C11比較・選び方

肉球ケア用品の選び方|クリーム・バーム・オイル

公開日 2022年11月2日|文=mofuwa編集部

明るい自然光の下で、淡い色の木の床に置かれた白っぽい犬の前足の肉球
塗ったものの行き先は肉球の中だけではなく、床と絨毯を通ってもう一度この足に戻ってきます。写真:https://kaboompics.com//Pexels

寝る前に足先へ塗ったつもりが、10分後には廊下に点々と跡が残っている、ということが起きます。その跡を次の日も踏んで歩くので、ケアをした足のほうが汚れを集める、という逆転が起こります。肉球ケアの選び方が成分の並びだけで決まらないのは、ここが理由です。クリーム・バーム・オイルという分け方は、油分がどれだけ長く表面に残るかの並びでもあります。残る時間が違えば、塗ったあとの30分でその子と床のあいだに起きることも変わります。歩き出すまでに何分取れるか、うるおいをどこに置きたいか、散歩と爪切りの予定がいつ入っているか。この3つで、置く1本が決まります。

塗り終えてからの30分を見る|肉球ケアで先に確かめる条件

肉球ケアの品を比べるとき、多くの人は塗る瞬間までを想像します。実際に差が出るのは、そのあとです。塗り終えたその子は、立ち上がって水を飲みに行き、廊下を歩き、ソファに乗り、寝る前に足を舐めます。この30分のあいだに、塗ったものはその子の体から離れて家のほうへ移っていきます。肉球ケアの選び方で最初に立てる条件は、塗ってから歩き出すまでに何分取れるか、です。

クリーム・バーム・オイルという呼び分けは、ざっくり言えば水分と油分の割合の並びです。バームはロウや油脂が主体で、水をほとんど含みません。厚く残るので、地面と足のあいだに膜をつくる用途に向きます。クリームは水と油が混ざっていて、肌になじむ前提でつくられています。オイルは油だけなので、伸びはいちばん良く、そのぶん表面に残ったまま移りやすい。

この4つは、どれかが優れているという話ではありません。家の床が何でできているか、その子が塗ったあとすぐ動くかどうかで、向きが入れ替わります。フローリングで、塗ってから5分以内に走り出す子。畳やカーペットの上で、塗ったらそのまま寝床に入る子。同じ品でも、この2つの家では結果が変わります。

床・絨毯・爪のきわ|肉球ケア用品の違いが出るのは塗ったあとの動線

塗ったものが床に移ると、話はそこで終わりません。移った跡はその場に残り、その子は同じ場所を1日に何度も通ります。歩くたびに、足の裏は自分がつけた跡と、そこに集まったほこりを拾い直します。肉球ケアをしたのに肉球が汚れる、という逆転はこうして起きます。

塗ったものが、肉球へ戻ってくるまでの道すじ 足先に残った油分が歩くたびに床と絨毯へ移り、その跡にほこりが集まります。その子は同じ場所を1日に何度も通るので、集まったものをもう一度足の裏で拾います。 塗った足先 表面に残る油分 床と絨毯 点々と跡 同じ足の裏 拾い直す 歩き回る また踏む べたつきが長く残る場合 跡にほこりが集まる 拭き取りの回数が増える 表面に残らない場合 跡が点かない 次の一歩で拾うものがない
止める場所は塗る量ではなく、表面に残る時間のほうです。

もうひとつ、見落としやすい向きがあります。滑らないようにと塗ったものが、滑る側に働くことがあります。フローリングで足が流れるのを気にして肉球ケアを始める家は多く、そこでロウや油脂を厚く置くと、足の裏と床のあいだに移りやすい層ができます。厚みが目的どおりに働く日と、逆に働く日があるということです。踏み込んだときに後ろ足が流れる子では、塗ったあと10分ほど床の様子を見ておくと、どちらに転んでいるかが分かります。

爪のきわと指のあいだも、剤型で差が出る場所です。散歩から帰って地面の砂が入っているとき、そこへ伸びの良いものを置くと、砂を巻き込んだまま残ります。拭き取りを先にして、乾いてから塗る。順番が逆だと、うるおいを足したつもりが、砂を閉じ込めた状態になります。爪を切る日の前後も同じで、切ったあとの切り口のまわりに厚く残るものを置くと、歩いたときに床のものを拾いやすくなります。

