C11比較・選び方
シートタイプと液体タイプの拭き取り
散歩から帰った玄関で、拭き取りシートの残りが2枚しかないことに気づきます。足先だけで4本、お腹の下も泥が跳ねていて、1枚では明らかに足りません。この場面で買い足すときに、同じシートを箱で買うのか、液体タイプに切り替えるのかを決めきれないまま、とりあえず同じものを選んでいる人は多いと思います。2つを分けているのは、拭いたあとに汚れがどこへ行くかです。シートは汚れを毛から持ち出してゴミにし、液体は汚れを布のほうへ移します。ここから、毎日どの面を拭いているかで、持つべき本数まで決まります。
1回で拭ける面の数を数える|拭き取りのシートと液体は、汚れが移る先で見分けられる
拭き取りシートは、1枚に含ませてある液の量が最初から決まっています。足先を1本拭くと、そのぶんが減ります。4本と足の裏、そこにお腹の下を足すと、1枚では途中で乾いてきます。乾いたシートは滑りが落ちるので、同じ力でも被毛への摩擦が増えます。1枚あたり何面まで拭けるかは、汚れの濃さではなく、液が残っているかどうかで決まります。
液体タイプには、この上限がありません。布に含ませて拭き、足りなくなったら足せます。布のきれいな面を出せば、同じ1枚の布で拭ける面が増えます。シートは液の量が面の数を決め、液体は布の面の数が面の数を決めます。この違いは、使い始めてから気づくものなので、売り場では見えません。
売り場での見分け方は、表示の単位を見るだけです。枚数で書いてあればシート、mLで書いてあれば液体です。ややこしいのは、液体の側に2種類あることです。布に含ませて拭くためのものと、被毛にかけてブラシを通すためのものがあり、後者は拭き取り用として使うと量の見当が変わります。ボトルの使い方の欄に「布に含ませて」と書いてあるか、「全体にスプレーして」と書いてあるかで読み分けます。
拭き取りシートの中でも、不織布の厚みで拭ける面の数は変わります。厚いものは液を多く持てますが、指の腹の感覚が伝わりにくくなります。指のあいだや耳のふちのように、面が小さくて力の入りやすい場所では、厚さがそのまま不利になります。体側のように面が広い場所では逆で、厚いほうが一度に進みます。
毛に残るか、布のほうへ移るか|拭き取りでシートと液体の違いが出るのは、拭き終わったあと
拭き取りは、洗う工程と違って、流す作業がありません。だから、拭いたものの一部は必ず被毛に残ります。これはどちらの側でも同じです。違いが出るのは、残る量をこちらで決められるかどうかです。シートは含ませてある量が決まっているので、残る量も枚数で決まります。液体は布に含ませる量をこちらで加減できるので、面ごとに変えられます。
- 汚れの行き先:シートは毛から出てゴミ袋へ。液体は布へ移り、布は洗って戻ってきます
- 残る量:シートは1枚ぶんで一定。液体は、口が届く面では少なく、足先では多めに、と面ごとに変えられます
- やり直し:シートは乾いたら次の1枚が要ります。液体は同じ布に足せば続けられます
- 手を止める場所:シートは1枚ごとに手が止まります。液体は布を持ち替えるときだけです
毎日のケアで効いてくるのは、この「残る量を決められるか」のほうです。同じ面を毎日触る場所ほど、残ったものが日ごとに積み上がります。猫のあごの下、犬の口の周り、足先の指のあいだ。どれも1日で変わる場所ではなく、1か月かけて様子が変わっていく場所です。1回の拭き取りで判断するのではなく、同じ面を30回拭いたあとを想像して選びます。
もうひとつ、拭き終わったあとに差が出るのが温度です。シートは袋から出した時点の温度のままです。冬は最初の1枚が冷たく、足先に当てた瞬間に脚を引かれます。液体は、布をぬるま湯で絞ってから使えるので、当てる温度をこちらで決められます。嫌がられる理由が汚れではなく温度だった、という家は少なくありません。
拭き取りで届くのは被毛の外側までです。毛が重なっている場所では、表面の汚れが取れても、その下は触れていません。皮膚まで届かせる仕事は、拭き取りの側にはありません。ここを分けておかないと、拭く回数だけが増えていきます。
