってくると、その場所を気にしてなめる回数のほうが先に減ります。なめる回数が減れば、乾いてまた気にする、という往復が止まります。畳のあとのひじで見ているのは、赤みの色そのものよりも、この往復の回数です。
畳に触れていなかった前足の内側やおなかにも同じ赤みが出ている/立った15分後どころか3日たっても線が消えない/押されていた場所の毛が、抜けて生えてこない/畳のない日にも同じ場所をなめ続けている。これは伏せていた時間と、いぐさの目では説明がつきません。伏せていたおよその時間、赤みの形が面だったか線だったか、出た場所の3つを書いて、動物病院で診察の時間を取ってください。皮膚の状態を見るときに、和室で過ごした時間が分かっていると、こすれによるものとそれ以外を分けて考えてもらえます。
和室を出たあとの30分|跡が残る日と、残らない日の分かれ目
和室を出てからの30分で、翌日に何が残るかが決まります。歩かせる。立った15分後にひじと胸を見る。線が出ていたほうだけ、地肌に水分を戻す。この3つだけです。面の跡しか出ていなければ、何もしないで構いません。
記録として残すのは、伏せていた時間と、座り直した回数の2つで足ります。次に和室で待つ日が来たとき、この2つが分かっていれば、敷物を置くのか、30分ごとに呼ぶのかを先に決められます。畳のほうは毎年同じ場所にありますが、その子の座り方は年ごとに変わります。
Product
mofuwa スキンケアミスト
200ml / 3,300円(税込)
アルコール・添加物・香料・界面活性剤・鉱物油・オイル・着色料・防腐剤の8つがフリー。気になる部分に直接なじませて、肌のコンディションを整えます。
商品ページを見るよくある質問
- 畳ではなく、フローリングやカーペットで待たせれば赤みは出ませんか。
- 押されて出るほうは、どの床でも出ます。体重が2か所に集まるのは姿勢の問題なので、床材では変わりません。変わるのはこすれるほうです。フローリングは目がないぶん線状の赤みは出にくく、代わりに滑るので姿勢が安定せず、座り直す回数が増えます。毛足の長いカーペットは、毛先が地肌のあいだに入り込んで、畳とは別の場所が赤くなります。どの床でも、立った15分後に形を見る手順は同じです。
- 猫は前足を折りたたんで座るので、ひじが畳についていません。どこを見ますか。
- 胸の中央と、後ろ足の外側です。前足を折りたたむ座り方では、体重がほぼ胸の1点に集まります。猫の場合、押されていた時間は犬より長くなりがちで、そのぶん見つけるのが遅れます。座っていた場所から立ち上がったとき、胸の毛の渦が円くつぶれていないかを上から見てください。抱き上げられるなら、そのまま渦を指で分けて地肌の色を見ます。
- 待ち時間そのものを短くできません。途中でできることはありますか。
- 30分に1回、名前を呼ぶだけで足ります。立たせなくても、顔を上げて体の向きが少し変わればそれで接地点が入れ替わります。おやつを使うと立ち上がって畳の上で滑るので、声だけのほうが向いています。2時間を4つに割る、と決めておくと、支度をしている人のほうも思い出しやすくなります。
本記事は商品の情報提供を目的としており、疾病の診断・治療・予防を目的とするものではありません。掲載している検証データは特定条件下での試験結果であり、すべての環境で同じ結果を保証するものではありません。皮膚や体調に異常が見られる場合は、自己判断せず動物病院にご相談ください。