頻度の話もここにつながります。毎日塗るなら、1回あたりに残る量が少ないほうが積み上がりません。週に1回か2回であれば、1回で長く残る設計のほうが間に合います。塗る頻度が先に決まっている家では、剤型のほうを頻度に合わせます。逆から決めると、毎日塗るのに長く残る品を使うことになり、家じゅうに跡が増えます。

舐める子か、すぐ歩き出す子か|肉球ケアはどっちに寄せるか

条件を、家の側の事情に当てて並べます。読むのは品の側ではなく、塗ったあとの数十分に何が起きるかのほうです。同じ家でも、平日の夜と休みの日では取れる時間が違います。

塗ってからの時間の取り方で、肉球ケアをどちらへ寄せるか
確かめること塗ってすぐ歩き出す家塗ってから寝るまで動かない家
取れる時間5分以内に立ち上がる30分以上そのまま
向く残り方表面に残らず、なじんで終わる厚く残って、地面との間に入る
床への移り方跡が点かないことが条件寝床の布に移るぶんだけで済む
拭き取り塗る前に1回だけ塗ったあとに軽く1回
爪のきわ砂を落としてから薄く指のあいだまで入れてよい
舐める子口に入る前提で中身を選ぶ舐める前に眠る時間が読める
塗る頻度毎日でも積み上がらない量週に1回か2回で足りる
結論なじんで残らない側に決める厚く残る側で、寝る前にまとめる

表の最終行が、この記事の答えです。取れる時間が5分しかない家で、長く残る設計の品を選ぶと、残りの時間を床の掃除に使うことになります。逆に、寝る前に塗って朝まで動かない子であれば、厚みのあるものを置ける時間があります。肉球ケアの選び方は、品の良し悪しではなく、この時間の取り方で分かれます。

舐める子かどうかも、同じ表の中で効いてきます。肉球は、その子の口が届く数少ない場所です。塗ったものは高い確率で口へ入ります。だから中身を見るときは、何が入っているかより先に、何を入れていないかを見ることになります。そのうえで、寝る前に塗って舐める前に眠ってしまう子なら、口に入る量そのものが減ります。時間の取り方は、中身の話ともつながっています。

分子の大きさで役割を分けるという考え方

うるおいを置く場所は、表面と角層の2つに分かれます。表面だけを守ると、中は乾いたままになります。中へ入れることだけを考えると、地面と足のあいだに何も残りません。肉球は体重の全部がかかる場所で、しかも地面に直接触れます。ここでは、両方を同時にやる必要があります。

mofuwa 肉球クリームは、分子の大きさが違う4種類のヒアルロン酸を使って、この2つに役割を分けています。分子の大きいヒアルロン酸は表面にとどまり、外側からの守りを受け持ちます。分子の小さいほうは角層まで入り、内側のうるおいを受け持ちます。同じ成分名でも、大きさが違えば行き先が違う。ここが「4種類」という数字の中身です。

原料の水にも電解水を使っています。精製水と浸透のしやすさを比べた自社の検証では、35倍という数字が出ています。小さいほうの分子が角層まで届きやすくなるのは、この水の側の性質です。成分を足して厚みを増やすのではなく、入る側の道を広げる組み方になっています。加えて、11の成分を配合していません。肉球という、口が届く場所に塗るものとして、入れていないものを先に決めてある品です。

そして、べたつきを抑えてあることは使い心地の話ではありません。塗ったあとにその子が家の中を歩き回る、というところまで含めた設計です。床に跡が点かなければ、絨毯が汚れません。跡が点かなければ、その跡の汚れが次の一歩で肉球へ戻ってきません。踏み込んだときに足が流れる、という逆の働きも起きにくくなります。1つの性質で、s2で並べた4つの行き止まりを同時に外しています。

肉球クリームの使い方は、拭き取りを先にしてから、指のあいだと爪のきわへ薄く。少量でも伸びるので、毎日塗っても積み上がりません。散歩から帰ったあとに砂を落としてから塗るのと、寝る前に塗るのとでは、前者のほうが地面のものを閉じ込めずに済みます。塗ってすぐ歩き出す家でも置ける、というのが、この1本の位置です。