舌が届く面か、届かない面か|拭き取りのシートと液体は、選び方が体の部位で分かれる
全身をひとつの基準で決めようとすると、必ずどこかで合わなくなります。先に引くのは、その面に舌が届くかどうかの線です。口のまわり、前脚、お腹の下、猫ならほぼ全身。届く面に残ったものは、そのあと口に入ります。届かない面では、汚れの濃さと面の広さだけで決めてかまいません。
| 拭く面 | その面の条件 | 向く側 |
|---|---|---|
| 口のまわり | 拭いた直後に舌が届く | 液体。口から入る量の側で確かめたものを使う |
| 足先・指のあいだ | 面が小さく、汚れが入り込む | 液体。布の角を使って1本ずつ |
| お尻まわり | 汚れが濃く、1回で持ち出したい | シート。使い捨てでそのまま捨てる |
| 耳のふち | 面が小さく、力が入りやすい | 液体。布に含ませて軽く当てる |
| 背中・体側 | 面が広く、汚れは薄い | どちらでも。拭く面の数で決める |
| あごの下(猫) | 毎日同じ面が汚れる | 液体。残る量を面ごとに加減する |
| 結論の行 | 舌が届く面かどうかで先に二分する | 届く面は液体、届かない濃い汚れはシート |
表の最終行が線の引き方です。届く面は液体、届かない濃い汚れはシート。この2つを持つと、玄関でどちらに手を伸ばすかを毎回考えずに済みます。犬だけの家なら、シートの出番はお尻まわりと足の裏に集中します。猫のいる家では、自分で毛づくろいをして全身に舌が届くので、液体の側の比重が上がります。
面の数で決める場面も残ります。散歩から帰って足先4本だけなら、シート1枚で足ります。そこにお腹の下と胸元が加わると、乾いてきた2枚目で拭くことになります。3面を超えるなら、布と液体のほうが途中で条件が変わりません。拭き取りの回数ではなく、1回あたりの面の数で数えるのが、シートと液体を分ける実際の基準です。
毎日触る面に、何を置いていくか|拭く日と洗う日で、被毛に残るものが入れ替わる
毎日きれいにしてあげたい、という前提から考えると、拭き取りに使うものは量を気にせず使えることが条件になります。犬も猫も体から脂を出し続けているので、昨日拭いた面が翌日には同じ状態に戻ります。ところが、量を控えながら拭くと、1面ぶんが足りないまま次の面へ進むことになり、拭いた面と拭けていない面が混ざります。
mofuwa グルーミングスプレーは、舌が届く面にかける道具なので、安全性の確認も、口から入る量の側で取っています。だから拭き取りに使うときに、量を控える必要がありません。布にたっぷり含ませて、同じ面を2度拭いても、残る量を心配しなくて済みます。中身はアルカリ側の電解水で、油と乳化する働きがあるため、汚れのもとになっている余分な脂が浮いて布へ移ります。地肌に残っていてほしい皮脂まで持っていかれない設計です。
ブラッシングスプレーでもあるので、拭いたあとにそのままブラシを通せます。冬に静電気が起きやすい家では、乾いたままブラシを入れるより毛が落ち着きます。拭く・梳かすの2工程を、1本で続けて進められます。
そのうえで、拭き取りが受け持たない仕事があります。毛が重なっている下の皮膚です。ここは洗う日にまとめて届かせます。mofuwa モイストシャンプーは、洗浄成分をアミノ酸系のものだけにして、量も少なく抑えてあります。それでも泡が立つのは、原料になる水の側を電解水に替えてあるからです。精製水で薄めない電解水をそのまま使っていて、この水には汚れを落とす働きがあります(洗浄力の検証:東洋ビューティー/ウェーブコーポレーション調べ)。
洗浄成分を減らせているので、落としすぎが起きにくくなります。洗い上がりがごわつかないぶん、被毛の表面がざらつかず、次の日からの拭き取りで汚れが引っかかりにくくなります。拭く回数が増えていく家では、拭き方より先に、洗った日の仕上がりのほうを見ておくと原因が絞れます。モイストシャンプーがトリートメントの工程を要らなくしているのも、落としすぎていないからで、保湿成分はそのうえに乗せてあります。
