C04悩み解決
犬の脇や内股の蒸れ|まず疑いたい3つの原因
犬は1日の半分以上を寝て過ごします。寝ているときの形が、そのまま風の止まる時間の長さになります。脇や内股の蒸れの原因は、そこにある水分の量より、風が止まっている時間のほうにあります。だから探すのは体質ではなく、生活の中で風が止まっている具体的な場所です。この記事では、風が止まる場所を姿勢・身につけているもの・過ごす場所の3つに分けて特定していきます。
止まっているのは水ではなく、風です
前提を1段落で確認します。脇や内股が蒸れるのは、そこに水分が多いからではありません。違うのは、その水分が空気に乗って離れていけるかどうかです。風が当たっている場所は乾き、当たっていない場所は湿ったままになります。脇と内股は面と面が向かい合っている場所なので、もともと風が入りにくい。ここまでが原理です。
そのうえで探すのは、「1日のうち、どこで風が止まっているか」です。風が止まる条件は、次の3つに分けられます。
| どこで止まるか | 止め方 | 続く時間 |
|---|---|---|
| よくとる姿勢 | 自分の体で、脇や内股をふさぐ | 眠っているあいだ、数時間 |
| 身につけているもの | 布やベルトが面をふさぐ | 着けているあいだずっと |
| 過ごす場所 | 空気が動かない場所に入る | その場所にいるあいだ |
3つは同時に起きます。ハーネスを着けたまま、ソファのすきまで、丸まって寝ている。この状態は3つが重なっているので、脇はほぼ完全に風から切り離されます。だから、どれか1つを探すのではなく、3つとも当てはまるかを順に見てください。
1か所目:自分の体で、ふさいでいる
犬は1日の半分以上を寝て過ごします。寝ているときの形が、そのまま風が止まる時間の長さになります。
- 丸まって寝る:前足を体に引き寄せるので、脇が閉じたままになります。寒い時期に増えます
- 横向きで、上側の足を重ねる:内股の面と面が合わさり、あいだに空気が残りません
- あごを前足の上に乗せる:脇の入口が頭でふさがれます
- 同じ向きでしか寝ない:向きを変えないと、下側になる脇がずっと床に接したままです
見るのは寝つく瞬間ではなく、1時間後の形です。夜のあいだ一度も向きを変えていないなら、その姿勢のまま数時間、脇と内股は閉じ続けています。
丸まる形は、体温を逃がさないための姿勢です。部屋が寒いほど強く丸まり、脇はきつく閉じます。秋から冬に蒸れの相談が増えるのは、湿度ではなく姿勢が変わるためです。
2か所目:身につけているものが、面をふさぐ
2つ目の原因です。布やベルトは、当たっている面をそのまま覆います。着けているあいだずっと止まり続けるので、3つの中で時間がいちばん読みやすいのがここです。
| もの | 風が止まる場所 |
|---|---|
| ハーネス | 脇の下、前足のつけ根。ベルトが通る線に沿って |
| 服・レインコート | 脇と内股の両方。裾やわきの縫い目のあたり |
| マナーベルト・おむつ | 内股と、その上のつけ根 |
| 抱っこ紐・スリング | 接している側の脇。長時間の移動で続きます |
着けたまま散歩から帰ることが多い場合、外の湿気を含んだ状態のまま、その面をふさぎ続けていることになります。外したあとに手を当てて、内側が温かく湿っていれば、そこが止まっていた場所です。
きつすぎるかどうかとは別の話です。ぴったり合っているハーネスでも、当たっている面には風が入りません。ゆるめれば解決するものではなく、外している時間を作ることでしか変わりません。
3か所目:空気が動かない場所に入っている
3つ目の原因は、その子が自分で選んでいます。3つ目は、部屋の中で犬が選んでいる場所です。犬は落ち着ける場所として、囲まれた狭いところを選びます。囲まれているということは、空気が入れ替わらないということでもあります。
- ソファのすきま・背もたれとクッションのあいだ:三方をふさがれ、体温で温まった空気がたまります
- こたつ・毛布の中:温度が上がるぶん、体から出ていく水分も増えます
- キャリーやケージの隅:留守番中や移動中、数時間そのままになります
- ベッドやソファの下:床に近く、部屋の中でいちばん空気が動かない層です
- 人の脚のあいだ:短時間ですが、脇と内股が同時にふさがれます
ここは飼い主が「いつもの定位置」として把握しているぶん、いちばん見つけやすい原因です。その場所に手を入れて、空気が動くかどうかを確かめてください。
