C08季節・行事
濡れた落ち葉を踏んだ日の夜、足の裏だけ赤くなる
雨がやんだ翌日の夕方、歩道の端にたまった葉の上を10分ほど歩いた夜、うしろ足の指のあいだだけがうっすら赤くなっていました。同じ日に同じ道を歩いた前足は、どこも赤くなっていません。濡れた落ち葉を踏んだ日の足の裏は、4本とも同じようには汚れません。赤みが出る場所を分けているのは、踏んだものの汚さより、そこが乾くまでにかかった時間の長さです。足の裏の皮膚は薄く、しかもその子は寝る前に必ずそこをなめます。この記事では、指のあいだ・肉球の縁・かかと側の球・爪のわきの4か所を、4本ぶん数えるところから始めます。
夜に赤く、朝には白い|濡れた落ち葉を踏んだ日に、足の裏のどこを見るか
数えるのは、足の裏の4か所を4本ぶん見て、赤くなっていた場所がいくつあったかです。指のあいだ、大きな肉球の縁、かかと側の小さな球、爪のわき。この4か所に分けて数えると、全部で16か所になります。16か所のうちいくつ赤かったかを、寝る前と、翌朝起きた直後の2回書きます。1つの数字ではなく2つの数字にするのが、この記事の数え方です。
| 場所 | 地面との触れ方 | 濡れたときの乾き方 | 皮膚の厚み |
|---|---|---|---|
| 指のあいだ | 歩くたびに開いて閉じる | 閉じているので最後まで乾かない | 肉球より薄く、毛がある |
| 大きな肉球の縁 | 体重がいちばんかかる | 外側から先に乾く | 厚いが縁だけ急に薄くなる |
| かかと側の小さな球 | 止まるときだけ着く | 着地が少ないぶん早く乾く | 肉球と同じ厚み |
| 爪のわき | 葉の軸が入り込む | 葉が残ると乾かない | 毛と皮膚の境目で薄い |
| 肉球の中央 | いつも地面に触れている | 歩いているうちに乾く | いちばん厚い |
この表の最後の行だけ、数に入れません。肉球の中央は、そこが赤くなるころには歩き方のほうが先に変わります。数えて意味があるのは、薄いのに濡れたままになる4か所です。犬猫の皮膚はヒトのおよそ3分の1の薄さだとされていて、足の裏はその中でもいちばん外のものに触れる面です。濡れた落ち葉を踏んだ日に真っ先に見るのは、厚いところではなく、閉じていて乾かないところになります。
11月に入ってこの数が増えるのは、条件がいくつか同時に動くからです。日が落ちるのが早くなって散歩が夕方へ寄り、気温が下がって地面の水が昼のうちに乾き切らなくなります。歩道の端に積もった葉は下から湿ったままで、上を歩いても落ち葉の下の水が減りません。帰宅すると暖房の入った部屋に入り、外の湿度と室内の乾燥の差が大きく開きます。季節の変わり目に足の裏の赤みが増えるのは、毎年この順番で条件が並ぶからです。
書くのは紙1枚で足ります。日付、散歩の時間、寝る前の数、翌朝の数。数字を4つ並べるだけです。慣れてきたら、赤かった場所に前足か後ろ足かの印を足してください。濡れた落ち葉の日の足の裏は、前とうしろで乾く速さが違います。うしろ足のほうが体を押し出すときに深く着くので、指のあいだが開く角度も大きくなります。
軸1・歩いているあいだに起きること|乾いた落ち葉と濡れた落ち葉で、足の裏に残るものの違い
1つめの軸は、歩いているそのあいだに足の裏へ何が起きたかです。乾いた葉の上は、踏むと割れて、かけらが毛のほうへ移ります。足の裏に残るのは細かい粉で、玄関で払えばだいたい落ちます。濡れた落ち葉の上は、踏んでも割れません。葉が1枚のまま滑り、その下の土と水が指のあいだへ押し込まれます。
- 滑る:濡れた落ち葉の上では爪が地面に刺さらないので、その子は指を開いて踏ん張ります。開いた指のあいだに、水と土が正面から入ります
- 冷える:水を含んだ葉は地面より温度が低く、触れている時間だけ足の裏が冷えます。冷えた皮膚は帰ってから急に温まるので、赤みが目に見える形で出やすくなります
- 残る:葉の軸は細くて丈夫なので、爪のわきに入ると歩いているあいだは抜けません。そこだけ水が抜けない小さな場所ができます
この3つは、どれも歩き終わった時点で終わっている出来事です。だから軸1だけで説明がつく赤みは、その夜のうちにいちばん濃くなって、翌朝には薄くなっています。寝る前に6か所、翌朝に1か所か2か所。数字がこう動いたなら、足の裏の皮膚に起きたのは冷えとこすれのほうで、帰宅後の手当てより、散歩中に踏むものを変えるほうが早く効きます。