Caution塗っても、歩き方のほうが先に変わってきたとき

同じ品を毎日塗って2週間たっても、ひび割れの深さが浅くなる向きに動かない/肉球の1か所だけを、日に何度も舐め続ける/散歩から帰ったあとに足をつかない時間がある/指のあいだが赤く、拭き取りのときに逃げる。こうした変化は、クリームかバームかオイルかという選び方では動きません。いつから出ているか、どの足のどの指か、1日に何回塗っているかを書き出して、動物病院で診てもらう枠を取ってください。塗った回数と歩き方の記録が並んでいると、地面の側の話なのか、体の側の話なのかを分けて見てもらえます。

気温が下がる前と、上がる前|肉球ケアを入れ替える時期

入れ替えを決めるのは気温そのものではなく、地面の状態です。気温が動いてから地面が変わるまでには、数日から2週間のずれがあります。朝の散歩でアスファルトが冷たくなった日、雨のあとに水たまりが残るようになった日、逆に昼の地面が素足で立てない温度になった日。その子の足が最初に気づくのは、空気ではなく地面のほうです。

地面が変わる時期と、肉球ケアで動かすもの
地面に起きること足の側に出ること動かすもの
朝の路面が冷えて乾く縁のあたりが硬くなる塗る頻度を1日1回へ
雨と落ち葉で濡れたまま指のあいだが乾かない拭き取りを塗る前に足す
昼の路面が熱くなる接地する中央が厚くなる散歩の時刻を先に動かす
砂や小石が増える爪のきわに入り込む薄く塗って、量を減らす

表の右端は、どれも品を買い替える話ではありません。先に動かすのは、塗る頻度と、拭き取りの順番です。それで追いつかない時期になってはじめて、残り方の違う1本を足します。肉球ケアの選び方は、季節ごとに正解が入れ替わるものではなく、同じ1本の使い方を地面に合わせて動かす話に近い。

今日できるのは、次の散歩から帰ったときに、足の裏を一度だけ触ってみることです。中央が厚いのか、縁が硬いのか、指のあいだが湿っているのか。触った感触を一度覚えておくと、次に変わったときにすぐ分かります。棚に置く1本は、そのあとで決めても遅くありません。

Product

mofuwa 肉球クリーム

mofuwa 肉球クリーム

30g / 2,530円(税込)

4種のヒアルロン酸を配合した11成分無添加のクリーム。べたつかず、滑り止めにも配慮した処方です。

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よくある質問

人間用のハンドクリームを、犬の肉球に塗ってもよいのでしょうか。
肉球に塗ったものは、ほぼ確実にその子の口へ入ります。人の手に塗るものは、舐めて口に入ることを前提に組まれていないので、そこがいちばんの違いになります。香料の有無もそうです。人の皮膚は表面の層が厚く、犬猫の皮膚はその3分の1ほどの薄さと言われています。同じ量を置いても、皮膚の側が受け取る条件が違います。肉球用としてつくられたものを選ぶ理由は、効き方の差というより、舐める動物の、舐める場所に置くという前提のほうにあります。
塗るのは散歩から帰ったあとと、寝る前と、どちらがよいですか。
地面の砂や土が残っているかどうかで決めてください。帰ってすぐは、指のあいだや爪のきわに外のものが入っています。その上から塗ると、閉じ込めたままになります。拭き取りをして、水気が乾いてから塗るのが順番です。時間が取れない日は、帰宅直後は拭き取りだけにして、塗るのは寝る前に回します。1日のうち2回に分ける必要はありません。塗る回数より、塗る前の足がきれいかどうかのほうが結果に効きます。
爪切りの日は、肉球ケアを休んだほうがよいですか。
休まなくてかまいませんが、順番を入れ替えます。爪を切ったあとは切り口のまわりが少しざらついていて、そこへ厚く残るものを置くと、歩いたときに床のものを拾いやすくなります。切る前に塗っておくと、指のあいだが柔らかくなって開きやすく、切る側も見やすくなります。爪を切る予定がある日は、その30分ほど前に薄く塗る。終わったあとは、その日は追加で塗らずに1回で終えてください。

本記事は商品の情報提供を目的としており、疾病の診断・治療・予防を目的とするものではありません。掲載している検証データは特定条件下での試験結果であり、すべての環境で同じ結果を保証するものではありません。皮膚や体調に異常が見られる場合は、自己判断せず動物病院にご相談ください。