変えるときは、場所を取り上げないでください。落ち着ける場所を奪うと、別の狭いところへ移るだけです。その場所のまま、風が入る側をひとつ作る。クッションを1つどける、こたつの布を片側だけめくる、キャリーの扉を家では開けておく。この程度で構いません。
3日メモで、いちばん長い1か所を出す
原因を1つに決めるのは、時間の長さです。3つのうちどれが効いているかは、見た目では決まりません。決めるのは時間の長さです。3日ぶん、時間をメモしてください。
-
寝ている姿勢を、朝と夜の2回だけ見る
毎回見る必要はありません。眠って1時間ほど経ったころに、丸まっているか・足が重なっているかを一言だけ書きます。
-
身につけていた時間を足す
ハーネスや服を着けた時刻と外した時刻を書きます。ここは正確に出せるので、いちばん比べやすい数字になります。
-
留守番中の定位置を書く
帰宅したとき、どこから出てきたか。カメラがなくても、寝床のへこみや抜け毛で分かります。
-
3日ぶんを並べて、時間の長い順に見る
いちばん長い1か所から変えます。3つとも同時に変えると、何が効いたのか分からなくなります。
1か所を変えたら、そのまま1週間続けてください。条件が変わってすぐに見た目が変わるわけではありません。同じ場所を同じ明るさで写真に残しておくと、比べられます。
においが強くなった、皮膚がべたつく・厚くなっている、ぶつぶつや汁が出ている、脱毛している、舐めるのをやめられない、脇や内股を触ると嫌がる、左右で明らかに差がある、食欲や元気が落ちている。いずれかに当てはまるときは、時間のメモを待たず動物病院にご相談ください。受診の際は、メモした時間と、外したハーネスや服も一緒に持っていくと伝わりやすくなります。
条件を変えているあいだ、脇や内股に汚れをためずにおくことはできます。この2か所は、湿ったままだとその子が自分で気にしにいく場所です。内股は体をひねれば口が届き、脇の下は前足で当たります。舐めれば、そこはもう一度濡れます。風が止まっている面に唾液が足されるので、3日ぶんの時間を数えているあいだに、原因のほうが1つ増えてしまいます。人の側が置くものが、口に入る量を数えずに済むものに限られるのは、そのためです。
mofuwa スキンケアミストは電解水100%で、清涼飲料水の規格基準をクリアしています。布に含ませて脇の下と内股を拭き、そのあと必ず乾いた布で水気を移してください。拭いたままにすると、蒸れの原因をこちらから足すことになります。当てるのは、ハーネスを外した直後と、寝床から出てきた直後の2回です。3日メモで時間を数えている場所と、手を当てる場所をそろえておくと、1週間後に比べられる材料が増えます。
3日メモでいちばん長い1か所が決まったら、そこを変えたまま1週間続けます。蒸れの原因を探す作業はその1週間で終わりますが、脇と内股に手を当てる習慣のほうは残ります。季節が変わると、犬は寝る姿勢を先に変えます。手が形を覚えていれば、次に風が止まりはじめた日を、においや赤みが出るより前に見つけられます。
Product
mofuwa スキンケアミスト
200ml / 3,300円(税込)
アルコール・添加物・香料・界面活性剤・鉱物油・オイル・着色料・防腐剤の8つがフリー。気になる部分に直接なじませて、肌のコンディションを整えます。
商品ページを見るよくある質問
- 扇風機やサーキュレーターを当てれば、蒸れにくくなりますか?
- 部屋の空気を動かすこと自体は、風が止まりにくい条件を作ります。ただし体に直接当て続けるのは避けてください。風の通り道を作り、そこに入るかどうかは犬が選べるようにしてください。
- 夏より冬のほうが蒸れているように見えます。逆ではないですか?
- 湿度は夏のほうが高いのですが、冬は丸まって寝る時間が長く、服やこたつも加わります。風が止まる時間で見れば、冬のほうが長くなることがあります。季節ではなく、その季節に増える姿勢と場所で考えてください。
- 脇の毛を短くすれば、風が通るようになりますか?
- 毛の量より、面と面が合わさっている時間のほうが効きます。刈っても姿勢や着けているものが変わらなければ、止まっている時間は同じです。脇は皮膚が薄くたるむ場所なので、家庭でバリカンを当てるのは避けてください。
本記事は日常のお手入れに関する情報提供を目的としており、疾病の診断・治療・予防を目的とするものではありません。皮膚や体調に異常が見られる場合は、自己判断せず動物病院にご相談ください。