踏むものを変えるのは、道を変えることではありません。歩道の端に葉がたまっている場所だけ、その子を内側へ入れて通ります。濡れた落ち葉は端に寄って積もるので、50センチ内側を歩くだけで踏む回数が減ります。1回の散歩で濡れた落ち葉を踏んだ回数は、数えなくても、帰ってからの16か所の数が教えてくれます。
軸2・帰ってから乾くまでの時間|濡れた落ち葉の日、足の裏に残る赤みの見分け方
2つめの軸は、帰ってから指のあいだが乾くまでにかかった時間です。肉球の表面は、玄関で拭けば数分で乾きます。指のあいだは閉じているので、拭いた布が届いた面しか乾きません。奥に残った水は、その子が座っているあいだも、寝ているあいだも、そこにとどまります。翌朝まで残る赤みは、ほぼこの時間の長さから来ます。
見分け方は、寝る前と翌朝の数を引き算するだけです。寝る前6か所・翌朝1か所なら、差の5か所は歩いているあいだの話。寝る前6か所・翌朝5か所なら、差が出ていないので乾くまでの時間の話です。同じ「足の裏が赤い」でも、この引き算をしたかどうかで、翌日にやることが正反対になります。前者は道の歩き方、後者は帰ってからの5分です。
乾くまでの時間を短くするのに、道具はあまり要りません。指を1本ずつ開いて、あいだに当てて水を吸わせます。奥まで届かせるには、指のあいだを開いたまま3秒待つのがいちばん確実です。濡れた落ち葉の日にいちばん効くのは、拭く回数を増やすことではなく、開いている3秒をつくることです。強くこすると、薄い皮膚に今度はこすれの赤みが足されます。
室内が乾いている11月は、部屋にいるあいだに残りの水が抜けていきます。ただし、その子が座っている場所によって速さが変わります。ラグの上で丸くなっていると、指のあいだが毛と布ではさまれたままになり、翌朝の数が減りません。帰宅後の30分だけ、床の見えているところで過ごしてもらうと、翌朝の引き算の結果が変わります。
4本の足を1枚の表に並べる|濡れた落ち葉のあと、足の裏へ当てるものの使い分け
2つの軸がそろったので、16か所を1枚の表に並べられます。使うのは、寝る前と翌朝の数の差と、赤くなった場所が4本のうちどこに寄っていたかの2つです。犬種も年齢も、この表には要りません。
| 数の動き | 起きていたこと | 手を入れる時刻 | 触る場所 |
|---|---|---|---|
| 寝る前に多く、翌朝は1か所以下 | 冷えとこすれ | 散歩の途中 | 端を避けて歩く |
| 寝る前と翌朝がほぼ同じ | 指のあいだが乾いていない | 帰宅後5分 | 指を開いて奥 |
| うしろ足だけ数が多い | 踏み込みで指が開いている | 帰宅後すぐ | うしろ足の指のあいだ |
| 爪のわきだけ残る | 葉の軸が入っている | 玄関 | 爪の根元を1本ずつ |
| 前足の肉球の縁だけ赤い | 縁が薄く、こすれている | 寝る前 | 縁に沿って |
| 16か所すべて薄く赤い | 全体が冷えて温まった | 翌朝もう一度数える | 触らずに見る |
表の2行目から下が、家で手を入れられる範囲です。ここで問題になるのは、足の裏はその子が必ずなめる場所だということです。指のあいだを拭いて寝かせても、寝床に入ってから自分でなめます。だから当てるものは、なめられることを先に決めてから選ぶことになります。
mofuwaスキンケアミストが向くのは、この「必ずなめる16か所」だからです。この1本は電解水そのもので、あとから成分を足していません。清涼飲料水の規格基準に沿った水なので、指のあいだのように口が届く場所へ、寝る前にそのまま使えます。動物病院で出される塗り薬について「塗ったそばからなめて取れてしまう」という声をよく聞きますが、それは薬の側の欠点ではなく、足の裏という場所の性質です。診断と処方は動物病院の領域で、家で毎晩続けるほうは、なめる前提で選び直します。
もう1つ、この1本が指のあいだに向く理由があります。閉じている隙間は、布が届かない面がどうしても残ります。特許電解水の資料では、水分の浸透力が精製水の35倍という数値が示されています。指を開いて3秒のあいだに当てられれば、布で届かなかった奥の皮膚まで届きます。においがほとんどないので、寝る前に使ってもその子が足を気にして起き上がる回数が増えません。
使う順番は、拭いてからです。土と葉が残ったまま当てると、水分と一緒に汚れが奥へ入ります。玄関で爪のわきの葉を取る、指のあいだを開いて水を吸わせる、それからスキンケアミストを指のあいだへ当てる。この3つで、帰宅後の5分が終わります。前足とうしろ足で回数を変える必要はありません。翌朝の数が減った足から、順に手を抜いていけば足ります。