1日に拭く回数が2回から5回に増えたまま2週間戻らない。/同じ1面だけ、拭いた30分後にまた同じ汚れが出る回が続く。/拭いたあとに毛が束になって固まる面が3か所以上ある。/拭いているあいだ、その面だけ体を固くする。こうした残り方は、シートか液体かという違いでは説明がつきません。拭いた回数と、その面がどこだったかを日付つきで控えて、動物病院で診察の枠を取ってください。回数と面の場所が並んでいると、皮膚の話と拭き方の話を分けて見てもらえます。控えはメモ書きで足ります。
玄関で1回、寝る前に1回|拭き取りのシートと液体は、使い分けを家の場所で決める
体の部位で線を引いたら、次は家の中のどこに置くかを決めます。拭き取りが続かなくなる理由のほとんどは、取りに行く数歩です。玄関で足先を拭くと決めたのに、品が洗面所にあると、その数歩を飛ばした日から回数が落ちます。
- 玄関:帰宅直後の足先とお腹の下。濃い汚れが1回で出るので、シートを箱ごと置いておきます
- リビング:抱き上げたときに気づく口のまわりと胸元。液体と布を1組、手の届く高さに
- 寝る前の定位置:あごの下、耳のふち、足先。毎日同じ面なので、液体で量を加減します
- 洗面所:布を洗って干す場所。ここに品を置くと、拭く場所と取りに行く場所がずれます
場所で決めておくと、その日の判断が要らなくなります。玄関では濃い汚れ、寝る前は毎日の面。同じ「拭き取り」でも、担当する汚れが違うので、同じものを両方に置く必要がありません。布は3枚から4枚を回すと、洗って乾くまでのあいだも切れません。
今日できるのは、玄関で拭いている面の数を数えることだけです。3面までならシート1枚で回ります。4面を超えているなら、途中で乾いたシートで拭いている面がすでにあります。そこが、液体の側へ切り替える地点です。
Product
mofuwa モイストシャンプー
300ml / 3,410円(税込)
アミノ酸系の洗浄成分で11成分無添加。天然由来の抗炎症成分7種とアミノ酸4種を配合し、原料の水には、精製水で薄めていない電解水を使っています。
商品ページを見るよくある質問
- シートと液体を両方持つと、結局どちらも中途半端に余りませんか。
- 余り方が違うので、両方が同時に余ることはあまりありません。シートが余るのは、濃い汚れの出る日が減ったときです。雨の少ない月や、散歩のコースを舗装路に変えた月に起きます。液体が余るのは、逆に毎日の面を触る回数が落ちたときで、これは飼い主の側の生活が変わったときに起きます。片方が余り始めたら、その月に何が変わったかを1行書いておくと、翌年の同じ月に買う量を先に決められます。
- 猫は自分で毛づくろいをするので、拭き取りは要らないのではありませんか。
- 毛づくろいが届く面と、届かない面があります。背中の中央から腰にかけては、体が硬くなってくると舌が届きにくくなります。あごの下も、自分では見えない面です。要らないのではなく、届いていない面だけを人が受け持つ形になります。全身を拭こうとすると嫌がられるので、届かない面を2か所か3か所だけ決めて、そこを毎日1回触るところから始めるほうが続きます。
- 拭き取りを毎日やっていれば、洗う回数は減らせますか。
- 拭き取りが受け持っているのは被毛の外側なので、洗う回数そのものを置き換えることはできません。ただ、洗う日に落とす汚れの量は変わります。外側の汚れが毎日持ち出されていれば、洗う日に残っているのは毛の下に入り込んだぶんだけになり、1回の洗いが早く終わります。回数を減らすためではなく、1回を短くするために毎日拭いている、と考えると続けやすくなります。
本記事は日常のお手入れに関する情報提供を目的としており、疾病の診断・治療・予防を目的とするものではありません。皮膚や体調に異常が見られる場合は、自己判断せず動物病院にご相談ください。