引き算をしても差が出ない場所が、同じ足の同じ指で3日以上続く/その1か所だけを夜じゅうなめていて、朝には毛が湿っている/指のあいだが白くふやけたようになり、触ると熱い/爪のわきが腫れて、葉を取ったあとも形が戻らない/歩き出しの数歩だけ、その足をかばう。こうした残り方は、濡れた落ち葉の日の冷えや乾くまでの時間では説明がつきません。寝る前と翌朝の数を並べた紙は、どの場所がいつから動かなくなったかをそのまま見せられます。日付と2つの数字を書いた紙を持って、動物病院の診察を1回入れてください。
毎晩の1つに絞る|濡れた落ち葉の時期に、足の裏へ使うものの選び方
11月から12月にかけて毎晩やることは、1つに絞ります。16か所を全部触ろうとすると5分では終わらず、終わらない日が2日続くと紙のほうも止まります。選び方は簡単で、前の週にいちばん数が多かった場所を1つだけ選びます。
| 前の週にいちばん多かった場所 | 毎晩やること | やめてよいこと |
|---|---|---|
| うしろ足の指のあいだ | うしろ2本だけ開いて3秒 | 前足は拭くだけ |
| 爪のわき | 爪の根元を1本ずつ見る | 指のあいだは翌朝だけ |
| 肉球の縁 | 縁に沿って一度当てる | 毎晩の数え直し |
| どこも1か所以下 | 数える日を週2回に減らす | 毎晩の手当て |
表のいちばん下が、この時期のゴールです。毎晩やることを増やしていくのではなく、数が減ったぶんだけ手を抜いていけるようにしておきます。濡れた落ち葉の時期は長くて6週間ほどで、そのあいだずっと同じ量のことを続けるつもりで組むと、たいてい3週目で止まります。減らす前提で始めてください。
紙は年が明けても残しておきます。足の裏の皮膚が乾いて割れやすくなるのは、葉がなくなったあとの時期です。同じ16か所の数え方がそのまま使えるので、11月の数字は、冬のあいだの比べる相手になります。
今夜やれるのは、寝る前に16か所を見て、赤かった数を1つ書くことだけです。明日の朝、同じ16か所をもう一度見て、もう1つ書きます。この2つの数字の引き算が、明日から触る場所を決めてくれます。
Product
mofuwa スキンケアミスト
200ml / 3,300円(税込)
アルコール・添加物・香料・界面活性剤・鉱物油・オイル・着色料・防腐剤の8つがフリー。気になる部分に直接なじませて、肌のコンディションを整えます。
商品ページを見るよくある質問
- 散歩から帰ったあと、毎回足を水で洗ったほうが早いのではありませんか。
- 洗うこと自体は問題ありませんが、赤みの数え方としては1つ手間が増えます。水をかけると16か所すべてが同じだけ濡れるので、寝る前の数と翌朝の数を引き算しても、どこが乾きにくい場所だったのかが分からなくなります。数えている最初の2週間は、拭くところまでで止めておくほうが、その子の指のあいだの乾き方がはっきり出ます。数が落ち着いてから、泥がひどい日だけ洗う形に戻してください。洗ったあとも、指を開いて3秒待つところは同じです。
- 猫は散歩に出ませんが、同じ見方をする場面はありますか。
- ベランダや庭に出る猫では、そのまま使えます。濡れた葉の上を歩いてから室内へ戻ると、肉球より先に指のあいだが湿り、そこをなめてから寝床へ行きます。外に出ない猫でも、窓際の結露が落ちる場所や、洗面所の濡れた床を通ったあとは同じことが起きます。猫の場合は足を持たれるのを嫌がる子が多いので、16か所を一度に見ようとせず、寝ているあいだに前足2本だけ、というように分けてください。数える場所は同じ4か所で足ります。
- 赤くなった場所に、人用の保湿クリームを塗ってもよいですか。
- 足の裏は、塗ったものがそのまま口へ入る場所です。人用の製品は口に入ることを前提に成分が選ばれていないので、なめる場所には向きません。加えて、油分の多いものは指のあいだに膜をつくり、まだ乾いていない水を閉じ込めます。この記事で見てきたとおり、翌朝まで残る赤みは乾くまでの時間から来るので、膜をつくると数が減りにくくなります。足の裏に当てるものは、なめられることと、乾き方を邪魔しないことの2つで選んでください。
本記事は日常のお手入れに関する情報提供を目的としており、疾病の診断・治療・予防を目的とするものではありません。皮膚や体調に異常が見られる場合は、自己判断せず動物病院にご相談ください。
